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2014年5月30日 (金)

あの夜の月は

車にも仰臥という死春の月   高野ムツオ

この句があたまからはなれない。
印象鮮明で不気味であるのに、ほっこりとやさしい。
春の月がかかっているからだ。

たくさんの人たちが地震のとき車でなくなった。
ユーチューブで車が津波にのまれるところ、水にさらわれ浮いているところを遠巻きに写しているのをいくつも見た。
どんなに苦しくまたどんなに無念なきもちであったことだろう。

作品はなぜか車に乗っていた人の仰向けの姿を連想させる。
車の中で仰向けにはなれないだろうのに、作者は見たのか。

死体を即物的によみ、春の月を眺めるためのように作品化した。

なんというひとでなしだ。

が、これこそが俳句だ。

(というふうにわたしはよんでいた。)

しかし、じっさいはそういう読みはされておらず、二度びっくりだ。

http://www.weblio.jp/content/%E8%BB%8A%E3%81%AB%E3%82%82%E4%BB%B0%E8%87%A5%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E6%AD%BB%E6%98%A5%E3%81%AE%E6%9C%88

これによれば、あの夜の月は三日月だったそうだ。

みちのくの今年の桜すべて供花   高野ムツオ

(さいごの俳壇抄より)

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