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2014年6月 3日 (火)

官僚たちの疲弊 ~ケアレスミスが出るとき

保健医療経営大学学長

橋爪章

2014 年 6 月 3 日 官僚たちの疲弊

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昨日午後、参議院本会議のインターネット中継を視聴しました。
議事は「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律案」の趣旨説明と質疑です。
財源の見通しなしに法案の問題点を指摘する質問に対し、財源の限界を理由に法案の正当性を主張する政府答弁の繰り返しでした。
財源への配慮がない質問には、予算執行に責任を持つ政府は答弁に苦慮します。
これらの質問のひとつひとつに対し、日本の官僚たちは、連日徹夜の作業で大臣答弁案を作成しています。
財源に限りがある中で最良の解決策を導くことが、国会審議に期待するところですので、財源への配慮に欠ける質問は官僚たちを疲弊させるだけの結果しか残しません。
ところで、この議事は、本来、5月21日の参議院本会議で行われるはずのものでしたが、議員への配布資料の誤りがあったために、それを理由として本会議が流会となっています。
事前に参議院議員に配布された厚生労働省作成の趣旨説明文が、厚生労働大臣が参議院本会議で読み上げた趣旨説明文と異なり、社会保障改革プログラム法案の趣旨説明文の一部が紛れ込んでいたのだそうです。
「参議院配布物を作成する際、様式として、社会保障改革プログラム法案の趣旨説明文の電子文書を活用しようと考え、その電子文書に、本法案の読み上げ原稿を貼り付けたが、一部、元の法案の文書を消去し忘れた。」
「その後、本来行うべき確認を十分に行わないままに、誤りを含んだ資料が19 日(月)夕刻に参議院事務局に300 部提出された。」
というのが、配布資料に誤りが生じた経緯です。
こういう過ちは「前代未聞」であり、「国会軽視」であり、官僚は「たるんでいる」というのが、本会議が流会になった理由です。
この本会議が流会になったことのあおりで、いくつもの重要法案の審議日程が厳しくなっています。

重要法案の審議未了は、国民への影響が絶大です。
誤った資料を配布したこと自体は問題ですが、それを理由に本会議を流会にしたことも問題でしょう。
確かに、日本の優秀な官僚たちがこのようなミスを犯すことは稀有でしたが、国会答弁準備のみならず、国会議員からの説明要求呼び出し対応や、質問主意書対応などで官僚たちが疲弊し、優秀な官僚いえどもミスを犯しやすい状況に陥っているのだと思います。
業務が質量ともに増大しているのに、公務員数抑制方針により、担当する人員は削られています。

優秀な人ほど仕事が集中し、そのため、優秀な人から疲弊し、優秀な官僚の退職が加速しています。
今回のミスについては、官僚たちを厳しく叱責し、配布資料のダブルチェック体制を徹底させるということで参議院本会議の再開ということになりましたが、疲弊した官僚たちへの叱責の追い討ちは疲弊を倍加させ、ダブルチェック体制は業務量を倍加させます。
重要法案の審議日程が厳しくなったことへの対応も、結局は、官僚たちに余計な業務を強いることになってしまいます。
今回の事件は、官僚たちが「たるんでいる」ために起きた事件なのか、それとも官僚たちを「たるませない」ために起きた事件なのか、国会の先生方には公正な判断と対応をしていただきたいと思います。

(保健医療経営大学学長ブログ転載)

▼かささぎ日誌

大臣答弁案というのは官僚が作るのですねえ。
裏方の地道な作業があってこそ、政治家は政治家であらせてもらえる。

消費税、きびしいです。
3パーセントがこれほど重いとは。
工場では反動で仕事ががたっと減った。
担当は高価な機器、かけこみ需要が多かったということなのだ。
こうなってみて、知る。
かささぎはパートタイマーですが、経営者の目で見れば、どんなときでも給与を決まった額支払うというのは、たいへんなことだなあと。
三年目ではじめて時給が三十円あがったことに不満をもってはいけないんだ。
ちゃんと計算すれば三パーセントの賃金上昇(はした、切り上げ)。

ありがたし。

がんばろう。

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