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2009年11月15日 (日)

政権交代と医療(61)  乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

行政刷新会議ワーキンググループ(WG)の診療報酬に関する11日の事業仕分けの際、評決結果は中央社会保険医療協議会(中医協)へ伝えられることになっていました。

中医協が13日に開催され、そこで報告されたのですが、委員から激しい反応があったようです。

<診療報酬が伸びたから下げよう、という議論はあまりにも乱暴である>

<中医協は専門家が毎週2回、3時間以上、計数百時間にわたって膨大な資料を見ながら議論を重ねて結論を生み出そうとしているが、医療関係者なしで短時間、資料もほとんどない中で決められたものに拘束されるのはおかしい>

<政権公約の中に医療費のある程度の引き上げは必要だろうという考えがあったはずだが、事業仕分けの結果は政権公約と乖離しているのでは>

これらがちゃんと説明されない限り、診療報酬の行方は迷走することでしょう。

「学長のひとりごと」11月15日 日曜日

▼ かささぎのひとりごと

新聞が旧聞となる明暮に紅葉且つ散る高牟礼の宮
             (かささぎの詠める)

新聞は新聞ではなく旧聞になりさがった。とは言いえて妙。
あべしげさんの最近のブログコメントであります。

日々乙四郎日記を読んでから新聞を読みますと、最近は既視感を感じるようになってきました。

では新聞の役割は。なんでありましょう。
広告をはさむ紙。てんぷらを揚げたときのあぶら切り紙。
雨ぶりのとき濡れた靴の下に敷く湿気とり。

ああそれで連句的に思い出した。「黒木物語」の扉に猫尾城山とその左後ろに高牟礼山城が描かれています。あれ?高牟礼山って高良山のことだけど、黒木の後ろだったとは!!と、あの絵をみて、とっても驚いてしまいました。つまり、かささぎのあたまは、今現在の道路地図風の方位感覚しかなかったわけです。久留米高良山へは三号線を通って・・と思い込んでいるため、実際の方位がまったくつかめていませんでした。山と山、谷と谷。県境も町境もなにもそんなよぶんなものはない。人の意識などという余分なものには一切しばられていない。まっすぐじぶんをみてほしい。と、やまによびかけられた気がしました。

ついでに仕入れた知識で、「不濡山」ぬれせぬやま=高良山、これは樹木が鬱蒼と茂っているので雨が降っても濡れないという意味だと勝手に思い込んでいましたが、そうではなくて、世の汚濁に濡れない染まないという高尚な意味があったそうです。
いやあ、そうだったのですね。さすが筑後一の宮です。

きのうのつづき欄外コメント:

沖縄にはずいぶんと痛みを、戦後の痛みを諾ってもらいました。基地を県外へ、という切実な声も良く理解できます。佐賀空港はひろびろとした平野の中にある赤字空港なので、候補地にあがったと聞いてもそう驚きません。が、現実のものとして考えると国内のどこにも移転できないだろうと思うのです。あの爆音がわたしたちの身近にひがな聞こえる状況を思い浮かべてごらんなさい。諾えますか?現実問題として。さりとて、基地をなくすこともできない。なぜなら、日本の平和はアメリカの軍事力に頼らねば自力では保持できないからです。言うまでも無いことですが。

アメリカよ、日本よ。さあ、力を結集して、人工島をつくりましょう。アクセス道路をこさえて、海の中に基地をつくるのです。移転費用は高くつきます。しかし、これしかないでしょう。

 空港についてチョコッと調べていたら、国が管理する空港で、昨年一番赤字を出したのは福岡空港だとさ。こりゃ意外だった、と感じたついでに思い出したのが、そういや糸島あたりに新福岡空港を作るという話はどげんなったと?最近、全く話題にのぼらんし。seikoさんの意見を取り入れると、これを米軍・日本民間の共同空港にすれば万事解決ではないか。板付にはまだ米軍基地が残っているらしいから、それもふくめてそちらに移転し、板付にあり交通の便もいい現福岡空港は拡大によって更なる国際化を目指すのもいい。やがて九州独立国を目指す~後者は半分冗談だが。とにかく今回多少わかったことは、日本にいかに無駄な空港が多いかということ(関空と伊丹、羽田と成田の併存も無駄)と、ハブ空港は原則1ヵ国1つでいいということ。ただし中国や米国みたいに面積の広い国は別。

2009年11月14日 (土)

政権交代と医療(60)  乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

2009 年 11 月 14 日 土曜日

来年度予算の概算要求が発表されて4週間が経ちました。

例年であれば水面下では省庁間の調整が進行し、来年度に向けての閣僚発言も活発化してくる頃です。

新政権でも閣僚発言は活発ですが、例年と異なるのは、閣僚によって発言内容が異なることが目立つことです。

横断的な調整がうまく行っておれば、閣内不一致は起きにくくなります。

行政機構では「縦割り」の弊害が起きやすいことから、従来は、省庁間で調整に調整を重ね、調整が済んだ段階で対外的に方針が発表されていました。

昨今の報道は、財務大臣はこう言っているが○○大臣はこう言っている、という類のものをはじめ、総理や副総理に至るまで、閣内の発言に統一性がない、究極の「縦割り」が放置されている状態になっています。

財務大臣は財務省の立場を主張し、総務大臣は総務省の立場を主張し、厚生労働大臣は厚生労働省の立場を主張し・・・と、概算要求提出直後のコメントであれば容認されるような縦割りの思考が、今になっても堂々と公言されている異常事態です。

「縦割り」弊害の時代に逆行しまいかと心配です。

医療に関しては、診療報酬の扱いが、縦割り体制の中でどう決着されるものかが気になります。

行政刷新会議の評決と政権政策との整合性もありません。

調整がないがしろにされ、結局は声が大きい(財布の紐を握っている)者の主張が問答無用に通ってしまうのではないかと懸念されます。

厚生労働大臣は13日、次期診療報酬改定率の上昇をできる限り抑えたい意向を示しました。

「コストが引き下げられる部分はできる限り引き下げていただいて、その差額を上げるべき部分に使う」と、改定率の上昇を抑え、財源の配分見直しで対応する意向で、行政刷新会議の評決に沿った発言です。

財務省との調整が済んだのかもしれませんが、診療報酬の大幅アップを信じて新政権に投票した多くの医療関係者を裏切る発言であることは否めません。

「学長のひとりごと」より転載しました。

▼昨日からの続き連句的コメント:

首相の立場にあらんとする人が「最低でも県外」と言明する場合、常識的には県外案がまったくの白紙ということはないはず。(財源がないのに金を配ると平気で言明するような非常識的な人であれば話は別ですが・・・)
過去、非公式に協議された県外案は佐賀空港案、苫小牧案のふたつだけみたいなので、佐賀空港移転はまったくのガセとも言い切れないかも。
いずれにせよ、本日来日の米大統領は、年内決着をピシッと要求して帰るでしょうから、政界は年末まで何かと慌ただしくなることでしょう。

さがくうこう。ひゃーびっくりした!
でも、いわれてみれば、たしかにうんと近いね、のーすこーりあに。でもだからってこっちにうつっちゃっては、北を意識しすぎていかにもってなかんじでギラギラなかんじ。
けっきょくやっぱりおきなわにおいたまんまになるようなきがする・・・。だって財源がないのに金を配ると平気で言明するような非常識的な人だから。

 佐賀空港への移転、これは真面目な話いいアイデアではないか、佐賀にたくさんお金が落ちるし。と思ったがまてよ、佐賀空港は貨物便の利用がそこそこ多くて、それ以上の赤字を抱えている空港、あるいは空港建設予定地がもっとあるらしい。しかし何を基準にしていいのかがわからん。いろいろ検索してみたら、佐賀空港はワースト3位という記事もあれば、福島空港が需要予測達成率ワースト4位というのがやたらいっぱいでてきたり、あと静岡空港とか、来年開港予定の茨城空港とか…
 こうなったら、その赤字空港を維持している団体で入札やったらどうでしょう。米軍基地引き受けます、その代わり、赤字分は国民の税金でまかなう。明治以来、いや江戸時代から沖縄にはたくさんの苦い思いをさせてきたのだから、それぐらいしてもいいでしょう。

いつもおもいますです、沖縄にたくさんのいたみをへいぜんとあたえてきてなにもかんじていないなわれらは、と。知識としてはわかってるけど、日々のくらしがいやでもやってくるから、それにおわれてわすれてしまう・・ってことなんだけど。じっさいにそこで暮らしたこともなく、基地のもんだいを肌でかんじることができない。想像でものをいうだけです。

「世界中に出撃する海兵隊は、沖縄の基地から単独で行くのではなく、まず佐世保港(長崎県佐世保市)から強襲揚陸艦が沖縄に出発、沖縄で海兵隊を乗せて目的地に向かう。朝鮮半島で有事の場合、佐世保から沖縄まで約2日かかり、沖縄での搭乗に数日、そこからまた九州方面に戻ってから朝鮮半島に向かうので、航路で4日分ロスしてしまう。」

こういう実務的なことをずばり書かれると、どっひゃあ!!と腰をぬかさんばかりに驚き、まさに戦前にあることを実感します。もうそこまでいっていたの、ちょっとまって意識がついていけない。

でありまするので、最近のかささぎの旗がやけに政治的なものになりつつあるのを承知の上で、話題をころっと転じます。

九州俳句に沖縄がない。と以前かいてしまいましたが、その意味は、沖縄の俳人が参加されていないという意味ではなく、九州俳句大会は沖縄では開催されない。という意味でした。係りの人に前に尋ねた。誤解を与えてごめんなさい。ちなみにらんさんが入ってくれた。九州俳句。ありがとう。みなさん。九州俳句、はいってください。れぎおんみたいに季刊で年に四冊配本。九州の名ある俳人が数多く所属なさっています。そのかたがたの作品とへいきで肩をならべられるというところが、この俳句誌の魅力であり、かつまた、どうしようもなさであります。※
※これ、この意味ですが、歴史ある短歌誌同人のせいこさんとかにはわかってもらえるとおもうけど、たいがいの同人誌は年功序列でして、一定の修行をつまないと上にいけないんだ。裏をかえせば、年季さえつめば上にいけるってことだよ。

2009年11月13日 (金)

政権交代と医療(59)   乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

<社会保障関係法規 6>

保険に関する法は8本あります。

社会保険審査官及び社会保険審査会法、社会保険診療報酬支払基金法、健康保険法、船員保険法、国民健康保険法、国民健康保険法施行法、高齢者の医療の確保に関する法律、社会保険医療協議会法

年金に関する法は18本あります。

厚生年金保険法、厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律、厚生年金保険の保険給付及び保険料の納付の特例等に関する法律、厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付の支払の遅延に係る加算金の支給に関する法律、確定給付企業年金法、確定拠出年金法、社会保障に関する日本国政府とフランス共和国政府との間の協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律、社会保障に関する日本国とベルギー王国との間の協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律、社会保障協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律、国民年金法、平成十二年度における国民年金法による年金の額等の改定の特例に関する法律、平成十四年度における国民年金法による年金の額等の改定の特例に関する法律、平成十五年度における国民年金法による年金の額等の改定の特例に関する法律、特定障害者に対する特別障害給付金の支給に関する法律、国民年金特別会計への国庫負担金の繰入れの平準化を図るための一般会計からする繰入れの特例に関する法律、石炭鉱業年金基金法、特別会計に関する法律、日本年金機構法

以上、日本の1791本の法律のうち、200本以上が社会保障関連法ということになります。

保健医療関係の仕事に従事すると、これらの半数以上と日常的な接点があります。

法を暗記する必要はありませんが、これらの法に馴染んでいることが保健医療の経営者には求められます。

「学長のひとりごと」11月13日金曜日くもり


▲ かささぎのひとりごと

ちょいとちょいと。

だんだらりんとややこしい法律のなまえが出てますが、時系列にちかい追加法案てな印象です。そんな中、がいこくの名前が突如でてくる、しかも二国だけ。
これはいったいなんだすねん。ふらんすとベルギー王国。なに結んだの。なぜ。

「日本の1791本の法律のうち、200本以上が社会保障関連法ということになります。

暗記する必要はないけど、なじんでいることが保健医療の経営者には求められます・・・。
このことば、そっくり代入して使いたい。

わずらわしい俳諧の連歌式目、連句辞典一冊をまるまる暗記する必要はありませんが、それらの式目に馴染んでいることが連句の捌には求められます・・・。

かささぎはテストうけたら零点じゃないにしても及第点はとれんめや。
(とれん=打消しの一般動詞+否定の推測を表す助詞~まいの連用形「め」+強調の「や」ではなく疑問の「や」)なにしろ八女弁ではいまでも古語をふつうにつかっとる。方言な古語ばい。

「政権交代と医療」番外編(きのうのコメント)

「このように公開の場で評決がなされますと、その結論の妥当性の如何を問わず、評決結果には従わざるを得ないような無言の圧力が醸し出されます。
劇場扇動型プロパガンダの誤謬に陥りがちな危険性を孕む手法です」
あんなにだだっぴろい場で議論するなんて。
おどろきました。たいがいけずられるためにかたちをととのえるため
ぎろんをしたのでありましょう。させたのでしょう。

農道整備関連事業費がカットされる模様ですね。
かささぎがこんど行く予定の星野村の農道完成を祝う竣工式、案内状からその予算はどこから出たかがわかります。
平成18年度から県営中間山間地域農村活性化総合整備事業により整備を進めてまいりました。とあったからです。

「普天間から出て行ってもらえませんか」
「Where to move?」
「名護市沿岸ではどうですか」
「OK. We agree.」
十数年後・・・
首相「そりゃ県外移設でしょう」
外相「嘉手納基地との統合でしょう」
地元・みずほ「県外移設が公約です」
米国「Keep promise!」
首相「名護市沿岸は・・・来年の名護市長選まで判断を待ってくれませんか」
米国「We cannot wait!」
首相「じゃ、佐賀空港ではどうですか」
米国「Saga is half nearer to North Korea than from Nago and also very close to Sasebo! Very nice location!」
   ↓

※に抄出しました。

投稿: 元官僚 | 2009年11月13日 (金) 00時08分

米国や大マスコミは今さら代替地を見つけるには時間がかかるし、日米関係にもヒビが入ると脅すが、真っ赤なウソだ。ウルトラCの候補地だってちゃんとある。「砂上の同盟 米軍再編が明かすウソ」を書いた沖縄タイムスの屋良朝博記者は、同書の中でこんな衝撃的な事実を紹介している。

 米軍再編の日米交渉に関わった米外交官は、普天間移設先として佐賀空港が「ナイス・ロケーション」と判断し、日本政府に提起したというのだ。「佐賀空港は発着便が少ない。周囲に住宅もない。沖縄の普天間飛行場を移転するのにもってこいだ」と米外交官は言ったという。

 世界中に出撃する海兵隊は、沖縄の基地から単独で行くのではなく、まず佐世保港(長崎県佐世保市)から強襲揚陸艦が沖縄に出発、沖縄で海兵隊を乗せて目的地に向かう。朝鮮半島で有事の場合、佐世保から沖縄まで約2日かかり、沖縄での搭乗に数日、そこからまた九州方面に戻ってから朝鮮半島に向かうので、航路で4日分ロスしてしまう。海兵隊基地が佐世保に近い佐賀空港にあれば、大幅に出撃時間を短縮できるし、佐賀県は北朝鮮まで760キロ。沖縄の1400キロの半分だ。照屋寛徳衆院議員(社民党)もこう話す。

「鳩山首相が県外・国外移設を言うのなら、佐賀空港など具体的な県外候補地を出して、国民的議論をすべきだ。そうしなければ、沖縄県民の怒りは収まらないでしょう」

 結局、最後は沖縄へ押し付ければいいという、安易な発想が透けて見えるうちは、この問題の解決はない。(取材協力・横田一)

(日刊ゲンダイ2009年11月9日掲載)

2009年11月12日 (木)

政権交代と医療(58)  乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

2009 年 11 月 12 日 木曜日 

事業仕分け作業が始まりました。

進め方は具体的には次の通りです。

1.事業説明(5~7分)

各省担当職員が事業シートに基づいて当該事業の要点やシートの補足説明を行います。

2.査定担当より考え方の表明(3~5分)

財務省主計局より、当該事業の論点や主計局としての考え方を説明します。

3.当該事業の主な論点を発表(2分程度)

とりまとめ役より、事業を選定した背景や主な論点等を提示します。

4.質疑・議論(40分程度)

5.各評価者が「評価シート」へ記入(3分程度)

評価シートに評決内容とその理由を記載します。

6.WGとして評決結果を発表(2分程度)

各評価者の評価シートをとりまとめ役が集約し、WGとしての評決結果を公表します。

議事は一般公開されていますので傍聴できます。

事前登録は不要で入退室自由ですが、会場の都合(座席数300名程度)上、入場制限がされる場合があります。

11 11 日、12 日、13 日、16 日、17 日、24 日、25 日、26 日、27 日の9:3018:30です。 (14 日、28 日、29 日にも開催の可能性があります)

開催場所は独立行政法人国立印刷局市ヶ谷センターです。

http://www.npb.go.jp/ja/guide/soshiki/ichigaya/index.html

なお、議事はインターネットでも同時中継されます。

http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/live.html

指名された仕分け人は必ずしも国民の意思の代表者ではなく、また、公開であるか否かは結論の妥当性を支持するものでもありませんので、評決結果は政治判断の参考意見にすぎないはずですが、このように公開の場で評決がなされますと、その結論の妥当性の如何を問わず、評決結果には従わざるを得ないような無言の圧力が醸し出されます。

劇場扇動型プロパガンダの誤謬に陥りがちな危険性を孕む手法ですので、国民としては、個々の評決結果が民主主義のフィルターを通るのを見届けるまでは安心できません。

たとえば、行政刷新会議メンバーがODA事業を槍玉に挙げ、国際協力機構(JICA)の「渡航費が高すぎる」と批判していることが報道されましたが、第2WGでもその通りの評決になる可能性が高いと思われます。

JICA事業でしばしば海外出張していた私自身でさえ、JICA本部勤務を経験するまでは経費削減のために格安チケットを活用しないことに疑問を持っていたくらいですので、国際協力の実務に明るくない方々であれば口を揃えて「渡航費が高すぎる」と評決するであろうことは容易に予想できます。

