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2015年5月22日 (金)

時間との勝負!-救命の鍵

救急医療の課題

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本日の「医学・医療の現代的課題」では、救急医療について講義しました。
医療法が施行された当初は医療サービス提供機関の量的充実が課題でしたが、その後、6回の改正を経て、質的充実が課題となっています。
しかし、救急医療には、医療サービス提供機関の量的充実・質的充実というモノサシとは別の「時間との勝負」というモノサシが救命効果の良し悪しを左右します。
人間は、酸素なしでは3分間、保温(体温保持)なしでは3時間、水なしでは3日間、食糧なしでは3週間、人との繋がりなし(孤立)では3か月が生存の限界だといわれています。
心拍や呼吸が停止してしまったら、酸素が全身へ供給されませんので、3分以内に対処しないと生存の可能性がなくなるということです。
統計的には、4分を過ぎると救命率が極端に低くなるので「4分の壁」といわれています。
どれだけ医療が量的・質的に充実しても、4分以内に医療を提供することは現実的ではありません。
救命の主役は身近にいる市民ということになります。
救急における市民の役割は、通報(助けを呼ぶ)ことと救急蘇生です。
救急自動車は119番通報すれば直ちに出動しますが、消防署が近いなどかなりの好条件が整わない限り、4分以内の到着は困難です。
市民による心拍停止対応にはAEDも役立ちます。
しかし、AEDを現場へ持ってくるまでに4分以上かかることが多いので、AED到着までの間は心臓マッサージと人工呼吸が必要です。
救急自動車は現場から医療機関までの搬送を担当しますが、救急自動車による救急搬送体制は厚生労働省の管轄ではなく総務省(消防庁)の管轄です。
救急病院は消防法(第2条9項)により都道府県知事が告示し指定します。
119番通報は火事への対応(消防)も兼ねています。
広域市町村単位で、頻度が比較的少ない事態に対し24時間体制で出動スタンバイする、という点が火事にも救急にも共通だからですが、海外でも火事と消防とを同じ部局が行っている例は多いようです。
医療の提供体制は厚生労働省の管轄です。
消防法による救急病院は3病院にひとつが指定されていますが、現実には、必ずしもすべての救急病院が休日夜間に適切な救急対応ができるとは限りません。
医療法に基づく「医療計画」により、都道府県知事は、現実的な対応が可能な救急医療体制を整えなければなりません。
初期救急(一次救急)は、入院や手術を伴わない医療で、休日夜間急患センターや在宅当番医などによって行われています。
二次救急は、入院や手術を要する医療で、病院が当番日を決めて救急医療を行う病院群輪番制や、共同利用型病院方式があります。
三次救急は、二次救急まででは対応できない傷病に対する医療で、救命救急センターや高度救命救急センターによって行われています。
休日夜間も受け入れるという点ではコンビニエンスストアと同じですが、救急でもないのにコンビニ感覚で休日夜間の受診に救急医療体制を利用する市民がおり、救急医療スタッフを徒に忙しくしています。
救急でなければ平日昼間に受診することも、市民の重要な役割です。

(保健医療経営大学 学長ブログ転載)

▽かささぎ日誌

超早かった。
簡易宿泊所の火事をうけて、各地の同施設を点検した、とのニュース。
すごくはやかった!(18日北九州市20日宮崎市)
官邸の屋上にドローンがおっこってても、一週間も気づかなかったのとえらいちがいだ。
http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E7%B0%A1%E6%98%93%E5%AE%BF%E6%B3%8A%E6%89%80%E3%81%AE%E9%98%B2%E7%81%AB%E8%A8%AD%E5%82%99%E3%81%AE%E7%82%B9%E6%A4%9C%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9++%E7%A6%8F%E5%B2%A1&aq=-1&oq=&ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&x=wrt

いつもの癖だけどさ。
ミヤザキでおもいだした。
へびのぼらず、という雑草があるらしいんだ。
それ、九州にはないのに、ミヤザキにだけ、ある。
そういうのを「隔離分布」っていうんだって。

(なぜだろうね?)

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