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2016年3月22日 (火)

歯科医療の充実を図る~歯科固有の技術についての評価

平成28年度診療報酬改定(103)

 

   橋爪 章  

口腔疾患の重症化予防・口腔機能低下への対応、生活の質に配慮した歯科医療の充実
<基本的な考え方>
歯科医療の充実を図る観点から、口腔疾患の重症化予防・口腔機能低下への対応、生活の質に配慮した歯科医療の充実、歯科固有の技術について評価を行う。
<具体的な内容>
1.全身的な疾患を有する患者に対する歯科医療の充実を図る観点から、以下の対応を行う
(1) 初再診時における歯科外来診療環境体制加算の評価の見直しを行う。
【歯科外来診療環境体制加算(初診料の加算)】 26点 ⇒ 25点
【歯科外来診療環境体制加算(再診料の加算】 4点 ⇒ 5点
(2) 全身的な疾患を有する患者の歯科治療を行う際に、治療内容等の必要に応じてバイタルサインのモニタリングを行った場合を評価する。
※ 現行の歯科治療総合医療管理料を、歯科治療総合医療管理料(Ⅰ)として、新たに歯科治療総合医療管理料(Ⅱ)を新設
歯科治療総合医療管理料(Ⅱ) 45点(1日につき)
[算定要件]
① 施設基準に適合した保険医療機関において、全身的な管理が必要な患者に対し、第8部処置(区分番号I009からO009-4、区分番号I010及びI011-3に掲げるものを除く。)、第9部手術又は第12部歯冠修復及び欠損補綴(区分番号M001から区分番号M003までに掲げるものに限り、全身麻酔下で行うものを除く。)を行うに当たって、必要な医療管理を行った場合に算定する。
② 医科点数表の呼吸心拍監視、新生児心拍・呼吸監視、カルジオスコープ(ハートスコープ)、カルジオタコスコープを算定した日は、当該管理料は算定できない。
③ 周術期口腔機能管理料(Ⅰ)、周術期口腔機能管理料(Ⅱ)、周術期口腔機能管理料(Ⅲ)、歯科治療総合医療管理料(Ⅰ)を算定した月は算定できない。
[施設基準]
現行の歯科治療総合医療管理料と同じ
【歯科治療総合医療管理料(Ⅰ)】 (名称変更)
[算定要件]
施設基準に適合した保険医療機関において、全身的な管理が必要な患者に対し、第8部処置(区分番号I009からI009-4、区分番号I010及びI011-3に掲げるものを除く。)、第9部手術又は第12部歯冠修復及び欠損補綴(区分番号M001から区分番号M003までに掲げるものに限り、全身麻酔下で行うものを除く。)を行うに当たって、必要な医療管理を行った場合に算定する。
【在宅患者歯科治療総合医療管理料(Ⅰ)】(名称変更)
【在宅患者歯科治療総合医療管理料(Ⅱ)(1日につき)】 45点
施設基準に適合した保険医療機関において、全身的な管理が必要な患者に対し、第8部処置(区分番号I009からI009-4、区分番号I010及びI011-3に掲げるものを除く。)、第9部手術又は第12部歯冠修復及び欠損補綴(区分番号M001から区分番号M003までに掲げるものに限り、全身麻酔下で行うものを除く。)を行うに当たって、心拍等の監視を行い、必要な医療管理を行った場合に算定する。
医科点数表の呼吸心拍監視、新生児心拍・呼吸監視、カルジオスコープ(ハートスコープ)、カルジオタコスコープを算定した日は、当該管理料は算定できない。
在宅患者歯科治療総合医療管理料(Ⅱ)を算定した月において、周術期口腔機能管理料(Ⅰ)、周術期口腔機能管理料(Ⅱ)、周術期口腔機能管理料(Ⅲ)又は在宅歯科治療総合医療管理料(Ⅰ)を算定した月は、別に算定できない。
[施設基準]
現行の在宅患者歯科治療総合医療管理料と同じ。
