無料ブログはココログ

« 雲の中の口、車の中の雲 | トップページ | 最強三点セット »

2015年12月11日 (金)

急性期の病棟にも認知症患者が二割いること

平成28年度診療報酬改定(25)

  橋爪 章

超高齢化による認知症有病率の増加に伴い、認知症を有した身体疾患の患者が入院する機会が増えています。
急性期の病棟にも、認知症患者が約2割入院しています。
認知症の患者には、BPSD(行動・心理症状)がみられやすく、認知症の患者へは看護上の手間もかかります。
認知症ケアに不慣れな一般病棟では、BPSDに対する対応が不十分であったり、身体拘束が多くの患者になされている現状があります。
認知症患者の在院日数も長くなる傾向があります。
入院中の認知症患者へのケアに当たっては、失見当に基づく患者の不安を予測しつつ、視覚的なメッセージ等を含め、環境調整と分かりやすいコミュニケーションを行い、ストレスの軽減を図ることや、丁寧な退院調整が重要です。
こうしたケアを支援するための、認知症専門家を含めた多職種チームによる介入により、術後せん妄の予防や在院日数の減少等の効果もみられています。
身体疾患の治療のために入院する認知症患者に関しては次の方向性が示されています。
◯病棟における認知症症状の悪化予防や身体拘束廃止の取組、早期からの退院支援などの取組や、多職種で構成されたチームが、回診や院内研修の実施等を通じてこうした病棟での取組を支援し向上させることについての評価を設ける。
(『橋爪章のブログです」転載記事)
▽かささぎ日誌
こないだ、おがたなおとさんがアルツハイマーの痴呆症にかかった中年男性役を演じておられるルポをみました。
痴呆症にかかっても、まだ健在の能力をいかして、人や世のためになる仕事ができる、と前向きな内容で、すごい時代になってきたなとおもいました。ありきたりだけど、感動した。
用語メモ
失見当
しつけんとう。
失見当識
  • 失見当識         
    1. =「失見当」          
    2. 時間や場所や人に関する見当づけができなくなること         
  • 見当識とは         
    1. 時と場所、およびこれに関連して、周囲の人物を正しく認識する機能のこと。          
    2. 時間に関する見当識が薄らぐと、長時間待つとか、予定に合わせて準備することができなくなります。何回も念を押しておいた外出の時刻に準備ができなかったりします。
      もう少し進むと、時間感覚だけでなく日付や季節、年次におよび、何回も今日は何日かと質問する、季節感のない服を着る、自分の年がわからないなどが起こります。

    3. 進行すると、近所で迷子になったり、夜、自宅のお手洗いの場所がわからなくなったりします。また、とうてい歩いて行けそうにない距離を歩いて出かけようとします。

    4. 過去に獲得した記憶を失うという症状まで進行すると、自分の年齢や人の生死に関する記憶がなくなり周囲の人との関係がわからなくなります。80歳の人が、30歳代以降の記憶が薄れてしまい、50歳の娘に対し、姉さん、叔母さんと呼んで家族を混乱させます。
      また、とっくに亡くなった母親が心配しているからと、遠く離れた郷里の実家に歩いて帰ろうとすることもあります。

« 雲の中の口、車の中の雲 | トップページ | 最強三点セット »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 急性期の病棟にも認知症患者が二割いること:

« 雲の中の口、車の中の雲 | トップページ | 最強三点セット »

最近のトラックバック

2020年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31