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2013年11月19日 (火)

平成26年度診療報酬改定の動向(81)(82) がん対策とニコチン依存症管理料

保健医療経営大学学長

橋爪章

2013 年 11 月 19 日 平成26年度診療報酬改定の動向(82)

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発がんリスクがある喫煙習慣の是正は、がん対策として重要です。
診療報酬には「ニコチン依存症管理料」があります。
ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS)で,ニコチン依存症と診断されたもの、1日の喫煙本数に喫煙年数を乗じて得た数(ブリンクマン指数(BI))が200以上であるもの、治療を受けることを文書により同意しているものであることが算定要件です。
TDSは、下記の10項目の質問で構成され、「はい」を1点、「いいえ」を0点(質問に該当しない場合も0点)とし、合計得点が5点以上であればニコチン依存症と診断されます。
問1. 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。
問2. 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
問3. 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。
問4. 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)
問5. 問4 でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。
問6. 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。
問7. タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
問8. タバコのために自分に精神的問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
問9. 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。
問10. タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。
若年からの喫煙は依存症リスクを高めますが、ニコチン依存症管理料はBI200以上を要件としていますので、喫煙年数が短い若年の多くは算定できていません。
若年層(20代)に対する算定要件が論点となっています。
また、禁煙補助剤の薬剤料は、ニコチン依存症管理料の算定に伴って処方された場合に限り算定できるものとされており、入院中に禁煙補助剤の処方を開始することができません。
入院中であっても、指導管理を行うことを前提に、禁煙補助剤の処方を認めること
についても論点となっています。

2013 年 11 月 18 日 平成26年度診療報酬改定の動向(81)
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平成23年度国民医療費では、医科診療医療費を傷病分類別にみると、「循環器系の疾患」5兆7926億円が最も多く(21%)、次いで「新生物」3兆6381億円(13%)、「呼吸器系の疾患」2兆1707億円(8%)、「筋骨格系及び結合組織の疾患」2兆898億円(8%同7.5%)、「内分泌,栄養及び代謝疾患」1兆9928億円(7%)となっています。
対前年度増加率が最も大きいのは「新生物」で、4.7%の増です。
65歳未満で最も多いのは「新生物」1兆5168億円で、対前年度3.9%の増です。
「新生物」医療費の主体である「がん」は、医療費対策上でも重要疾病です。
15日の中医協総会では、がん対策が議題となっています。
「がん診療提供体制のあり方に関する検討会」では、拠点病院の要件を厳格化するとともに、拠点病院のない2次医療圏でもがん医療の均てん化(特に高度な技術を要さない手術、化学療法、緩和ケア、相談支援等)を進めるため、「地域がん診療病院」を整備すること、さらに、特定のがん種について、拠点病院よりも高度な診療機能を有する医療機関を「特定領域がん診療病院」として指定する方向性がとりまとめられ、平成26年度早期に新制度が運用される予定です。
「地域がん診療病院」と「特定領域がん診療病院」について、その体制の診療報酬上の評価が論点です。
また、小児がんにかかる診療機能を一定程度集約化するため、平成25年2月に全国15カ所の「小児がん拠点病院」が指定されています。
「小児がん拠点病院」の評価も論点です。
がん患者に対する管理指導に関しては、医師と連携して、がん医療について一定の経験と専門的な知識を持つ看護師や薬剤師が継続して指導管理を行うことについての評価が論点です。
外来化学療法については、投与経路の拡大等に伴い、外来化学療法加算の趣旨が不明瞭になりつつあり、また、加算の対象となる薬剤に関する規定が不明確であったため、使用可能な薬剤の判断について、現場で混乱を来しています。
一部の薬剤については在宅自己注射指導管理料の対象薬剤にもなっており、二重評価になっています。
外来化学療法加算を設定した本来の趣旨を明確にするため、皮内、皮下及び筋肉注射を除いた点滴等による薬剤投与を重点的に評価する対象としてはどうか、加算の対象となる薬剤をより明確に規定してはどうか、在宅自己注射指導管理料を算定する場合は外来化学療法加算を算定できない取扱いとしてはどうか、が論点です。
在宅自己注射指導管理料については、次の論点があります。
・在宅自己注射の頻度に応じた評価体系に改めるとともに、導入前に頻回の指導を行う必要がある等、当該管理料に求められる指導の性質等を明確にした上で、薬事法上、15日間以上の間隔をあけて注射を行う注射等については対象外とすること。
・在宅自己注射の導入初期における評価と一定期間が経過したあとの評価について。
・在宅自己注射の導入前に、入院又は週2回若しくは3回以上の外来、往診若しくは訪問診療で医師が十分な教育を行うことについて、実施状況を文書等で確認すること。
・新医薬品については、投与期間が14日間と制限されていることを踏まえ、概ね14日間の間隔をあけて注射を行う医薬品については、投与期間の制限がなくなるまでの間、在宅自己注射指導管理料の算定対象から除外すること。

(保健医療経営大学学長ブログ転載)

▼かささぎ日誌

核燃料の取り出しが始まりました。

期間限定で今ならまだ見れる動画。

ひさびさ、小出助教の講演会です。

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/109911

テーマ「この国は原発事故からなにを学んだのか」

講演依頼者:核戦争を防止する岡山県医師の会

最初に出るのは、トリニティ。
人類最初の原爆の爆発につけた名前。
しらべると、

トリニティ (trinity) は、トライン (trine) の名詞形で、3重、3つ組、3つの部分を意味する。

定冠詞付き・大文字始まりの the Trinity は、キリスト教での三位一体のことである。

英語圏ではトリニティ・カレッジ (Trinity College) と名乗る大学・研究機関が広くある。三位一体学寮の意。

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