(3) 糖尿病を有する患者の歯周病治療において、歯周組織の炎症の改善を図り、歯周基本治療をより効果的に行う観点から、歯周基本治療に先行して局所抗菌剤の投与が可能となるように歯周疾患処置の算定要件の見直しを行う。
【歯周疾患処置】
[算定要件]
糖尿病を有する患者であって、歯周ポケットが4ミリメートル以上の歯周病を有するものに対して、歯周基本治療に先行して計画的に特定薬剤の注入を行った場合は、本区分により算定する。
ただし、医科の保険医療機関又は医科歯科併設の医療機関の医師からの診療情報提供(診療情報提供料の様式に準じるもの)に基づく場合に限る。
2.口腔疾患の重症化を予防し、歯の喪失リスクを低減する観点から、以下の対応を行う。
(1) エナメル質初期う蝕の積極的な再石灰化を促進し、う蝕の重症化を予防する観点から、フッ化物歯面塗布処置の評価の見直しを行う。
また、う蝕多発傾向者、在宅等療養患者に対するフッ化物歯面塗布処置について評価の拡充を行う。
フッ化物歯面塗布処置
エナメル質初期う蝕に罹患している患者の場合120点(1口腔につき)
[算定要件]
歯科疾患管理料を算定したエナメル質初期う蝕に罹患している患者に対して、主治の歯科医師又はその指示を受けた歯科衛生士が、フッ化物歯面塗布処置を行った場合に月1回を限度として算定する。ただし、2回目以降のフッ化物歯面塗布処置の算定は、前回実施月の翌月の初日から起算して2月を経過した日以降に行った場合に限り、月1回を限度として算定する。
【フッ化物歯面塗布処置(1口腔につき)】
1 う蝕多発傾向者の場合 80点 ⇒ 100点
2 在宅等療養患者の場合 80点 ⇒ 100点
(2) 歯周病の重症化を予防する観点から、歯周基本治療等終了後の病状安定期にある患者に対する管理である歯周病安定期治療の算定要件の見直しを行う。
【歯周病安定期治療(Ⅰ)】 (名称変更)
[算定要件]
歯周病安定期治療は、歯科疾患管理料又は歯科疾患在宅療養管理料を算定している患者であって、4ミリメートル以上の歯周ポケットを有するものに対して、一連の歯周基本治療等の終了後に、一時的に症状が安定した状態にある患者に対する処置等を評価したものをいう。
なお、一時的に症状が安定した状態とは、歯周基本治療等の終了後の再評価のための検査結果において、病変の進行が停止し症状が安定していると考えられる深い歯周ポケット又は歯の動揺が認められる状態をいう。
歯周病安定期治療(Ⅰ)を開始した日以降に歯周外科手術を実施した場合は、所定点数の100分の50に相当する点数により算定する。
3.各ライフステージの口腔機能の変化に着目して、以下の対応を行う。
(1) 舌接触補助床を装着した患者に対して、舌圧検査を実施した場合の評価を新設する。
【舌圧検査】 140点
[算定要件]
舌接触補助床を算定した患者に対して、舌圧測定を行った場合に月2回を限度として算定する。
(2) 口唇口蓋裂患者に対するホッツ床等の口腔内装置の装着を行った患者に対して、当該装置に係る調整及び指導等を実施した場合の評価を行う。
【歯科口腔リハビリテーション料1(1口腔につき)】
1 有床義歯の場合
イ ロ以外の場合 100点
ロ 困難な場合 120点
2 舌接触補助床の場合 190点
3 その他の場合 185点
[算定要件]
口蓋補綴、顎補綴により算定した装置を装着している患者に対して、月4回を限度として算定する。
4.歯科固有の技術の評価について、以下の対応を行う。
(1) 4根管又は樋状根に対して、マイクロスコープ(歯科用実体顕微鏡)及び歯科用3次元エックス線断層撮影を用いて歯の根管の数や形態を正確に把握した上で根管治療を実施した場合の評価を行うとともに、加圧根管充填の評価の拡充を行う。
【加圧根管充填処置(1歯につき)】
単根管 130点 ⇒ 136点
2根管 156点 ⇒ 164点
3根管以上 190点 ⇒ 200点
[算定要件]
