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2014年8月19日 (火)

国民の健康状態(1) 人口の1%が入院中!・・・って多いの少ないの?

国民の健康状態(1)

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疾患ごとの保健医療の需要を見積もるためによく用いられている統計資料は「患者調査」です。
3年ごとに医療施設を対象とした大規模調査が行われており、直近のデータは平成23年調査のものです。
厳密な統計手法が用いられ、かつ、母数を推計するには充分なデータ数がありますので、調査結果は信頼できます。
推計患者数は、調査日の入院患者数、外来患者数、平均通院間隔等から割り出されます。
総入院患者数推計は、男61万4千人(人口千対10人)、女72万8千人(人口千対11人)ですので、およそ人口の1%が入院中ということになります。
総外来患者数推計は、男306万3千人(人口千対49人)、女419万8千人(人口千対64人)ですので、入通院併せて、男は6%、女は7.5%が受診中ということになります。
疾患別にも、たとえば眼科疾患の患者数では、白内障が96万2千人、緑内障が72万3千人、結膜炎が23万7千人、角膜炎が8万4千人、網膜剥離・裂孔が3万9千人、麦粒腫等眼瞼深部炎症が1万5千人、霰粒腫が1万3千人と、代表的7疾患で207万人(人口千対16人)が医療施設を受診していると推計されています。
しかし、患者調査の欠点は、医療施設を受診している患者数の推計でしかないということです。
症状はあるけれども医療施設の受診は我慢している、という国民の実態を把握することはできません。
国民を対象として調査するものに、「国民生活基礎調査」があります。
国民生活基礎調査では、健康状態についての調査が3年おきに行われており、直近のデータは平成25年調査のものです。
患者調査ほど調査客体数は多くはありませんが、それでも約74万人が調査客体ですので、通常の社会調査とは桁違いです。
国民生活基礎調査では、男の通院者率は人口千対359人、女の通院者率は人口千対396人ですので、患者調査よりはるかに高率です。
疾患別(重複回答あり)では、たとえば「眼の病気」で通院していると回答している者は、人口千対で、男39人、女57人です。
患者調査の人口千対16人とは大きな開きがあります。
世帯調査には「通院している」と回答しても、医療施設には「通院」として捉えられていない患者が数多いことが示唆されます。

(保健医療経営大学 学長ブログ転載)

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