しかし、今回の外務大臣の渡米スケジュールの不確定性にも覗えるように、交渉相手の都合や突発的な事件への対処で、予約チケットの変更(ドタキャンや搭乗者変更、旅程変更など)が日常的に行われ、格安チケットの条件に最もそぐわないオペレーションを余儀なくされているのが国際協力活動の現実なのです。

渡航費を節減する余地がまったくないとは言えないにせよ、既に、かなりの節減努力をJICAは行っていますので、これ以上の節減を指示されれば国際協力活動が低迷する可能性があります。

2009 年 11 月 12 日 木曜日 その2

事業仕分けのインターネット中継で診療報酬や入院時の食費・居住費などの議論をリアルタイムで視聴することができました。

診療報酬を1%上げると3400億円も国民負担が増えるので診療報酬は上げるな、入院時の食費・居住費を保険から支出するのはけしからん、と医療経営にはマイナスで、かつ患者負担が大幅に増えるような方向付けの評決となりました。

診療所の医師のほうが勤務医より年収が多いので診療所配分を減らして病院へ回すべきだ、年収が多い皮膚科や眼科への配分を小児科や外科へ回すべきだ、とゼロサムの議論に始終しました。

政権公約で謳われた医療費(診療報酬)の大幅アップは幻想だということになりますが、部分的にでもアップできさえすれば公約違反とまでは言えないのかもしれません。

入院患者の窓口支払いも大幅増となる公算が高まりました。

食費・居住費を保険外とすれば、それは患者にとっては食費・居住費の当然の支払いであって、保険診療の窓口負担が増加するわけではありません。

医療費の患者負担を増やさないという政権公約を犯すわけではありません。

「学長のひとりごと」より転載
▼これまでの「政権交代と医療」記事全部をよむ:http://www.healthcare-m.ac.jp/app/gm/archives/category/%e6%94%bf%e6%a8%a9%e4%ba%a4%e4%bb%a3%e3%81%a8%e5%8c%bb%e7%99%82

2009年11月11日 (水)

政権交代と医療(57)  乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

行政刷新会議の事業仕分け作業は、始動が遅れに遅れた分、短期決戦で事業ごとの裁断をしなければなりません。

メンバーは次の方々です。

鳩山 由紀夫 内閣総理大臣:議長

仙谷 由人 内閣府特命担当大臣(行政刷新) :副議長

菅 直人 副総理(国家戦略担当大臣) 

平野 博文 内閣官房長官 

藤井 裕久 財務大臣

原口 一博 総務大臣 

稲盛 和夫 京セラ株式会社名誉会長 

片山 善博 慶應義塾大学法学部教授 

加藤 秀樹 行政刷新会議事務局長 

草野 忠義 財団法人連合総合生活開発研究所理事長 

茂木 友三郎 キッコーマン株式会社代表取締役会長CEO

12月下旬が政府予算案決定のタイムリミットですが、今後の会合は、11月中旬、下旬、12月下旬の3回しか予定されていません。

実務作業は会合の合間に3つのWG(ワーキンググループ)が行うことになります。

厚生労働省は第2WGが担当しますが、外務省、経済産業省も同じWGが担当です。

WGによる事業仕分けは、今月11日(水)~17日(火)と24日(火)~27日(金)に公開で行われます。

評価者には、全WGを横断的に、枝野 幸男 衆議院議員、泉健太 内閣府大臣政務官、大串 博志 財務大臣政務官が充てられていますが、第2WGについては以下の方々です。

(政治家)

菊田 真紀子 衆議院議員、尾立 源幸 参議院議員、担当省の副大臣又は政務官の一人

(民間有識者)

飯田 哲也 NPO法人環境エネルギー政策研究所所長

石 弘光 放送大学学長

市川 眞一 クレディ・スイス証券()チーフ・マーケット・ストラテジスト

長 隆 東日本税理士法人代表社員

海東 英和 前高島市長

梶川 融 太陽ASG有限責任監査法人総括代表社員

木下 敏之 前佐賀市長/木下敏之行政経営研究所代表

熊谷 哲 京都府議会議員

河野 龍太郎 BNPパリバ証券チーフエコノミスト

小瀬村 寿美子 厚木市職員

露木 幹也 小田原市職員

土居 丈朗 慶應義塾大学経済学部教授

中里 実 東京大学大学院法学政治学研究科教授

福井 秀夫 政策研究大学院大学教授

船曳 鴻紅 ()東京デザインセンター代表取締役社長

松本 悟 一橋大学大学院社会学研究科教員

丸山 康幸 フェニックス・シーガイア・リゾート取締役会長

村藤 功 九州大学ビジネススクール専攻長

森田 朗 東京大学公共政策大学院教授

吉田 あつし 筑波大学大学院システム情報工学研究科教授

和田 浩子 Office WaDa代表

この方々に社会保障行政の刷新を託すことになります。

直接的な医療関係者が見あたりませんが、利害関係者は事業仕分け作業には加わらないルールです。

それにしても、医療の複雑な仕組みの理解抜きにはまともな議論は期待できませんので、医療事業の仕分けには医療制度に明るいコーディネーターが必要になります。

おそらく行政刷新会議の事務局職員(官僚)がコーディネーターを努めることになりますが、事務局職員の出身官庁は財務省3人、内閣府2人、経済産業省1人、厚生労働省1人、国土交通省1人と、財務省の影響力が大きい構成となっています。

「学長のひとりごと」11月11日 水曜日

▼かささぎのひとりごと

おお、いよいよ詰めの佳境でございますね。
ここからの見所をていねいに解説していただけることは、なんというしあわせ。この時代にかささぎにうまれてよかった。
日々おつしろうの文章を打ち込んでいて(ほんとはかささぎが毎朝勝手にかっさらってきてはコピペしてるだけです)気づくのですが、乙四郎もまた生身です。リアルタイムという時間だけはどうしようもなく平等なのだと身がひきしまります。みな、いまをわかちあっていきている。
結果論だけが歴史を作るのではない。
上記民間のメンバー筆頭に、先日ファクタのフライングであがってた稲盛さんの名がみえます。
あべしげさん。今頃なにを追っかけ、なにをマークしておられるだろう。

2009年11月10日 (火)

part-time doc 乙四郎番外編

レーシングサーキット内は公道ではないので自動車保険がききません。
事故に備えての保険は生命保険が頼りなのですが、サーキット内での事故死は、一般的な生命保険では自殺扱いなのだそうです。

なぜこんなことを書くのかというと、この週末、レーシングサーキット場の医療応援に駆り出されるという貴重な経験をしたため。

八女から日向方面へ2時間弱で、西日本一の規模のサーキット場「AUTOPOLIS」があります。(週末早朝に442号線が五月蠅いのはそのせいです。)
今回は二輪車走行レースで、四輪車レースの場合よりもメディカルセンターが多忙になることが予想され、医師も複数配置されることになり、友人のツテで応援依頼があり、個人的興味もあって現場体験に至ったというわけです。
当日、会場のメディカルセンター脇には、救急ヘリコプターがスタンバイ。救急搬送車も複数台スタンバイさせていました。
メディカルセンター内には、ありとあらゆる救急救命用の装備が備わっていました。

気軽に引き受けたものの、たいへんなところへ来てしまった、と不安がいっぱい。
何も事故が起きなければ一日中暇なのでしょうが、四六時中、レースを映し出すカメラ映像に目が釘付けでした。
サーキット内のカメラが瞬時にして事故現場を映し出します。
人が横たわっていたり、マシンの下敷きになったりしている映像です。
事故が起きると、レスキューが救出に向かい、ライダーはメディカルセンターへ運び込まれてきます。
たいてい、時速200キロ以上での接触や転倒です。
ヘルメットが割れていても、そのおかげで頭は割れずにすみ、防護服がズタズタに破れていても、そのおかげで傷は浅くてすみます。
ヘルメットや防護服がなければ、皆、即死でしょう。
この日、結果として、9人がメディカルセンターのお世話になりました。
1人ずつ時間を空けてやってきてくれれば、落ち着いて手当ができるのですが、事故の時には、2~3人がまとめてやってきます。医師複数配置の理由がよくわかりました。
医師1人が救急ヘリで飛んで行ってしまえば、1人だけ残されることになりますが、幸いにして、ヘリの出番はなしでした。
この日は、最も重いものでも骨折どまり。めでたしめでたし。

9人の中に八女の人が複数いました。八女人は事故に遭いやすいのか向こう見ずなのか。
骨折の治療に○○整形外科を紹介しようかと思いましたが、お休みを邪魔してもいけないので○○病院にしました。

この日のような、事故が多発することが予想されるレースの日は医師が敬遠して医師確保難ということでしたので、今後も協力してほしいと頼まれ、応援要員として登録しちゃいました。これで、自分の履歴に「レース・ドクター」が加わることになります。
なお、一年を通して、最もメディカルセンターが忙しくなるレースは、「お買い物自転車耐久レース」なのだそうです。ヘルメットがフルフェイスではなく、防護服もないので、重傷者が続出するのだとか。今度のママチャリの日には、「レースドクター」として活躍することでしょう。

皆さん、安心してママチャリレースに参加登録してください!
サーキット専属レースクィーンもいます。
   ↓

AUTOPOLISオートポリス:http://www.autopolis.jp/

ほんとだ。れーすくいーん。いつもおもうんだけど、もしあれがよ、おてもやんみたいなおばさん連中だったら・・・事故死続出だろか。
おつしろう、このわくわくの体験談はこないだの土曜の勤務ですか。なんで怪我する、ひょっとしたら死ぬかもしれん、ってわかっていてみんなしゃかりき走るのだろう。いのちがけの人の顔というのは普段みることないですから、その緊張感をみたくて人があつまるのでしょうか。
しかし、よかったですね。骨折くらいで。
まったく怪我人がでなければ、それはそれで退屈だったろうし、救急ヘリ出動までいけば、緊張できつかったろうし。
おつしろうのようなおいしゃさんって、そうそう滅多にいるもんじゃないです、たのしそう。

政権交代と医療(56)  乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

厚生労働省の事業仕分け対象事業が決まりました。

財源を絞り出すのが主目的の作業ですので、対象事業に選ばれたものは予算が減額される可能性が高いといえます。

(健康づくりに関する予算)

8020運動特別推進事業

健康増進対策費(地域健康づくり推進対策費)

健康増進対策費(女性の健康支援対策事業委託費)

(介護の充実に関する予算)

介護予防事業(地域支援事業の一部)

介護サービス適正実施指導事業

介護支援専門員資質向上事業

(医療費の配分システムに関する予算)

レセプト審査の適正化対策

レセプトオンライン導入のための機器の整備等の補助

国保中央会・国保連に対する補助金(国保連・支払基金の統合)

(医療機関へ配分される予算)

生活保護費等負担金(医療扶助の不正請求対策)

診療報酬の配分(勤務医対策等)

医師確保、救急・周産期対策の補助金等(一部モデル事業)

(その他)

柔道整復師の療養費に対する国庫負担

後発品のある先発品などの薬価の見直し

入院時の食費・居住費のあり方

これらのうち金額的に大きいのは医療機関へ配分される予算、とりわけ診療報酬の配分です。

これが大きく削られると、診療報酬の大幅増を約束した政権公約を破ることになってしまいます。

削らずに配分を診療所から勤務医へと大きくシフトすると、診療所を主体とした低コスト医療体制が崩れます。

なお、事業仕分けは子ども手当の予算を確保するための作業でもありますが、医療以外には次の事業も対象事業にされています。

子ども手当のために保育予算が削られるのは本末転倒でしょう。

延長保育事業(次世代育成支援対策交付金)

保育所運営費負担金(保育所の利用料の設定の仕組みを含む)

▼参照記事

米国の医療保険制度改革

米国下院が、7日、医療保険制度改革法案を可決しました。

賛成220票

反対215票

僅差でした。

上院では、別の独自法案が審議され、それが可決されれば、二つの法案の妥協案(最終法案)が、再度、上下両院で審議されます。

最終法案が可決されれば、オバマ大統領の署名で、40年ぶりの大規模な医療保険制度改革が実現します。

個人の保険加入を義務づける皆保険制度の実現で、3600万人の無保険状態が解消されることになります。

ただし、小規模企業を除くすべての雇用主に従業員への医療保険提供が義務付けられ、富裕層への増税など、実現のために100兆円規模のコスト投入が必要となるようです。

医療保険制度改革への反対が根強いのは、このコスト負担の問題よりむしろ「民間セクターの事業に公が介入すること」への抵抗感だといわれています。

長い歪められた医療の歴史が、多くの米国人に、医療サービスは民間事業である、という意識を刷り込んでしまったのかもしれません。

「学長のひとりごと」11月10日 火曜日

2009年11月 9日 (月)

だんだん斜め読みできなくなる法規名の既視感   乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

<社会保障関係法規 4>

社会・援護に関する法は25本あります。

(社会)14本

社会福祉法、日本赤十字社法、赤十字の標章及び名称等の使用の制限に関する法律、生活保護法、災害救助法、激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律、災害弔慰金の支給等に関する法律、行旅病人及行旅死亡人取扱法、消費生活協同組合法、民生委員法、ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法、社会福祉施設職員等退職手当共済法、社会福祉士及び介護福祉士法、武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律

(援護)11本

未帰還者留守家族等援護法、未帰還者に関する特別措置法、戦傷病者特別援護法、中国残留邦人等の円滑な帰国の促進及び永住帰国後の自立の支援に関する法律、北朝鮮当局によって拉致された被害者等の支援に関する法律、戦傷病者戦没者遺族等援護法、引揚者給付金等支給法、戦没者等の妻に対する特別給付金支給法、戦没者等の遺族に対する特別弔慰金支給法、戦傷病者等の妻に対する特別給付金支給法、戦没者の父母等に対する特別給付金支給法、

雇用均等・児童家庭に関する法は16本あります。

児童福祉法、次世代育成支援対策推進法、就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律、雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律、育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律、短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律、家内労働法、児童虐待の防止等に関する法律、母子及び寡婦福祉法、児童扶養手当法、児童扶養手当法による児童扶養手当の額等の改定の特例に関する法律、児童手当法、平成十六年度における児童扶養手当法による手当の額等の改定の特例に関する法律、こどもの国協会の解散及び事業の承継に関する法律、母子保健法、母体保護法

高齢・障害者雇用に関する法は2本あります。

高年齢者等の雇用の安定等に関する法律、障害者の雇用の促進等に関する法律

『学長のひとりごと』11月9日 月曜日

▼かささぎのひとりごと

ちょいとちょいと。

「介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」・・・
これ、ひどい名だとおもわない。一見わかりやすそうでちっともわからんよ。
まず、介護休業等、はわかります。それになんで育児がつくわけ。そういう専門用語があるのかな。
あ。もしや介護などで仕事を休まねばならなかったり、あかんぼが生まれたので育児休業もしなければならんかったり、ていう、べつべつの意味かな?そんならなんでさらに屋上屋をかさねて又、家族介護うんぬんのことばがでてくんだろ。ううむ法規つくる人たちの頭の中はさっぱりわからんなー。

これもみてくれ。

児童扶養手当法、児童扶養手当法による児童扶養手当の額等の改定の特例に関する法律、児童手当法、
じどうふようてあて。と、じどうてあて。との違いなら、かろうじてなんとなくわかる。
たぶん扶養手当は親にいく、たぶん児童手当は児童へいく、名義上は。
んで、そのあいだにあるの、こらなんじゃろ。
なんで、児童扶養手当法改定の特例に関する法律。とあっさりやらないのだろか。
・・・こんなにまどろっこしい名づけなのにはちゃんとした理由があるのでしょうね。
だけど、法律の世界っていうのは、かささぎあたまをかきむしりたくなってくるよ。

2009年11月 8日 (日)

社会保障制度諸法規の斜め一気読み!!   乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

2009 年 11 月 8 日 日曜日

<社会保障関係法規 1>

日本の法令の数(20086月末日現在)は、憲法 1、法律 1791 、政令 1836、府省令 3238 、その他(勅令、閣令、太政官布告) 92です。

日本国憲法、国家行政組織法、行政機関の職員の定員に関する法律、行政不服審査法、行政事件訴訟法、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律など社会保障に特化していなくても社会保障関係者に強い影響を及ぼす法規がたくさんありますが、今回は、社会保障に特に関係深い法規を列挙してみます。

(組織、機構に関する法)15本

厚生労働省設置法、独立行政法人国立健康・栄養研究所法、独立行政法人労働安全衛生総合研究所法、独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構法、独立行政法人福祉医療機構法、独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園法、独立行政法人労働政策研究・研修機構法、独立行政法人雇用・能力開発機構法、独立行政法人労働者健康福祉機構法、独立行政法人国立病院機構法、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法、年金積立金管理運用独立行政法人法、独立行政法人医薬基盤研究所法、独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構法、高度専門医療に関する研究等を行う独立行政法人に関する法律

(地域的特別措置に関する法)5本

小笠原諸島の復帰に伴う法令の適用の暫定措置等に関する法律、沖縄の復帰に伴う特別措置に関する法律、沖縄振興開発特別措置法、沖縄振興開発金融公庫法、沖縄振興特別措置法

(勅令)1本

人口動態調査令

(条約)14本

経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約、難民の地位に関する条約、難民の地位に関する議定書、子に対する扶養義務の準拠法に関する条約、がん原性物質及びがん原性因子による職業性障害の防止及び管理に関する条約、社会保障の最低基準に関する条約、世界保健機関憲章、千九百六十一年の麻薬に関する単一条約、向精神薬に関する条約、細菌兵器(生物兵器)及び毒素兵器の開発、生産及び貯蔵の禁止並びに廃棄に関する条約、化学兵器の開発、生産、貯蔵及び使用の禁止並びに廃棄に関する条約、社会保障に関する日本国とドイツ連邦共和国との間の協定、石綿の使用における安全に関する条約、職業上の安全及び健康を促進するための枠組みに関する条約

<社会保障関係法規 2>

医政に関する法は20本あります。

(運用法)5本

医療法、救急医療用ヘリコプターを用いた救急医療の確保に関する特別措置法、外国医師等が行う臨床修練に係る医師法第十七条等の特例等に関する法律、死体解剖保存法、看護師等の人材確保の促進に関する法律

