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2014年2月19日 (水)

平成26年度診療報酬改定の動向(146)(147) 地域包括ケア病棟・地域包括診療料

保健医療経営大学学長

橋爪章

2014 年 2 月 19 日 平成26年度診療報酬改定の動向(147)

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次の改定での、外来医療に関する最大の目玉は「地域包括診療料」です。
主治医機能を持った中小病院及び診療所の医師が、複数の慢性疾患を有する患者に対し、患者の同意を得た上で、再診時に継続的かつ全人的な医療を行うことの包括的な評価が「地域包括診療料 1,500点(月1回)」として次のように新設されます。
[包括範囲]
下記以外は包括とする。なお、当該点数の算定は患者の状態に応じて月ごとに決定することとし、算定しなかった月については包括されない。
① (再診料の)時間外加算、休日加算、深夜加算及び小児科特例加算
② 地域連携小児夜間・休日診療料、診療情報提供料(Ⅱ)
③ 在宅医療に係る点数(訪問診療料を除く)
④ 薬剤料(処方料、処方せん料を除く。)
⑤ 患者の病状の急性増悪時に実施した検査、画像診断及び処置に係る費用のうち、所定点数が550点以上のもの
[算定要件]
① 対象患者は、高血圧症、糖尿病、脂質異常症、認知症の4疾病のうち2つ以上(疑いは除く。)を有する患者とする。なお、当該医療機関で診療を行う対象疾病(上記4疾病のうち2つ)と重複しない対象疾病(上記4疾病のうち2つ)について他医療機関で診療を行う場合に限り、当該他医療機関でも当該診療料を算定可能とする。
② 対象医療機関は、診療所および許可病床が200床未満の病院とする。
③ 担当医を決めること。また、当該医師は、関係団体主催の研修を修了していること。(当該取り扱いについては、平成27年4月1日から施行する。)
④ 以下の指導、服薬管理等を行っていること。
ア) 患者の同意を得て、計画的な医学管理の下に療養上必要な指導及び診療を行うこと。
イ) 他の医療機関と連携の上、患者がかかっている医療機関をすべて把握するとともに、処方されている医薬品をすべて管理し、カルテに記載すること。
ウ) 病院において、患者の同意が得られた場合は、下記のすべてを満たす薬局に対して院外処方を行うことを可能とする。
a. 24時間開局している薬局であること。なお、24時間開局している薬局のリストを患者に説明した上で患者が選定した薬局であること。
b. 当該患者がかかっている医療機関をすべて把握した上で、薬剤服用歴を一元的かつ継続的に管理し、投薬期間中の服薬状況等を確認及び適切な指導を行い、当該患者の服薬に関する情報を医療機関に提供している薬局であること。
エ) 病院において院外処方を行う場合は、下記の通りとする。
a. 当該薬局に患者がかかっている医療機関のリストを渡すこと。
b. 患者は受診時に薬局発行のお薬手帳又は当該医療機関発行のお薬手帳を持参すること。その際、医師はお薬手帳のコピーをカルテに貼付する等を行うこと。
オ) 診療所においては、当該患者について原則として院内処方を行うが、カの場合に限り院外処方は可能とする。
カ) 診療所において院外処方を行う場合は、下記の通りとする。
a. 24時間対応をしている薬局と連携していること。
b. 原則として院外処方を行う場合は当該薬局を対象とするが、患者の同意がある場合に限り、その他の薬局での処方も可能とする。この場合、夜間・休日等の時間外に対応できる薬局のリストを患者に説明し、文書で渡すこと。
c. 当該薬局に患者がかかっている医療機関のリストを渡すこと。
d. 患者は受診時に薬局発行のお薬手帳又は当該医療機関発行のお薬手帳を持参すること。その際、医師はお薬手帳のコピーをカルテに貼付する等を行うこと。
キ) 当該患者について、当該医療機関で検査(院外に委託した場合を含む。)を行うこととし、その旨を院内に掲示すること。
ク) 当該点数を算定している場合は、7剤投与の減算規定の対象外とする。
⑤ 以下の健康管理等を行っていること。
ア) 健康診断・検診の受診勧奨を行いその結果等をカルテに記載するとともに、患者に渡し、評価結果をもとに患者の健康状態を管理すること。
イ) 健康相談を行っている旨を院内掲示すること。
ウ) 敷地内禁煙であること。
⑥ 介護保険に係る相談を行っている旨を院内掲示し、要介護認定に係る主治医意見書を作成しているとともに、下記のいずれか一つを満たすこと。
ア) 居宅療養管理指導又は短期入所療養介護等を提供していること
イ) 地域ケア会議に年1回以上出席していること
ウ) ケアマネージャーを常勤配置し、居宅介護支援事業所の指定を受けていること
エ) 介護保険の生活期リハを提供していること
オ) 当該医療機関において、同一敷地内に介護サービス事業所を併設していること
カ) 介護認定審査会に参加した経験があること
キ) 所定の研修を受講していること
ク) 医師がケアマネージャーの資格を有していること
ケ) 病院の場合は、総合評価加算の届出を行っていること、又は介護支援連携指導料を算定していること
⑦ 在宅医療の提供および24時間の対応について、在宅医療を行うことを院内掲示し、夜間の連絡先も含めて当該患者に対して説明と同意を求めるとともに、下記のうちすべてを満たすこと
・診療所の場合は
ア) 時間外対応加算1を算定していること
イ) 常勤医師が3人以上在籍していること
ウ) 在宅療養支援診療所であること
・病院の場合は、
ア) 2次救急指定病院又は救急告示病院であること
イ) 地域包括ケア入院料(新規)又は地域包括ケア入院医療管理料(新規)を算定していること
ウ) 在宅療養支援病院であること
⑧ 地域包括診療料と地域包括診療加算はどちらか一方に限り届出することができる
⑨ 初診時には算定できない

