地域医療ビジョン(17) (18) 呼吸器疾患・糖尿病などの代謝系疾患の患者数
保健医療経営大学学長
橋爪章
2014 年 6 月 19 日 地域医療ビジョン(18)
医療費構成割合が比較的高い、糖尿病や高脂血症などの「内分泌・栄養・代謝の疾患」について、性・年齢階級別人口に性・年齢階級別のの受療率を掛け合わせると、有明医療圏の患者数は次のようになります。
有明医療圏 2010年 2025年 後期高齢者割合
(男)
入院患者数 33 36 48%⇒60%
初診患者数 14 12 17%⇒23%
再来患者数 333 312 28%⇒37%
(女)
入院患者数 53 61 75%⇒82%
初診患者数 25 21 18%⇒24%
再来患者数 527 474 38%⇒45%
有明医療圏の「内分泌・栄養・代謝の疾患」については、入院患者数が増え、外来患者数が減ります。
これは、他の慢性疾患と共通の傾向です。
入院ニーズは主として進行した糖尿病、外来ニーズは主として高脂血症であろうと思われます。
国民医療費の医療費構成割合は、高い順に、循環器系疾患(20.8%)、新生物(13.1%)、呼吸器系疾患(7.8%)、筋骨格系・結合組織疾患(7.5%)、内分泌・栄養・代謝(7.2%)です。
3番目に多い呼吸器系疾患について、性・年齢階級別人口に性・年齢階級別の「呼吸器系及の疾患」の受療率を掛け合わせると、有明医療圏の患者数は次のようになります。
有明医療圏 2010年 2025年 後期高齢者割合
(男)
入院患者数 110 139 71%⇒81%
初診患者数 223 168 4%⇒ 7%
再来患者数 363 307 19%⇒28%
(女)
入院患者数 110 137 83%⇒89%
初診患者数 266 198 6%⇒ 9%
再来患者数 429 348 20%⇒27%
有明医療圏の呼吸器疾患の入院患者数は2割以上増加します。
入院患者の後期高齢者割合は高く、増加の主因は後期高齢者の医療ニーズです。
対し、外来患者数は2割以上減少します。
外来患者の後期高齢者割合は高くありません。
外来患者数が減少する中で入院患者数が増加していることから、新規入院患者の増ではなく入院患者の入院期間の遷延による入院ニーズの増が窺えます。
有明医療圏では、呼吸器疾患のための慢性期の病床機能のニーズが50床ほど増大するということになります。
(保健医療経営大学学長ブログ転載)
▼かささぎ日誌
4月5月は残業しなかった。
おわったらさっさと帰宅してよかった。
ところが、今月は再び残業が始まる。
ほぼ一日おきで二時間、三時間。
人がやめたりもして、流れが遅い。
楽していたぶん、きつい。
だけど、としだなんて思わない。
・・・とおもうところ、年が寄ってる。
きのう、介護と医療の改革法案が成立。
以下、朝日記事です。まるごとはりつけ。
介護保険の負担引き上げ 医療・介護改革法が成立
石松恒
2014年6月18日12時51分
高齢者が急増するなか、医療・介護制度が行き詰まらないように大きく見直す「地域医療・介護推進法」が18日午前、参院本会議で自民党、公明党などの賛成多数で可決、成立した。介護分野では負担増など痛みを伴う改正が随所に盛り込まれた。医療は病院中心から住み慣れた地域と一体で患者を支える体制を目指す改革が柱だ。
同法は、消費増税に伴う社会保障改革の一環で、医療法や介護保険法など計19本をまとめた一括法だ。野党各党は「多数の法案を一括審議する国会運営は乱暴。審議も不十分」として反対に回った。
介護保険の見直しでは、厳しい保険財政の立て直しのため、サービスの絞り込みや負担増が並ぶ。一定以上の所得がある利用者の負担割合を1割から2割に引き上げる。一方、低所得者の保険料軽減を拡充するなど、経済力に応じた負担を高齢者に求めた。
▼保健医療経営大学オフィシャルブログより

仕事のできる人
仕事のできる人
松永伸夫・文
小冊子『職場の教養』(倫理研究所発行)からの内容紹介第14弾は、「仕事のできる人」という
タイトルです(2014年5月号(5月23日欄)の記事からです)。
私たち社会生活の場面では、「仕事のできる人とできない人と」があるが、その違い
は、「能力の差というより、仕事に取組む心の持ち方による部分が大きい」のだという
内容です。
(1)本文から
私たちが、処理し解決しなければならない課題に直面した時、肯定的な人はその課題
を積極的に受け入れ、すぐに取りかかるので仕事が捗りますが、否定的な人は、
できない理由ばかりを探しがちです。では、否定的に考えがちの人は救われないのか?
そうではありません。医学的には次のようなことが検証されているそうです。
「肯定的で楽天的な言葉を第一声として発すると、脳は<大丈夫なのだ>と理解し、
『これでよい理由』や『うまくいく方法』を次々と見つけ出していく」のだそうです。
だから、私たちは、「 <もしできなかったら>と考える前に、「面白いですね」「き
っとできます」という肯定的な言葉とともに、前向きに仕事に取組」むように心がけ
ればいいのです。
その心がけとして、「肯定的な言葉を使いましょう」と締めくくられています。
(キャンパスの東側市道に沿って、築山がきれいに整備され
ています。そして、散歩の人たちにやさしく目を向けてくれて
いるのがこの四葩です。 撮影は、保健医療経営学科の白木
秀典先生です。いつもすばらしい写真を有難うございます。)
(2) 本文記事に関連して思うこと
私は35年ばかり前、メーカーから熊本の販売会社に出向していました。その時大変
お世話になったある特約店の社長さんがおられ、今日までずっとご指導をいただいて
います。その社長さんが3年前に癌の手術を受けられました。予後がとても難しい部位
の癌だったので、周囲の人たちは大変心配し、あれこれと否定的な場面をも考えがち
だったそうです。 しかし、3年目に入った今も元気に毎日を規則正しく送っておられる
その社長さんご自身は、「松永さん、気力で絶対にこの病気をなおしてみせますか
ら、・・・」と、お互いに情報を交換し合っています。
先週末(6/7)に保健医療経営大学で開催されたシンポジウム「体内時計の効果的な
活用は可能か」には、奥さんとまた知人ご夫妻の4人で参加されたのですが、手には
その朝裏山で掘ったという筍がありました。
この方の生きる姿勢、心の持ち方をいつまでも見習いたいと思っています。
(3)「仕事のできる人」(全文)
仕事のできる人とできない人には、ある違いがあります。物事に対して、肯定的に
捉えるか、否定的に捉えるか、ということです。
上司から指示があった時、肯定的な人は積極的に受け入れ、すぐに取りかかるので
仕事が捗ります。否定的な人は、できない理由ばかりを探しがちです。では、つい否定的に
捉えてしまう癖がある人は、どうすればよいでしょう。
医学博士の佐藤富雄氏は、「肯定的で楽天的な言葉を第一声として発すると、脳は
<大丈夫なのだ>と理解し、『これでよい理由』や『うまくいく方法』を次々と見つけ出してい
く。否定的な言葉を発すると、脳は残酷にも、その意向に沿って、ただちに『できない理由』を
山ほど探す」と述べています。
職場で必要な人材は、仕事のできる人です。それは、能力の差というより、仕事に
取組む心の持ち方による部分が大きいのでしょう。
<もしできなかったら>と考える前に、「面白いですね」「きっとできます」という肯定的な
言葉とともに、前向きに仕事に取組んで生きたいものです。
(投稿者:松永伸夫)
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