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2016年12月18日 (日)

連句会

連句会

連句会

連句会

連句会

連句会

広川町古墳資料館会議室にて
平成28年12月18日9時半〜16時

歌仙『大阿蘇』

 

大阿蘇のはるか裾野も冬景色                   東妙寺らん
        傾く屋根に雪は積もれり                      山下整子
通信簿集中力を誉められて                        青翠えめ
         運転免許は金色キープ                       姫野恭子
望月夜高速バスは浮き上がる                   八山呆夢
         第三刷に入るハロウィン                      恭

 


初百舌の聞き惚れ見惚れルンバ来る           らん
         二百十日の風に要心             呆夢
ギャンブルを勧める国に生まれたり           古賀音彦
          鬼と呼ばるる女とならむ               整子
吐息さへまぼろしとなり爪の跡                      らん
          100均で買ふすぐに壊れる        呆夢
イクメンの父走り出す夏の雨                    エメ
          盥の月を汲んで行水                  呆夢
比較的実害のない間抜けです                        整子
         鹿道の辻と六道の辻と                     エメ
舞ひあがる花の御霊に魅せられし               音彦
         おたまじゃくしを覗きこむ猫           恭

 

名残表

 

相席を探す社食の芹ごはん                           エメ
         タトゥーも文化 茶の侘寂も                   らん
客引きの言葉の訛り聞き取れず                   呆夢
         雑木林に放つ鳥たち                                 整
島を編む白い航跡冬の瀬戸                          澄  たから
         波の華だよ、なあ、おっかさん         呆夢
無愛想なあんたのことが大好きで               整
         マイムマイムは井戸掘りの唄               恭
竜巻は地球温暖化が因子                              エメ
         文車(ふぐるま)七両櫃(ひつ)百余合                        整子
月まどか嵯峨野の里に竹の音                     らん
          町も田舎も空家に朽葉                        エメ

 

名残裏

 

鈴虫に出迎へられて友見舞ふ                  呆夢
       知る由もなし会者定離など                呆夢
非売品「尋常小學修身書」                                恭
       天然水は透きとほるなり                    らん
スマップを見送るあした花の雲                 エメ
       霞の奥へ紛れゆく蝶                        執筆
    

  留書  『白い航跡』

         澄 たから(すみ たから)

 十二月に入ると、愛媛の兄から「紅(べに)まどんな」という
人気の新品種のみかんが届く。甘く柔らかく、この時期に
しか出回らないため楽しみにしている。手に取ると瀬戸内
海のオレンジ色に染まった島々が目に浮かぶ。行き交う船
の白い航跡は、まるで島々を編むレースの様で、人々の生活
を繋いでいる。
 医師である夫は、愛媛の済生会病院に勤務していた時、何
度か海の診療船で島を回ったことがあり、その日を待ち望んで
いる島の人とのふれあいは今も心に残っているようだ。
 そんな夫は郷里に戻り、山間部の入り口で診療所を開いて
いる。還暦を過ぎた今、MRIという最新機器の導入に踏み切った。
遠い所から来られる患者さんが市内まで撮りに行かなくても
済むように、初期の診断で見逃すことが無いように、という思いで。
  色々な所で人々の生活がある。
  今できる限りのことをやっていきたいと思っている。


    
    

      

      

2015年11月29日 (日)

歌仙 『寒菊』

  歌仙 『寒菊』

寒菊の夕暮れ時の白さかな    八山呆夢
  炭焼き小屋に樫の積まるる  青翠えめ
降ろしてはまた別の荷を負いゆきて  澄たから
  新規開業100均のパン      姫野恭子
名月をうさぎと鳥が透かし彫り   東妙寺らん
  美男蔓の深きくれない      山下整子


世を捨てて歩けば霧の生るる村  中山宙虫
  朝に厚顔夕に白骨        らん
ロッカーは革ジャンのまま演歌道  呆夢
  偵察用のドローンが飛ぶ     えめ
悲しみと祈りにパリは包まれて   整子
  ピリッと辛い青唐辛子        呆夢
夏の月魚がぐつぐつ煮えている  宙虫
  メール打つ手のふるえ止まらぬ  呆夢
右耳に貴方を棲ませ抱き枕     宙虫
  煙雨のなかに塔双つ立つ     恭子
北の湖相撲ひと筋花散りぬ      らん
  春のみかんは少しすっぱい   整子

名残表
デイケアの車待つ父風光る  たから
  かつては跳べた川にたたずむ  宙虫
“ISIS”を愛死すとよみ陰謀論  恭子
  精神科医が書いたエッセイ  整子
年の暮れ道も頭も混乱し     たから
  屋形船借り女正月       えめ
もどれないまがりくねった恋の罠  らん
  あの日のことは酒の悪戯    たから
妊ればやさしき衣(きぬ)に身を裏(つつ)み  整子
 松茸飯の湯気が漂う   えめ
泣くまいと怺(こら)えてる子の十三夜  せいこ
 古墳の里に走る稲妻    らん

名残裏
鯊釣りの糸に絡まる天主堂   宙虫
  靴のゆるみをキュッと締め上げ 呆夢
不在票マイナンバーを受け取りに   えめ
  机に仕舞う昼の昏さよ   整子
花万朶モノクロで生く原節子   宙虫
  いずかたよりか鶯の声    恭子

時 2015・11・29
   九時半~三時十五分

所 広川町古墳資料館

連衆
中山宙虫 (熊本在住)
澄たから
青翠えめ
東妙寺らん
八山呆夢
姫野恭子
山下整子

捌 姫野恭子

 

2015年7月 5日 (日)

