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2016年2月29日 (月)

看護職員の夜勤体制

平成28年度診療報酬改定(78)

 

橋爪章・文

看護職員の月平均夜勤時間数に係る 要件等の見直しと評価
<基本的な考え方>
看護職員の夜勤体制について、夜勤従事者を確保する観点等から、月平均夜勤時間数の計算方法の見直し及び基準に適合しなくなった際の評価方法等を見直す。
<具体的な内容>
1.月平均夜勤時間数の算出にあたり、計算に含まれる者の要件を見直す。
[入院基本料の施設基準]
カ 月平均夜勤時間数の計算に含まれる実人員数及び延べ夜勤時間数については、次の点に留意すること。
① 専ら夜勤時間帯に従事する者は、実人員数及び延べ夜勤時間数に含まないこと。
② 夜勤時間帯に看護要員が病棟勤務と外来勤務等を兼務する場合は、当該看護要員が夜勤時間帯に当該病棟で勤務した月当たりの延べ時間を、当該看護要員の月当たりの延べ夜勤時間(病棟と病棟以外の勤務の時間を含む。)で除して得た数を、夜勤時間帯に従事した実人員数として算入すること。
③ 7対1入院基本料及び10対1入院基本料の病棟の実人員数及び延べ夜勤時間数には、月当たりの夜勤時間数が16時間未満の者は含まないこと。
ただし、短時間正職員制度を導入している保険医療機関の短時間正職員については、月当たりの夜勤時間数が12時間以上のものを含むこと。
④ 7対1入院基本料及び10対1入院基本料以外の病棟の実人員数及び延べ夜勤時間数には、月当たりの夜勤時間数が8時間未満の者は含まないこと。
2.月平均夜勤時間超過減算の算定額を見直す。
【一般病棟入院基本料】
月平均夜勤時間超過減算として、それぞれの所定点数から100分の15に相当する点数を減算する。
3.月平均夜勤時間数の基準のみを満たさなくなった場合に算定する夜勤時間特別入院基本料を新設する。
夜勤時間特別入院基本料
(1) 入院基本料の100分の70に相当する点数
(2) (1)の点数が特別入院基本料の点数を下回る場合は、特別入院基本料に10点を加えた点数
[算定可能病棟]
一般病棟入院基本料、療養病棟入院基本料2、結核病棟入院基本料、精神病棟入院基本料
[施設基準]
(1) 月平均夜勤時間が72時間以下であるという要件以外の施設基準は満たしていること。
(2) 夜勤時間特別入院基本料を算定する場合は、医療勤務環境改善支援センターに相談し、相談状況に関する書類及び看護職員の採用活動状況等に関する書類を地方厚生(支)局長に提出すること。
・・・・・
夜間看護体制の充実に関する評価
<基本的な考え方>
夜間の看護業務の負担軽減を促進するために、看護職員及び看護補助者の夜間配置の評価を充実するとともに、看護職員の夜間の勤務負担軽減に資する取組を行っている場合を評価する。
<具体的な内容>
1.7対1又は10対1一般病棟入院基本料等を算定する病棟において、看護職員の手厚い夜間配置をしている場合及び看護職員の夜間勤務負担軽減に資する取組を行っている場合に、看護職員夜間配置加算の評価を充実する。
【看護職員夜間配置加算】
1 看護職員夜間12対1配置加算
イ 看護職員夜間12対1配置加算1 80点
ロ 看護職員夜間12対1配置加算2 60点
2 看護職員夜間16対1配置加算  40点
[施設基準]
(1) 看護職員夜間12対1配置加算
イ 夜勤を行う看護職員数は、常時12対1以上であること。
ロ 1のイは、次に掲げる夜間看護体制の充実に関する項目のうち、当該加算を算定する病棟及び保険医療機関において満たす項目が4項目以上の場合に限り算定する。
<夜間を含む交代制勤務を行う看護職員の負担軽減に資する勤務編成(シフト)>
① 一つの勤務の終了時から、次の勤務の開始までの間の時間が11時間以上であること。
② 3交代制勤務の病棟において、勤務開始が前回勤務より遅い時刻(正循環)となる勤務編成(シフト)であること。
③ 夜勤の連続回数は2回までであること。
<夜間の看護業務量に応じた看護職員の配置>
④ 所属部署以外の部署を一時的に支援するために、夜間を含めた各部署の業務量を把握し調整するシステムができており、かつ部署間での業務標準化を図り過去1年間に当該システムを夜間に運用した実績があること。
<看護補助者と看護職員の業務分担の推進>
⑤ 看護補助者を夜勤時間帯に配置していること。
⑥ みなし看護補助者を除いた看護補助者の比率が5割以上であること。
<院内保育所の設置>
⑦ 夜勤時間帯を含む院内保育所を設置していること。
(2) 看護職員夜間16対1配置加算
イ 夜勤を行う看護職員数は、常時16対1以上であること。
ロ (1)のロを満たすものであること。
[留意事項]
夜勤の看護職員が最小必要数を超えた3人以上である場合に限る。
