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2014年2月11日 (火)

平成26年度診療報酬改定の動向(140)       初診料・再診料等

保健医療経営大学学長

橋爪章

2014 年 2 月 10 日 平成26年度診療報酬改定の動向(140)
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初診料・再診料等については、同一日に受診した2科目の場合や紹介のない場合など、条件により診療報酬が異なりますが、次の改定では、さらに「妥結率が低い場合」という新たな場合が加わっています。
次の改定では、さらに「地域包括診療料」も加わり、複雑となっています。
「妥結率」というのは、当該保険医療機関/保険薬局において購入された、医療用医薬品の薬価総額に占める、卸売販売業者との間で取引き価格が定められた医療用医薬品の薬価総額の割合のことです。
妥結率が低い場合は、医薬品価格調査の障害となるため、毎年9月末日までに妥結率が一定率以上を超えない保険薬局と医療機関(許可病床が200床以上の病院)について、ペナルティが課されます。
保険薬局については、いわゆる「門前薬局」が「特例」とみなされれば、調剤基本料が引き下げられ、さらに基準調剤加算2(現30点)も算定できません(24時間開局であれば基準調剤加算1(現10点)は加算できます)。
次の改定で追加される「特例」は、処方せんの取り扱いが1月に○枚を超え、かつ、特定の保険医療機関に係る処方せんによる調剤の割合が○%を超える保険薬局です。
入院外医療の基本的な部分が、かなり複雑になってきます。
全体像は次の通りです。
<医科診療報酬>
【初診料】
初診料 270点⇒○点(改)(うち、消費税対応分+12点)
初診料(同一日2科目)135点⇒○点(改)(消費税分+6点)
初診料(紹介のない場合)200点⇒○点(改)(消費税分+9点)
初診料(同一日2科目・紹介のない場合)100点⇒○点(改)(消費税分+4点)
初診料(妥結率が低い場合)○点(新)
初診料(同一日2科目・妥結率が低い場合)○点(新)
【再診料】
再診料 69点⇒○点(改)(消費税分+3点)
再診料(同一日2科目)34点⇒○点(改)(消費税分+2点)
再診料(妥結率が低い場合)○点(新)
再診料(同一日2科目・妥結率が低い場合)○点(新)
【外来診療料】
外来診療料 70点⇒○点(改)(消費税分+3点)
外来診療料(同一日2科目)34点⇒○点(改)(消費税分+2点)
外来診療料(紹介のない場合)52点⇒○点(改)(消費税分+2点)
外来診療料(同一日2科目・紹介のない場合)25点⇒○点(改)
外来診療料(妥結率が低い場合)○点(新)
外来診療料(同一日2科目・妥結率が低い場合)○点(新)
【小児科外来診療料】(1日につき)
1 保険薬局において調剤を受けるために処方せんを交付する場合
イ 初診時 560点⇒○点(改)(消費税分+12点)
ロ 再診時 380点⇒○点(改)(消費税分+3点)
2 1以外の場合
イ 初診時 670点⇒○点(改)(消費税分+12点)
ロ 再診時 490点⇒○点(改)(消費税分+3点)
【地域包括診療料】
地域包括診療料 ○点(新) … 200床未満病院または診療所
地域包括診療加算(1回につき) ○点(新) … 診療所
<歯科診療報酬>
【初診料】
1 歯科初診料 218点⇒○点(改)(消費税分+16点)
2 地域歯科診療支援病院歯科初診料 270点⇒○点(改)(消費税分+12点)
【再診料】
1 歯科再診料 42点⇒○点(改)(消費税分+3点)
2 地域歯科診療支援病院歯科再診料 69点⇒○点(改)(消費税分+3点)
<調剤報酬>
【調剤基本料】(処方せんの受付1回につき)
調剤基本料 40点⇒○点(改)(消費税分+1点)
調剤基本料(特例) 24点⇒○点(改)(消費税分+1点)
調剤基本料(妥結率が低い場合)○点(新)
調剤基本料(特例・妥結率が低い場合)○点(新)
【一包化加算】(1調剤につき)
56日分以下の場合(7日分につき)30点⇒○点(改)
57日分以上の場合 270点⇒○点(改)

(保健医療経営大学 学長ブログ転載)

▼鵲日誌

初診料が三千円近くなるんだねえ。

 4月からの診療報酬改定で、厚生労働省は、外来患者の初診料を現在の2700円から120円、再診料を690円から30円、それぞれ引き上げる案を軸に検討に入った。消費増税で医療機関のコストが増えるため、多くの患者が負担する診療報酬の基本項目に上乗せする形で、回収を認める。8日の中央社会保険医療協議会に改定案を示す。

 診療報酬は医療サービスの公定価格。政府が2年ごとに見直している。4月の改定では通常の見直しのほかに、消費増税への特別な対応もとる。診療報酬消費税が非課税で、医療機関は仕入れコストの増加分を患者に直接転嫁できない。このため、診療報酬を年約5600億円(改定率で1・36%分)増額し、医療機関の「持ち出し」にならないようにする方針だ。

 増税対応分の上乗せは、通常の医科と薬価部分が中心。医科では初診料・再診料などに約2200億円を配分する。現在の初診料は2700円、再診料は690円。厚労省は値上げ幅を①初診料120円・再診料30円②初診料80円・再診料20円――とする2案をまとめた。患者は年齢などに応じて3~1割を負担する。厚労省は①案を検討の軸としている。②案は①案より、初再診料の値上げ幅が小さい分、基本項目以外にも「広く薄く」上乗せする形となる。(高橋健次郎)朝日新聞デジタル

▼最後の。なぜ56日が境界?

それはね。一週間は七日じゃろ。
七日×八週間=56日、でござるよ。
七日分で30点、30×8=240点。

何種類もの薬をいっぺんに飲む場合、一包化してあると便利。
けれども、別の病院へかかり、○○の薬を持ってきてくださいと指示が出た場合、どれがどれか分からないので困ったりする。

http://kanri.nkdesk.com/kasan/kasan3.10.php

Q:一包化加算の算定要件における「投与日数が7」とは、服用時点に関係なく、実際に調剤された日数と解釈してよいか。

A:その通り。隔日投与の場合であっても実際に一包化した調剤日数分となる。

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