4根管又は樋状根に対して歯科用3次元エックス線断層撮影装置及び手術用顕微鏡を用いて根管治療を行った場合は、400点を所定点数に加算する。
なお、歯科用3次元エックス線断層撮影の費用は別に算定できる。
(2) 歯科疾患管理料を含む医学管理等において、文書提供等の要件を見直し、文書提供を行った場合を評価する。
【歯科疾患管理料】 110点 ⇒ 100点
[算定要件]
① 1回目の歯科疾患管理料は、継続的な歯科疾患の管理が必要な患者に対し、患者又はその家族等(以下、「患者等」という。)の同意を得て管理計画を作成し、その内容について説明を行った場合に、初診日の属する月から起算して2月以内1回を限度として、算定する。
② 2回目以降の歯科疾患管理料は、1回目の歯科疾患管理料を算定した患者に対して、管理計画に基づく継続的な管理を行っている場合であって、歯科疾患の管理及び療養上必要な指導について、その内容について説明を行ったときに、1回目の歯科疾患管理料を算定した日の属する月の翌月以降月1回を限度として算定する。
③ 周術期口腔機能管理料(Ⅰ)、周術期口腔機能管理料(Ⅱ)、周術期口腔機能管理料(Ⅲ)、歯科特定疾患療養管理料、歯科疾患在宅療養管理料、在宅患者訪問口腔リハビリテーション指導管理料及び歯科矯正管理料を算定した患者に対して、当該管理の終了後に療養上の必要があって歯科疾患の継続的な管理を行う場合は、歯科疾患管理料は注1及び注2の規定にかかわらず、周術期口腔機能管理料(Ⅰ)、周術期口腔機能管理料(Ⅱ)、周術期口腔機能管理料(Ⅲ)、歯科特定疾患療養管理料、歯科疾患在宅療養管理料、在宅患者訪問口腔リハビリテーション指導管理料及び歯科矯正管理料を算定した日の属する月の翌月以降から算定する。
④ 管理計画に基づく治療終了日から起算して2月を経過するまでの間、初診料は算定できない。
⑤ ①の規定による管理計画に基づき、当該患者等に対し、歯科疾患の管理に係る内容を文書により提供した場合は、10点を所定点数に加算する。
【歯科疾患在宅療養管理料】
1 在宅療養支援歯科診療所の場合 140点 ⇒ 240点
2 1以外の場合 130点 ⇒ 180点
[算定要件]
① 当該保険医療機関の歯科医師が、歯科訪問診療料を算定した患者であって継続的な歯科疾患の管理が必要なものに対して、当該患者等の同意を得て、当該患者の歯科疾患の状況及び併せて実施した口腔機能評価の結果等を踏まえて管理計画を作成し、その内容について説明を行った場合に、月1回を限度として算定する。
③ 2回目以降の歯科疾患在宅療養管理料は、①の規定による管理計画に基づく継続的な管理を行っている場合であって、歯科疾患の管理及び療養上必要な指導について、その内容について説明を行ったときに、1回目の歯科疾患在宅療養管理料を算定した日の属する月の翌月以降月1回を限度として算定する。
④ ①の規定による管理計画に基づき、当該患者等に対し、歯科疾患の管理及び口腔機能に係る内容を文書により提供した場合は10点を所定点数に加算する。
(3) 抜歯手術について、抜歯部位に応じた評価となるように難抜歯の評価の見直しを行う。
【抜歯手術(1歯につき)】
1 乳歯 130点
2 前歯 150点
3 臼歯 260点
4 埋伏歯 1,050点
[算定要件]
2又は3については、歯根肥大、骨の癒着歯等に対する骨の開さく又は歯根分離術を行った場合に限り、難抜歯加算として210点を所定の点数に加算する。
(4) 補綴時診断料及び平行測定検査について、臨床の実態に即した評価となるように見直しを行う。
【補綴時診断料(1装置につき)】
1 補綴時診断(新製の場合) 90点
2 補綴時診断(1以外の場合) 70点
[算定要件]
1については、欠損補綴物を新たに製作する場合に算定する。
2については、有床義歯修理又は有床義歯内面適合法を実施した場合に算定する。
