無料ブログはココログ

« 「永遠の0(ゼロ) 」を観て~学長ブログ | トップページ | 医師数の推移 ~ 毎年医学部40校分もの医師が増えている! »

2013年12月22日 (日)

平成26年度診療報酬改定の動向(112) 宿直医師の争奪戦が始まる前の、最新の医師数統計!

保健医療経営大学学長

橋爪章

2013 年 12 月 21 日 平成26年度診療報酬改定の動向(112)

Share on Facebook


平成24年12月31日現在の医師数統計が公表されました(医師・歯科医師・薬剤師調査)。
医師総数は30万3268人ですが、このうち病院に従事する医師数は18万8306人です。
宿直を厭わない比較的若い医師は病院勤務に偏っています。
病院勤務医師で60歳未満は16万6438人ですが、これに高齢医師、診療所勤務医師、基礎系研究医師等の一部を併せた、せいぜい18万人くらいの医師が病院宿直を担っています。
平成24年12月末現在の全国の病院数は8561です。
医療法第16条により病院は医師を必ず宿直させなければなりませんので、今夜だけでも、最低この数の宿直医師を確保しなければなりません。
救急医療を担う病院や大病院では複数宿直であることを加味すると、今夜、全国のどこかの病院で宿直している医師の総数は1万2千人を下らないであろうと推定します。
月間延べ36万人の宿直需要を18万人の医師で賄う計算です。
医師1人平均、月に2回は当直をしていることになりますが、現実は診療科による偏りや医師の地域偏在があり、1人宿直体制の確保で精一杯の病院が数多く存在しています。
宿直医師は、急変患者のあらゆる病態に対応できるのが理想ですが、医師の半数以上は、眼科や耳鼻咽喉科など専門特化した診療科で限られた病態の患者にしか日常的に対応していませんので、夜間の医療需要に対して「専門外」の医師が必然的に多くなります。
現在進行中の医療改革の主眼のひとつは在宅医療の推進ですが、これがうまくゆくか否かは、入院医療と同じような24時間対応の医療が在宅療養患者に提供できるかどうかにかかっています。
次期診療報酬改定では、亜急性期病棟(新設)など、在宅患者の急変に24時間対応できる体制を確保した医療機関が優遇される見通しですが、24時間対応体制を確保するための宿直医師の争奪戦が惹起され、7対1入院基本料の導入の時と同じような混乱のリスクが内包されることになります。

(保健医療経営大学学長ブログ転載)

« 「永遠の0(ゼロ) 」を観て~学長ブログ | トップページ | 医師数の推移 ~ 毎年医学部40校分もの医師が増えている! »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 「永遠の0(ゼロ) 」を観て~学長ブログ | トップページ | 医師数の推移 ~ 毎年医学部40校分もの医師が増えている! »

最近のトラックバック

2020年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31