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2013年12月 1日 (日)

「この一線を」につける恋句を募集します

線量に帰還阻まれ汚染水        らん
  「この一線を超えたらいかん」      乙四郎
「それならば土下座をすればいいですか」 音彦
  あすはきっぱり潮騒の中         宙虫

もっとも気になっている箇所。
音彦さんの土下座の恋句。
これは「はらみ句」と言って、前もって作ってもらっていた句案のなかにあったもので、ならべたらべたりとついたので、安易に置いてしまったものです。

読み返したとき、あちこち気になる箇所は出てくるものながら、このところが突出して見えてくる。

前田先生の声がどこかから聞こえてくる気がした。
きょうこさん。連句、なめてんのとちゃいますか。

歌仙には普通、二箇所に恋句がある。
初折裏と名残表、観音開きにならぬよう位置はずらして詠まれる。

それは守っていたが、内容が笑いに逃げていた。

どうしてこんなにうしろめたいのか。

せっかくの恋前句を生かしきれなかった悔い。

この一線を超えたらいかん。

この句は前句の汚染水を受けて出てきたもの。
わたしはただ面白がるだけで、せっかくのこの一句を活かしきることができなかった。

つぎに本当の恋句を詠まねばならなかったのだ。
それをはやりことばの土下座に走ってしまった。
乙四郎句に対しても、汚染水問題に対しても、礼を失することだった。

先人の作品に、似た恋句があるのを思い出した。

かげうすき行燈(あんどん)けしに起侘(おきわび)て 
                   野水
  おもひかねつも夜るの帯引(おびひく)  重五
こがれ飛(とぶ)たましゐ(ひ)花のかげに入(いる) 
                   荷兮
  その望(もち)の日を我もおなじく  はせを

野水の行灯が気になって眠れないという句をうけて、重五は恋句を出した。
ここは名残の裏、あと数句で歌仙はおわる、しかしまだいける、行くか、という芭蕉の判断があったのだろう。
   

おもひかねつも夜るの帯引

夜の帯引、とは男女の床の間に隔ての帯をひき、これを越えじと誓う風俗があったという。(岩波書店「七部集」中村俊定校注本)

匂いの花句にそれを受けて、

こがれ飛たましゐ花のかげに入

恋い焦がれて飛ぶ生きみたまが花の影には入っている、という恐るべき恋句が出る。

挙句は芭蕉が西行法師の

願はくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月のころ

に唱和して、めでたく終わっている。
冬の日第三歌仙の名残裏。

こがれとぶたましひ。花のかげにいる。

ああ、すまん、ごめん、ごめんなさい!!

音彦さんが悪いんじゃない、さばきが悪い。
ちょうどはまるからと入れてしまった。

初折の恋も笑いでごまかし、ここもしかり。
だから恋の座があるようでないという半端な巻きになってしまいました。

いまさらながら、恋句を読み直したいとおもいます。

「それならば、土下座をすればいいですか。」

これにかわる恋句をお願いします。

前句が生きるも死ぬも、この一句にかかっている。
わたしも一日考えてみます。

たからさん。
考えてみませんか。
すみ先生もどうですか。
ろいり先生、うたまるさん、さくらさん。
九州俳句のみなさま、あるいはやまなみ短歌会のみなさま。
俳壇のみなさま、歌壇のみなさま、柳壇のみなさま、詩壇のみなさま。
作詞家のみなさま、ポップスターのみなさま。
敬愛するさだまさしさま、口笛で作ったあの歌の福山雅治様、幻の命の紅白には出ないがコアなファンがおおぜいいるフカセさま。あらたにファンになった、ゆずの傘はなくともあまぞらにうたうよ。の北川悠仁さま。あのうたのどこがすきかというとね、ポツリポツリと町の色かわってゆけば。のところ。省略がきいている。すごい。きれい。ああ、ぜんぶ男だ。
受でイオン具の、ジュディオングの、女は海。を作詞した宇崎竜童の奥さん。なまえがでてこないよ。いま、西日本新聞に連載中なの。大好きだよ。