保険医療材料料は、所定点数に含まれる。
【ブリッジ支台歯形成加算(歯冠形成の加算)】
[算定要件]
生活歯歯冠形成の金属冠、失活歯歯冠形成の金属冠、窩洞形成の複雑なものについて、ブリッジの支台歯として歯冠形成を行った場合は、ブリッジ支台歯形成加算として1歯につき20点を所定点数に加算する。
(5) 義歯新製から6ヶ月以内に実施する有床義歯内面適合法について、有床義歯修理の評価と整合性を図るとともに、軟質材料を用いた場合を評価する。
【有床義歯内面適合法】
1 硬質材料を用いる場合(1床につき)
イ 局部義歯(1床につき)
(1) 1歯から4歯まで 210点
(2) 5歯から8歯まで 260点
(3) 9歯から11歯まで 360点
(4) 12歯から14歯まで 560点
ロ 総義歯(1顎につき) 770点
2 軟質材料を用いる場合(1床につき) 1,400点
① 2については、下顎総義歯に限る。
② 新たに製作した有床義歯を装着した日から起算して6月以内に当該有床義歯の有床義歯内面適合法を行った場合は、所定点数の100分の50に相当する点数により算定する。
(6) 歯科用アマルガム等、歯科医療技術の進歩に伴い実施頻度が減少している技術や新たな材料の普及により使用頻度が減少している特定保険医療材料について、廃止を含めて見直しを行う。
なお、現行のジャケット冠については、3ヶ月間の経過措置を設けた上で廃止する。
(特定保険医療材料)
【充填】
銀錫アマルガム
金属小釘 (一部廃止)一般的名称の歯科用保持ピンのみを廃止
【バー】
屈曲バー (削除)
金銀パラジウム合金(金12%以上)
イ パラタルバー (削除)
ロ リンガルバー (削除)
(技術)
【ジャケット冠】 (削除)
[経過措置]
現行のジャケット冠については、平成28年6月30日までの間は、従前の例による。
(7) その他、診断、口腔機能を維持・向上等に資する技術については、医療技術評価分科会等の検討や現場の実態を踏まえつつ、適切な評価を行うとともに、一部の項目について評価体系等を見直す。
① 診断、歯の喪失リスクの低減等に資する技術 (略)
② 補綴治療等、口腔機能の回復等に資する技術 (略)
③ その他、口腔機能の回復等に資する処置や手術に関する技術 (略)
(転載)
▽用語
バイタルサインのモニタリング
バイタルサイン
• 心拍数
• 呼吸数
• 血圧
• 体温
モニタリング
• 心電図
– 心拍数 >120,
<50
• 血圧計
– 収縮期血圧
>
200mmHg,
<
90
mmHg
• パルスオキシメーター
– SpO2
<
92%
METの導入で院内死亡率を50%減らすことに成功、とある。
めっと、ってなんだ?バイタルサインモニタリングの器具かな。
それとも、酸素吸入器の付いたヘルメットかも。
いやいやそうではなさそう。
めでぃかる・えまーじぇんすぃー・てぃーむ、の略。連れ衆かっ!
カルジオスコープ(ハートスコープ)、
胸壁に電極を付けて,心拍数をモニターする装置。新生児の心拍監視などに用いる。
4ミリメートルの歯周ポケットとは。
初期から中等度に進行している方で歯周ポケットは4mmまでです。
重度に進行している方で歯周ポケットは5mm以上です。
歯周ポケットは自分で測ることはできません。
歯医者で歯科衛生士にポケット探針(たんしん)という器具で測ってもらいます。
http://hanoblog.com/periodontal-disease-treatment-2975
上ひろいよみしてたら、「ゴールデンボンバー症候群]って目に飛び込んできた。
なんだ?よくみたら、ゴールデンハー症候群の見間違いでした。

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