無料ブログはココログ

« 窓際 | トップページ | 条件付き混合診療の部分的解禁~患者申出療養制度 »

2015年11月18日 (水)

中医協~来春開始の患者申出療養に関する討議

平成28年度診療報酬改定(6)

橋爪 章

中医協における討議が大詰めの段階を迎えています。
患者申出療養に関する討議が1月28日(選定療養)、3月18日(先進医療制度)、4月22日(先進医療制度)、7月8日、8月26日、9月9日、9月30日と7回も行われています
患者申出療養制度は来年4月に始まりますが、制度の中核となるべき臨床研究中核病院の承認が11機関からの承認に対して3機関(国立がん研究センター中央病院、東北大学病院、大阪大学病院)のみにとどまっています。
保険制度は全国民への機会均等が原則ですので新制度として組み込むには無理がありますが、国際水準の臨床研究基準をクリアできる機関が少ないからといって承認基準を緩和するのは本末転倒です。
高度先進医療の提供を志す医療機関は、国際水準の達成に向け、努力していただかねばなりません。
そもそもわが国で行われる臨床治験の質が国際水準に達していないことが、新薬や新医療機器の開発にわが国が遅れをとっている根本原因です。
医療産業が国際競争力をつけ、医療業界へ海外からの財源が流入してくるようになれば、医療の財源確保で八方塞がりのわが国の社会保障制度に展望が開けます。
現状は、財源がほぼ一方的に国外へ流出している、著しい輸入超過です。
患者申出療養制度は健康保険の適用とならない先進医療の部分は患者の自己負担となりますので、制度が普及すれば、医療機関は、医療の運営財源として、患者の懐からより多くを引き出すことができます。
医療機関にとってもインセンティブとなりますので、臨床研究中核病院を目指す機関は増えてゆくことでしょう。

平成28年度診療報酬改定(7)

橋爪 章

患者申出療養以外の議題で中医協で集中討議されている議題は、数が多い順に次の通りです。
入院医療:3月4日、6月10日、10月14日、10月23日、10月28日の5回
在宅医療:2月18日、5月27日、10月7日、11月11日の4回
外来医療:4月8日、9月30日の2回
精神医療:10月23日の1回
薬剤使用の適正化等11月6日の1回
歯科医療、調剤報酬:7月22日の1回

がん対策、たばこ対策、難病対策、感染症対策:10月21日の1回
高度急性期医療、救急医療、小児・周産期医療、医科・歯科連携栄養管理、栄養食事指導:11月4日の1回

社会保障審議会における次期診療報酬改定基本指針の策定作業も大詰めの段階ですので、現時点までに中医協において議論されていないようなことが重要な変革事項として基本指針に盛り込まれることはないでしょう。
平成28年度診療報酬改定が予測できる材料はほぼ出揃ったといえます。

(保健医療経営大学前学長ブログ転載)

▽かささぎ日誌

学長ブログがなかったら、どのようにして診療報酬が決められていくのか、皆目わからなかった。
頻繁に重ねられる討議、その場、その種類、。
ずっと転載してきたものとしては、またかまたか、という既視感におそわれるような重複感がある。
だが、ひとつずつ、会議は異なっている。
そのおもみ。すべては国民の医療の為に。

>保険制度は全国民への機会均等が原則ですので新制度として組み込むには無理がありますが、国際水準の臨床研究基準をクリアできる機関が少ないからといって承認基準を緩和するのは本末転倒です。
高度先進医療の提供を志す医療機関は、国際水準の達成に向け、努力していただかねばなりません。

これ。国際水準の達成、とは。

« 窓際 | トップページ | 条件付き混合診療の部分的解禁~患者申出療養制度 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 中医協~来春開始の患者申出療養に関する討議:

« 窓際 | トップページ | 条件付き混合診療の部分的解禁~患者申出療養制度 »

最近のトラックバック

2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31