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2014年4月10日 (木)

親鸞聖人と法本房行空上人 1

親鸞聖人と法本房行空上人 

   水月・文

  一

親鸞(1173~1262)と法本房行空(生没年不詳)は吉水時代に親交があったと思われる。しかしそれを証する文献はない。唯一『西方指南抄』に収められた「七箇条制誡」の連署名がその手がかりとなるであろう。
『西方指南抄』は「深智ありと雖も、文章に善からず。仍って自製の書記なし(1)』といわれた法然(1133~1212)の法語、消息、伝記、行状などを集成した、いわば法然全集ともいうべきものである。それを親鸞が編集したのか、すでに成立してあったのを親鸞が転写したのか説が分かれるが、おそらく親鸞の編集によるものであろう(2)。仮りに転写であったとしても、いま重要なのは高田専修寺に親鸞の真蹟本が現存しているということである。それは上中下の三巻をそれぞれ本末に分けた六冊から成る。奥書を見ると、康元元年(1256)十月から翌二年一月のわずか三ヶ月ほどで書き上げられたことがわかる。親鸞八十四歳の終わりより八十五歳のはじめである。
その巻中末に収録されているのが「七箇条制誡」である。元久元年(1204)冬、親鸞三十二歳のとき、比叡山の衆徒が法然の説く専修念仏を停止するよう天台座主・真性へ訴えたことにより、法然は同年十一月七日、七箇条にわたる制誡を門下に示して遵守するよう連署せしめたのであった。これについてかつて疑撰説が唱えられたことがあったが、まず真撰と見て間違いないであろう(3)。その原本が京都嵯峨の二尊院に所蔵されている(4)。それを『西方指南抄』本と対照すると、とくに連署名に相違がある。『親鸞聖人真蹟集成』で示すと、

 信空 感西 尊西 証空
 源智 行西 聖蓮 見仏
 導亘 導西 寂西 宗慶
 西縁 親蓮 幸西 住蓮
 西意 仏心 源蓮 蓮生
 善信 行空 已上

  已上二百余人連署了(5)

とある。

(途中です、つづきます) 

平成二十三年五月発行、行信学報通巻第二十四号抜刷本

森本光慈・著

※かささぎの旗のお詫び

こちらの論文のほうが先日うちこんだものより、先行します。
重複する部分もあるかと思いますが、おかげでよくわかります。
ちょっと、きのうみた映画、「ちゃんと伝える」の進行みたいだ。

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