連句会 at 古墳資料館

連句会  at   古墳資料館

自家製の酵素が流行中らしく
えめさん指導、山下家謹製

連句会  at   古墳資料館

お花 これは呆夢さんが飾ってくれたもの

連句会  at   古墳資料館

えめさんは遅れて到着
ワンピースがアメリカの五十年代古着、ドリス・デイ風

ドリスデイの「けせらせら」https://www.youtube.com/watch?v=oVGgJXjjhFc

(ケ・セラ・セラをきくと、沢都をおもいだします。わたしは。)

連句会  at   古墳資料館

あるときはおちゃくみおばあおせいどん

連句会  at   古墳資料館

せいこさんの2ブロックヘア 涼しげでオシャレ
はちまきをすれば桃太郎にもなれる

連句会  at   古墳資料館

古墳資料館庭のニンジンボクの花あをし

連句会  at   古墳資料館

歌仙「雲雀の床」の巻

 

        姫野恭子・捌

田水引く七十年の水明り      姫野恭子
  汲場に下りて洗ふ苗箱     山下整子
英国のツリーハウスを見習うて  八山呆夢
  ラジオ体操ひとり続ける    東妙寺らん
畳替え済ませゆっくり濃染月   青翠えめ
  残る蛍の映る北窓         整子



秋刀魚焼く猫をよび寄せ遊びつゝ  らん
  韃靼蕎麦茶とアールグレイと   恭
カストロもゲバラも一流革命家    整子
  流し目だけで思想変はりぬ    呆夢
セレナーデ レコード盤に針を置き  えめ
  生産指数高めまぐはふ       整子
寒月の余すことなく照らす街      らん
  サンタクロースは落第坊主     えめ
お仕置きをすれば教職危ふくし    呆夢
  一票格差・合区容認        整子
あしたにはダム湖に沈む花ならむ   えめ
  雲雀の床に夕陽の欠片       らん

ナオ

銀笛のはろばろ届く涅槃西風    整子
  「来る来ない来る」占ひの日々   らん
言葉ではいへない W X Y     恭子
  あなた莫迦ねと動く指先      えめ
壁ドンにあこがれてゐた時もある   呆夢
  糊を効かせた藍湯帷子      らん
いっせいに子等のお囃子行行子   えめ
  閏一秒ブログ引越し         恭子
使ふあてないに等しき道具あり    呆夢
  ねごとはぎしりいびきにおなら   らん
月光を抱きしずもる蔬菜園       整子
  案山子に勧め酌み交はす酒    らん

ナウ

言ひ残すことはないかと鵙が訊く  整子
  形見の着物皆で分け合ひ    呆夢
朝刊に「長崎ばってん八女よーら」 えめ
 むらさき色の霞たなびく       らん
花筏土地の上手に棹まかせ     呆夢
  有明海に春の大潮         恭子

時   2015・7・4  9:30~15:30

所   広川町古墳資料館2階

連衆

   青翠えめ(せいすいえめ)
   東妙寺らん(とうみょうじらん)
   八山呆夢(はちやまぼん)
   姫野恭子(ひめのきょうこ)
   山下整子(やましたせいこ)

▽ことば抄

濃染月(こぞめづき)木染月ともいい、葉っぱがいろづくころの月。
または陰暦八月の異称。

ツリーハウス  樹上の家

げげげのきたろう、だが、いちばん記憶にのこっているのは、毎夏のようにみる米映画「スタンドバイミー」のもの。
ここでみれますhttp://estorypost.com/picture/stand-by-me-location-now-and-then/
くーっ泣きたくなる!リバーフェニックス、せつないなあ!

あれがツリーハウスだったんだ。木の上の秘密基地。

韃靼蕎麦茶 だったんそば茶。からだによいらしい。
高いらしい。韃靼というのはよく俳句でであう地名なり。

韃靼海峡をてふてふが一羽渡つていつた

たしかこんなんがあつたよね?

カストロとゲバラ、貞永まこと面影句。

ひばりのとこは雲雀のねどこ。
麦畑のなか、だれにもみつからないところにあります。

糊を効かせた藍湯帷子(あい・ゆかたびら)
ゆかたはゆかたびらからきたことばだそうですよ。
こないだかかった病院の請求書、「ゆかた代」と言う項目がありました。
入院した人の寝巻代の意味だろうと思います。
いつもことばを季語としておもうので、冬もゆかたかい。と突っ込みたくなった。
同時に、友達の母上が病院からホームに移ったとき、こんな愚痴をききました。

病院なら寝間着はいらないけれど、施設は普段着から寝巻までいるので、用意がたいへんだったわ。

そうかー!仕事をしていると、なかなかゆったりとした気分にはなれないよねえ。

行行子 おおよしきりの鳴き声https://www.youtube.com/watch?v=3-O12W1VJN0

この句、筑後川の土手近くにあるお宮の祭礼の一コマみたいですね。

蔬菜園  そさいえん。市場出荷用の野菜園。
たとえば、レタスやきゃべつを整然と栽培している、黒ビニールを敷いた畑が目に浮かんでくる。畑なのに、妙にメカニックで、近寄りがたい。はたけだけど、工場みたいで。

言ひ残すことはないかと鵙が訊く  整子

これもすごいよ。https://www.youtube.com/watch?v=h6SVWSH2XIU
鵙の高鳴きをきくと、詰問されている、訊問されている気分。

これ、ヒットだよね、まちがいなく。

せいこさんはどんどんどんどんうまくなる。
連句界のトップにくんりんできる日もちかい。

ながさきばってん、やめよーら。
これですが、えめさんによると、むかし、夕刊のコラムの見出しにあったそうな。
意味は考えてみてください。よーら、は方言で、なにも気をつかわず、そのまんまありのまま、。

有明海の春の大潮 一年でいちばん干満の差がおおきくなるそうな。

http://sorax.air-nifty.com/sora/2015/03/post-e059.html

 

2014年12月16日 (火)

谷口慎也といふ俳諧

われながらあきれる話だが、じつはまだ谷口慎也先生にお礼状すら出していない。

なんしよん!

