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2014年8月19日 (火)

母の留守     木下弘子

母の留守

   木下弘子

野遊びや一番うしろの娘がみえぬ
結縄の行きつくところ花すみれ
冥界の角に灯るや春のランプ
黄泉路来て赤い椿を握りしめ
夜の明けにそっと灯を消す花馬酔木
その昔住みたる街の桜かな
太古より白き乳房や早苗植ゆ
邑落のくらげの酢づけ黄昏るる
葬送の古墳の舟や豆の花
蛍見に昼は真赤な橋渡る
某日はあの世に眠り合歓の花
しばらくは蛍袋に眠りたし
蜩や水はたっぷり水甕に
神々と遊ぶ邑人夜燈祭
曼珠沙華家の中まで母の留守
村中の竹枯れ切って鳥渡る
漢方薬のビンの緑や大野分
無月かな少年そっと群離る
誕生のナゾが解かれし冬の蝶
指先まで血がかよっている冬桜

第46回九州俳句賞受賞作品

木下弘子
略歴;
昭和48年 東京にて俳句を始む
〃49年   「陸」創刊同人
〃55年   諸般の事情にて俳句は十数年間休止状態
   その後熊本へ移住
平成11年 「夜行」同人
現在 「陸」同人 現代俳句協会会員

▼かささぎの旗の感想

あの世とこの世をむすぶ舟のような感覚。

そしてまた、土俗ということばも浮かんだ。

私の心に残った句。

太古より白き乳房や早苗植ゆ
邑落のくらげの酢づけ黄昏るる
葬送の古墳の舟や豆の花
神々と遊ぶ邑人夜燈祭
漢方薬のビンの緑や大野分

題にまでとられている、次の一句、こうかな、とはおもうものの、よくわからなかったので、説明を聞きたいなあとおもった。

曼珠沙華家の中まで母の留守

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