(身分法)15本

救急救命士法、医師法、診療放射線技師法、臨床検査技師等に関する法律、理学療法士及び作業療法士法、視能訓練士法、臨床工学技士法、義肢装具士法、言語聴覚士法、あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律、柔道整復師法、歯科医師法、歯科衛生士法、歯科技工士法、保健師助産師看護師法

健康、衛生に関する法は29本あります。

(運用法)25本

健康増進法、がん対策基本法、公衆衛生修学資金貸与法、原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律、地域保健法、保健所において執行される事業等に伴う経理事務の合理化に関する特別措置法、臓器の移植に関する法律、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律、検疫法、外国軍用艦船等に関する検疫法特例、予防接種法、ハンセン病療養所入所者等に対する補償金の支給等に関する法律、ハンセン病問題の解決の促進に関する法律、狂犬病予防法、建築物における衛生的環境の確保に関する法律、墓地、埋葬等に関する法律、クリーニング業法、生活衛生関係営業の運営の適正化及び振興に関する法律、興行場法、旅館業法、公衆浴場法、公衆浴場の確保のための特別措置に関する法律、水道法、水道原水水質保全事業の実施の促進に関する法律、食育基本法

(身分法)4本

栄養士法、調理師法、理容師法、美容師法

「学長のひとりごと」11月8日 日曜日

▼かささぎのひとりごと

小さな印字ですみません。

ふと思い出しました。

最近聞いたお話です。
末期がんの人が死を前にして弁護士になる夢をかなえるべく猛勉強、司法試験を受験、一次は合格、二次を待たずに不帰の人となられたそうです。

話を聞きながら、その人は永遠のいのちを手にしていらっしゃるのだと感動しました。
社会保障関連だけでも、なんとさまざまな法規があることか。
大きなものは日本国憲法や行政組織法から、身近なクリーニング業法とかまでなんとぎっしり。

それを全部覚えて内容も細かくあまたに入れて・・・、想像するさえ困難な世界。

乙四郎学長、昨日大学の英語講座にお世話になりました。
佐藤哲三教授とみなさんで学ぶ英語は、とってもたのしいです。
地域に開かれたこのような講座があることのありがたさに感謝です。

ところで、いっしょに英語を学んでいる角たからさんと、こういう話をしながら帰りました。
学長の「政権交代と医療」のおかげで、今までまったく知らなかったあちら側の世界が少し見える。
それはとてもおおきな学びです。
平面カエルがむっくりおきあがったような、といいますか。
元官僚語録だからこそのことばの重み、事実のもつ重み。

地道で孤独な学問から起き上がる世界、日進月歩の世界。
それらを身近に感じられることの新鮮さは、インターネットのおかげで田舎にあっても可能なのだ、と嬉しく思います。

連句仲間のみんなでいつも応援していますので、これからもがんばってください。

(たまにはまじめなかおでエールを送ったろかい。とおもって、これを書いた。)

2009年11月 7日 (土)

政権交代と医療(55)  乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

社会保障の国民負担(国民所得比)を国際比較してみます。

いずれの国も2006年のデータです。

       日本  米国  英国  独  仏 スウェーデン

租税負担(A)   24.3 26.1 38.5 29.1 37.8 49.0

保険料負担(B)  14.8  8.6 10.8 22.9 24.6 17.2

国民負担率(A+B) 39.1 34.7 49.2 52.0 62.4 66.2

イギリスやスウェーデンは保険料負担を抑えて税負担を主に、ドイツやフランスは税負担を抑えて保険料負担のウェイトを高くして社会保障財源としています。

米国は、保険料負担を抑えたイギリスやスウェーデンよりも保険料負担が少なく、税負担を抑えたドイツやフランスよりも税負担が少なくなっています。

米国の社会保障の脆弱さのゆえんです。

日本は、その米国よりさらに税負担が少ないようです。

ずっと以前からそうだったわけではありません。

この十数年、日本が社会保障への税負担を減らしてきた結果です。

1990年時点でのデータはこうなっています。

       日本  米国  英国  独  仏  スウェーデン

租税負担(A)   27.6 24.1 41.4 26.4 33.0 57.5

保険料負担(B)  10.6  9.8 10.1 19.5 28.1 22.1

国民負担率(A+B) 38.2 33.9 51.5 45.9 61.1 79.6

保険料負担も税負担も増やしている国:ドイツ

保険料負担を減らし税負担を増やしている国:アメリカ、フランス

保険料負担を増やし税負担を減らしている国:日本、イギリス

保険料負担も税負担も減らしている国:スウェーデン

新政権は税負担を増やして保険料負担を抑制する政権公約ですので、税負担が大きく伸びればイギリス型に、財源不足で思うように税負担が伸びなければアメリカ型に近づくことになるでしょう。

「学長のひとりごと」11月7日 土曜日

かささぎのひとりごと

やはり税収がうんと当初の見込み額より落ち込むらしい。
不足分は又国債を増発するのでしょう。

2009年11月 6日 (金)

じわりアメリカ型へ近づく日本の医療制度    乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

シッコ(Sicko)という映画がありました。

マイケル・ムーア監督で2007年に公開されたものです。

アメリカ合衆国の医療制度をテーマとしたドキュメンタリーです。

この映画によると米国の実情は、

・医療保険未加入者が約5千万人おり、医療費が払えないために命を失う人が多い。

・医療費が高額で、医療費のために財産を失う人も多い。

・公的医療保険制度では、治療費用を抑えるための医療制限が行われている。

・民間保険加入者に対しても、保険金の支払拒否により医療保険会社が巨額の富を得ている。

(支払いが安くすむほど保険審査医の待遇が良くなる仕組みがある)

・医療保険会社や医療機関は政治献金等のロビー活動で既得権益を守っている。

・老人も医療費を払うために働かざるを得ない。

社会保障のセーフティネットが働いていない実情には目を覆いたくなることばかりです。

つくづく日本の国民皆保険制度のありがたさを実感しますが、この映画で紹介されたイギリス、フランス、カナダ、キューバなどの医療制度と対比すると、日本の医療がじわりとアメリカ型に接近しつつあることを感じます。

これらの諸国では患者の窓口負担はほとんどなく、医療費は家計の脅威になっていません。

医療費負担の家計への影響が大きくなってきているのは、日本の医療がアメリカ型に近づいてきている黄信号であるともいえます。

公的保険制度による診療制限が強くなり、民間医療保険が台頭するようになってくれば、医療費の際限ない高騰に歯止めがきかなくなってしまうおそれがあります。

公的医療保険制度の堅持のため、今が踏ん張り時かもしれません。

「学長のひとりごと」11月6日 金曜日

▼かささぎの連句的ひとりごと

ほかの人の例をひくことに自信がもてないので、かささぎ一家の実例をご紹介いたします。ちょうど国の転換点とぴったり合致する一例に思えるからです。去年から今年は、一家の転換点となる時でした。

国の医療保険への加入は、結婚以来ずっと二十七年間去年の三月まで社会保険に入っていました。あ、さも自分の手柄のようにいいますが、加入していたのは夫で、かささぎは家族として扶養されていました。名称でいえば、全国健康保険協会の福岡支部管轄の保険です。これはかささぎが現在医療機関に勤務して毎日保険証をみているからきちんといえることで、そうじゃなければ、興味もなかったし、名称も覚えられなかったことでしょう。
人が会社勤めをやめたら、どうするものでしょうか。
二年間は継続社保が使えます。そののちは国保に入ります。
継続の保険料を毎月納めてますが、四人分で二万七千円近くです。
高いのか安いのかは家によって感覚は違うでしょう。
かささぎは高いと思います、すごく。
だけどもしこの保険がなければ、わが家の場合、夫も子供もぜんそくもちの厄介なアレルギー体質ゆえ、高額な治療費を支払わなければならずに困ります。そういう視点で考えると、この三万円ちかい保険料も安いのです。夫の収入のない我が家の経済からみればそれはそれは
高いけど、受け取る医療サービスを考慮して国保保険料に比べますと、実はとても安い、ということが静かに考えているとみえてきます。

このように思える余裕がかささぎにあるのは、お金があるからではありません。お金はありませんが、経験があるのです。
民間の保険での痛い経験です。

実例をあげます。夫がひとりで稼ぐ家でした、かささぎ一家は。
夫は大卒後ずっと同じ会社で奉公してきました。あえて奉公と書きます。朝は八時前から夜は十時すぎまで働いていました。妻は子と家に残されました。おのおのがた、これがこれまでわが国での一般的なサラリーマンの営業員の家庭スタイルでしたよね。
で、天引きという有難い給与システムのおかげで、ずっと生命保険料を納め続けました。日本生命。営々と折々に保険料はあがって、最後の十数年は二万数千円を毎月引かれていました。実際に夫が病気で入院をしたことは一度です。新婚のころ、うちの庭仕事を初めて手伝い、破傷風疑いで二週間。保険請求はその一度きりでした。
支払った総額は三十年ですから家がたつくらい支払って、でも会社をひき保険料を支払えなくなったときに手元に還ってきたのは、百万にも満たないお金。それは手続きをするのを一年以上も放っていたから。めんどうでめんどうで一切、世俗的なことがらから切れていたかった。そういう書類をみるのもいやでした。夫も私もうつになっていた。信じられない、このかささぎがうつ。笑うでしょう。毎日毎日ブログ更新している、異常なほどに。これ、じつはその裏返し。考えたくないんですよ、些事を。あー些事じゃない些事、つまりおおごとですね。笑

くそったれ!!とおもってるから。
くそったれ、とおもうことが、かささぎにとっての生きる力、俳諧です。
うつになる、がんになる、びょうきになる、じこにあう、不幸になる。
それはにんげんだもの、当然です、いろいろあります。
でも、生きる基本は、くそったれです。
かささぎ保険、「人生くそったれ」。
本日新発売。

これまで竹橋乙四郎元官僚語録として引いてきた日本の医療システムについての詳しい説明に、抜けている視点が一つあります。それは実例です。かささぎの仕事は乙四郎の与える骨格に肉をつけ生命をふきこむことだと思いました。(これいいわけ、ただ書きたかっただけ。

コメント

>抜けている視点が一つあります。それは実例です。

いえいえ、プロの物書きたるもの、さりげなく実例(経験例)を刷り込んでおります。
たとえば、

>国会質疑で自殺者が出たこともありました。
(「政権交代と医療(54)」の一節)

当時、病院指導の担当として、この質疑に関わりました。
いまだに腹が立つ事件です。

憲法51条に「両議院の議員は、議院で行った演説、討論又は表決について、院外で責任を問われない。」とあり、議員は責任を逃れています。
   ↓

http://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~suga/hanrei/79-1.html

ああ、。そうだったんだ。
自殺ということばには皆を黙らせる威力がありますよね。なにがあったんだ、いのちかけるほどのなにが!?という存問の思いがふつふつとわきおこる。

かささぎもそこへむけてかこうといつもおもっている。
ブロガーの名誉にかけて、物事の本質に迫りたいと。

ところで、上記のかささぎ文には下半身が抜けています。
次の部分があって完成するものでした。

生命保険とともにもう一つだいじな保険に加入していました。
それは自動車保険です。
これもまた月々一万近い保険料をおさめる大きなものでしたが、営業という仕事がら不可欠な出費でした。実際、事故頻発遭遇型のひとでしたので、たびたび補償をしてもらいました。なかでも一本500万円以上もするいたいけな柱=衛星放送受信回線など付属している特殊な電柱=とひとりずもうしたときには、まるまる補償していただいた上で、保険から石をもって追われました。はやいはなしがおいだされた。泣。
ひとごとのようにかいておりまするが、みうちである夫のことですので、とってもいたいです。車両保険でのこの経験をけっして忘れず、大いなる補償を受け取ったという恩義のゆえに、のちに生命保険でそれ以上のマイナスとなったことも、へいきなかおでいられたのでありました。「きょうでえ、あきらめな。これがほけんってもんだぜい」ってなかんじといいますか。

けっきょく、かささぎはなにがいいたいかといいますと、神様を信じている、ということだけ。自然を信じている、といいかえてもいいです。保険制度をうみだした人間の英知を信じているし、その背後の神を信じている、そのうしろの自然を信じている。

  おわり。

 

2009年11月 5日 (木)

政権交代と医療(54)  乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

新政権下での国会論戦が始まりました。

閣僚が具体的な質問へ答弁します。

国会は「国権の最高機関」(日本国憲法第41条)ですので、国会答弁には重みがあります。

そのため、一字一句を間違いなく記録する速記職員も配置されています。

答弁したことを、後になって、「あの答弁は間違いでした」とうやむやにすることは許されません。

答弁ひとつで市場が動いたり、企業が計画を変更したりします。

国会質疑で自殺者が出たこともありました。

答弁してしまったことは、国権の最高機関における閣僚の発言として永久に記録され、取り消しはできません。

国会答弁を官僚たちが徹夜で作成していたゆえんです。

長妻厚生労働大臣は、11月2日の衆院予算委員会で、段階的に後期高齢者医療制度を廃止する方針を明らかにしました。

制度廃止はマニフェストに記載してあり、段階的廃止の方針も大臣記者会見等で旧聞ですが、国会答弁として記録されたことにより、正規の方針であることが確定しました。

国会答弁では、後期高齢者医療制度の問題点を改善するとして、たとえば次の事項が述べられています。

○75歳以上の人を原則、「被保険者資格証明書」の交付対象としないこと

○自治体による健康診断の対象にすること

被保険者資格証明書というのは、特別な理由がないのに保険料を1年間以上滞納している人に対して保険者証の代わりに交付されるものです。

保険者証と違い、診察を受けたときには診療費の全額を病院窓口で支払い、後日、滞納している保険料を納めてから、保険支払い分の払い戻しを受けます。

健康保険は、病気とは縁が薄い時に保険料を納める社会保障の仕組みです。

保険料を納めようが納めまいが保険診療が受けられるのであれば、保険料を正直に納めている圧倒的多数の人が馬鹿を見てしまいます。

病気になった時だけ保険料を納める、という人が増えれば制度維持が困難なのですが、現実問題、滞納者であっても高額支払いを理由として必要な医療からシャットアウトさせるわけにはいきません。

被保険者資格証明書の交付は、そのような滞納者救済の苦肉の策として行われているものです。

「被保険者資格証明書」の交付対象としない、と答弁してしまった以上、大臣はこれに代わる名案を出さなければ、保険料滞納者が増えて、廃止するまでもなく制度が崩壊してしまいます。

「学長のひとりごと」11月5日 木曜日

コメント

皆様、大変ご無沙汰しております。

黒木では大変お世話になりました。<(_ _))>
そして先週も懲りずに(笑)、東京の「俳諧みなと座」に出席させて頂きました。
当初、句の世界に興味本位で触れるだけ。。
とも思っていたのですが、どうやら少しずつ深みに入りそうな気配がしています。改めて貴重な出会いを頂きありがとうございました。

ところで、かささぎさんからのご連絡でこちらに久しぶりに訪れたのですが。。。なんと、とても政治色の濃いものになっていて、どこにコメント入れてよいものやら。。少々迷いました。(笑

今の混沌とした世の中、自分を含め周りを見ても希望や期待、喪失感と虚無感が激しくぶつかり様々な感情が激しく入り乱れてますね。。ただ、表に出てくるのは大抵苛立ちと怒り。。。

今日はマルタに在住している方と会食したのですが、稼ぎは少ないが常に喜怒哀楽、明らかに現在の日本人の生み出している感情とは違い、より人間味のある生活を楽しんでいるようでした。

表現が難しいのですが、受け継がれてきた無常の寂びを感じ取れるようにしたいものです。

では、また訪れます。

2009年11月 4日 (水)

社会保障給付費ー欧米諸国との比較     乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

<財的資源の動向 3>

社会保障給付費の対国民所得比が24.4%(医療7.72%、年金12.88%)というのは、欧州諸国に比較すると高くありません。

欧米諸国の対国民所得比(2001年)は次の通りです。

       社会保障費* 年金 医療 その他

スウェーデン 41.5(%) 13.5 10.4 17.6

フランス   38.9    17.1  9.8 12.0

ドイツ    38.8    16.3 10.8 11.7

イギリス   28.9    12.3  7.9  8.6

アメリカ   17.1     7.5  7.2  2.4
(*社会保障費は社会保障給付費)

国際比較は対GDP比が用いられることもあります。

国民目線での負担感を比較するか、国家の重点配分姿勢を比較するかの違いでしょう。

参考までに対GDP比(2001年)は次の通りです。

       社会保障費* 年金  医療 その他

スウェーデン 29.5(%)  9.6  7.4  12.5

フランス   28.5    12.5  7.2  8.8

ドイツ    28.8    12.1  8.0  8.6

イギリス   22.4     9.5  6.1  6.7

アメリカ   15.2     6.7  6.4  2.1

日本     17.4     8.5  6.1  2.8
(*社会保障費は社会保障給付費)

アメリカは高医療費の代表国ですが、社会保障給付費としての医療は日本と争う低率です。

日米は「その他」も極めて低率です。

日本の「その他」には介護など高齢者福祉が大きな割合を占めています。

高齢者以外への社会保障給付費はどうなっているのでしょうか。

児童関係給付費の推移は次の通りです。

   児童*  扶養* 福祉* 休業* 出産*  総計  %*

1975 1,444  385  3,549   1,229   6,608 5.6

1985 1,589 3,027  6,836    3,060  14,513 4.1

1995 1,612 3,500 11,177  327 4,497  21,113 3.3

2005 6,300 5,279 18,268 1,428 4,363  35,637 4.1

2007 9,757 5,468 13,671 1,804 4,913  35,613 3.9
*児童・・・・・・・・児童手当
*扶養手当・・・児童扶養手当等
*福祉・・・・児童福祉サービス
*休業・・・・・・育児休業手当
*出産・・・・・・・出産関係費
*%・・・・給付費に占める割合