と、あっちからこっちから非難の声がわきあがる。

ひと月もたつのに!

山下整子というたぐいまれな才能をもつ優しい歌人も、熊本の中山宙虫さんも、ほんとの主催者竹橋乙四郎氏も、きっとはらはらしていることだろう。

ばってん。

よかじゃんね。

あがったあとで手をいれたりもしたが、

あの日座を囲んだときの一巻がすべてだった。

(文台引き下ろせばすなはち反故、というのはこれだったのか。)

谷口慎也先生は、原点から考える機会をくださった。

それをなんとか整理して、たよりをしたい。

単身敵陣へのりこんでこられた理由は、それだったと信じるから。

2014年12月10日 (水)

なげこみの垣、を。

コメント

やっと満尾。
恋句とはなんぞや。
ありとあらゆるミステリーやらハードボイルドやらSFやら思い浮かべながらの日々どした。
ドラマチックにはいかないが、どこかにラブロマンスや演歌やら。
みんなの頭は引きずられてゆく。
それが恋句。
まこと日本語を知らなければできないものなのかもしれない。
みなさん、おめでとう!
かささぎも立派どした。

改めて、満尾おめでとうございます。
恋句のそらんさん、お見事です。
かささぎさんも、忙しい中、きちんと巻き上げてくださって、ほんとうにお疲れ様でした。

ぽぽなさんの参加がもう少し早ければ、また違ったものになっていたでしょうね。
豪華なメンバーに、身ぶるいがする思いです。

そらんさん、ぼんさん、どうもありがとうございました。ぼんの恋句も、だしてもらえばよかった。
また、谷口慎也(えらいひとはよびすて)にも何かだしてくださいというべきだった。つつましやかな指の一句がでただけでした。

れぎおんが在れば、掲載してもらえたでしょうが、。
前田先生にべったりとくっついていた日々。
連句の一からおしえてもらったんだなあと有難い思いでいっぱいです。
谷口先生の殴られ強さをおそるおそる確かめながら、さいごのさいごで、ちょこっと花の句に、きれめをいれました。すみませんでした。
してみると、連衆の暗黙の了解ぶぶんはずいぶんでかかったんだなあ。

やっぱ紙にして、連衆には配布すべきだよ。次にもつながるでしょ。
ネットで横書きはやはり気分ではない。
れぎおんがなけられば自分で形に。
最低、初参加の二人にはとめがきつけて送ったら?

そらんさん

そうしますね。ご心配おかけします。

同じ隣り組の同じ姓の一人暮らしのお婆さんが亡くなりました。かつて、寺田村には姫野と古園井の一族しかいなかったことを覚えている者としては、お通夜と葬儀にでました、親戚ではないが、昔は一族だったのかも。身寄りの少ないかたでした。
そこで久々にたからさんに会い、また、浄徳寺のお坊さまにもあう。浄徳寺の、わかいころにお世話になったご院家さんが亡くなったそうで、お悔やみにも行かねば。
それはそれとして、今からいとこの娘の結婚式にでます。
久留米朝妻の式場。多忙なんだけど、みたかった寄生獣、一人で今観てきたところ、これから式場にむかいます。
コメントに気付かず、おくれてすみません。

追伸、
寄生獣、観るべし。
二十年前のがなぜ今なんだろうに答えてくれる。

永き日のひとつでありぬ古本屋  慎

これ。いい句でしたね。しみじみ。

隅々まで夕陽差しこむカステラ屋 橋本七尾子

この句と同じ配電図の句だと思いました

ところで、竹はしなるが竹垣はどうかと疑問をだく。
八女しに竹の専用レーンあるんで、びっくりしました。

編み込んだ竹垣はしなりませんね。
竹の生け垣だとしなるかも。

雪の重みにしなる青竹

青竹は伐採した竹のことらしい。しならない。
唐竹(からたけ)ならしなりそう。
生け垣には唐竹も好まれるらしいので、竹垣でいいかも。

あれ?また迷ってる?

しなる竹垣は、あの時、微妙に感じた。
恋だからしなるでつなぐ。
ってことかな?と思った。

恋句としては抑えがきつい。恋始めから続くには淡さから抑圧と流れて解放されない不満が残ってる。
あとで恋句付け替えたときの僕の感覚だけど。

雪の重みにしなる竹林

としたほうが竹に艶を感じると思うけど。

青竹、いいですね
徳島の豪雪で竹のトンネルができていた、すごいなあ、あの渾身のしなり。
竹は春と秋が逆だから、青竹もあるだろうと

詩として立つかどうかが大事、理屈やらかましまへん。
と、けえこ師ならおっしゃるでしょう。
青竹だと若さがでますね、あおはるみたいに

恋句と理屈で一句なしたひとがいます
私の句が理屈っぽかったのでしょう、それを受けて、

恋人の屁理屈ねこで埋めよう さとこ

う。
さすが鍬塚さんでした。
鮮やかなまま、いまも残っている。

そらんさんのコメント、今よみました。なるほど。
きのうは私の作業班のなかで私だけが残業で、その前の休憩jにここを開いた。

なげこみの月、という月のあげかたがあります。
一句のなかではとりたてて月があがる必用もないのに、全体の構成(式目)上、月をいれること。
それと似ていたんだなあ、とおもった、乙四郎コメント、そらんコメント、そしてさばきコメントをよんで、つらつら感じたこと。
元の句の竹垣、理屈ではへんなんだけど、らんさんの前句の詩情世界にはぴたりとついていたんですね。なぜかというと、侘助が茶道でよくつかわれる花だからだし、そんな世界をいろどる和のすまいの背景に生垣があるから。だから、しなるのは竹なのですが、字数をおぎなうため垣をなげこんだ。なげこみのかき、みたいにです。

