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2015年9月17日 (木)

歴史の文脈の中での療養病床

療養病床(1)

 

橋爪    

先週(9日)、療養病床の在り方等に関する検討会(厚生労働省保険局)が開かれました。
「療養病床」は、戦後、医療法施行によって医療提供体制を全国的に整備する過程においては想定されていない病床機能でした。
病床は、本来、入院によって医療ケアを集中的に投入するための医療資源でしたが、昭和48年に老人福祉法が改正され老人医療費が無料化されたのを契機に、食費も生活費も要らない病院入院生活が最も経済的であることもあり、在宅療養や福祉施設代わりの病院利用が急増し、「老人病院」が増加しました。
それまでの急性期医療への対応を中心とした医療に比較し、状態の安定した老人へは医師、看護師の配置が薄い医療提供体制でもよく、病院経営上も有利で、地域医療計画で病床数規制がなされるまでは病床数が青天井に増えてゆきました
昭和58年、老人病院については、医療法上、医師、看護師の配置が少なく介護職員を多く配置した「特例許可老人病院」と位置づけられ、診療報酬が低く設定されました。
平成5年には、一般病院における長期入院患者の増加に対応し、「療養型病床群」が創設されました。

その後、平成12年の介護保険法施行により療養型病床の一部については、介護保険法上の「介護療養型医療施設」(介護療養病床)となり、平成13年の医療法改正により療養型病床群と特例許可老人病院が「療養病床」に再編されました。
平成18年の診療報酬・介護報酬同時改定の際、医療療養病床と介護療養病床で入院患者の実態に大きな差が見られなかったことから、医療保険制度改革として、介護療養病床の平成23年度末での廃止が決定されました。
患者の状態に応じた療養病床の再編成が改革の柱であり、療養病床の診療報酬体系について、気管切開や難病等の患者の疾患・状態に着目した「医療区分」(1~3)、食事・排泄等の患者の自立度に着目した「ADL区分」(1~3)による評価が導入されました。
医療区分2・3は、医師及び看護師により、常時監視・管理を実施している状態や、難病、脊椎損傷、肺炎、褥瘡等の疾患等を有する患者で、医療区分1は医療区分2.3に該当しない、より軽度な患者です。
平成23年の介護保険法改正の際、介護療養病床の廃止・転換期限が平成29年度末まで延長されましたが平成24年度以降は医療療養病床からの転換や介護療養病床の新設は認められていません。
これらの制度改革の結果、介護療養病床数は平成18年3月には12.2万床でしたが平成27年3月には半減して6.3万床となっています。
医療療養病床数は、平成18年3月の26.2万床から微増で平成27年3月には27.7万床となっています。
(保健医療経営大学前学長橋爪章ブログ転載)
▽ひまなときにひらいてみるためのメモ
「療養病床の歴史」
1 再編史  国立国会図書館 - htmlで見る
療養病床 再編の歴史 病床転換など: 虹と雪、そして桜
「脱病院、在宅重視」から大きく後退か
生き返った介護療養病床がはらむ将来へのツケ」
http://diamond.jp/articles/-/63458
4「
546号十年おきに繰り出された長期療養病床の施策」
http://www.medical-news.jp/2014/12/546.html
(546号ってなんだろ。きになる。)

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コメント

この記事はさっとは書けなかったとおもいます。
わたしたちはただ制度のおんけいに与るだけ。
そのどこらへんに知恵が働いているかさえ、きづきません。
こんどの法案もおなじです。
しゅるいはちがうけれど。

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