社会保障給付費の4%、3.6兆円しか次世代対策へ給付していません。

「子ども手当」に5兆円超を配分すべきだとされるゆえんです。

「学長のひとりごと」11月4日 水曜日

コメント

財源捻出のため「事業仕分け」が行われます。
事業仕分けの対象事業に選ばれたら、大幅に減額されるおそれがあります。
その対象事業のひとつに、保育所運営費負担金(3621億円)が選ばれているようです。
子ども手当に所得制限を導入してその財源で保育所の充実を、という声に耳を傾けないばかりか、子ども手当の財源のために保育所への助成を減らすなんて信じがたいことです。
何が信じがたいかというと、マスメディアが報道しないこと。
西日本新聞(本日朝刊)にも、事業仕分けの対象事業の例示に保育所運営費をあげていません

そのことについては、かささぎは勝手にこう推理しています。
新聞社はお金がない。そこへはとちゃんがぽんと気前よくお金をだす。
そしたら、書けない、なにも批判的なことは。
はとちゃんだれよりおかねもちだもの。

もしそうではない場合、これは深刻なことだ。
新聞は死に体も同然ということだから。
このようなとんでもない政治に対して、どうやって戦いをいどめばいいのだろう。
こころある記者は、どのようにしてか知恵をしぼって、サインをおくってほしい。
『月白の道』をよみといた池田記者にかささぎは期待しています。
なにか、あるはずです。

なんたること。
優先順位を決めているの誰?世間をしら無すぎる。
少子化担当大臣、しっかりしてよね。おぶちさんがよかったなあー。
若いけど、しっかりした顔つきで、がんばりますって顔してらしたのに。
直接の担当ではないにしても、もうちょっと頑張ってよね。瑞穂さん。

こういうことも行われてるようです。
   ↓

政治もようわからんばってん

先日ある番組で民主党議員が「自民党のあんたに言われたくない」という言葉を言ってた
要するに自民党の後始末をしているんだと言いたいんだろう。
でも自民党は野党になったんだもの国民の声を言ってもらわねばならんもんね。
民主党まだ与党の自覚んなかごたる

2009年11月 3日 (火)

国民所得と社会保障費との伸び率の推移   乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

<財的資源の動向 2>

1人当たり社会保障給付費と1人当たり国民所得の推移は次の通りです。

   社会保障給付費/人  国民所得/人       

※( )内は1955年を100とした指数

            千円           千円

1955          4.4(100)              78.2(100)

1965         16.2(368)             273.2(349)

1975        105.1(2389)          1,108.7(1418)

1985        294.8(6700)          2,153.9(2754)

1995        515.4(11714)         2,939.8(3759)

2005        687.0(15614)         2,863.6(3662)

2007        715.6(16264)         2,933.1(3751)

高度経済成長期には社会保障給付費と国民所得は平行していましたが、その後、国民所得が伸び悩んでも社会保障給付費は伸び続けました。

社会保障給付費の内訳の推移は次の通りです。

   計     医療    年金        福祉他

  億円   億円(%)  億円(%)  億円(%)

1965 16,037   9,137(57.0)   3,508(21.9)  3,392(21.2)

1975 117,693 57,132(48.5) 38,831(33.0) 21,730(18.5)

1985 356,798 142,830(40.0)168,923(47.3) 45,044(12.6)

1995 647,243 240,520(37.2)334,986(51.8) 71,738(11.1)

2005 877,827 281,094(32.0)462,930(52.7)133,803(15.2)

2007 914,305 289,462(31.7)482,735(52.8)142,107(15.5)

かつては医療が大きい割合を占めていましたが、現在は年金が過半を占めています。

社会保障給付費の対国民所得比(%)の推移は次の通りです。

           医療  年金   福祉他  所得(億円)

1965   5.98   3.41   1.31   1.26       268,270

1975   9.49   4.61   3.13   1.75     1,239,907

1985  13.69   5.48   6.48   1.73     2,605,599

1995  17.54   6.52   9.08   1.94     3,689,367

2005  23.99   7.68  12.65   3.66     3,658,783

2007  24.40   7.72  12.88   3.79     3,747,682

年金の対国民所得比が大きく伸びています。

高齢者関係給付費が社会保障給付費に占める割合は、1975年は33%でしたが、1985年には53%、1995年には63%となり、2005年には70%を占めています。

「学長のひとりごと」11月3日火曜日

コメント

今週から国会論戦が本格化しますが、長妻大臣が標的にされる模様です。
テレビでは「超多忙」で疲れきっている大臣の姿が流れていますが、お茶の間と違い、霞ヶ関では同情の声が湧いていません。
長妻氏は、野党議員時代、何十本、何百本と官僚へ「質問趣意書」を送りつけ、官僚を疲弊させる政治スタイルの人でした。質問趣意書で回答を要求された官僚たちは、夜も休祭日も家へ帰れない日々を送っていました。その「超多忙」たるや現在の大臣の比ではありません。質問が国民のためのものであったか否かを問わず、生活をズタズタにされ、個人的に恨みつらみがある官僚は少なくありません。
自民党は、長妻大臣へ大量の「質問趣意書」を送りつける戦術を考えているそうです。
既に、『質問主意書には大臣が回答するのか、役人が回答するのか』という質問主意書を送っているのだとか。これまでの言動から、官僚任せにはできないはずです。
長妻大臣の頑張り、誠意、熱意には敬意を表したく思いますが、竹篦返しの試練は素直に受け止めていただきたく存じます。人生とはそういうものです。

昨日大勢の人が集まるイベントに参加して広報(撮影)を担当してきました。
女性たちが手元ぶたさになると、ついつい政治の話になって、子供手当てのこと、ダムのこと、果ては首相の妻のこと・・・などなど、みんな良く知ってるなぁと感心。
それを某男に話すと、くだらんレベルの低いことを・・・としかめっ面したので「それが世間ちゅうもんたい!」と言ったのでした。

苦笑、失笑。
まっこて世間は公平だ。
かささぎはミーハーに徹する所存でござる。

きょう、仕事しながらテレビの国会中継をところどころ背中で聞いていました。でもなんといいますか、自民党ってお上品すぎて、迫力がないのよ。そう思いませんでしたか。のどもとにぐっとこう突きつけるようなど迫力が不足しておる。ひきかえ、はとちゃんはなにげに余裕があるよに映る。しゃくだけど。

ところで、後藤田議員はあの有名な後藤田正晴氏の息?えーぜんぜんタイプがちがふやん。と整骨院の先生に申せば、そうよ。奥さんは女優さん、水野真紀。とのこと。そげなこつ、しらんかった。げげ、せいじかってな、みーはーやねえ!水物ってことよね。どっちも人気商売。たしかにいい男だけど、あますぎる、つらがまえが。しゃべりかた、とろい。

きのうの夜は国民放送の自民党攻防史みたいな番組をみました。
政治音痴でも、おもしろかった。

2009年11月 2日 (月)

一年間に国が国民に給付してくれるもの全て  乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

<財的資源の動向 1>

先々週、国立社会保障・人口問題研究所は平成19年度社会保障給付費を発表しました。

http://www.ipss.go.jp/ss-cost/j/kyuhuhi-h19/kyuuhu_h19.asp

社会保障給付費とはILO(国際労働機関)が定めた基準に基づき、社会保障や社会福祉等の社会保障制度を通じて、1年間に国民に給付される金銭またはサービスの合計額です。

平成19年度の社会保障給付費は91兆4305億円でした。

対前年度増加額は2兆3207億円(伸び率2.6%)でした。

国民1人当たりの社会保障給付費は71万5600円です。

社会保障給付費の対国民所得比は24.4%でした。

内訳は次の通りです。

年金:48兆2735億円(52.8%)

医療:28兆9462億円(31.7%)

福祉その他:14兆2107億円(15.5%)

対前年度伸び率が大きいのは「福祉その他」(3.9%)です。

介護対策の伸び(5.2%)が大きいためです。

「医療」の伸び率は3.0%でした。

「年金」の伸び率は2.0%でした。

高齢者関係給付費(年金保険給付費、老人医療給付費、老人福祉サービス給付費、高年齢雇用継続給付費の合計)は63兆5654億円で、社会保障給付費の69.5%を占めています。

社会保障財源は、管理費など給付費以外の支出財源も含め、100兆4289億円でした。

財源の56.6%は「保険料」で56兆8740億円です。

「学長のひとりごと」11月2日 月曜日

コメント

あ、こういう接点から講演依頼があるとはねえ。
情報発信の重要性といっしょに、ネット時代の利便性を痛感します。

これまでのレポート内容からすると、聞き手は医療従事者?お医者さん?でしょうかね。学長、すごいねえ。

うん、すごいよね。
去年の春からじっと観察していますが、このひとはすごいしおもしろいね。
なんかしらないけど、うちら、親衛隊みたいになってきたねえ。
それをみこして、アイドルのカテゴリーに一時いれようとしたけど、ちょっと異色すぎた。笑

最近辞任された先生の記事よみたいですが、

学長の東京凱旋講演
聴衆は病院長や製薬企業など業界人ばかりでした。
この日、午前、厚生労働省で新任委員を交えて「中医協」が再開されたのですが、その新任委員の一人が、中医協会合を終えてまっすぐに講演を聴きに来てくれました。
時の人だったので、業界紙もぞろぞろとついて来ました。

じゃあ、アイドルのカテゴリーに入れてもOKかもね。

ミーハーな一ファンより。

うん。きっちり時代の求めるほんとうのどまんなかに周波数をあわせることができるかどうか、が、とわれている。表面にうかぶ泡をふうふうして、深い海へもぐらねばみえないものね。

ところで乙四郎、みしらぬ「ちぃ」さんの一行刺しだけど。狙われていますね。
これまで石を投げるでも読んできたように学生運動の前科もあるようだし、きみのその小さなことにはぜんぜんこだわらないが、要所要所の隙のなさは、こういうことだったんだね。

▼ リンク記事:

「竹橋乙四郎と橋爪章のあいだ」1~4までの記事は、右の「芸能・アイドル」カテゴリーを開いてもらえれば、そのどこかのページで読むことが出来ます。↓
http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/cat184456/index.html

2009年11月 1日 (日)

政権交代と医療(53) 乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

中医協委員の内定プロセスについて、日本医師会が「容認できない」という見解を出しています。

日本医師会という組織は、医師への利益誘導を目的とした圧力団体であるかのごとく、世間からは何かと色眼鏡で見られがちな組織ですが、地域医療を担う900近い地域医師会を底辺とした名実ともに医師を代表する組織です。

職種ごとに組織化された団体がその職種への利益誘導的性格を帯びるのは当然のことであり、そういう側面だけで日本医師会という組織を評価するのはフェアではありません。

厚生労働省の数多くの審議会、検討会、委員会には、日本医師会から、それぞれの分野に明るい、医師を代表する委員を推薦していただいており、そこでは医師を代表した立場から建設的な意見が届けられています。

さらに、検討結果の現場へのフィードバックに際しては、採算を度外視してでも国民の健康のために組織的協力を惜しまない、そのような社会貢献的性格が強い団体でもあるという側面も評価しなければなりません。

採算性に乏しいへき地医療や地域保健活動が維持されているのは医師会の協力あっての賜物です。

中医協の設置を定めた社会保険医療協議会法では「医師、歯科医師及び薬剤師を代表する委員」を選ぶことが定められています。

医師を代表する委員の選び方として、日本医師会の推薦を求めなかった今回の任命プロセスに日本医師会が「容認できない」とするのには頷けます。

もちろん、厚生労働大臣が客観的判断として「医師を代表する委員」を選ぶプロセスが許されないということはありません。

しかし、総選挙で応援したからとかしなかったからとか、そういう判断が少しでもあるようなら、「医師を代表する委員」としての客観性が疑われることになります。

「学長のひとりごと」11月1日 日曜日

コメント

借金地獄から最近黒字へ転換したらしい杉並区の施策を身近なところから話したいことがあって、書いていたら先ほどから2度消えてしまいました。
次回再度書きます。

国民の医療費はいくらいくらという時、個人が窓口で実際払う金額+各健康保険から病院へくるお金+足りない分を税金や国庫から補うお金その他・・・でしょうか?
教えてください。

乙さんのレポート読んでると、何でもその地方地方でまかなえる範囲のことが行われて、その地方内でお金が回れば一番良くて、よそから持ってきたもので自転車操業してるとものすごく危ないってことよね。
医療費だけは他で補うことができないので、他から持ってきてでも満遍なくいきわたらないといけないけれど、ごくわずかでもいいからその負担を減らすために何しろ健康で生きとって下さい・・と言うのが杉並区の施策、いやこれは全国版だと思いますが、杉並区の例を次回話したいです。

ところでですが、昨日前田先生初めみなと座の方たちにお合いしました。
句は何にも出てきませんでした。見事に。
「ひめのさんとこじゃ、いい句でてたじゃない?」って言われたので「いえ、あ、あれはぁ・・・姫のさんがぁ・・・」とごまかしました。

でもちょっと規則がわかり、なぜ、楽しいのかがわかったような気がする。

「インターネットはやめなはれ」と言われた。
でもネットに集中するのと同じくらい、集中して言葉さがしをするので、時間のたつのがものすごく早いってことがわかった。
初対面の人と即座に同じ意識で長時間すごせるところはネット仲間と似てる。
3時間半くらいお付き合いして中座しました。
調さんともう少し話をしたかったのに中座して残念。
なぜ調さんがやめに立ち寄られたのかいきさつが聞けなかった。
ルーツ調べをやってる?とかなんとか言われたような。
以上、報告終わり。

乙さんの講演、一般人も聞けるのなら聞きたかったね。(同じ時間とは・・・。昨日の東京はものすごく暑かった)
次回そういうのあったら教えて下さい。

さくらさん、ご報告、ありがとうございました。
いわれましたか、ネットは八女なはれ。笑
私も何度いわれたことか。そのたび、はい。と申し上げるのでしたが、最近は先生もあきらめておられるようで、なにもおっしゃいません。結局やめないので見放されたのかもしれません。
調さんもいらしたのですね。よかった。安心しました。
医療費、杉並区の事例、また書いてくださいませ。
整骨院の先生が患者さんに言い聞かせる話に、こんなのがあります。
「骨を固定している筋肉に毎日いいきかせることで、筋肉がその命令を意識するようになります。すると状態は改善してくる。言い聞かせることはだいじです。」って。
それとおなじことかもしれません。いまはまだ医療費のしくみとかあまりわからずに、ただ病気になれば行きたいとこへ行って直す。
それをちょっと視点をかえて、コスト意識と地域への視点をもち、予防に目をむけることで医療費が削減されるのであれば、それはそうしたほうがいいんでしょうね。


2009年10月31日 (土)

地方での医療費の流れについて  乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

本日、仙台で日本医療経営学会が開催されます。

http://www.policy.med.tohoku.ac.jp/JAHA2009/

保健医療経営大学からは、私が「地方都市経済における医療費の意義について」と題した発表を行います。

医療費として流通する資金の地方都市経済へ与えるインパクトについて考察しました。

F県南部の地方都市(M市)について、市民に使われる医療費の総額を、国民医療費統計と人口統計により推計しました。

M市民(人口4万2千人)には年間157億円の医療費が使われていると推計しました。

M市の決算(平成19年度)では、国民健康保険事業特別会計のうち保険給付費が39億円、老人保健事業特別会計のうち医療諸費が60億円、一般会計からの公費負担医療費が7億円支出されていますので、医療機関へ支払われた157億円のうち106億円(約3分の2)は市の会計を経由して支払われたことになります。

106億円の財源構成は、市税11億円(うち一般会計から特別会計への操出金が9億円)、国民健康保険料13億円、県税9億円、国税42億円、支払基金交付金31億円でした。

労働力人口に比して高齢者人口が多い地方都市においては、外部(国庫等)からの歳入が厚く、市民が保険料や税金として拠出した総額よりも多い資金が還流します。

医療機関への支出は、ほとんどストックされずに職員給与や業者への支払いに充当されていますので、医療費の市外流出を留めれば、地域経済刺激効果が期待されます。

重症化抑止可能疾患を市内医療機関でコントロールすることで、医療費を適正化し、かつ、医療費の市内還流で地方都市経済を活性化することができます

「学長のひとりごと」10月31日土曜日

▼かささぎの独り言

八女もそうですが、高齢化率が高い地方都市だと市民が保険料や税金で支払うお金より、国庫や支払基金交付金(って何?よくわからんが)などの外部に支払ってもらうお金がずっと多いと書かれています。率にしますと、えーとぴかぴかに自前のお金3:外部のお金7くらい(かささぎ頭で計算したら)ですか?そんなに依存している?うちら、なんも知らなかった。

「医療機関への支出は、ほとんどストックされずに職員給与や業者への支払いに充当されますので、医療費の市外流出をとどめれば地域経済刺激効果が期待されます」・・・この文章の意味わかりますか。かささぎはさっぱりわからん。ちょっと考えてみよか。
まず、医療機関への支出とは、わたしたちが支払った病院などの医療機関へのお金のことでありましょうか。それとも一旦おさめた税金や保険料などがレセプト請求でおりてくる医療費の支出のことかな。え、どっちもですか。いずれにしろ、それは毎月の職員給与や薬問屋さんに支払う薬代や医療機器リース代とか検査代など業者支払いに右から左へ回されます。・・・ってことなのでしょうね。

つぎの文章、
「医療費の市外流出をとどめれば、地域経済刺激効果が期待される。」

重症になったら、市外の大きな病院や有名な病院へ行くということ。
それはつまり、よそさまのお財布を膨らませることにはなっても、わが町のお財布をあたためることにはならない。だから、「重症化抑止可能疾患を市内の医療機関でコントロールすることで医療費を適正化し、かつ、医療費の市内還流で地方都市経済を活性化することができる
」と、これもむずかしい話よね。
よその町の病院にかからんでもいいように、重症化を予防できるような効率的な体制を整えれば、無駄なお金もいらないし、よそさまのお金も回してもらわなくてもよくなってくる。ってことでしょうか。
さくらさんのお住まいの杉並区では高齢者による高齢者のための健康促進運動(の一環としての各種サークル活動)がさかんだとさくらブログで読みました。
こういう地道なことが医療費削減に結びついていくのですね。

2009年10月30日 (金)

政権交代と医療(52) 乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

総選挙の翌日から、政権交代の医療への影響について自分なりの解釈を加えながら動向をレポートしてきました。

まる2か月になりますが、この情報発信に関心を寄せていただいた方より講演依頼がありました。

本日の午後、東京で「政権交代と医療の行方」について講演します。

実は、講演依頼を受諾した時点(9月中旬)では、いくらなんでも10月末には、医療関係予算や診療報酬の行方について、それほど的外れではない予測ができるくらいの進展があるだろうと高をくくっておりました。

しかし、医療に関する政策決断は、ほとんどすべて先送りされてしまい、この2か月の進展はゼロと言ってもいいくらいです。

次期診療報酬改定に関する中医協の開催も遅れに遅れていますので、どちらかといえばマイナスの進展かもしれません。

改定率が確定しないと、各論を詰めることができませんが、そもそも改定率を決定する意思決定がどこで行われるかについてもぼやけてきています。

診療報酬をプラス改定するための財源も見通しが立っていません。

改定率が影響する来年度予算項目については「事項要求」ばかりです。

「学長のひとりごと」10月30日金曜日

これまでの「政権交代と医療」をぜんぶ読む:http://www.healthcare-m.ac.jp/app/gm/archives/category/%e6%94%bf%e6%a8%a9%e4%ba%a4%e4%bb%a3%e3%81%a8%e5%8c%bb%e7%99%82

▼かささぎの独り言

おおっと、じゃあ、竹橋乙四郎も東京へいってるんだ。
橋爪章学長の語る「政権交代と医療」、かささぎの旗もついていって話を聞きたい、そしてレポートしたいのですがそうもいかない、背後霊に徹します。
がんばってください。みんなで応援しています。
医療行政のプロの視点からの政治批判が何一つマスコミに出てこないことを憂えていました。でも、橋爪学長への講演依頼は、きちんと問題を見据えている方々がおられることの証左であります

蛇足ながら、きょう同時刻頃、上野駅前の上野文化会館で前田圭衛子捌連句興行があります。かささぎの旗でおなじみの東京の神崎さくらさんや、横浜の調うたまるさんも出席なさるはずです。うーん、こころはトーキョーにいってしまいそう!