あおたけだとあおたけふみみたいに、健康でつよく(少年みたい)だし、竹林だとたおやかできれいで女性的、しかし、どちらも前句のわびすけと並ぶ、植物。となりどうしであるので構わないのですが、あのとき咄嗟についた句をそのまま残そうとおもいました。意外と咄嗟ってのはすごいんだなとかんじる。

以下、八女市のほーむぺーじです。つけておきます。しらべてかかれている。↓
http://www.city.yame.fukuoka.jp/sec/k22/b1.html

さいごに。
ひとりきりの残業、いのこりみたいで、さびしいので、一時間たったところでボスに帰りますといったら、甘い、とさとされた。
よのなかはきびしい。

2014年12月 4日 (木)

歌仙『枯野に在れば』 満尾

歌仙「枯野に在れば」

  (現代仮名表記)

冷蔵庫枯野に在れば口開けて  谷口慎也
  町騒(まちざい)つれてくる油売り 姫野恭子
玉砂利は踏まれて時を刻むらん   東妙寺らん
  国旗掲揚国歌斉唱        青翠えめ
月淡しサンゴの海を映しおり     八山呆夢
  群れる蜻蛉は三方に散る    中山宙虫


渋滞の飯田高原山紅葉      山下整子
  彗星めざし旅立つ朝(あした) 竹橋乙四郎
画廊にて君に似し絵を見つけたり 田中昭子
  靴ひも結ぶ指の細さよ         慎
あヽ、次もきっと女に生まれたし     整
  風に吹かれてふらりと海辺      虫
夏の月皿に盛るにはちょうどよし     慎
  居酒屋「兆治」で呷(あお)る冷酒   えめ
そこそこに不幸であって仕合わせで   整
  デングもエボラも余所事(よそごと)のよう 乙
花の昼車椅子押す坂の道     昭子
  おたまじゃくしがうじゃうじゃうじゃじゃ 虫

名残おもて

永き日のひとつでありぬ古本屋  慎
  傭兵志願の若者がいて     整
陳列の環頭の太刀忘れられ    乙
  ダムは優しい音をとどめる   虫
侘助が一輪咲いて恋始め     らん
  雪の重みにしなる竹垣     乙
私にいまだあなたが触れぬ処   虫
  シグナルの先遠き山々    昭子
母いだく内蔵助とう猫の骨     らん
  観音講に集う嫁達      えめ
月仰ぐ七支の槍は鈍色に    乙
  だいがくいもとりんごがあるよ!内村昌達

名残裏

初収穫光ってゆれるオリーブの実 内村英理子
  小高い丘と磯の香りと        整
廃駅のあとは鉄道記念館        虫
  ビートルズばかり流すDJ      恭
花万朶象はそろりと歩みおり    慎
  新入生はえみをうかべて    内村真豊

捌留書

座での句とまるまるさしかえたのは、そらんさんの名残の恋。
眼光が濡れればおんな濃くなりぬ(元句)
初折恋にやましたせいこの女句が強い調べででていた。
座では
眼光が濡れればまよい濃くなりぬ
としてとっていたが、元句のいわくいいがたい色気から遠ざかる。
どうするどうする。
当日これなかった八山呆夢の感想のなかに、恋が弱いとあった。
元句にもどすかまるごと差し替えるか。
というとき、ちょうどその時点で、おもて六句をあらかじめ文音でまくので参加しませんかと呼びかけていたにゅうよおくのぽぽなさんから、選句と第三のつけをもらった。
という運びです。
ぽぽなさんはツイッタ―の高速社会でも乗れる若さがあります。
そこで、渡りに船とばかり、そのとっても重要な恋の座をうめてくれませんか。とたのんでみたのですが、
すみません。もうおわっていたのですね。ごめんなさい。と、無礼をわびることばをのべられました。
そのことばに、とっても感心したかささぎ。
ぽぽなさんはきっちり自分の連句の「おもてぶり」への考えを作品をあげることによって、示していってくれたのですよね。そこがとってもありがたかった。
そして、中山宙虫は一心に付け直しをしてくれていた。
これにきめた。

私にいまだあなたが触れぬ場所

場所を「処」にかえて、いただく。

おりぐちしのぶになかったかしら。処女論。

漢語の「処女」の「処」は「居る」の意味であり、本来は「結婚前で実家に居る女性」という意味であった。当時の中国の社会通念として当然ながら処女は「性交の経験のない女性」という意味にもなるが、こちらは引伸義(転義)である。なお、英語: virgin ドイツ語: Jungfrau 等のヨーロッパ語は本来「若い女性」という意味合いを持つ。

  • 故事成語「始めは処女のごとく、後に脱兎のごとし」『孫子』より

白川静の説によれば、さらに古くは、処女は聖所を指す「処」に仕える年齢に達した女性の意という。

かささぎは今年、八女の星野・黒木にゆかりの僧、行空をしらべておられる水月さんにたくさんのことを学びました。その学びにおいて、失礼をしたと心苦しいのは、水月さんの論文の行間とか余白とか、まるで連句をよむように、自己中心的なよみをしていたことです。
しょうじきにいきれば、じぶんの手におえないものへはそういう姿勢になる。
夫婦でも恋人でもともだちでも、触れられぬところが必ずある。
口にしようがしまいが。
それは聖なる処だろう。

式目はだいじだが、かざりみたいなものでもある。
つねに本質は行間、ないところにある。

さいごに、谷口慎也の匂いの花、花咲いてを一直した。

花万朶、どの枝にも花が咲いていることです。
花の雲か、はなばんだか、まよったが、谷口慎也は万朶だ。

なぜか「て」が多い巻でしたね。

2014年11月29日 (土)