2014 年 2 月 18 日 平成26年度診療報酬改定の動向(146)
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高い点数設定で政策誘導が図られる地域包括ケア病棟入院料等について、医療資源の少ない地域に配慮し、要件を緩和した評価が導入されます。
(新) 地域包括ケア病棟入院料1(特定地域) 2,141点(1日につき)
(新) 地域包括ケア入院医療管理料1(特定地域)2,141点(1日につき)
(新) 地域包括ケア病棟入院料2(特定地域) 1,713点(1日につき)
(新) 地域包括ケア入院医療管理料2(特定地域)1,713点(1日につき)
栄養サポートチーム加算(特定地域) 100点
緩和ケア診療加算(特定地域) 200点
(新) 外来緩和ケア管理料(特定地域) 150点
(新) 糖尿病透析予防指導管理料(特定地域) 175点
(新) 褥瘡ハイリスク患者ケア加算(特定地域) 250点
(新) 退院調整加算(特定地域)
<例>(一般病棟14日以内の場合) 170点 等
地域包括ケアシステムの構築のため、有床診療所についても、急変した患者の受け入れ、看取り、介護サービスの提供、在宅医療の提供等の機能を担うために必要な医療従事者の配置に係る評価がなされます。
有床診療所入院基本料については次の改定が行われます。
イ 看護配置加算1 40点(15点の引き上げ)
ロ 看護配置加算2 20点(10点の引き上げ)
ハ 夜間看護配置加算1 80点
ニ 夜間看護配置加算2 30点
ホ 看護補助配置加算1 10点(新) 看護補助者の数が2以上
ヘ 看護補助配置加算2 5点(新) 看護補助者の数が1
地域包括ケアの中で複数の機能を担う有床診療所については、従前の有床診療所入院基本料に、より高い点数設定の区分が3区分加わります。
1 有床診療所入院基本料1
イ 14日以内の期間 846点(新)
ロ 15日以上30日以内の期間657点(新)
ハ 31日以上の期間 557点(新)
2 有床診療所入院基本料2
イ 14日以内の期間 757点(新)
ロ 15日以上30日以内の期間568点(新)
ハ 31日以上の期間 512点(新)
3 有床診療所入院基本料3
イ 14日以内の期間 558点(新)
ロ 15日以上30日以内の期間523点(新)
ハ 31日以上の期間 493点(新)
[施設基準]
有床診療所入院基本料1
有床診療所入院基本料2
有床診療所入院基本料3
① 看護配置に係る施設基準に適合していること。
② 以下の2以上に該当すること。
イ 在宅療養支援診療所であって、過去1年間に訪問診療を実施した実績があること。
ロ 過去1年間の急変時の入院件数が6件以上であること。
ハ 夜間看護配置加算1または2を届け出ていること。
ニ 時間外対応加算1を届け出ていること。
ホ 過去1年間の新規入院患者のうち、他の保険医療機関の一般病床からの受入が1割以上であること。
ヘ 過去1年間の当該保険医療機関内における看取りの実績を2件以上有していること。
ト 過去1年間の全身麻酔、脊椎麻酔又は硬膜外麻酔(手術を実施した場合に限る。)の患者数があわせて30件以上であること(分娩を除く)。
チ 医療資源の少ない地域に属する有床診療所であること。
リ 過去1年間に介護保険によるリハビリテーション、居宅療養管理指導又は短期入所療養介護を実施した実績があること、又は居宅介護支援事業所であること。
ヌ 過去1年間の分娩件数が30件以上であること。
ル 過去1年間に乳幼児加算・幼児加算、超重症児(者)入院診療加算、準超重症児(者)入院診療加算又は小児療養環境特別加算を算定したことがあること。

(保健医療経営大学 学長ブログ転載)

▼かささぎ日誌

きのう、きょうと、アクセスが増えている。
なぜだろうと思えば、改定のせいだよね。
う~ん。複雑。
わたくしめ、長期にわたって学長ブログ転載を続けておりますが。
あんまり訪問者が多いので、やめるにやめられなくなったのだ。

朝のラジオ体操は工場の150人くらいでやっています。
その人数の五倍くらいの人たちが一日のどの時点でかここへいらっしゃるのだと思うと、想像するだに恐縮至極。
橋爪章学長の診療報酬改定に関する記事が目的だとしてもです。

前のアクセス解析だと、携帯でそのままコピペできた検索用語分析が、いまはできません。
休み時間に、どんな検索用語でこのブログへ見えているのかを覗くようにしておりますが、それを紹介することが以前のようにはできません。

新たなやり方を編み出す必要があるなあ。

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コメント

2014年診療報酬改定 地域ケア包括病棟入院料について

7位。保健医療経営大学の本家版5位。
堂々の1位は☟。
2位の中医協を差し置いて抜けた。

すごい。くそうアメリカ仕込みか。
以下の言葉も、当然といえば当然ながら。
「DPC環境下における病院経営には3つのチャレンジが必要だと考えています。1つめは「疾病別にコストを把握し、コントロールすること」、2つめは「疾病別に在院日数を把握し、コントロールすること」、そして最後に、忘れてはならない重要なこととして「医療の質を上げること」

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