2009年10月29日 (木)

率ること ー 乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

本日、JICAの国際集団研修「病院経営・財務管理」コースで、リーダーシップと管理に関する講義をします。

11か国からの医師や病院管理者が対象です。

リーダーシップは、個(リーダー)と集団との関係で単純化できるものではありません。

個(リーダー)と個(メンバー)との二者間の関係が、集団構成員の数だけ重なってできる集団統率のスキルです。

リーダーシップは自認するものではなく、メンバーが認知するものです。

メンバーによって、リーダーシップが認められたり認められなかったりします。

個と個との関係次第です。

メンバー全員から孤立した人にはリーダーシップは発揮できません。

管理者室から命令を下すだけの人にはリーダーシップは発揮できません。

リーダーシップとは、周囲を巻き込むスキルです。

自分たちだけでは解決できないことを、解決できる(権限のある、技術のある)人を動かして、解決するスキルです。

人とのコミュニケーションがうまくゆくか否かがポイントです。

自分自身は、次の4つの部分に分解できます。

     パブリックな部分:自分がよく知っていて、他人にも知られている自分

     プライベートな部分:自分はよく知っているが、他人には隠している自分

     ブラインドな部分:他人には知られているが、自分は気付かない自分

     アンノウンな部分:他人にも自分にもわからない自分

この中で、自分と他人とのコミュニケーションが成立するのは①のみです。

自分が何を目指し、何をしようとしているかを表明し、明示することによって、プライベートな部分が縮小し、パブリックな部分が拡大します。

自分の行動がどう受け止められているかをフィードバックしてもらうことで、ブラインドの部分が縮小します。

リーダーシップのポイントは「自己表明」と「フィードバック」です。

リーダーとメンバーが(明示された)目的を共有し、状況把握、判断、企画、実践、評価のいかなる側面においても情報や意識を共有することでリーダーシップが醸成されます。

「学長のひとりごと」10月29日木曜日

▼連句的リンク
連句仲間のふうちげのひとり、函館の杉浦先生のブログhttp://geocities.yahoo.co.jp/gl/kiyoshi0302/view/20091026/1256560224

2009年10月28日 (水)

政権交代と医療(51) 乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

民主党政策集の医療分野の最後の項目です。

長期療養病床計画について言及があります。

○日本の将来推計人口と患者調査の入院受療率から、2025年の推計長期療養患者は54万人

○54万人の7割の38万人の病床が必要であり、残る17万人については、在宅あるいは「終の棲家」としての施設としての拡充を図るべき

○38万床は2006年の療養病床数に一致

○現在の療養病床は居住施設への転換を図りつつ、急性期病床から亜急性期病床へ、亜急性期病床から療養病床への転換を図りながら、総枠としての療養病床38万床を維持

○食事、居住も医療の一環として捉え、基本の食事・居住費を含んだ包括払いとし、プラスアルファの部分を選定療養とする

○終生、医療・介護を必要とする患者さんにとっては、個室形態が望ましい

旧政権によって2006年に成立した医療制度改革関連法により、療養病床を大幅に削減して介護施設に転換させていく方針が示されました。

入院している人の半分は治療の必要が薄いとし、38万床のうち介護型療養病床(13万床)を2011年度末までに全廃し、医療型療養病床を4割減らして15万床にする方針でした。

入院患者を医療の必要度に応じて3つの区分に分け、医療の必要度が低いと判定された「医療区分1」の入院患者を多く抱える施設では病院経営が苦しくなる診療報酬となりました。

その後、高齢者人口の伸びへの対応と、早期のリハビリテーションを重視する観点から医療型療養病床の削減方針は緩和されたものの、医療区分1の入院病床の淘汰による大幅な病床削減は避けられない流れとなっていました。

民主党政策集では、長期療養病床として38万病床を維持するという方針転換になります。

ただし、病床転換により、(亜)急性期病床は削減されます。

また、医療区分が低い人の社会的受入れ体制の充実により、長期療養病床入院患者の医療区分は相対的に高くなります。

急性期病床を削減したほうが長期療養病床を削減するより医療費削減効果は格段に大きいのですが、病院経営が急性期病床の高収益性に依存して維持されている現状から、現実には容易なことではありません。

「学長のひとりごと」10月28日水曜日

コメント

高校無償化4600億円の財源確保策について。
公立小中学校の教職員給与の国の負担割合を3分の1から4分の1へと引き下げる方向で検討しているのだそうです。これで国庫に4100億円の財源ができます。その代わり、自治体は4100億円の負担増です。
財政難の自治体は、教職員給与の総額を圧縮しなければ乗り切れないかもしれません。
子どもの教育環境が悪化するようなことになれば、子ども手当の狙いも相殺されます。
国の負担割合は平成18年に2分の1から3分の1に引き下げられたことがあり、はじめてのことではありませんが、この時は自治体の負担増分の税源が移譲されています。

やっぱり、かっこいいことは高くつく。
お金持ちはしもじものことやらなーんもわからんのやろう。母子加算復活で二十万以上のお手当。まじめに必死で夜も昼も働いて、なにも引かれない(社会補償費を)状態でやっと二十万って職業はたくさんあります。
生きる誇り、働き甲斐をなくしてしまう。
ばからしくてやってらんない。母子家庭ばかりふえていく。
社会主義の国になるつもりだろうか。

投稿: かささぎ | 2009年10月27日 (火) 22時10分 

2009年10月27日 (火)

政権交代と医療(50) 乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

臨時国会が召集され、鳩山首相が所信表明演説を行いました。

マニフェスト同様、大胆な宣言事項が多くちりばめられています。

国会における首相の発言はとりわけ重いので、従来であれば、過度の財政負担が生じないよう官僚の手が入れられていました。

今回の演説原稿は官僚作文ではないようです。

医療については「財政のみの視点から費用を抑制してきた方針を転換する」と言い切っています。

これまで費用が抑制されていたのは、財政圧迫が大きな要因でした。

自営業者や中小企業や高齢者の医療については、医療費をカバーできるだけの保険料が確保できない分を財政出動で賄ってきたのですが、財政逼迫のため、医療費が抑制されるようになってきています。

この方針が転換されるということは、医療費を抑制しなくてもよいほど公費を投入するという方針とも解釈され、大きな意味をもつ発言です。

診療報酬改定、高齢者医療制度の保険料の上昇を抑制する措置等、協会けんぽ国庫負担割合の引上げなどが「事項要求」とされていますが、首相の所信表明演説により、首相の国会発言が軽んじられない限り、これらが実現される公算が強くなります。

「学長のひとりごと」10月27日火曜日

2009年10月26日 (月)

乙四郎先生に学ぶ社会制度概論

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

<保健医療福祉分野:人的資源の動向>

一般病院では100病床あたり115.6人が働いています。

職種別(医療関係団体認定資格を除く)には、多い順に次の通りです。

(1)   看護師42.1、(2)医師12.9、(3)看護業務補助者12.0、

(4)事務職員10.9、(5)准看護師10.3、(6)臨床検査技師3.4、

(7)薬剤師2.8、(8)診療放射線技師2.7、(9)理学療法士(PT)2.5、

(10)介護福祉士1.7、(11)助産師1.3、(12)作業療法士(OT)1.3、

(13)管理栄養士1.1、(14)臨床工学技士0.8、(15)歯科医師0.7、

(16)医療社会事業従事者0.6、(17)言語聴覚士0.5、(18)栄養士0.4、

(19)保健師0.3、(20)歯科衛生士0.3、(21)社会福祉士0.3、

(22)視能訓練士0.2、(23)あん摩マツサージ指圧師0.2、(24)歯科技工士0.1

(25)精神保健福祉士0.1、(26)義肢装具士、(27)柔道整復師

このように、医療に携わる職種は数十に及びます。

次の資格は国家資格です。

医師、歯科医師、保健師、助産師、看護師、診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、視能訓練士、臨床工学技士、義肢装具士、歯科衛生士、救急救命士、薬剤師、言語聴覚士、管理栄養士、社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士、あん摩マツサージ指圧師、鍼灸師(はり師、きゅう師)

次の資格は都道府県認定資格です。

准看護師、臨床心理士、訪問介護員(ホームヘルパー)、介護支援専門員

次の資格は医療関係団体資格です。

病院管理士(全日本病院協会)、診療情報管理士(日本病院会)、日本糖尿病療養指導士、(日本糖尿病療養指導士認定機構)、日本消化器内視鏡技師(日本消化器内視鏡学会技師)

上記以外に、福祉関係の資格として次のようなものがあります。

(公的資格)

手話通訳士、福祉住環境コーディネーター、点字技能検定   

(民間資格)

サービス介助士、手話技能検定、医療福祉環境アドバイザー、要介護予防運動スペシャリスト、視覚障害生活訓練専門職

「学長のひとりごと」10月26日月曜日

2009年10月25日 (日)

乙四郎学長、ドリームスFMに生出演の巻

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

昨夕、午後5時15分から10分余り、ドリームスFMに出演しました。

収録は、久留米市六角堂広場のサテライトスタジオ。

パーソナリティーのダニー・ババさんの「馬場100選」コーナーで、本日の「食の祭典」と「大学祭」のPRをしました。

(筑後スローフードフェスタ2009について)

スローフードとは、生産者の心が見える食材です。

筑後の活力を支えているのは第一次産業です。

筑後地域16市町村で多彩なイベントが行われています。

(みやま市での25日のイベントについて)

40種類のスローフードが食べ放題の「みやまてんこ盛りバイキング」や「みやま田舎んもん市場」が待っています。

スローフードの食材は加工されると別の姿になります。

「食の祭典」では、加工する人の心も見える、こんにゃくづくり体験、まんじゅうづくり体験、うどん打ち体験、ジャムづくり体験、味噌づくり体験などの体験コーナーが盛りだくさんです。

(他の企画について)

ありあけ新世高校生がソーラークッカー(太陽熱調理)の実演をします。

誠修高校生がハンドマッサージによる癒しを演出します。

一日限りのフィットネスクラブもオープンします。

結城登美雄氏の「地域で支え合う食と農」の講演会があります。

保健医療経営大学の大学祭が同時開催です。

音楽サークルのライブがあります。

茶道部による「大学茶屋」もあります。

(コーナーのまとめとして、ダニー・ババさんが一句、川柳「馬場百選柳」を披露)

五七五といえば「連句興行」もあります。

楽しいことばかりですので、皆さん、遊びに来てください。

「学長のひとりごと」10月25日日曜日

かささぎコメント:

きのう仕事がおわって連句会場準備に山下整子と大学へ行く。
前庭(グランドが広すぎて分からんが校舎の北側のあそこのあの部分は多分前庭だよね)では既にみやま食の祭典関係の人たちがテント設営をなさっていました。
連句会場、中講義室3を使わせて貰えます、嬉しいです。

3人用の机がたくさん並んでいる広い教室で、まんなかに机をぴったり寄せて細長い座を作りました。円形にとやってみたところが距離ができてしまうので、必然的にそうなりました。

学長は朝から医師として一仕事して帰ってみえたばかりだったのですが、机を動かすのを手伝ってくださいました。ありがとう。ってか連衆だからな。当然よ当然。
黒板に歌仙36句の額縁を書いて、セイコさんが能筆家の知人さまにしたためてもらった「連句会場はこちらです」の墨書の道案内ポスター(じょうず!)を張る柱を決めて、帰りました。
その間、30分。
乙四郎学長は大会委員長だそうで、とても忙しそうでした。
帰り際、今から久留米に行かんといかん。と慌てて出て行きましたが、それはこの番組への出演のためだったのですね。

ちゃんと連句のことも織り込んでくれてありがとう。
ここ保健医療経営大学での連句興行も三回目となりますが、すべては学長であり理事長でもある
竹橋乙四郎の友情とちょっとばかしの侠気のおかげです。
連衆一同深い感謝をささげます。産休縁燐寸。
今日の大会がつつがなく執り行われ、渾身の一巻が巻けますように

2009年10月24日 (土)

政権交代と医療(49) 乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

行政刷新会議が始動しました。

来年度予算の概算要求額(95兆円超+事項要求)を削減するのが当面の使命です。

目標額は92兆円以下ですので3兆円以上を削減しなければなりません。

約20人の国会議員と、民間人十数人での11月末までの短期決戦作業です。

約240事業について3班に分かれて公開の場で精査します。

厚生労働省の事業は、事項要求分だけでも1兆円を超え、全体額が大きいだけに狙い撃ちにされます。

並々ならぬ意気込みでの始動ですが、既存予算の削減は至難の業だと思います。

厚生労働省の場合、毎年の2千億円超の社会保障費削減圧力が、すでに一般会計予算を極限に近くスリムにしてしまっています。

法令に根拠がない事業は既にほとんど淘汰されていますので、予算を削ろうとする事業ごとに法令改正が必要になります。

しかし、年内に開催される臨時国会では、そのような法令改正審議を行うだけの日程は確保されていません。

精査過程が「公開」されるのも、不透明な支出を削るのには威力を発揮できる仕組みですが、定着事業を廃止しようとする場合には利害関係者からのブーイングが押し寄せます。

事業廃止が何もできないようであれば、行政経費の節約くらいしか削減の余地がないかもしれません。

概算要求にあたり、行政経費の節約指針が出されています。

「厚生労働省における行政経費の節約に向けた取組」(抄)

     両面印刷の徹底、集約印刷の活用

     事務用品の一括調達、複数年度のリース契約

     公用車のアイドリングストップ

     昼休み時間の消灯

     20時以降のエレベーター運転数の制限

     近隣階への階段利用

     冷暖房の利用の制限

     割引運賃、パック商品の利用徹底による出張旅費削減

兆単位の削減にはほど遠いようです。

なお、予算執行の自由度が大きい特別会計については、法令改正なしに大胆に切り込むことがある程度は可能です。

特別会計によるサービスを縮小することで特別会計財源を節約することができます。

一般会計予算の削減がままならない場合、特別会計の削減が「成果」としてPRされることになるかもしれません。

しかし、特別会計財源の節約は特別会計の徴収額の低減に反映させるのが筋で、一般会計の財源へ流用するのは、理屈の上で難があります。

やはり一般会計の削減の「成果」で、行政刷新会議は評価されるべきでしょう。

「学長のひとりごと」10月24日

コメント

この学長のひとりごとの内容とはまったく関連性はないのですが、どこに書いていいかわからんようになったので、ここに書きます。

どうにも解せん。
昨夜のNHKのニュースで、高速道路完全無料化の影響でフェリー会社の存続が危ういこと、それにともなって、トラック輸送会社がかえって人件費が高くつくことになるのだという関係者のことばを報じていました。
なにがねらいなのでしょうか?この施策。
受益者負担の原則を無視して無料化にして、排気ガスを撒き散らすことなのでしょうか。愚策としかおもえません。

公共交通手段が整備されていない田舎町は完全な車社会でありますが、ある程度の歳になると運転できなくなって、移動手段を失います。車社会だから、地域の路線バスはいつだって赤字。廃線になったり本数を減らしたり、地方自治体の公費を投入したりしてなんとかふんばっているのが現状です。
高速道路を無料化することによって、いくらの国費が費やされるのかは知りませんが、その経費で地方の路線バス、あるいは福祉バスの充実に手を貸してもらえないでしょうか。
こういった地方市民の声はどこがすいあげてくれるのだろう。

そうだそうだ。
路線バス、朝夕は少し乗ってあるけれど、昼間のバスは数えるほど。運転士さんだけのときもある。
かと思えば、私立高校等のばす、結婚式場や飲食店の送迎バス、行政がまわしている地域循環バス。普通免許で運転している人も多いと思う。デイケアの送り迎えとか。
何かおかしいと思う。
1000円高速料や無料化で、遠からず我が家の家計は火の車になる事請け合いだ。

高速無料化、地方の道路は手入れもされないままになりはしないかとしんぱいです。めんてなんすにはとってもお金がいるのに、どうするんでしょう。
それとそれともう数え上げられないくらいの疑問、不満だらけです。
だいたい政権とったからといって、勝手につっぱしっていいわけ?だれが承認したんだ?やることなすことに!?がつきます。あんさつとか暴動とかでなく(笑)、はよ、なんとかせないかんちおもう人は多いのではないでしょうか。かつてないことだ。