『枯野に在れば』名残おもての恋句

コメント

今フェニックス号の車中、周りはカーテン閉めて寝入ってる大学生やサラリーマンばかり。
読むのもないんで、昨日のことを。

発句の冷蔵庫は氷室と同じ扱いで夏の季語、だけどメインは枯野なんで構いません。どうも谷口先生はわざとそういうネタを詠まれてたみたいですね。
私は谷口先生へ九時半と案内してましたので、九時十分ころに着きました。最初にみえたのが、客人の先生で、ポスター貼りや机と椅子の移動を手伝ってもらう羽目に。
やがて乙四郎先生が、秋の月はサンゴでしょうと言いながら入ってみえました。
ぼんさんがこれないから、事前に出してもらったのに、取らなきゃダメでしょう、と。ほんまにね。
国歌国旗にビビるそらんさんも、サンゴだけで沖縄の基地問題を想起するかささぎも、同じ穴のむじなだった、
乙四郎も谷口慎也も、はるかに自由に徘徊しとる。

まず、そこを書いておかねばと思ったよ。
えめさん句は、だから、すごいリトマス試験紙だったわけ。

満尾、おめでとうございます。

外せない用事が出来て欠席いたしましたが、表に取っていただき、ありがとうございました。
道中、気になって仕方がありませんでした。
夜、携帯から検索して、つながったと思ったのに、自分の不注意で分からなくなってしまって、巻き終えた歌仙を見られませんでした。

やっと今見ることができました。
谷口先生にお会いできなくて、とても残念に思いましたが、またつぎのきかいがあることをしんじて・・・。
お疲れ様でした。

ぼん
お疲れ様です
サンゴの月は純然たる叙景句ですよね。
刺激的で試されるおもてロックでした。

(娘夫婦、披露宴をしていなかったのですが、晴れて本日、叶いました。とても嬉しいです。)

まあ!良かったね宮崎のご両親もお喜びの事でしょうね。23日大安吉日だったね、ばあちゃんも行けたのかしら話いろいろ聞かせて下さい

かささん

それはそれはおめでとうございます。お天気も良かったし、無事に親の務めも果たせましたね。

楽しいお話、聞かせてくださいね。

らんさんぼんちゃんありがとうございます。

母が楽なように高速バスにしてくれたのがよかった。ミヤザキ、遠い。
バスは一度階段をのぼるだけですみました。

あたたかい人情、ゆきとどいたおもてなし、それに都井岬の野生馬と灯台につれていってくださった。
あちらのおばあさんには自然とあたまがさがった。
また、一生分のえびをたべさせてもらいました。

田中昭子さんの所属誌だった「桃子集」主宰の中村祐子先生が師事しておられた今村俊三の俳句について書かれている記事をみつけました。

今村俊三ときいて、わたしは今村冬三を連想しました。また記事をかかれた吉野裕之から吉野裕を連想した。いやすみません。今村冬三先生から石橋秀野をつうじて、吉野裕の詩についての本をいただいたからです。

すみません。字をまちがえました。吉野弘でした。

ことしなくなったのですね。

吉野 弘(よしの ひろし、1926年(大正15年)1月16日 - 2014年(平成26年)1月15日)は、日本の詩人。

挙句を小学生のまとちゃんに奪われた還暦ものです。
それにしても、まとちゃんはコツをつかんでる。
いかにも、挙句らしい句だと思いませんか?
これならだれも文句は言えないなあ。

大切なことを書きそびれた。

学長、いつものことながらお世話になりました。
そらんさん、参加してくれて感謝。
エメさん、家族を誘ってくれてありがとう。
きょうこちゃん、なにからなにまで、あまえてごめん。

みなさん、ほんとに、ありがとうございました。

まとよちゃんはまとを得るなり。

今から弁当をつめます、おでんがにえるころだ。

まとよちゃんのあげく、ほっくとおなじとめかたで、とおりんね。
学長から、会費のほかに、せんえんうけとったけど、あれははて、なんの千円だったのだろう。
ことし出されてないでしょう。声かけなかったもの。
来年のおうぼ用にあずかっておきます。

とおりん
遠輪?

発句と同じて止めでしたね。
遠く響き合う。

谷口慎也さんへの想いは、やはりかささぎのからまわりのような。
俳句と連句、分かれて久しい。
慎也さんは別に発句の形式で俳句を作ったことないのかもしれないよ。
そんなの慎也俳句には必要ないし。

と思いながら聞いていた。

まあ、次があれば次の機会に聞いてみましょう。

はつ雪のことしも袴きてかへる
  霜にまだ見るあさがほの食(めし)

述懐の発句で始まっている冬の日第二歌仙。
まったくかまえていません。日常のくらしぶりをよんでいる。
第三歌仙になるともっと卑俗、
炭売りのおのがつまこそ黒からめ  
  ひとの粧ひを鏡磨寒(かがみとぎ・さむ)
この脇句のいみは、ひとのよそほひのために鏡砥ぎはきょうも寒いのにはたらくことよ。だって。

谷口慎也の発句も、この線上にあるんだと確信。
そしてかささぎが漠然ともとめているのは、ひょっとしたら連歌の発句みたいなものかもしれない。
ことばにできない。

せいちゃん、遠輪廻です。
発句と挙句がとおくひびきあうこと。
人によってはそうでなきゃいけないという連句人もあるらしい。(大畑健治の連句の本)

