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2014年9月 1日 (月)

デングウイルスの侵入(2)潜伏期間は4日から7日、デング熱の診断

デングウイルスの侵入(2)

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ネッタイシマカやヒトスジシマカのメスは、昼間に人を刺します。
デングウイルスを海外から持ち込んだ人からメスが吸血すると、蚊の腸の内壁細胞にウイルスが感染しますが、1~2週間で感染が広がり、唾液腺にまで及びます。
この蚊が人を刺すと、デングウイルスは唾液とともに人の皮膚へ侵入します。
デングウイルスに免疫のない日本人の皮膚に侵入したウイルスは白血球細胞に侵入し、体内を移動しながら細胞内で増殖します。
デングウイルスが骨髄で増殖すると、骨髄の機能が障害され、血小板が減少します。
血小板が減少すると出血しやすくなります。

また、デングウイルスは血管内皮(血管内に並ぶ細胞)の機能も障害し、血漿が血管から胸腔や腹腔へ漏出します。
数十人に一人は、血漿が大量に漏出し、出血性ショックと同様の血圧低下を起こし重症化します。
感染してから症状が出るまでの潜伏期間は4日から7日です。突然の高熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、発疹が特徴ですが、これらの症状を4日以上前に蚊に刺されたことと関連付けるのは、デング熱が念頭にない限りは難しいでしょう。
デング熱の診断は微生物学的検査(ウイルス分離、核酸検出、抗原検出、血清抗体検出等)によって行われますが、いずれもデング熱を疑った場合しか行われない検査で、通常はデング熱流行国から帰国後2週間以内の原因不明発熱患者にしか行われません。
国内発生が報告されたからといって、原因不明発熱患者の全員に微生物学的検査を行うのは、経費等の観点から現実的ではありません。
臨床的な絞り込みが必要です。
重症化したデング出血熱の臨床診断は比較的容易ですが、重症化する前に診断することが重要です。
発熱患者で次のような症候中がある場合、デング熱が疑われます。
これらの症候の確認は、全国、どこの医療機関でも可能です。
◯吐き気・嘔吐
◯発疹
◯全身の痛み(頭痛、筋肉痛、関節痛)
◯白血球数の減少
◯ターニケット試験(Tourniquet test)の陽性

ターニケット試験というのは、血圧計を上腕に巻き、収縮期圧と 拡張期圧の中央値の圧で5分間圧迫を続け、圧迫終了後に2.5平方センチあたり10以上の点状出血が見られた場合を陽性とするもので、自動血圧計ではない血圧計があれば簡単にできる検査です。
デング熱との鑑別が難しい疾患にチクングニア熱があります。
ヤブ蚊が媒介するウイルス感染症で、臨床症状もデング熱とよく似ていますので、デング熱を疑ってデング熱の微生物学的検査でデング熱が否定された場合はチクングニア熱も疑う必要があります。
日本では2007年に感染者の報告があります。

(保健医療経営大学 学長ブログ転載)

▼偶然のタイミング

普通なら行われない検査をなぜ今回はできたのかというと、たまたま診た医師がデング熱に感染した患者をみた体験があったから、と書いてあったような。
良かったですねえ!パンデミック寸前でした。(まだ安堵するのは早いか。)

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