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2014年1月20日 (月)

明智光秀の実像を追って

明智光秀の実像を追って

「本能寺の変 431年目の真実」  明智憲三郎・著

明智光秀子孫の憲三郎氏が暮れに出された本。

ずっとこの人の本のことを気にかけながらも忘れていました。
数年前、連歌についての鶴崎裕雄先生の専門的でありながらも大勢に開かれた視点の、岩波「文芸」誌に書かれていた論文を転載したことがあり、そのなかの愛宕百韻のくだりにコメントをくださって、ご挨拶いただきました。
それでわたしも、記憶の中に石橋秀野の明智灯篭という随想がありましたので、それを転載することで、あいさつをお返しした次第。
地元にながく住んでいる百姓には、その地をおさめた殿さんのことが連綿と語り継がれていることを、このやりとりで直に知ることができました。

石橋秀野は、戦後の俳壇を完全掌握していた文芸評論家山本健吉の最初の妻で、在所は奈良、やまとくんなか。祖先の記憶をたどり、明智光秀の実像に触れている、優れたエッセイがあります。ここで読めます。

「明智燈籠」:http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-0a40.html

引用:

明智燈籠といふのは、惟任日向守光秀を供養する高燈籠のことである。老人の話では光秀は百姓を愛すること強くそのためどの位このあたりの在所は恩恵をかうむつたか分らない。近畿の要地でありながら天産に乏しく恐らく奈良の都をのぞいては平和のなかつた地である。飢饉と過酷な年貢になれて来た。歴史に暗い私はこの地が光秀の所領であつたのかどうかさへ調べてゐない。多分彼が領してゐた日のあつたものであらう。祖母等の言によると光秀は武運つたなく秀吉に亡されてしまつた。信長は仏敵故非業の最後は当然だが、光秀はんこそは前世の約束とでも云ふべきで、いたはしい限りである。その霊魂を慰め、嘗て施された恩義を忘れないため盆の間燈火を捧げるのだと云ふ。女大学しか読まない祖母は彼女の幼時聞かされた通り私達にそれを伝へる。太功記十段目を好んだ彼女は同時に光秀を愛することに変りなかつた。それは彼女の命の中にしみこんでゐることであつた。人情こまやかで内にこもる光秀と、当時としては珍しいスケールの情熱家の信長が相反目し殺し合ふことに少しの不思議もない。私は長じて好きな英雄は信長である。世々連綿とさゝやかな燈籠を捧げられる光秀もなつかしいが、敢てとむらはれない信長も潔い。」(文章・石橋秀野)



官兵衛が始まるというんで、ふっと思い出したら、本が出たばかりでした。
「アヴェ・マリアのヴァイオリン」を求めにいったとき、目に飛び込んできた。

同名の本が最初に出たのはプレジデント社から、2009年だそうです。
そこへさらに4年間の研究をあわせて加筆したのがこの文芸社文庫版。
2013年12月15日初版第一刷、12月30日第2刷。

大河ドラマと連動して読まれるに違いない。

歴史は、常に過去も未来もうごめいている。

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コメント

忙しすぎて、冒頭途中までしか読めてないんですが、それでも、蘭丸という信長の側近は本当は乱丸なんだとあり、物語として書き継がれていくうちに美化され、洗練されてく部分があるらしい。
それを分けていき、真実に近づく作業をなさった本。

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