無料ブログはココログ

« 沢都さんが亡くなった | トップページ | 歌仙『海の底』の巻   捌・沢 都 »

2013年10月 4日 (金)

介護保険の課題と論点(11) 特養の現状と課題と多床室のプライバシー

保健医療経営大学学長

橋爪 章

2013 年 10 月 4 日 介護保険の課題と論点(11)

Share on Facebook


社会保障制度改革国民会議報告書に「特別養護老人ホームは中重度者に重点化を図り、併せて軽度の要介護者を含めた低所得の高齢者の住まいの確保を推進していくことも求められている」という記載があります。
特別養護老人ホームの現状と課題は次の通りです。
○ 特養入所者に占める中重度の要介護者(要介護3以上)の割合は、年々上昇し、平成23年では、約88%となっている。
特養入所者の平均要介護度も、年々上昇している。
○ 一方、軽度の要介護者(要介護1及び2)の割合は、平成23年では約12%となっており、一定程度の軽度者が入所している。
その最も大きな入所理由としては、「介護者不在、介護困難、住居問題等」が6割以上を占めている。
○ 「在宅で要介護4又は5」の特養の入所申込者は、平成21年の調査では、約6.7万人となっており、重度の要介護者の特養ニーズにどのように応えていくかが大きな課題。
○ また、特養入所者のうち、低所得者(第1~3段階)は、全体の約80%を占めており、低所得の高齢者が多く入所している。
特養入所者に占める重度の要介護者の割合が増加する中で、特養で最期を迎える高齢者は、入所者の6割超を占めており、特養における看取り介護加算の算定日数も徐々に増加している。
特養に関する論点は次の通りです。
○ 特養への入所を希望しながら、在宅での生活を余儀なくされている高齢者も数多く存在していることなども踏まえ、特養については、中重度で、在宅での生活が困難である要介護者を支える施設としての機能に重点化を図るべきではないか。
そのためには、既入所者の継続入所にも配慮しつつ、特別養護老人ホームへの入所を要介護3以上に限定するべきではないか。
○ 特養の重点化に伴い、特養で最期を迎える選択をする高齢者の割合は増加することが見込まれることから、今後、特養においては、看取りを行うことのできる体制をより一層強化していくべきではないか。
○ あわせて、軽度の要介護者(要介護1及び2)を含めた低所得高齢者の住まいを確保していく必要があるが、どのような取組を進めていくべきか。
○ このほか、これまで特養の個室ユニット化を推進しているところであるが、現状、多くの多床室が存在しており、居室定員についても、一定数の自治体が、地域の実情に応じて、条例で多床室を認めているという実態に鑑みると、多床室の場合であっても、高齢者の尊厳を保持する観点から、プライバシーの保護に配慮をしていくべきと考えるが、どうか。
また、この場合、多床室におけるプライバシーの確保をどのように図っていくべきか。
特養入居者のプライバシー確保については「特養における利用者のプライバシー確保の実態に関する調査研究事業」(平成25年度老人保健健康増進等事業)において実態調査・事例研究等が実施されています。
本年度末に調査結果をとりまとめたものが公表される予定です。

(保健医療経営大学学長ブログ転載)

タイの医療ツーリズムで有名な病院の一般病室

海外フィールドワーク_2013_1

保健医療経営大学オフィシャルブログの海外フィールドワーク実習、
http://www.healthcare-m.ac.jp/app/mb/class/4584/より。
ベッドの横にあるのは洗濯機のように見えます。

« 沢都さんが亡くなった | トップページ | 歌仙『海の底』の巻   捌・沢 都 »

コメント

コーチ アウトレット 公式 coach ショルダー http://www.ylfguitar.com/トートバッグ-lwb7-5.html/

検索サイト @nifty  検索ワード 特養の課題


5位

1位から順に読みたい記事ばかりです。
医療ニーズにどう応えていくか、特養は。
父を思い出します。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 沢都さんが亡くなった | トップページ | 歌仙『海の底』の巻   捌・沢 都 »

最近のトラックバック

2020年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31