芭蕉の七部集、こんなにリアルに感じたことはありません。
荒木田守武が切り拓いた。

本文とめがき、かきたしました。
みやざきいきがはいっておそくなり、もうしわけない。これでねむれます。

濡れタオルふいに男が濃くなりぬ
導かれ鳴き声濡れる夜のしじま

濡れゆけば男くすぐる声で鳴く

濡れゆけば籠に飼われる鳥になる

濡れゆけば籠に飼われる鳥となる

影濃ゆき貴方の胸でたたむ羽根

まぐわひのしづかなるあめ居とりまく
花の夜や異国の兵と指睦び

鈴木しづ子のこれらの名句。
それを唐突におもいだした。

まぐわひのしづかなるあめ居とりまく

は、乙四郎のしづかな景の短句に通じている。

侘助の一輪咲いて恋始め     らん
  雪の重みにしなる竹垣     乙
眼光が濡れればおんな濃くなりぬ 虫

これが元句だった。
ところが、「おんな」という強いことばは前のほうに漢字表記で一度でている。そこでその部分をさしかえようと「痛み」あるいは「まよい」という言葉をさがしてきたのでしたね。
さて、濡れるということば。
さんずいがなかったら、需要のじゅ、求めるという意味のことばです。本(もと)をもとめる。
そぼつ、というのが本来の濡れるのよみらしい。
濡れるという言葉自体にエロスがあり、重たい。
こないだ、前田圭衛子師の恋句、

逢いみてののちの心はルンルンルン

というのを紹介しましたが、本歌取りでありつつ、あっけらかんと身軽で爽快です。

逢ひ見ての後の心に比ぶれば 昔は物も思はざりけり

和泉式部ではなくて権中納言敦忠でした。

この血続きの和歌に、まつよいのこじじゅうのエピソードがあります。それをそのまま引用しますと、

さて大宮に仕えている女房に、待宵の小侍従(まつよいの こじじゅう)という者がいました。
この女房が待宵の小侍従と呼ばれるようになったいきさつは、ある時、御所で「恋人の訪れを待っている夕べと、逢瀬を終えた恋人が帰っていく朝と、 どちらが趣深いでしょうか」というお題に、女房は答えました
待つ宵の ふけゆく鐘の声きけば かへるあしたの 鳥はものかは
(恋人を待って次第に夜が更けていく中に鐘の音がしみじみと響く切なさに比べると、 朝聞く鳥の声などたいした悲しさではないと思えます)

これによって、「待宵の小侍従」と呼ばれることになったのです。

引用終り。

ということで、。
そらんさん、たくさんだしてくださった句のうち、恋の濃さはいずれにありや。みなさんのお考えもおきかせください。
さしかえるとき、あとにつづく句も考慮にいれなければなりません。

訪問介護の報酬・基準について

平成27年度介護報酬改定(13)

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介護給付費分科会で示された「訪問介護の報酬・基準について(案)」についてです。
これまでの議論において次のような意見がありました。
○「20分未満の身体介護」により、在宅において、独居や重度者であっても、排せつやその方にあった身体ケアを提供することが可能であり、生活のリズムを整え、安心感を与えることができるのではないか。

分科会で提示された論点と対応案は次の通りです。
<論点1>
在宅での中・重度要介護者の支援を促進するため、定期巡回・随時対応サービスの普及とあわせ、1日複数回サービスを提供する選択肢の1つとして、20分未満の身体介護の算定要件を見直してはどうか。
(対応案)
•夜間・深夜・早朝時間帯について、日中時間帯と同様に、要介護3以上であって一定の要件を満たす者に限り算定を認める。
•「20分未満の身体介護」を算定する利用者に係る1月あたりの訪問介護費は、定期巡回・随時対応型訪問介護看護(一体型(訪問看護サービスを行わない場合))における当該利用者の要介護度に対応する単位数の範囲内とする。
•「20分未満の身体介護」を算定する場合、同一建物居住者へのサービス提供に係る減算割合を引き上げる。

<論点2>
在宅中重度者への対応の更なる強化を図るとともに、効率的な事業運営を図る観点から、サービス提供責任者の配置等を見直してはどうか。
(対応案)
•中重度の要介護者を重点的に受け入れるとともに、人員基準を上回る常勤のサービス提供責任者を配置する事業者について、特定事業所加算による加算を行う。
•複数のサービス提供責任者が共同して利用者に関わる体制や、利用者情報の共有などサービス提供責任者が行う業務について効率化が図られている場合には、サービス提供責任者の配置基準を「利用者50人に対して1人以上」に緩和する。

<論点3>
サービス提供責任者の任用要件について、介護福祉士への段階的な移行を進める上で、平成27年4月から、減算割合を引き上げてはどうか。
(対応案)
•23年度の介護給付費分科会において提示した見直し方針に従い、27年4月から、サービス提供責任者減算の減算率を引き上げる。
•減算率は、「訪問介護員3級修了者である訪問介護員に係る減算」の取扱いに準じ、△30%とする。
•ただし、減算が適用される訪問介護事業所が、人員基準を満たす他の訪問介護事業所と統合し出張所(いわゆる「サテライト事業所」)となる場合は、平成29年度末までの間、減算適用事業所を統合する訪問介護事業所全体について、当該減算を適用しないこととする。

<論点4>
リハビリテーション専門職の意見を踏まえた訪問介護計画の作成を促進してはどうか。具体的には、訪問リハビリテーション実施時に限定している算定要件について、加算対象となるサービス類型を拡大してはどうか。
(対応案)
• 訪問リハビリテーションを行った際にサービス提供責任者が同行し、リハビリテーション専門職と利用者の身体の状況等の評価を共同して行った場合に限定している算定要件について、通所リハビリテーションのリハビリテーション専門職が利用者の居宅を訪問する際にサービス提供責任者が同行した場合も加算対象とする。

<論点5>
訪問介護事業者が、訪問介護と総合事業における訪問事業を同一の事業所において一体的に運営する場合の人員・設備の取扱いについて、現行の介護予防訪問介護に準ずるものとしてはどうか。
(対応案)
•訪問介護事業者が、訪問介護と総合事業における訪問事業を同一の事業所において一体的に運営する場合の人員・設備の取扱いは、訪問事業の類型に応じて、以下のとおりとする。
①訪問介護と「現行の訪問介護相当のサービス」を一体的に運営する場合 → 現行の介護予防訪問介護に準ずるものとする。
②訪問介護と「訪問型サービスA(緩和した基準によるサービス)」を一体的に運営する場合 → 現行の訪問介護員等の人員基準を満たすことが必要。
サービス提供責任者は、要介護者数で介護給付の基準を満たし、要支援者には必要数。