2.7対1又は10対1一般病棟入院基本料等を算定する病棟において、看護補助者の夜間配置の区分を見直すと共に評価を充実し、看護職員の夜間勤務負担軽減に資する取組を行っている場合の評価を新設する。
(1) 看護補助者の夜間配置の評価
【急性期看護補助体制加算】
イ 夜間 30対1急性期看護補助体制加算 40点
ロ 夜間 50対1急性期看護補助体制加算 35点
ハ 夜間 100対1急性期看護補助体制加算 20点
[留意事項]
夜間急性期看護補助体制加算は、みなし看護補助者ではなく、看護補助者の配置を夜勤時間帯に行っている場合にのみ算定できる。
(2) 看護職員の夜間勤務負担軽減に資する取組の評価
夜間看護体制加算 10点
[算定要件]
夜間急性期看護補助体制加算を算定していること。
[施設基準]
次に掲げる夜間看護体制の充実に関する項目のうち、当該加算を算定する病棟及び保険医療機関において満たす項目が3項目以上の場合に限り算定する。
※ 項目は、看護職員夜間12対1配置加算の施設基準におけるロの①~④、⑥、⑦。
3.13対1一般病棟入院基本料等を算定する病棟において、看護補助者の夜間配置の評価を新設する。
夜間75対1看護補助加算 30点(1日につき)
[算定要件]
(1) 看護補助加算を算定していること。
(2) 入院した日から起算して20日を限度として加算する。
[施設基準]
みなし補助者ではなく、看護補助者の配置を夜勤時間帯に行っている場合にのみ算定できる。
[留意事項]
一般病棟入院基本料又は専門病院入院基本料の13対1入院基本料を算定する病棟であること。
4.看護補助加算(13対1、15対1、18対1、20対1入院基本料を算定する病棟)を算定する病棟において、看護補助者の夜間配置を含めた看護職員の夜間勤務負担軽減に資する取組をしている場合の評価を新設する。
夜間看護体制加算 150点(入院初日)
[算定要件]
看護補助加算を算定していること。
[施設基準]
イ 看護補助者を夜勤時間帯に配置していること。
ロ 次に掲げる夜間看護体制の充実に関する項目のうち、当該加算を算定する病棟及び保険医療機関において満たす項目が4項目以上の場合に限り算定する。
<夜間を含む交代制勤務を行う看護要員の負担軽減に資する勤務編成(シフト)>
① 一つの勤務の終了時から、次の勤務の開始までの間の時間が11時間以上であること。
② 3交代制勤務の病棟において、勤務開始が前回勤務より遅い時刻(正循環)となる勤務編成(シフト)であること。
③ 夜勤の連続回数は2回までであること。
<夜間の看護業務量に応じた看護要員の配置>
④ 所属部署以外の部署を一時的に支援するために、夜間を含めた各部署の業務量を把握し調整するシステムができており、かつ部署間での業務標準化を図り過去1年間に当該システムを夜間に運用した実績があること。
<看護職員と看護補助者との業務分担の推進>
⑤ 看護補助業務の基礎知識を習得できる内容を含む院内研修を年1回以上受講している、かつ、看護補助業務のうち5割以上が療養生活上の世話であること。
⑥ みなし看護補助者を除いた看護補助者の比率が5割以上であること。
<院内保育所の設置>
⑦ 夜勤時間帯を含む院内保育所を設置していること。
5.有床診療所の看護職員の夜間配置について、夜間看護配置加算の評価を充実する。
【有床診療所入院基本料】
夜間看護配置加算1 85点
夜間看護配置加算2 35点
・・・・・
看護職員と看護補助者の業務分担の推進
<基本的な考え方>
看護職員が専門性の高い業務により集中することができるよう、看護職員と看護補助者の業務分担に資する取組を実施した上で、看護補助業務のうち一定の部分までは、看護補助者が事務的業務を実施できることを明確化する。
<具体的な内容>
主に事務的業務を実施する看護補助者として200対1までは配置してよいこととする。
また、急性期看護補助体制加算及び看護補助加算において、看護管理者が看護補助者活用に関する研修を受けることが望ましいこととし、看護補助者との業務分担等について定期的な見直しを行うこととする。
【入院基本料】
[施設基準]
1 看護補助者は、看護師長及び看護職員の指導の下に、原則として療養生活上の世話(食事、清潔、排泄、入浴、移動等)、病室内の環境整備やベッドメーキングのほか、病棟内において、看護用品・消耗品の整理整頓、看護職員が行う書類・伝票の整理・作成の代行、診療録の準備等の業務を行うこととする。
2 主として事務的業務を行う看護補助者を配置する場合は、常時、当該病棟の入院患者の数が200又はその端数を増すごとに1に相当する数以下であること。
【急性期看護補助体制加算、看護補助加算】
[施設基準]
(1) 当該病棟において、看護職員と看護補助者との業務範囲について、年に1回は見直しを行うこと。
(2) 所定の研修を修了した看護師長等が配置されていることが望ましいこと。
(橋爪章ブログ)

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