および。
これをご覧頂いているすべてのみなさま。

どうか浄き恋の一票を投じてくださいませんか。

名句がでそうな気配がしてきました。

ちなみに芭蕉の冬の日第三歌仙の初折表での恋は恋情の深さ比べをする二人の娘がたんぽぽで起情されて行灯に見立てられ、名残おもての恋は、遊女の恋とすでに二箇所でていたのです。

雪の狂(きやう)呉の國の笠めづらしき   荷兮
   襟に高雄(たかを)が片袖をとく     はせを
あだ人と樽を棺(ひつぎ)に呑(のみ)ほさん   重五
   芥子のひとへに名をこぼす禅      杜國
三ケ月の東は暗く鐘の聲      芭蕉
   秋湖(しうこ)かすかに琴かへす者    野水

山口誓子と野尻抱影の『星恋』に、抱影が書いていた、この芭蕉の鐘の聲に関する文章があります。なみだがでるほどこころゆすられる、と書いていた。

かささぎも持っている、古い本。

この画像は帯つきですね。
こちらから☟拝借してまいりました。
ありがとうございます。

http://mononoke.asablo.jp/blog/2010/01/02/4791534

恋のない人生なんて。
恋のない歌仙なんて。

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コメント

1、切り岸の果てまでをとこ引き摺りて
(これまた、しさんになっている)

2、切り岸の果てへ男を引き摺つて

曝されて二人の秘密保護されず

曝されてゆふべの秘密保護されず

線の字が重なってるね。

恋句案

止められていさめられても燃える肌
出自など気にせず裸見せ合うて

ありがとう。
四時起きした。
振り返れば、こんなとき、すぐわたしはみやこさんにすがっていた。メールで気軽に付句が頼める、そして期待を裏切らない、そんな頼もしい人だった。
なんにつけても思い出されることです。


せいこさん。切岸という言葉の持つ浪漫性。
せっぱつまった感じが言葉自体にあります。
いつかぽぽなさんのご主人のピアノ演奏を聴いて、切岸という言葉が浮かび、一句捧げたことがあったのを思い出しました。
タイトルがjouleという曲☟題名からしてエッジ。


joule
きみよぼくと此の切岸に立たないか

此の世というのはいつも切岸。そんな気がする。

ぽぽなさんなら、どんな恋、出してくるか。

えめさん。
曝されて、この出だし、最高です。
だけど、秘密保護とかまでいえば、法案に時節柄結びつく。それでは恋句になれない。曝されてのあとの言葉。時事句ではなく恋句を。
三人目の男の子誕生、おめでとうございます。
当分忙しいこととおもいます。ぼんさんところといっしょ、めでたいことです。

ぼんさん。
燃える肌は演歌みたいだね。
それが生きる時もあるんだろうが、ここはまずい。べたになる。
出自などの句、前句をうけての句で、これにはリアル感あります。見せ合うて。抱き合うてではない。硬い言葉ながら、ここではそれが生きる。
これをいただきますか。
そらんさんに潮騒のなかをかえてもらう。大打越(二つ前)に汚染水があり、潮騒は近すぎる。

線の重複は気づかないままでいてください。
どちらも差し替えがきかないんだ。
ずっと考えたけど。


そうおもいました。
乙句の線を「筋」におきかえてみたけど、しっくりいかなかった。

「線」は、故意に重ねたものです。
字の重複を避ける知恵としては、らん句を
ベクレルに帰還阻まれ汚染水
に一直するテがあります。

ありがとうございます、それいただきます。
あと気になるのは、超えるか越えるか。
数値なら超える、越境するのは越える。
どちらでもよいか。
もとくは越えるでしたか。

あらあら。
こっちにコメントしなおし。

潮騒に港もめちゃ接岸ぎみなんだ。

明日はきっぱり消える私(わたくし)
明日はきっぱり荷造りをする
空を明日から愛するでしょう
明日はきっぱり雑踏の中
すべて荷を詰め明日を生きよう

このあたりで昼休みが終わる。

2013/12/02 12:45:22

そらんさん
雑踏のなか、いいなあ。
空を明日から愛するでしょう
これまたいい。
だれがこんなフレーズおもいつくかや?
みなさんはどうですか、
というとこで昼休みおわり

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