(保健医療経営大学 学長ブログ転載)

▽かささぎ日誌

先日のひる、東妙寺らん宅(歌人古賀音彦邸)に連句会会費の集金を上納にゆく。
「連句会、もりあがったみたいねえ」
「緊張した。きんちょうして、なにもおかまいできんかった。
お昼とかさ、おにぎり一個くばっただけ。
そうかはやくおわったのは、食事ぬきだったからだ!
いやあ、申し訳なかった。
でもそんなとこまであんまり気がまわらんほど、集中してたんだろね。
やはり、部外者と一戦ってかんじだったのとおもう。」
「ブログで写真見たよ。あれじゃない。いいおとこやん」
「うん。おとひこさんとおなじくらいね。笑。昭和21年うまれってしらなかった。24年くらいかとおもっていた。」

今朝の新聞、谷口慎也の俳句月評あり。
写生について。

ではしごとにいってきます。

2014年11月23日 (日)

歌仙『枯野に在れば』

歌仙「枯野に在れば」

冷蔵庫枯野に在れば口開けて  谷口慎也
  町騒(まちざい)つれてくる油売り 姫野恭子
玉砂利は踏まれて時を刻むらん   東妙寺らん
  国旗掲揚国歌斉唱        青翠えめ
月淡しサンゴの海を映しおり     八山呆夢
  群れる蜻蛉は三方に散る    中山宙虫


渋滞の飯田高原山紅葉      山下整子
  彗星めざし旅立つ朝(あした) 竹橋乙四郎
画廊にて君に似し絵を見つけたり 田中昭子
  靴ひも結ぶ指の細さよ         慎
あヽ、次もきっと女に生まれたし     整
  風に吹かれてふらりと海辺      虫
夏の月皿に盛るにはちょうどよし     慎
  居酒屋「兆治」で呷(あお)る冷酒   えめ
そこそこに不幸であって仕合わせで   整
  デングもエボラも余所事(よそごと)のよう 乙
花の昼車椅子押す坂の道     昭子
  おたまじゃくしがうじゃうじゃうじゃじゃ 虫

名残おもて

永き日のひとつでありぬ古本屋  慎
  傭兵志願の若者がいて     整
陳列の環頭の太刀忘れられ    乙
  ダムは優しい音をとどめる   虫
侘助の一輪咲いて恋始め     らん
  雪の重みにしなる竹垣     乙
眼光が濡れれば惑い濃くなりぬ 虫
  シグナルの先遠き山々    昭子
母いだく内蔵助とう猫の骨     らん
  観音講に集う嫁達      えめ
月仰ぐ七支の槍は鈍色に    乙
  だいがくいもとりんごがあるよ!内村昌達

ナウ

初収穫光ってゆれるオリーブの実 内村英理子
  小高い丘と磯の香りと        整
廃駅のあとは鉄道記念館        虫
  ビートルズばかり流すDJ      恭
花咲いて象はそろりと歩みおり    慎
  新入生はえみをうかべて    内村真豊(まとよ)

とき・平成26年11月22日(いいふうふの日)
9時半~2時半
ところ・みやま市保健医療経営大学第四講義室

客人

谷口慎也《大牟田市在住俳人》
田中昭子《福岡市在住俳人》
内村英理子(うちむら・えりこ)
内村昌達(うちむら・しょうたつ)
内村真豊(うちむら・まとよ)

連衆 亜の会

東妙寺らん(とうみょうじ・らん))
八山呆夢(はちやま・ぼん)
青翠えめ(せいすい・えめ)
山下整子(やましたせいこ)
竹橋乙四郎(たけばしおつしろう)
中山宙虫(なかやまそらん)

捌  かささぎの旗 姫野恭子

▽ことば抄

町騒(まちざゐ)、
街騒。潮騒の派生語と思われる。辞書にはなかろう。
数年前、歌人山下整子より教わり知った新しいことば。

油売り(あぶらうり)
ここでは灯油売り、車に乗って軽快な音楽を流しながら来る。
ロバのパン屋さんみたいな。広川町、久留米市内でみられる。
八女ではまだみない。(ふつうに配達してくれますが。)
これは全国展開しているのだろうか。しらべると、あった。
あまりにありすぎて、どれをとろうかまよった。http://search.yahoo.co.jp/search;_ylt=A2RAzKwZzXBU_SEAxguJBtF7?p=%E6%B2%B9%E5%A3%B2%E3%82%8A&search.x=1&fr=top_ga1_sa&tid=top_ga1_sa&ei=UTF-8&aq=&oq=&afs=
油売り;