2009年10月23日 (金)

政権交代と医療(48) 乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

民主党政策集によれば「統合医療」を確立し、推進するとのことです。

○漢方、健康補助食品やハーブ療法、食餌療法、あんま・マッサージ・指圧、鍼灸、柔道整復、音楽療法といった相補・代替医療について、予防の観点から、統合医療として科学的根拠を確立します。

○アジアの東玄関という地理的要件を活かし、日本の特色ある医療を推進するため、専門的な医療従事者の養成を図るとともに、調査・研究の機関の設置を検討します。

相補・代替医療とされているものの中には、西洋医学に比して、科学的根拠が乏しいものがあります。

医療は生命に関わることですので、科学的根拠のない療法は淘汰されなければなりません。

相補・代替医療について、科学的根拠を確立するという方向性は間違っていませんが、さらに、その科学的情報を正しく広めることがとりわけ重要です。

相補・代替医療に関する最大の問題点は、怪しげな民間療法がもっともらしく広まり、そのために正しい医療を受療する機会を逃している人が夥しいことです。

「学長のひとりごと」10月23日 金曜日

コメント

金銭感覚が麻痺している人たちがいます。

N「母子加算、10月から始めるので90億円ください」
N「間に合わなかった。11月からで75億円ください」
N「また間に合わなかった。12月からで60億円ください。来年度予算には事項要求で金額は計上してませんが、来年度は要求額より180億円余計にください」
F「12月からは半額支給で32億円ではどうか」
H「全額支給で60億円にしなさい」

3億円あれば、あれもやれる、これもやれる。(石を投げる、エピソード参照)*
いろんな企画がこんなことでぶっとんでしまいます。

米流時評の人が書いていたように、時間とお金がおしいです。
来年まで待たなきゃいけないのでしょうか。ストレスたまります。
新郵政社長は元官僚。あべしげさんはアドバルーンをあげてみたんだろうね。京セラの人じゃなくてよかった。どっちにしろ小沢人事みたいですが。

兆とか億とかいわれてもわかりません。
五円十円ならわかります。

エピソード:B型肝炎母子感染防止事業

B型肝炎という病気。
血液を介して移るので、この病気の予防知識が乏しかった時代には日本中に蔓延していた。
B型肝炎ウィルスを保有している人(キャリア)が国民の2%もあった時代。
B型肝炎は「国民病」と称されていた。
そんな時代を生き抜いてこられた高齢の方のキャリア率は高い。
すなわち、高齢者の肝硬変、肝癌も多い。
乳幼児期に感染するとキャリアになりやすく、キャリアが次の世代へとウィルスを引き継いでゆく。
輸血血液のチェック体制が充実し、血液が付着する医療器材が使い捨てになると、キャリア数は激減した。乳幼児期の感染機会は、ほとんど出産時の母子感染のみという状況になった。
乙が医系技官として厚生省児童家庭局母子衛生課に配属された昭和57年当時は、毎年、4000人の赤ちゃんがキャリアになっていた。この子たちがキャリアになるのを阻止できれば、次の世代にはB型肝炎の脅威が日本からなくなるはずである。

昭和59年、近くB型肝炎ワクチンが承認される見込みであるとの情報を得た。
このワクチンをキャリアから生まれる新生児に接種することができれば、キャリアは激減するはずである。早速、昭和60年度の政府予算案に本事業を盛り込む検討に着手した。
新薬の承認情報は株価等に影響するので所管部局(薬務局)外には漏れにくいが、技官同志の情報網により予算編成に必要な情報は得ることができた。
大事業なので予算規模は例外的に大きくなった。

当時から予算要求には厳しいシーリング(要求上限枠)があり、大きい要求を上げる時には、他の予算を犠牲にする必要があった。局ごとにもシーリングが課されており、児童家庭局からの要求なので、局内の根回し、説得が必要だった。

肝炎対策は他の部局(保健医療局)の仕事だ、乳幼児期にキャリアになるとしても発症は大人になってからだから児童の健全育成を司る児童家庭局の仕事ではない・・・などなど、縦割り行政の論理を振り翳す抵抗勢力に対し、医系技官のネットワークをフル活用し、局シーリング枠の例外として全省的に取り組む事業と位置づけることができた。
その他、いろんな紆余曲折を経て、昭和60年度予算にB型肝炎母子感染防止事業を盛り込むことができた。

事業開始後、赤ちゃんのキャリア発生は、年間400人に激減した。
(その後、ワクチンの改良や事業実施方法の改善により、現在はゼロに近くなっている。)

事業予算規模は、当時、地方負担もあわせて3億円くらい。
3億円あればこのくらいの大事業ができる。

わずかな臨床経験を経て、医系技官になりたての頃のエピソードだが、医系技官の業務に要求される「臨床知識」は半端ではなく、臨床医時代の数十倍は骨身を削って勉強した。当時、日本中のどの臨床医よりもB型肝炎については詳しかったはずである。

臨床経験がないことを理由とした医系技官無能論が喧伝されている昨今が腹立たしく、久々にエピソードを書きました。

(医系技官無能論の例)
   ↓

これで一つわかりました。
縦割り仕事を横に連携して、それぞれの部課で天井のある予算をやりくりしながら、ひとつの大きな仕事をやり遂げた官僚時代の乙四郎。
その陰には、血のにじむような努力があったのですね。

「その他、いろんな紆余曲折を経て、昭和60年度予算にB型肝炎母子感染防止事業を盛り込むことができた。事業開始後、赤ちゃんのキャリア発生は、年間400人に激減した。
(その後、ワクチンの改良や事業実施方法の改善により、現在はゼロに近くなっている。)
事業予算規模は、当時、地方負担もあわせて3億円くらい。
3億円あればこのくらいの大事業ができる。
わずかな臨床経験を経て、医系技官になりたての頃のエピソードだが、医系技官の業務に要求される「臨床知識」は半端ではなく、臨床医時代の数十倍は骨身を削って勉強した。当時、日本中のどの臨床医よりもB型肝炎については詳しかったはずである。」

さもありなん。一年半なんでかしらんが、きみのかばんもちをしているような按配のかささぎは、さもありなん・・・としみじみ思います。元厚生官僚・橋爪章はそんな人です。

長男が昭和60年生まれです。おかげさまなんですね。これまでまったくしりませんでしたよ。そういうたくさんの「おかげさま」があって、いまのわたしたちの暮らしがなりたっていたのだな。と、こんどの政権のおかげで逆説的におもい至らせてもらいました。

2009年10月22日 (木)

政権交代と医療番外編  乙四郎元官僚語録

我々の知らないうちに日露関係が変わるようです。露語シンパとしては無関心でおれない。

鳩山首相は、国連総会の際の、ロシアのメドベージェフ大統領との会談。
「私は、これまでのロシアとの論争を解決し、平和協定を締結したいと思っています」
これまでのロシアとの論争というのは、北方領土返還。
平和協定というのは相互不可侵条約/安全保障条約の締結のこと。
こういう外交の大舞台で日本側から「論争を解決して平和協定を」とカードを切れば、常識的には、これまでの二国間関係の障害であった四島一括返還の主張を取り下げることを意味します。
案の定、北方領土視察した前原大臣が「四島を日本へ返還するよう、わが国はロシアに対して要求する努力を推進するべきだ」と発言したのに対し、ロシア外相は「日本の指導者層が対話外交によって進めてきた国交改善の一線を逸脱したものである」と批難しています。
(「米流時評」からの引用)
Damaging neighborhood in bilateral relations
"Clearly such statements not only damage the good-neighborly atmosphere that has been developing in bilateral relations... but also blatantly contradict the new Japanese leadership's declared urge for quiet and respectful dialogue on a peace treaty," the ministry said in a statement.
「このような声明 (statements) は、(日本とロシア) 二国間の外交関係で進展しつつある (developing in bilateral relations) 良き隣人としての雰囲気を損なうばかりでなく (not only damage) 、ひそかに敬意を払って (quiet and respectfully) 両国間の和平協定 (treaty=相互不可侵条約または安全保障条約) への対話を推進すると宣言した (declared urge for) 日本の新しい指導者の言動とはなはだしく矛盾する(blatantly contradict) ものである。」

*注:どの程度怒っているかを推し量るには「blatant」というが言葉がキーワード。
ニュアンスとして「白々しい嘘をつくとんでもない野郎だ」という意味合いで使われる。[ blatant:あくどい/見えすいた/露骨な/はなはだしい/図々しい ]
   ↓

ブログ「米流時評」http://beiryu2.exblog.jp/10360390/

乙四郎の名前をクリックしてものっとふぁうんど。

おつしろう、解説ありがとう。
一瞬も目が離せませんね。

ロシア側からそういわれるのは当然として、こちらの国民もおんなじように批難したいきもちでいっぱいです。
はとやまさん、だいじょうぶ。閣内一致はどうなってるのでしょう。だれが総理かわからん。
ってか、だれも責任とってくれそうにない顔ばかり。ええかっこしいばかり。
どこへつれていかれるか、わかったもんじゃない。

保健医療経営大学大学祭と第一回みやま「食の祭典」のご案内

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

保健医療経営大学が本学キャンパスで初めての大学祭を実施します。

(昨年は聖マリア学院大学の「マリア祭」に相乗りさせていただきました。)

第1回みやま「食の祭典」も同時開催です。

(「食の祭典」は、福岡県が進める「筑後スローフードフェスタ・地域イベント」のひとつです。)

「みやまてんこ盛りバイキング」「みやま田舎んもん市場」「こんにゃくづくり体験」「まんじゅうづくり体験」「うどん打ち体験」「ジャムづくり体験」「味噌づくり体験」「瀬高たかなプレート」など、多彩なこだわりのある「食」が本学に集まります。

「みかん狩り体験」バスも本学から出発します。

特別講演は結城登美雄先生(演題は「地域で支え合う食と農」)。

1日限りのフィットネスクラブ(Mフィット)もオープンします。

近隣高校の協力によるハンドマッサージコーナーやソーラークッカー(太陽熱調理)の実演などもあります。

音楽サークルのライブもあります。

「大学茶屋」(茶道部)の隣室では「連句興行」や「絵手紙体験」イベントが開催されます。

次の日曜日、10月25日の朝9時から始まります。

駐車場は完備していますので、遠来の方々も、是非おいでください。

(みやま柳川ICから10分です)

「学長のひとりごと」10月22日木曜日

大学への道順は大学のホームページ↓をご覧下さい。
http://www.healthcare-m.ac.jp/equipment/access.html

イベント案内:

http://www.healthcare-m.ac.jp/campus/event/event-091025.html

2009年10月21日 (水)

政権交代と医療(47)  乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

民主党政策集による心身医療の提供体制の整備についての記載です。

○不登校、引きこもり、摂食障害等、心の悩みや問題を抱える青少年に対する診療体制を整備

○乳幼児健診への専門スタッフの参加等を検討

○本人だけでなく一緒に悩んでいる家族に対しても支援

○カウンセリングの再評価を行い、カウンセラーの資格、診療報酬のあり方を見直し、薬剤治療を中心としなくとも適切な治療ができるようにする

専門的医療の提供体制整備が難しいのは、その領域の専門家を核として整備しなければならないのに、専門家が十分な数、存在していないところにあります。

数少ない青少年の心身医療の専門家は、既に青少年に対する心身医療に忙殺されています。

数少ない乳幼児の心身医療の専門家も、既に健診システムに組み込まれて引っぱりだこです。

心身医療のカウンセラーについても、薬剤治療に頼らずにカウンセリングで問題解決できるような資質の人材は限られています。

心身医療、カウンセリングは1人あたりに要する診療時間が長いので収益性が低く、診療報酬のあり方の見直しがなければ人材が増えないのかもしれませんが、この領域の専門性は長い経験によって培われるものなので、短期間で専門家を増やして体制整備することは困難です。

「学長のひとりごと」10月21日水曜日

コメント

財界人ってひたすら経営に集中する人と、会社経営は番頭さんに任せて常に政界に顔を出し、意見を言う人になる人がいます。常に稲盛セラ、牛尾デンキ、塚本ワコールなどがそうだった。
今又稲盛?まーた?って感じなんだけど、そういう人脈だってことなんだよね。
なぜ?あの人が?それはただの人脈だってこと。
こんな単純なことがようやくわかった。

困難なときに一番能力のある適役が選ばれるのではなく、今は日本国民を生活をどうやって救うかが命題なはずだけど、人脈で決まるだけ。

郵政社長だって日本国民の貯金を扱うのだから国民の選挙で選ばれてもいいくらいのポストだと思うけど、いつの間にあの人が社長になってるの?と思ってた。
特権と人脈なんだよね。

アベジゲさんの記事はほとんど読んでるよ。

2009年10月20日 (火)

乙四郎元官僚語録とファクタあべしげさんの記事

子ども手当19日の動き

平野官房長官:マニフェストに『全額国費』と書いていますか?

藤井財務相:地方自治体や事業主にも負担を求めるよう長妻厚労相に求めた。

よそさまの懐で手を温める (乙)

11月号ファクタがよみたいぞ。あべしげさん、情報屋の先端走ってるかんじね。
そんでもって乙四郎のここでの解説も最高!
時代がめまぐるしく動く、音をたてて。

やはりあれって本当なん。
あんまり報道がないんで、どうなっているんだろって思っていたけど、今日、おおもうきのうだ、ちらりとニュースで出てきた、西川退任のこと、なかなか進んでいないみたいで。
もっと詳しく聞きたいなと思った時点で別のニュースにいっちゃったけどね。
郵政民営化が失敗だったので、もとにもどす動き、ほんとなんだ。
京セラの稲盛和夫氏に日本郵政会長を打診、のファクタスクープ記事にびっくりしたばかりでした。
先月のその記事の核心部分のよませどころをコピペサービスします。
おいそがしいあなたのために。

FACTA最新号では稲盛氏と政治のかかわりを特集しましたが、京セラの通信事業進出で懇意になった小沢氏を支援する数少ない財界人が稲盛氏です。稲盛氏も第三次行革審で霞が関の猛反発を食らい、細川政権瓦解で京都商工会議所会頭になって雌伏15年を経ました。ここで日本の難題である日本郵政の立て直しに成功すれば、主流派財界人を見返すことができる。

それが小沢氏が稲盛氏に与える最大の見返りではないのでしょうか。

しかしポスト西川は、日本郵政を再国有化する「後退戦」の指揮官です。戦争でも退きながら戦うのは至難の業であり、成功はおぼつかない。かつて郵貯と国債は入口と出口で金利は同率。人件費等はすべて国費投入でまかなってきました。国民新党の主張も26万人、2万4000郵便局のランニングコストは税金を投入せよということに尽きる。

これは民主党が志向する「ちいさな政府」に逆行し、いずれは有権者の反発を食いかねない。稲盛氏が受諾すれば、まさに「火中のクリ」を拾うことになります。
(あべしげさんブログ「最後から二番目の真実」より)

ファクタ11月号読みどころチラリ見せ:http://www.facta.co.jp/article/note/200911.shtml

保健医療経営大学学長橋爪章ブログ:
http://www.healthcare-m.ac.jp/app/gm/archives/1443

いま、なにがおきているのか。
時間がたたないとみえてこない。

2009年10月19日 (月)

政権交代と医療(46)  乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

<保健医療分野:物的資源の動向>

疾病構造の変化、高齢化の進展に応じ、医療提供機能も変化します。

国民皆保険の実現当時は感染症(結核)対応の医療提供体制が主流でしたが、現在は生活習慣病(がん、心臓病、脳血管疾患)対応の医療提供体制へと変化してきました。

昭和25年は死因の第一位は結核(13.5%)でした。

現在は死因の60%を生活習慣病が占めています。

高齢化の進展により、急性期医療提供体制から慢性期の療養(医療と介護のケアミックス)提供体制へと変化しました。

平均在院日数も、疾病、年齢によって異なり、病床数需要も変化してきています。

        (平均在院日数)

   0~14歳 10日以内

  15~34歳 15日前後

  35~64歳 1か月前後

  65歳以上  2か月前後

病院数、病床数は昭和の年代は増加の一途でしたが、平成に入って減少傾向に転じています。

医療法による「病床規制」の効果です。

小規模の病院が陶太され、病院の大規模化が進んでいます。

現在の病院数は9千弱です。

診療所は、一貫して増加しています。

現在の診療所数は約10万です。

薬局数も増加しており、約5万です。

医薬分業が国策として推進されてきており、平成15年以降は分業率(外来患者の院外処方箋発行割合)が50%を超えています。

「学長のひとりごと」10月19日月曜日
 社会保障制度概論のカテゴリーの文章から引用

コメント

医薬分業か。
かささぎが就職したころ始まったばかりでしたよ。昭和50年代初め。
はっきり記憶していますのはなぜかといいますと、職のお世話をしてくださった人が国保の人で、その人がおっしゃっていたからです。
これからはどこの医院も医薬分業になるよ、患者は医師の書いた院外処方箋をもっていき、独立した薬局で処方してもらうようになる。と。
だけど、患者の身にたてば、これまで通り院内処方してもらったほうが、お金も安くて済むし身動きするのも一箇所ですむわけですから、有難かったように思ったものです。

学長のこの文章をよんで、まだ日本の半分はそのような院内処方の医院が残っているとわかり、なぜか安堵しました。こないだハローワークで転職先を探したとき面接試験をうけた医院も、おじいちゃん先生がやっている小さな医院で、そこは院内処方みたいでした。その上、パソコンではなく手書きオンリーでした。

じつは私はいまだによくわかりません。医薬分業の意味。
患者の身にたてばよ、お金少しですむほうがいいじゃない。
あちこち処方箋もって移動したくないじゃない。
とくに病気のときは。でしょう?(kasasagi
)

2009年10月18日 (日)

追悼 加藤和彦

コメント

なぜ諏訪中の校歌を覚えているかと言うと・・・
歌詞に中学校の名前が含まれていないからです。珍しいでしょ。
調べたら、
作詞  石井 孝
作曲  森脇憲三   でした。

