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2013年11月16日 (土)

第2回全国医療経営士実践研究大会 ~医療の効率化のために~福岡で開催する意味

保健医療経営大学学長

橋爪 章

2013 年 11 月 16 日 第2回全国医療経営士実践研究大会

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今日と明日の二日間、「全国医療経営士実践研究大会福岡大会」が開催されます。

http://www.jmmpa.jp/jmmpa/aboutus/event/zenkokutaikai/

大会運営委員長は私です。
この大会を福岡で開催することの意義を開会挨拶で次のように述べる予定です。
今年は社会保障制度改革の火蓋が切られた年であり、医療経営は激動の時代に突入しています。
国民会議の議論では医療費の高騰が問題視されていますが、人々の生命を守るために医療費が投入されているのですから、医療費を抑制することが必ずしも正義ではありません。
投入が正当であるか否かを見定めるためには、投入の成果が得られているか否かが重要なポイントです。
国民の税金を投入して途上国の開発を行うODAでは、投入(プロジェクト開始)前にあらかじめ成果の指標を設定し、プロジェクト終了時に指標が改善されたか否かを厳しく評価することがルールとなっています。
国外事業について当然のことが国内事業については忘れられがちなのはおかしなことです。
では、医療費投入の成果は何で測ればよいのでしょうか。
医療費投入の成果を測る指標のひとつに平均寿命があります。
平均寿命は「保健福祉水準を総合的に示す指標」(厚生労働省)です。
医療費の投入が人々の生命を守り、平均寿命の延伸に貢献しているのであれば、医療費の高騰はむしろ喜ばしいことだともいえます。
逆に、医療費の投入が成果に結びついていないのであれば、投入抑制の議論が正当化されても仕方ありません。
投入は成果を生むためになされるもので、成果に結びつかない投入は効率が悪いということになります。
さて、福岡県は日本で最も医療費を投入している県(地域差指数1.21)で、年齢補正しても全国平均より2割も多くの医療費を投入しています。
しかしながら、福岡県の平均寿命は、男性は全国31位で全国平均以下、女性も20位で上位ではありません。

都道府県単位で平均寿命と医療費の地域差指数との相関係数を算出してみたところ、男性は-0.06とわずかながら逆相関となっています。
女性は+0.28と正相関ですが、それほど強い相関ではありません。
医療費を投入しても成果に結びつきにくい、効率の悪い医療が全国的に行われているようです。
九州沖縄の各県間で同じように相関係数を算出すれば、男性も女性も-0.45の逆相関でした。
医療費を投入したところほど平均寿命が短くなっています。
福岡県内の市町村間で相関係数を算出しても、男性は-0.51、女性は-0.48の逆相関でした。
医療は、いたるところで非効率極まりない投入が行われていると言わざるを得ません。
今、社会保障改革で真剣に取り組まなければならないことは、医療の効率化です。

(保健医療経営大学学長ブログ転載)

▼かささぎ日誌

こどもたちの学力テストの効果を横目で見つつ、何がわかっていないか学習するっていうのと同じですね。
かささぎはずっと学長ブログ転載してきまして、海外の援助でも、ちゃんと効果を見に行くことが大事だとわかってきました。
ふくおかって、そんな福岡県は日本で最も医療費を投入している県(地域差指数1.21)で、年齢補正しても全国平均より2割も多くの医療費を投入していますなんですねえ。
自覚したら、すこしはかわるか。

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コメント


検索したら、三番目に出た、学長挨拶。
写真、いい感じ。☟


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