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2014年6月16日 (月)

地域医療ビジョン(13)(14)(15) 十年後の患者数をよむ

保健医療経営大学学長

橋爪章

2014 年 6 月 16 日 地域医療ビジョン(15)

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医療費抑制策としてメタボリックシンドローム対策が注目されていますが、介護費抑制策としてはロコモティブシンドローム対策が注目されています。
ロコモティブシンドロームとは、運動器の衰え・障害によって、要介護になるリスクが高まる状態のことです。
ロコモティブシンドロームの医療ニーズについては、傷病大分類「筋骨格系及び結合組織の疾患」で窺うことができます。
性・年齢階級別人口に性・年齢階級別の「筋骨格系及び結合組織の疾患」の受療率を掛け合わせると、有明医療圏の患者数は次のようになります。

有明医療圏 2010年 2025年 後期高齢者割合
(男)
入院患者数   46    50  48%⇒61%
初診患者数   68    61  21%⇒29%
再来患者数  682   698  43%⇒53%
(女)
入院患者数  105   113  67%⇒75%
初診患者数  102    88  29%⇒35%
再来患者数 1407  1326  50%⇒56%

有明医療圏の「筋骨格系及び結合組織の疾患」の患者数は、初診患者数が1割減り、入院患者数が1割増えます。
医療資源の配分を入院医療へシフトさせてゆかねばなりません。

2014 年 6 月 15 日 地域医療ビジョン(14)
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2025年に顕著に患者数が増加するのは認知症です。
認知症は、適用薬を処方する場合に「アルツハイマー病」と診断されることも多いため、傷病大分類の「精神及び行動の障害」中の「血管性及び詳細不明の認知症」と「神経系の疾患」中の「アルツハイマー病」を合計して推計してみます。
性・年齢階級別人口に性・年齢階級別の認知症の受療率を掛け合わせると、有明医療圏の認知症の患者数は次のようになります。

有明医療圏 2010年 2025年 後期高齢者割合
(男)
入院患者数   62    78  76%⇒83%
初診患者数    1     2  79%⇒83%
再来患者数   27    37  85%⇒89%
(女)
入院患者数  148   184  90%⇒93%
初診患者数    4     5  94%⇒95%
再来患者数   87   105  93%⇒95%

有明医療圏の認知症の医療ニーズは2割以上増大します。

2014 年 6 月 14 日 地域医療ビジョン(13)
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「循環器系」の患者の動向を推計してみます。
性・年齢階級別人口に性・年齢階級別の循環器系疾患の受療率を掛け合わせると、有明医療圏の「循環器系」の患者数は次のようになります。

有明医療圏 2010年 2025年 後期高齢者割合
(男)
入院患者数  245   284  59%⇒70%
初診患者数   35    34  33%⇒44%
再来患者数  843   867  43%⇒54%
(女)
入院患者数  384   474  84%⇒89%
初診患者数   49    46  45%⇒54%
再来患者数 1275  1283  59%⇒66%

「新生物」と異なり、「循環器系」の患者数は初診患者数を除き増加します。
入院患者数は男が16%、女が23%増加しますので「循環器系」の入院医療ニーズが多くなりますが、患者の大半は後期高齢者です。
新規入院への入り口である外来の初診患者数は減少しますので、入院医療ニーズの高まりは、急性期ニーズより慢性期ニーズに偏ると推定できます。
このニーズに対応する地域医療ビジョンは、慢性期病床機能の充実ということになります。

(保健医療経営大学学長ブログ転載)

▼かささぎ日誌

ロコモティブシンドローム対策!

すみ先生があの日、おっしゃっていたことだわ。

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