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2015年6月25日 (木)

介護職の給与をあげつつ介護費を抑えることは可能か

介護職員不足と介護費

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「厚生労働省は24日、2025年度に全国の介護職員が37.7万人足りなくなるという推計(確報値)をまとめた。高齢化で介護サービスの利用者が増えて253万人の職員が必要になる一方、実際に働くのは215.2万人にとどまる。」(日経24日)という報道が流れました。
平成24年の介護職員数は常勤換算で約150万人でした。
介護職員は介護業務に就く職員の約60%ですので、平成24年の介護業務従事者数は250万人ということになります(より正確な実態統計があるはずですが、大雑把な推計で論を進めます)。
平成24年の介護費は8.9兆円でしたので、介護業務従事者1人あたり356万円ということになります。
介護保険事業は医療保険事業よりも人件費比率が高い事業です。
介護業務従事者(年収が高い医師、看護師もいます)の平均年収が300万円だとすると、介護業務従事者1人あたり356万円というのは、あながち外れた推計ではないでしょう。
さて、記事によると2025年には253万人の介護職員が必要ということなので、介護業務従事者数は422万人が必要ということになります。
これに1人あたり356万円を掛けると15兆円の介護費を要するということになります。
報道によると、厚生労働省は2015年度から職員の賃上げ策等を強化して人手確保を急ぐということです。
介護職員の給与水準を現状より2割アップするくらいの思い切ったことをやらなければ、介護職員数を急増させるほどの職業的魅力とはならないでしょう。
18兆円くらいの介護費の確保を保障しなければ必要な人材が確保できないということです。
18兆円というのは、今後10年間で介護費を倍増させるということですが、かたや介護費が倍増しないようにする抑制策が進行中です。

医療保険事業では、医療従事者増加策(医学部新設や看護師等の医療職養成機関の新設ラッシュ)が進行中ですので、何もしなくても年4%の勢いで医療従事者数が増えてゆきます。
年4%の複利だと10年後には48%増です。
医療保険事業の人件費比率は介護保険事業ほどではないにせよ、半分近くは人件費です。
40兆円の医療費は2025年には50兆円を突破することでしょう。

(保健医療経営大学 学長ブログ転載)

▽かささぎ日誌

こういう論のすすめかた、わかりやすい。
毎日工員として工場の歯車になって働いていますと、じぶんたちが事務員を養っているのだ、みたいな感慨がわくことがあります。
こないだ、朝礼で、ひとりあたり、一時間当たりのかせぎを数字でいわれたことがありましたが、あれもたしかな実感となってせまりました。ひとりから全体を見る方法と全体からひとりをみる方法を同時に。

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コメント

介護職の給与を引き上げること。
介護負担金を抑えること。
介護保険の恩恵に日々与る身としては、非常に身につまされる話題です。
都市部では、今後介護難民が急増すると見込まれていて、介護を受けるためだけに地方へ移住する人も増えるでしょうね。
こういった報道を耳にするたび、ああ、長生きなんかしたくない、これから先の対策のひとつとして、死に際の選択(安楽死も含めて)の議論を積極的に進める時期にきてるのではないかと切実に思います。

うろ覚えですが、確かデンマークでは、高齢者が病気になったとき、積極的な治療をしないで死を待つのだと聞いた記憶があります。
世界有数の高齢者国ニッポン。
生きる意欲がなくなったら、死ぬことを合法的に選択させて欲しいです、少なくとも、わたしは。

おわっ。セイコさん、コメントありがとう!
いままできづかんやった。
けいたいをけいたいせんけんねえ、ごめんね。
きのうはありがとうございました。

しらべてみました。
それについてかいている人の記事をそのまま引用しておきます。

>ヨーロッパの福祉大国であるデンマークやスウェーデンには、いわゆる寝たきり老人は
いないと、どの福祉関係の本にも書かれています。他の国ではどうなのかと思い、学会の
招請講演で来日したイギリス、アメリカ、オーストラリアの医師をつかまえて聞くと、
「自分の国でも寝たきり老人はほとんどいない」とのことでした。一方、我が国のいわゆる
老人病院には、一言も話せない、胃ろう(口を介さず、胃に栄養剤を直接入れるため、
腹部に空けた穴)が作られた寝たきりの老人がたくさんいます。

 不思議でした。日本の医療水準は決して低くありません。むしろ優れているといっても
良いくらいです。

 「なぜ、外国には寝たきり老人はいないのか?」

 答えはスウェーデンで見つかりました。今から5年前になりますが、認知症を専門に
している家内に引き連れられて、認知症専門医のアニカ・タクマン先生にストックホルム
近郊の病院や老人介護施設を見学させていただきました。予想通り、寝たきり老人は1人
もいませんでした。胃ろうの患者もいませんでした。

 その理由は、高齢あるいは、がんなどで終末期を迎えたら、口から食べられなくなるの
は当たり前で、胃ろうや点滴などの人工栄養で延命を図ることは非倫理的であると、国民
みんなが認識しているからでした。逆に、そんなことをするのは老人虐待という考え方
さえあるそうです。

 ですから日本のように、高齢で口から食べられなくなったからといって胃ろうは作り
ませんし、点滴もしません。肺炎を起こしても抗生剤の注射もしません。内服投与のみです。
したがって両手を拘束する必要もありません。つまり、多くの患者さんは、寝たきりに
なる前に亡くなっていました。寝たきり老人がいないのは当然でした。

■欧米が良いのか、日本か

 さて、欧米が良いのか、日本が良いのかは、わかりません。しかし、全くものも言えず
、関節も固まって寝返りすら打てない、そして、胃ろうを外さないように両手を拘束され
ている高齢の認知症患者を目の前にすると、人間の尊厳について考えざるを得ません。

 家内と私は「将来、原因がなんであれ、終末期になり、口から食べられなくなったとき
、胃ろうを含む人工栄養などの延命処置は一切希望しない」を書面にして、かつ、子供達
にも、その旨しっかり伝えています。(宮本顕二)

ソース:ヨミドクター
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=60441

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