雄大な筑後平野と高良山を直ぐ思い出せて、良いなあと思っていたからでもあります。

 さすがぼんさん、学校名が出てこないというところによく目をつけなさった。前にもこのブログに書いた気がするけど、昔、学校名を連呼したり、校名の前に「嗚呼」という詠嘆詞が入ってる校歌はあまりに平凡すぎるというのを読んだことがあります。その点から言うと諏訪中校歌はなかなかイケてたのか!しかし、諏訪中というと、よく長野県と間違えられるし、実際同名の中学校がある。東京都立久留米高校は数年前になくなり、四国のどこかにある明善高も名前が変わったらしい。福島高校というのも福島県にありそうな感じですね。
 ところで今ごろ気づいたが、わずかの間とはいえ、私が中3の時にぼんさんは1年生として同じ中学に通ってたんですね。すれ違いぐらいしとるかもしれん。姉同士は同い年のようだからもっとその可能性がある。

私は1年の1学期しか諏訪中には行ってませんから、すれ違ったかどうかは確率低いです。
それより陸上部でいつも走っていたからそっちの方を見るともなく見ていらしたかもしれませんね。
なにせ、152cm42kgという今では想像もできない体型でしたからね。3年生の走り高跳びの先輩(女性)の姿がかっこよくて、憧れていました。

すわ。すわ。すわ。諏訪大明神。
周防。すおう。すわ。
丸山豊先生の医院があった地、諏訪野町とはちがうのかな。
中一のころ。
161くらいあったかも。40キロになったのがうれしかった。ソフトボール部に入っていました。スポーツはさっぱりできませんが、いちおう。

 んん!私と同学年に走り高跳びのかっこいい女性?誰じゃろか?12クラスもあったからたぶん同じクラスにはなっとらん人じゃろ。そしてその時男子長距離部のスター選手だったのが、全市内陸上大会でほとんどいつも優勝していたO君。勉強もできて、あたしゃ中2の時担任から、「Oさんの爪の垢でも煎じて飲みなさい」と説教されたことを今でも執念深く覚えている。そのO君は同じ高校に進学したがなぜか陸上を止め、1浪して某国立大の哲学科に。そして25歳の頃お互い浪々の身で、彼は酒と女の世界に生きていた。その後年に1回ぐらい会って飲みに行く仲が続いているが、「良かったよ、お前の爪の垢飲んどかんで」「今じゃおいのほうが速かばい」などと言って笑い合ってます。ちなみについこないだまで、30年近く久留米図書館に勤めていたので、行ったことある方は顔知ってるかも。今でも割とイケ面だし。いやはや、人生わからん。
 丸山豊先生は日吉小の校歌の作詞者として知りました。東京の中高生の合唱祭とかでも、よく「筑後川」が歌われます。作曲の團伊玖磨は、血盟団事件で殺された團琢磨の孫です~日本史的トリビア。
 O君の話に戻って、彼に1度陸上止めた理由を訊いたら、円谷幸吉選手の自死の影響を受けたと冗談っぽく言ってたが、意外と本音だったのかも。確かに当時のスポーツ少年らがショックを受けた事件だったし、彼の遺書は三島由紀夫も野坂昭如も感銘受けたらしい。マイナーなフォークソングですが、次のような歌も15歳の頃深夜放送で聞きました。
 ↓

ろいりーさん。
この歌、わたしも覚えています。
円谷選手がなくなったのは、わたしが中学生のころではなかったでしょうか
この歌は、フォークギターを抱えた先輩がうたって聞かせてくれた曲のひとつです。高校一年生のときでした。そうそう、ピンクピクルスの曲でしたね。なつかしくて、涙が出そうになった。

runろいりさん完走おめでとうございます。 そしてお疲れ様でした。 よい記念になられましたね。
↑この歌印象が深いです。 
なぜかというと、当時友人達から私の歌う時の声と似ていると言われたからです。
自分でもそうかもと思ったことがありました^^☆彡
丸山豊先生は近隣の学校にすばらしい校歌を作られていますね☆

ろいりーさんが15歳のころといいますと、うちらは13~14歳のころになるのでしょうか。中学生のころです。くらい歌詞ですがちゃんとおぼえています。メロディも。
円谷選手の遺書、母上あてに、なになにがおいしゅうございました。とづらりとならぶ露のしずくのように、書き連ねてありましたね。まるで正岡子規の病床六尺日記みたいに。
わすれられないもののひとつです。
(とここで検索してみましたら、母上あてというものではなく、父上、母上あてであることを発見。あれ~なんで父をむいしきに排除してたんだろ。)

 へ~、この「一人の道」という歌はそうヒットしたわけじゃないし、フォークソング・マニアしか知らないと思っていたら、意外と皆さん御存じなんですね。私は首を振り振り苦しそうに走る君原選手のファンだったけど、彼がメキシコ五輪で銀メダル取った時、インタビューで「円谷さんのために頑張った」というようなことを言い、また数年前に読んだ君原氏の本にも、故円谷幸吉に対する思いが込められた部分があって、ジーンときた。その君原氏の言葉、「人生はマラソンというよりも駅伝だと思います」

ぼんが応援しているときに言ってたっけ。
お正月は家で箱根駅伝を毎年見ている。って。

人のしあわせと不幸と、どっちがより人様に影響をあたえるのだろうか。

加藤和彦さんが亡くなられました。
62歳。
マイケルよりショックです。

ひろーい荒野にぽつんといるよで
なみだが知らずにあふれてくるのさ
あのとき風が流れても変わらないといった二人の
こころとこころが今はもう通わない
あの素晴らしい愛をもう一度
あの素晴らしい愛をもう一度

 昼飯食って一眠りしようと思ってた時に、1時のニュースで聞いた加藤和彦の死、しかも自死とは何と悲しい、それこそ悲しくてやりきれない。私はフォークルでフォークソングに目覚めたが、とりわけ加藤氏のファンだった。フォークル解散後にできた「クラブ・ジョン」というファン・クラブにも入った。ちょうど10年前に『プカプカ』という歌や矢沢永吉の歌の作詞者として知られる西岡恭蔵が、奥さんの後を追うように自死~その数日後、私と同い年で同じ1970年前後の日本のフォーク&ロックファンだった同僚が突然死したのを思い出したり、そういや、ブルーコメッツの井上大輔(忠夫)が自死したのはその後ぐらいだったか。
 みんなそれぞれ事情があろうし、月並みな言い方しかできないが、「死んで花実が咲くものか」、生きていたかったのに事故や病気で死んで人もいっぱいいる、私の義兄、その息子=私のもう1人の甥、そういえばかささぎさんの弟さんも若くして亡くなられたんでしたね。子どもを自殺で亡くした高史明、20年ぐらい前に私が親しくしていた同僚はこの人に師事して『歎異抄』の勉強会に参加していたが、1993年、たまたま帰省時に鹿児島竜ヶ水駅での大洪水で、3人目の子と水に流され亡くなってしまった。その死の直前に親鸞の教えが浮かんできたのだろうか。
 加藤和彦の死から、いろんなことを思い出してしまった。加藤氏の死を一番気にしている、悔やんでいるのは、精神科のドクター北山修でしょうか。

政権交代と医療(45) 乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

診療報酬改定のあり方についての政府方針が発表されました。

来年度からです。

新方式は厚生労働大臣直属の検討チームが改定の基本方針や改定率の原案を作成して閣議決定するトップダウン方式です。

外部有識者を中心にした検討チームが、診療報酬の重点配分などの基本方針と、診療報酬総額の改定率などの大枠を策定し、これを厚生労働大臣が内閣に諮り、閣議決定する仕組みです。

これまでは、社会保障審議会(厚労相の諮問機関、社保審)の医療部会と医療保険部会が診療報酬改定の基本方針を決め、中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関、中医協)が具体的な診療報酬を決めてゆく仕組みでした。

新方式では、中医協や社保審の両部会は、改定の細部を詰めるだけの役割となります。

総額の改定率に応じて責任を持って政府予算を配分していただかなければなりませんので、あらかじめ閣議決定を求める仕組みには意義があるかもしれません。

しかし、予算編成段階で政府予算案が膨らみすぎた場合には、内閣としては支出増に繋がる改定率アップの閣議決定はできかねるかもしれません。

厚生労働省は、こども手当が満額支給となる再来年度以降には、予算をさらに3兆円圧縮しなければなりません。

(財務大臣の意向にも左右される)閣議決定では、大幅なマイナス改定が決められてしまうおそれもあります。

「学長のひとりごと」10月18日日曜日

コメント

子ども手当へ5兆円の財源を投入するのと、公共事業へ5兆円(すごい!!)を投入するのと、どちらが日本の景気を刺激して悪循環を断ち切れるものか、冷静に論説できる人はいないものか。
景気が悪い時は「人からコンクリートへ」、いい時は「コンクリートから人へ」、と使い分ける柔軟性がほしいところ。

こちらでは年間予算が95兆円に膨らみそうだと大騒ぎしているのに、彼岸では、財政赤字が129兆円だとか。スケールが違う。
前年度の3倍の赤字ですが、これは確信犯的財政出動のため。
米国のダウ平均株価は、今年の3月上旬に6547ドルの底値で、米国経済は出口が見えない末期的状態だったところ、オバマ大統領は就任1か月後に景気対策法を成立させ、大幅減税と72兆円の財政出動を決行しました。
なんと7か月後の今、株価は50%以上上昇し、1万ドルを突破しました。
本年度の税収は50%以上増加することでしょう。
米国経済は出口が見えてきました。
景気対策法の柱は、中低所得層の減税と、公共事業による雇用創出。
就任1か月たって何の景気対策も打ち出せない国とはえらい違いです。

へえ、やはりそうなのか。
アメリカではもう景気が上向いて就職事情も改善されているとこないだしらべさんが言っていたのはほんとだったんだね。そのかげにオバマ政権の政策があったのね。

いま、こちらの与党政治家が連呼している無駄な~無駄な~という、そのむだの最たるものは、あなたがた政治家のやっていることなんじゃないですか、といいたい。じかんとおかねがとってもおしい。年の暮はどうなるだろ。
そんなことやっているヒマはないでしょう。

まだまだ倒れる土建業者、お気の毒です。

2009年10月17日 (土)

政権交代と医療(44) 乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

各省庁からの概算要求が出揃いましたが、要求総額は95兆円を超えたようです。

対し、税収は40兆円を下回る見込みだそうです。

政権公約に明記されていた医療関係の予算は概算要求に盛り込まれず「事項要求」とされていますが、収支バランスを考えると、予算の上積みは困難でしょう。

藤井財務大臣は「概算要求で金額を定めない事項要求について断固査定する。ほとんど(実現)できないだろう」と述べています。

政権交代により、税金の大幅な投入で医療財源が拡大することを期待した人は多いかと思います。

マニフェストでは『コンクリートから人へ』のキャッチフレーズが印象的でした。

しかしコンクリートに象徴される公共事業の予算規模は7兆円です。

この一部を削って社会保障や医療に振り向けたところで、社会保障の予算規模(25兆円)には遠く及びません。

マニフェストでは、4年間での公共事業削減目標は1.3兆円にしかすぎません。

1年あたり3~4千億円の一部を振り向けても、総医療費34兆円を拡大するには焼け石に水でしょう。

税収は、本年度予算(歳入)では、所得税が15.6兆円、法人税が10.5兆円、消費税が10.1兆円、その他の税が9.9兆円の見込みでしたが、これらが大きく落ち込んでいます。

公共事業の削減幅より、税収の増減幅のほうが大きいのです。

財源確保の正攻法は、景気を刺激して税収を増やすことでしょう。

景気が良くなれば、保険料も増加します。

「学長のひとりごと」10月17日土曜日

コメント

子どもが340万人も消された?
そんなわけはないでしょうが、要求額が2兆7千億円(15歳未満子ども数約1720万人×2万6千円の半額×12か月+諸経費)であるはずだったのが2兆2554億円に減額要求です。概算要求の内訳が入手できませんが、所得制限の導入を内緒で目論んでいるとも思えないので、きっと支給月を6月からの10か月分としているのでしょう。
参議院選直前の6月後半に4、5、6月の3か月分の現金をまとめて支給する目論みは叶わないようです。
なお、子ども手当の「地方公共団体の負担などについては予算編成過程で検討する」のだそうです。自治体関係者は覚悟のほど。

「あれもしちゃる、これもしちゃるけん」
「やめとかんね、お金んかかるばい」
「ばってん、約束やんけんね」
「ちうたっちゃ95万円ば超えとっけん」
「いくらかかったっちゃ約束が大事たい」
「あんた、収入はいくらね」
「40万円・・・いかんごたる」
「ぞうたんのごつ。どげんすっとね」
「借金するしかなかね」
「借金はせん、ち約束したろが」

これから先、どういった形で増税されていくのかと不安です。消費税は数年間は据え置くと、確かマニュフェストにはありました。
子供のいない家庭だから恩恵は無いです。
パート収入103万円以下・・・が変更されるとの噂もありましたが、報道は無いですよね。子供手当てより私はこっちの方が女性には深刻だと思っていたけどね。
みゆきちゃんにはわからんとじゃろ。

[15日夜、鳩山首相はマニフェストに盛り込んだ政策について、赤字国債を増発しても実行することに世論の反対が強いと判断した場合は、一部の実施を断念することもあり得るとの考えを示しました。]

この一部分をよんだだけでも鳩山首相のおめでたさ加減がわかります。いったいこのひとたちはなにを考えているんでしょう。ひたすら危険です。

無駄を省いてお金をかき集めるっていうから、どんなことをするのかと思っていました。

線引きは難しいのですが、どこかで線引きをしなければなりません。(乙)

このことば。感動した。それが官僚なんだね。ことばに重みがあります。
それにひきかえ、かんさんは官僚に責任をおしつけてよくも涼しい顔であんなことやあんなことがいえるものですね。

そのためかどうか解りませんが、長崎は乳幼児の医療費が無料ではありません。福岡県はある年齢までは無料なので、(差額ベッドや検査料などは払ったと思う。)羨ましがられました。

原爆保障のかずかず見てもその複雑さと(複雑であるということは線引きをきめ細かく定めてるということ)金額の莫大さに気が遠くなりそうですね。
被爆保障ひとつだけでこうですから、国を治める事務方の仕事というのはまさにこれなんですね。
乙さんの解説で、お金の割り振りに尽きるということがイメージ出来るようになりました。

2009年10月16日 (金)

政権交代と医療(43) 乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

15日、各省庁は来年度予算の概算要求を再提出しました。

厚生労働省は本年度当初予算(25兆2千億円)より3兆7千億円増の28兆9千億円の要求でした。

増額分から、子ども手当(2兆2554億円)、年金記録照合(1779億円)、雇用保険見直し(2681億円)の予算を減ずると社会保障費の自然増分を賄うのがやっとで、政権公約に書かれた医療関係対策に必要な予算のほとんどは「先送り」されています。

「先送り」というのは、要求には盛り込まれていないが年末の政府予算案の確定までには査定増を目指して折衝する、という意味ですが、各省庁の概算要求の総計が90兆円を超えている状況での年末に向けての作業は更なる予算規模の圧縮ですので、査定増は望み薄です。

医療政策に関しては(多大な予算を要する)政権公約は実現されないと予想されます。

診療報酬の増額も保険への国費投入策も「先送り」です。

医療については、補正予算での「地域医療再生臨時特例交付金」(750億円)も財源確保のために執行停止されましたので、厳しい状態が続きます。

15日夜、鳩山首相はマニフェストに盛り込んだ政策について、赤字国債を増発しても実行することに世論の反対が強いと判断した場合は、一部の実施を断念することもあり得るとの考えを示しました。

「学長のひとりごと」10月16日金曜日

かささぎコメント

そこまでして「こども手当」支給をやる意味を知りたい。
出生率がそんなことであがるとは思えません。

こどもがたくさんいる夫婦はお金がほしくてたくさん持ったわけではない。なのにそういう政策を採れば、にんげんの尊厳が著しく損なわれる。またこどもがほしくてもいない夫婦はどうおもうでしょうか。
こういう「いのちのおてあて金」感覚は人の尊厳を見下したいやらしい政策だ。なんでもお金で済ませる風潮を加速させるからです。

こども手当ってなに:かささぎのおもうイメージ

ざりがにおっちゃんちには四人の子がいるので、合計十万四千円のお手当。
やごおっちゃんちには三人の子、計七万八千円のおてあて。
かなぶんおばしゃんちには二人の子、五万二千円の手当。
でもしぶちゃくんちにはこどもがいないので、一円の手当もでない。

ここで問題はざりがにとやごとかなぶんとしぶちゃは兄弟ってこと。
しぶちゃくんはいつもいつもお兄さんたちに子が生まれるたび、お祝いをしてあげました。いつもいつもささげるばかりです。税金だっていろんな種類のぜいきんをたくさん払っています。それなのにこの差はなんでありましょう。しぶちゃくんはしぶいお茶をのんではさけびたいおもいです。

2009年10月15日 (木)

政権交代と医療(42) 乙四郎元官僚語録

医療経営大学学長

 橋爪 章

民主党政策集による難治性疾患対策です。

○難病患者・家族の切実な声が施策に反映されるよう、難病対策委員会の定例開催等といった環境整備を着実にすすめる

○新規指定や対象年齢拡大を望む様々な疾患の患者が必要な医療が受けられるよう、現行の難病対策及び希少疾病の新薬開発や保険適用の仕組みを抜本的に改革

○難病に関する調査研究及び医療費の自己負担の軽減を柱とする新たな法制度を整備

○白血病等、長期継続治療を要する患者の自己負担軽減

現行の難病対策のうち医療費の助成制度(特定疾患治療研究事業)は、保険診療の自己負担分の一部を国と都道府県が公費負担として助成しています。

昭和47年からの制度で、制度としては安定運営されていますが、対象疾患は45疾患のみです。

対象疾患に指定されるか否かで医療費負担が大きく異なりますので、対象疾患拡大の「切実な声」があります。

どんな病気であっても、長引く病気、治らない病気は、当事者にとっては「難病」です。

しかし、旧政権では長期療養疾患をすべて公費負担医療にする考えはなく、公費負担の対象となる「特定疾患」を次のように定義しています。

「原因不明、治療方法未確立であり、かつ後遺症を残すおそれが少なくない疾病」として調査研究を進めている疾患のうち、診断基準が一応確立し、かつ難治度、重症度が高く患者数が比較的少ないため、公費負担の方法をとらないと原因の究明、治療方法の開発等に困難をきたすおそれのある疾患

難治度、重症度が高くても、患者数が多かったり、原因・治療法が解明されている疾患は特定疾患には指定されません。

より多くの難治性疾患を対象とするには、制度を抜本的に改革する必要がありますが、難治性疾患治療には高額医療費が集中していますので、相当の予算を必要とします。

「学長のひとりごと」10月15日木曜日

コメント

わたしは麻生さんがすきでした。笑顔が。
まんががわかる麻生さんがすきだった。
日本は漫画立国をすべきというの最高だった。
あそこまで叩かんでもよかった。
たいへんお気の毒でした。

ところで、乙四郎語録をよんでいますと、政治ってこれほどまでにたっくさんの「補助」「補助」「補償」「補償」でみちあふれているんだなあ!!って、目をみはらされる。それ、「ゆうだけの補償」なら温泉みたいでいいんですが、すべてそれらはお金ですからね。
去年の夏、乙四郎はテレビの国民放送でなぜ入市被爆者の認定をやらなかったのかの説明をしました。そのとき、わたしは番組の中での乙四郎の扱いが、まるで敵役みたいで、ほんとにいやなおやくにんさんみたいにおもえ、かわいそうだな。と思ったのですが、一方、なんでよ、なんで認定してあげなかったの。っていう糾弾の思いも感じざるを得ませんでした。(そんなふうな番組のつくりかたでしたよ)。
で、その後、よくよく考えてみましたら、それは帰するところやはり国民の税金を投入すべきかどうか。という問題であったのだな。とわかりました。
それだけをとりあげてスポットライトをあてれば、とてもかわいそうで同情すべきことに思えます。しかし、全体のなかでみはらしたときに、どのくらいの位置にくる問題なのか、だったのだろうと今は思う。
そういうことはわからないのです。流れるニュースを聴いているだけでは。

その乙さんのテレビ出演を見たときの感想を上手く書けなかったのだけど、今かささぎさんが書いてくれたとおりの感想でした。

テレビ番組には作成意図があって、両面を見せて考えさせるなんて手法では作れないんだろうね。
善人と悪人の物語にしないと国民には伝わらないと思われてるんだろ?
テレビは常に官僚悪で、官僚の人達はどう思っているのだろ?
乙さんのような描かれ方をしたとき、どんな気持ちで昇華させているのだろうか?
仕事さえ忠実にやっていればそれでよし・・・を肝に銘じているのだろうか?
どうせ何もわかっちゃいないやつらがごちゃごちゃ言ってると開き直って仕事してる?

