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2016年1月18日 (月)

かささぎの旗(その27)

かささぎの旗(その27)
  昭和44年油屋と馬盥の句
          姫野恭子
 
油屋にむかしの油買ひにゆく 三橋敏雄 
 (昭和44年)     
 わたしは昭和29年生まれである。東京オ
リンピックを見たころまでは、近辺の菜種油

だけを摂取していたはずだ。それが経済の高
度成長とともに、地産地消ではなくなり、油
の種類も多様化していった。いまや油といえ
ば、健康と密接につながるので関心も高く、
世界中からオリーブ油だのココナツ油だのコ
ーン油だの買い占めている。
 この句、「油屋」が古めかしい。昔油屋で
は、どのような油を売っていたのだろう。

・・・忘れ去るにはまだ早すぎる、というつ
よい思いが詠ませた一句であろうか。
冷蔵庫枯野に在れば口開けて   谷口慎也
  町騒つれてくる油売り    姫野恭子

竹橋乙四郎氏が学長であったみやま市の保健医
療経営大学での歌仙を思い出す。これはぐうぜん、
その日の朝に聞いた灯油売りの声をつけたものだ。
慎也先生のおすまいがある大牟田もみやまも

炭鉱のあった街、エネルギー文化の遺産のあ
るところ。それを思うにつけ、谷口慎也先生
に参加して戴いてよかったと心から有難い。
 
機関車の底まで月明か 馬盥  赤尾兜子 
              (  昭和44年)
馬盥に水が張られてい、月がその水面に光の
筋をみせている。真黒い機関車の底に月光が
滲むようにさす。まるで月光に潜る潜水艦のよう。
この句は、火星にも水がある、というニュース映
像を想起させる。最近、銅山についてのルポル
タージュをみたからだろう。
そこでは牛が人の掘り出した石を運んでいた。
むろん、馬で運んでいたところもあったろう。それ
がやがて、機関車にとってかわる。そのころには
皮肉なことに鉱石は尽きている。だがやがて、
のりものは電車、飛行機にジェット機、さらには
宇宙船と進化する。ほりだす地も遠くなってゆく。
火星。
火星には山並沿いに周期的に現れる黒い筋が
あるという。おそらく塩水ではないかといわれだ
した。場所が問題で、火星の赤道付近らしい。
すでに人類は「陣取り」みたいな宇宙資源開発
競争をはじめている。
『九州俳句』誌より 
文中のふたつの俳句は『円錐』誌より引いています。
いつもありがとうございます。
追記;
この16日、社員旅行で世界遺産のひとつ、大牟田の宮原坑(みやのはらこう)を見学する。
その見学記録をかいておきます。
ここにはボタ山はひとつもありませんでした。
ぼたがほとんどなかったからだといいます。
地下の坑内には運搬用の馬のうまや(坑内厩舎)があったそうです。
直ぐ近くに囚人の牢獄があった(現在は学校になっている)。
その囚人たちは足に鎖をつけられここへ連れてこられ、きつい採掘作業を担わされた。
案内人のお話で印象に残ったこと。
煉瓦の建物から、富岡製糸場を連想しますが、煉瓦の積み方が異なる。
それは技術の導入先がイギリスとフランスでそれぞれ異なっていたから。
(さあここでクイズです。どちらがどちらでありましょう。)
だんたくま、ってお方が登場するのですが、どうも、だんいくまのおじいさまのようです。
有名な組曲「筑後川」の作曲家。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%98%E4%BC%8A%E7%8E%96%E7%A3%A8

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