近世、灯火用の油を売り歩いた商人。
怠け者。
派生語:油を売る
油を売るとは仕事の途中で無駄話をするという意味で江戸時代から使われた言葉である。これは江戸時代の油売りが客のところへ油を届けに行った際、客の枡に油が垂れ終わるまでの時間を客との雑談で繋いでいたためである。現代ではこれが転じ、仕事や頼まれたお使いの途中に喫茶店、パチンコへ行くなどの寄り道に対しても油を売るが使われる。
飯田高原(はんだこうげん)::阿蘇九重
映画「居酒屋兆次」1983年高倉健主演
http://movie.walkerplus.com/mv17194/
(つづく)後日かきたします。おつかれさまでした。
夏の月皿に盛るにはちょうどよし   慎也
空虚なのに、さっぱりとした諦念。強がりともとれる。
うちこしのそこそこの不幸が仕合わせでもあるという述懐句とみごとに観音開きであるのだが、さばきはそれもまたよしとした。というのも、どちらの句にもぐっときたからで。
前田先生の、「これこれ。一句に惚れるでない」という声がしますが。
彗星めざし旅立つ朝(あした) 竹橋乙四郎
飯田高原によく付いている。そんな高揚した気分をもたらす土地です。
八女学院は夏にここで合宿をしていました。
画廊にて君に似し絵を見つけたり 田中昭子
彗星をおっかけるように、あこがれの人をおもう。そのおもいの一句。
竹橋乙四郎、今回はさばき助手をつとめてくれました。
次回はさばいてもらいましょう。
その乙四郎付句、なごりのおもてで、二個の武器が出ています。
一個目、かんとうのたち。わっかがついた古い太刀。
八女の岩戸山古墳蔵。これについての資料、カラーで刷ったものをいただいたのですが、帰ってみるとありません。かえせーもどせー。まだ読んでいません。
二個目、七支の槍。元句は、荒木田守武の句の引用でした。
これもどうしてもここに出したかったのでしょう。
句もいま、でたかったのでしょう。
その資料、こないだ『時間学』研究会で発表されたものだそうですが、これも、読めていません。もらったはずが、ありませぬ。
学長ブログで詳しく書いてくださいませんか。
だってさ。みんながしらない歴史だもの。
あっとおどろくためごろうなはなしがまだたくさん眠っているに違いない。
永き日のひとつでありぬ古本屋  慎
この句、季語がいきているとおもった。
ゆったりとすぎていくとき。
古本屋ですごすひとときを愛おしむ。
永き日という季語が古本屋とおなじ価値で並ぶので、まるでその逆の短い青春のひかりを追憶しているかのような叙情がみえてきます。ふしぎですね。古さはあたらしさ。
これにつくに、傭兵志願。ニュース時事句ですが、若者がぴたっとついた。
連句、接着剤はそのとき背景にある風俗であることが多いですね。
そこがおもしろい。歴史がまなべるから。

陳列の環頭の太刀忘れられ    乙
  ダムは優しい音をとどめる   虫
中山そらんをうまいなあと感ずるのは、このような句が突然出るから。
前句との距離もふくめて、名句だとおもう。そらんさんにしかかけない。
内村おかあさんと幼い姉弟のだしてくれた三つの句、ぴかぴかです。
とくにまとよさんの句は、挙句になりました。
名誉なことなのです。
だいがくいもとりんごがあるよ!内村昌達

ナウ

初収穫光ってゆれるオリーブの実 内村英理子
  小高い丘と磯の香りと        整
廃駅のあとは鉄道記念館        虫
  ビートルズばかり流すDJ      恭
花咲いて象はそろりと歩みおり    慎
  新入生はえみをうかべて    内村真豊

花前句、鳥が出ていなかったので、カササギの子をだそうとしましたが、挙句が捨てがたく、ビートルズに差し替えました。
ビートルズを生んだリバプールは炭鉱の町、谷口慎也を生んだ大牟田に通じます。
その燃える石を燃やして機関車が走り、黒人奴隷がアメリカにうられていった。
労働者階級のこどもたちがそのアメリカ黒人のブルースに影響をうけて六句じゃなかったロックミュージックをうみだし。。。。という歴史を池上彰さんからまなんだばかりで。
谷口先生の匂いの花は、八女の幼稚園で春の遠足にいく、延命公園のことみたい。
新入生はみな、にこにこ。
そのなかに、たにぐちしんやくんやたなかあきこさんもいます。

ご参加くださって、ありがとうございました。

刺激的でした。
根本から揺さぶられた気がします。

まだよくわからないことがあるのですが、それはそのままにしましょう。

2014年11月21日 (金)

枯野の冷蔵庫  月をつける

コメント

 

月淡しサンゴの海を映しおり

玉砂利の句も、国歌斉唱の句も、いいですねえ。
いい具合についてる。
さすがです。

さてさて、月の句ですが。

1.月高し家中の灯り消してみる
2.月高しデンデラ野行きの夜行バス

えめさんの国歌せいしょう、あれさ。前句のもつ厳格さにつけてるところが、偉いなあと思った。公的なものは聖なるもの、我慢を強いられるゆえ、美しい。しんどいが。
ぼんのさんご、優しいですね

さて、さっきは途中で時間切れ。
月の句、珊瑚の海は優しいが、こころは沖縄でいっぱいになります。
ここが連句の付けの難しいところだとおもう。
珊瑚をとれば、三句がらみになりそうで、粘ります。
根を切るという言葉は、こういうときに使うのでしょう。
打越の第三も場の句、珊瑚も場の句です。
せいちゃんが出した電気を消すだと人情句、根が来れて、前句から先に進めます。

変化が第一、これがよい例となったような。
さあ、おっぱしだ。

冷蔵庫枯野に在れば口開けて  谷口慎也
 町騒つれてくる油売り       姫野恭子
玉砂利の踏まれて時を刻むらん 東妙寺らん
  国旗掲揚国歌斉唱        青翠えめ
月高し家中の灯り消してみる      山下整子

冷蔵庫枯野に在れば口開けて  谷口慎也
 町騒つれてくる油売り       姫野恭子
玉砂利の踏まれて時を刻むらん  東妙寺らん
  国旗掲揚国歌斉唱        青翠えめ
月淡しサンゴの海を映しおり   八山呆夢

沖縄の軍事基地の問題とさんごとは、何の関係もないはずなのに、うんと関係あります。
全世界の二割だったかなあ。さんごという生き物の全種類のうち、沖縄にあるから。
それをおもうと、さんごにつみはないのに、なくなく見送りました。
やさしくて、幻想的で、あたたかいぼんの月の句。

なお、せいこさんのデンデラ野、さがしたら、遠野物語、うばすてなんだね。

きれいな橋の写真があったので、はろうとなんどかやってみましたが、大きすぎてできなかった。

おもてのさいごの句、どうかおねがいします。

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