なんてことをあれからいつも思っています。
あの放送で、お気の毒には間違いないのだけど、それだけではすまない厳しい現実もあっての上でのつらい仕事だったわけです。
多くの問題がそれだと思います。

ちなみに
戦争を扱うものは「すべて日本が悪うございました」に持っていく作りとなっています。

今後、公共事業が激減すると失業者がさらに増えます。民主党はこの土木建設現場からあふれた労働者を農業現場で働けるようにしむける案をお持ちだとか。

大規模な会社経営の農場ならまだしも、日本の農業はおのれの人件費を換算してたらまるっきり赤字になるような小規模農業が多いのですよ。どこにそんな余裕がありましょうや。

日本の農業施策にもいいたいことはやまほど。ここ数十年、日本は農業の大型化にむけて税金を投入してきました。(この税金の投入方法についても一般国民が聞いたらびっくりするほどてーげまんげでしたが、まあ、これはよこにおいといて)。日本の食料自給率を支えてるのは大規模農業じゃないとよ。家族で手一杯がんばってる小規模の専業農家こそが食料自給率を上げるのに一役も二役もかってる。そんな農業者が胸張って農業やってますと言える現状にしていただきたいのです。諸規模の農業世帯に給料払ってまで人を雇える余力はないのです。

原子爆弾被爆者対策予算
対象者:約25万人(高齢のため、年々減少)
予 算:約1500億円
(主な内訳)
健診: 29億円
(一般検査、がん検査、精密検査、交通費)
医療:383億円
(自己負担なし)
福祉: 42億円
(公的福祉サービスの自己負担なし)
葬祭料:20億円
(1件あたり19万9千円支給)
以上が、被爆者健康手帳所持者全員への適用。
手当:993億円
 健康管理手当
(被曝と関係があるとされる11障害のいずれかに該当する人へ月額3万3千8百円・・・高齢者の多くが該当するため、手帳所持者の約9割へ支給)
 保健手当
(健康管理手当の非該当者で2km以内直接被爆者へ健康管理手当の半額~全額)
 介護手当
(重度の場合月額10万4960円以内、中度の場合月額6万9960円以内)
 家族介護手当
(月額2万1570円)
 医療特別手当
(原爆症と認定された場合、月額13万7430円)

自身の病気が原爆症と認定されるか否かで手当の月額が4倍になります。
被爆者が原爆に関係ありそうな病気になった場合は「健康管理手当」、病気と被爆との因果関係が濃い原爆症の場合は「医療特別手当」みたいなモノサシで両者に線引きがなされていたのですが、裁判所は原爆との関係が否定できなければ認定、という判例を重ねています。線引きは難しいのですが、どこかで線引きをしなければなりません。

2009年10月14日 (水)

政権交代と医療(41)  乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

民主党政策集では、過去に政府あるいは企業が引き起こした健康被害の救済についての言及があります。

●アスベスト健康対策

石綿被害者救済法による救済レベルを、労災保険給付と同レベルに引き上げ

悪性中皮腫の全数調査を行い、中皮腫登録制度を発展

石綿肺などアスベスト関連疾患を救済制度の対象疾患に追加

家族や周辺住民への影響については、無料健診など健康管理体制を確立

業務災害については、時効期間が過ぎても請求できるようにする

健康管理手帳制度を改善

●カネミ油症被害者対策

ダイオキシン類による健康被害の全体像を国の責任で把握

医療の自己負担分の支援や健康管理手当、特別遺族給付金の支給等

●肝炎総合対策

肝炎医療費助成法(肝炎患者支援法)を制定し、総合的な肝炎対策を実施

抗ウイルス剤治療の自己負担額の上限を月額1万円に

肝炎対策の調査研究を促進し、予防体制を確立

治療のために休業・休職する患者の生活の安定

感染症に関する正しい知識の教育、広報を拡充し、差別や偏見をなくす

政府による認定のあり方がしばしば問題とされている原爆症や水俣病の救済についての言及はありません。

「学長のひとりごと」10月14日水曜日

コメント

菅副総理・国家戦略担当大臣の「連合結成20周年記念レセプション」挨拶(9日)。
「国会で多数の議席をいただいた政権党が、立法府でイニシアチブを取るだけではなく、内閣も組織する。あえて言えば、立法権と行政権の両方を預かる」
この発言が、三権分立の否定だと、一部のブログで騒ぎになっています。(マスコミは騒いでいない・・・)
三権分立とは、教科書的には、立法・行政・司法が相互牽制して権力の乱用を防ぐ原理です。 この体制が崩れると、権力のブレーキが利きにくくなります。
BS11「INsideOUT」でのやりとり。
司会(二木啓孝BS11解説委員)「それでは三権分立と異なるのでは」
菅「憲法には、三権分立とは書いてありません。議院内閣制の理解が間違っている」

乙四郎にいわれるまでもない。
かんさん
は前からすかんけん。
げさくい。てか、あほで軽い。
だいいち、国家戦略室、だなんて恥ずかし。赤面。
まるでこどもの「秘密基地」みたいやん。
おっさん年いくつや。っておもったわ。

だけどね。
こうもまたおもった。
乙四郎とか官僚とかには当然びしっとあたまに入っている、国保や社保やいろんな保険の知識、あるいは社会保障制度のことも、うちらには何一つようわかっとらんのよ。早い話が、あまりにも複雑になっていて、ことばも制度もね、だからわからん。
やっと乙四郎が解説つきで書いてくれてるのを読んで、そうだったのかと気づくくらいで、今日も院の先生に「母子加算の復活って、先生、いったいなんでしょうね?」って聴いてみたけど、「しらない」って返事でした。笑ってしまいましたが、これが現実。
ほんとにみんな、そんぐらいだってば。
だーれも自分の毎日のしごとで手一杯で、そんなことまでわかっちゃいないって。
だから、どさくさまぎれに民社党だったか社民党だったかみんなの党だったか、なまえがよくわからんけども、有権者に約束したからといって遮二無二予算をぶんどって実現したところで、それに関係する人以外にとってはきづきもしないのかもしれない。

ですが、官僚は違います。
その道のプロです。国民にはみえないこともちゃんと見えているわけだし、しっかりと本当の国益を考えてほしいです。そのための声をもっとあげてもらいたい。

官僚の国会答弁を禁止するための国会法改正案が臨時国会に提出されるようです。
国会は、本来、国会議員と閣僚とが応酬する場なので、当たり前の話かも。
これまで官僚が代わりにやってきたことを閣僚自身がやらなければならないので、能力のないお飾り大臣を排除する仕組みとしてはいいですね。

<架空国会中継>

(野党=自民議員)「厚生労働大臣、子ども手当の財源はどうするのですか」
(長妻)「必要額を政府予算案に盛り込みます」
(野)「財務大臣、子ども手当の財源はどうするのですか」
(藤井)「各省の財源は各省の予算内で最大限の工面をしてもらいます。例外は認めません」
(野)「厚生労働大臣、社会保障予算から財源を捻出できますか」
(長)「これ以上、社会保障予算は削れません。毎年5兆もの財源は出ません」
(野)「財務大臣、厚生労働大臣は財源は出せないと言ってます。例外を認めるべきでは」
(藤)「例外を認めるとしても、国債発行なしに毎年5兆もの財源は充てられません。必要額を抑えるために査定します」
(野)「どういう査定を?所得制限?」
(藤)「連立政権内で所得制限を導入すべきとの意見もあるので検討に値しますが、当面は導入は考えていません。児童手当と同様に、自治体や企業にも相応の負担をお願いしたいと考えています」
(野)「総務大臣、自治体負担とのことですが、交付金で手当てする考えは?」
(原口)「自治体負担の可能性について、今、はじめて伺ったところですので即答しかねますが、到底、兆単位の交付金の上積みはできません。財源がありません」
(野)「どこにも財源がないじゃないですか。財務大臣、どうするつもりですか」
(藤)「手当額を減額して、月額ではなく年額2万6千円ということでしたら制度設計ができるかと存じます」

究極の収賄事件という発想。わたしには思いも寄らぬことでしたが、まさしく収賄だよなあと思う。マニフェストに掲げたことを実現するために、各省で財源のぶんどりぐっちょ。

泥棒を捕まえて縄を綯う。
テレビで各大臣の発言を聞くたび、そのことばがよぎるのでした。

次世代にツケをのこしてまでぶりまいた定額給付金といい、高校の授業料免除や高速道路の完全無料化といい、いまこの時期になすべき最優先の政策なんでしょうか?

生活保護世帯へのこれ以上の手厚い保護は就労意欲を減退させるだけ。むしろぎりぎりの生活でしのいでいる多くの庶民の減税を考えてほしい。ムダを省いて残る財源は国民すべてに還元すべきだ!こんな簡単な理屈がなんでわからんっちゃろ?

児童手当だの子育て応援特別手当だの、子ども手当と紛らわしいものがたくさん。
このうち、本年度補正予算で対応している「子育て応援特別手当」が、財源捻出のため執行停止になるかも、という報道がありました。
子ども手当の対象者数の5~10分の1くらいが対象の、子ども1人あたり年額3万6千円の小判振る舞いです。
本年度分の支給準備を進めている市町村や支給を期待している対象者は計画が狂ってたいへんでしょうね。
(こんな制度です)
   ↓

asahi.comに出ていました。
本日、「子育て応援特別手当」(1254億円)の執行停止が正式に決定するようです。
肩透かしの対象者数は330万人。
支給事務は市町村が担いますので、各市町村議会では、手当支給に向けて補正予算を可決済み。これから、ややこしい減額修正の手続きを踏まなければなりません。
事務作業の外部委託契約を済ませた市町村もあります。
   ↓

架空国会中継、受けました。
このところ民主党議員のテレビでの受け答えはこういうのが多いですね。
旧来の前向きに善処します、と言わず、あいまい言葉を並べただけ。

テレビがおかしい。
今朝もはよから音羽御殿(鳩山御殿ともいわれている)豪華絢爛の内部と門から玄関まで徒歩何分とかレポートで大盛り上がり。
麻生さんが高級バー入りしただけで大たたきしたのはどこ行った。

ひがみ根性丸出しさくらでした。

苦笑。うけてますよ、さくらさん。

かささぎは久々に女性セブンを買いました。
なぜって?福山雅治っちゃんが表紙だったけん。坂本竜馬にならっしゃるち。たのしみじゃねえ。
で、中をぱらぱらしてたら、鳩山幸さん紹介の記事。
宝塚出身だったのですね。へえーだからなのか。

わたしは麻生さんがすきでした。笑顔が。
まんががわかる麻生さんがすきだった。
日本は漫画立国をすべきというの最高だった。
あそこまで叩かんでもよかった。
たいへんお気の毒でした。

ところで、乙四郎語録をよんでいますと、政治ってこれほどまでにたっくさんの「補助」「補助」「補償」「補償」でみちあふれているんだなあ!!って、目をみはらされる。それ、「ゆうだけの補償」なら温泉みたいでいいんですが、すべてそれらはお金ですからね。
去年の夏、乙四郎はテレビの国民放送でなぜ入市被爆者の認定をやらなかったのかの説明をしました。そのとき、わたしは番組の中での乙四郎の扱いが、まるで敵役みたいで、ほんとにいやなおやくにんさんみたいにおもえ、かわいそうだな。と思ったのですが、一方、なんでよ、なんで認定してあげなかったの。っていう糾弾の思いも感じざるを得ませんでした。(そんなふうな番組のつくりかたでしたよ)。
で、その後、よくよく考えてみましたら、それは帰するところやはり国民の税金を投入すべきかどうか。という問題であったのだな。とわかりました。
それだけをとりあげてスポットライトをあてれば、とてもかわいそうで同情すべきことに思えます。しかし、全体のなかでみはらしたときに、どのくらいの位置にくる問題なのか、だったのだろうと今は思う。
そういうことはわからないのです。流れるニュースを聴いているだけでは。

2009年10月13日 (火)

政権交代と医療(40) 乙四郎元官僚語録

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

10月7日に予定されていた中央社会保険医療協議会(中医協)が中止になりました。

10月1日に任期切れを迎えた委員の改選人事案も決まっていません。

中医協は次回(来年4月予定)の診療報酬改定の大方針を決定する場です。

年明けには細かい詰めの作業に入りますので、10月、11月のうちに論点を整理しておく必要があります。

この時期の開催中止の影響は大きく、次回改定は、慎重な合意形成過程を省いた、政治的意向を色濃く反映するものになる可能性があります。

病院と診療所との医療費配分が見直されそうです。

病院勤務医の労働条件の改善のためです。

診療所の医師のほうが勤務医よりも経済的に恵まれているので診療所の配分を削って病院に回そう、というものです。

診療所の代弁者としての性格が強い日本医師会の代表委員が改選で外されてしまえば、この流れが決定的になるでしょう。

このほか、新薬の開発資金の確保のために新薬の価格を一定期間引き下げない「薬価維持特例制度」も、医療費の配分が病院、診療所から製薬業界に大きくシフトすることから日本医師会が導入に反対していました。

日本医師会の代表委員が外れれば、この制度も導入されるかもしれません。

我が国の医療が欧米諸国と比して低コストで維持できてきた要因のひとつに、医療需要の多くを診療所が吸収してきたことがあります。

同じ病気でも、重装備の病院を受診するほうが、軽装備の診療所を受診するよりもコスト高となります。

医療の効率化推進の決め手は、病院と診療所との役割分担です。

大局的には、病気が軽いうちは診療所を受診し、また病状が安定すれば診療所のかかりつけ医がフォローする、といった体制を指向した制度設計をしなければなりません。

診療所の機能を軽視して、診療報酬を病院や製薬業界へとシフトすれば、将来的には相当の医療費増加が避けられないことを覚悟しなければなりません。

長妻厚生労働大臣は10日、かかりつけ医への診療料の定額払い方式(75歳以上が対象)の診療報酬を廃止する方針を固めたそうです。

後期高齢者医療制度で導入された定額払い方式で、患者負担を少なくすることで病院と在宅治療の連携を狙いとしたものでした。

廃止になれば出来高払いとなり、これも医療費の増大を招きます。

「学長のひとりごと」10月13日火曜日

コメント

しつこいけど、母子加算の復活について

復活予算は生活保護費から支出されるので、当然、生活保護予算が増えます。
生活保護費は法定負担割合が、国75%、自治体25%と定められているので、自治体も予算を確保しなければなりません。
自治体も補正予算を議会へ提出しなければなりません。
すぐにでも復活させるとの報道で自治体は困惑しており、厚生労働省へ問い合わせたところ、担当者は「制度設計をどうするか、私も知らされてない」という返事だったとか。

はい~?
全体のさいふの中身がどうなっているのか、ちゃんと払えるかどうかもわからないのに、空手形をたくさん切っているのですか。あきれた!なぜだれも書かないのだ!!
はっきりいって大臣はじぶんでもなにをしたいのかわからなくなっているのではないでしょうか。国民のほんとの声もわからないのではないかな。選挙で勝ったってことは民主党の約束が全面的に肯定された支持されたというのとは違うと思う。
それは一時の気の迷いであって、ほんとの声は国民自身にもまだ隠されている。というのも、まさにかささぎがそうですが、表層的な欲望、目先の欲に動かされる視点だけはいつだって健在ですが、平常心の低い視点、現実的で冷静な判断力でもって今起きていることをみる視力は、ある程度天気が曇ってこないと働かないからです。
日本の国民は教育力も高いし、ばかではない。
なのになぜ、このような暴挙ともいえる「福祉のおしつけ」を口あんぐりしながらも容認せざるをえないのでしょうか。尻拭いはだれにさせるつもりでしょう。そ