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2013年10月20日 (日)

平成26年度診療報酬改定の動向(54)(55) 後発医薬品の使用状況と分析

保健医療経営大学学長

橋爪 章

2013 年 10 月 20 日 平成26年度診療報酬改定の動向(55)

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診療報酬改定結果検証部会による、医療機関・医師の後発医薬品使用についての分析は次の通りです。
・入院患者に対する後発医薬品の使用状況は、かなり高い割合となっている。
・外来診療における後発医薬品の処方は、院外処方を実施している病院を対象に対応方針をたずねたところ、41%が「積極的に使用する」と回答し、前年度調査結果(16%)より大きく増えていた。
・診療所・病院に1 年前と比較して外来診療における後発医薬品の処方の変化をたずねたところ、診療所の52%(前年度調査結果36%)、病院の55%(前年度調査結果43%)が多くなったと回答した。
医療機関の外来診療における後発医薬品の処方も進んでいることを把握できる。
・診療報酬改定以降、後発医薬品への「変更不可」欄にチェックした処方せんの発行経験の有無を医師にたずねたところ、診療所では「ある」が40%、「ない」が56%(前年度63%)、病院では「ある」が32%、「ない」が65%(前年度70%)であった。
医師が必ずしも後発医薬品の使用に消極的ではないといえるが、いまなお約3~4割の医師が「変更不可」に署名していることに留意する必要がある。
医師が「変更不可」に署名する理由を複数回答でたずねたところ、「後発医薬品の品質が不安だから」、「患者からの強い要請があったから」、「先発医薬品を長く使用し信頼しているから」、「後発医薬品の治療効果の違いを経験したから」となっている。
・「患者からの強い要請があったから」という理由を解消させるには、患者の後発医薬品に対する意識を変えさせる必要がある。
「後発医薬品の品質が不安だから」という理由を解消させるには、厚生労働省をはじめ関係機関が医師に対して後発医薬品の品質の不安を解消させる必要がある。
・どのような対応がなされれば医師の立場として後発医薬品の処方を進めても良いかをたずねたところ、「厚生労働省による品質保証が十分であることの周知徹底」、「後発医薬品メーカー卸による情報提供体制の構築」、「後発医薬品の価格のバラツキや品目数の整理統合」、「一般名処方を行いやすくする環境の整備」、「後発医薬品に対する患者の理解」、「後発医薬品を処方する際の診療報酬上の評価」であった。

2013 年 10 月 19 日 平成26年度診療報酬改定の動向(54)
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診療報酬改定結果検証部会のとりまとめのうち「後発医薬品の使用状況調査」では、平成24年度診療報酬改定以外の項目(保険薬局、医療機関・医師、患者における後発医薬品の使用状況、後発医薬品使用についての意識等)についても分析されています。
保険薬局に関する分析は次の通りです。
・処方せんの77%が1品目でも「変更不可」となっていない処方せんであるにもかかわらず、そのうち、保険薬局において後発医薬品を調剤した割合(49%)は、前年度調査結果のよりは増加しているものの50%に至っていない。
しかし、一般名処方によるものを後発医薬品で調剤した場合を含むと後発医薬品調剤割合は大きく増加している。
このことから、保険薬局における後発医薬品の変更調剤の試みは一定程度進んでいると推察できる。
・保険薬局に後発医薬品の調剤に関する考えをたずねたところ、「積極的に取り組んでいる」と回答した割合(30%)が前年度調査結果(39%)よりも減少している。
しかし、「後発医薬品の調剤にあまり積極的には取り組んでいない」と回答した割合(12%)は前年度調査結果に比べて半減しており、後発医薬品の調剤に対して消極的ではないと推察される。
・「あまり積極的に取り組んでいない」理由としては、「近隣の医療機関が後発医薬品の使用に消極的である」、「在庫管理の負担が大きい」、「後発医薬品の品質に疑問がある」、「後発医薬品の効果に疑問がある」があげられている。
・保険薬局の医薬品は、在庫金額においても廃棄額においても、後発医薬品は全医薬品に比べて増加率が大きかった。
後発医薬品の使用が進むほど在庫管理の負担ということを考えなければならなくなる。
・今後、保険薬局の立場から後発医薬品への変更を進めるための要件を選んでもらったところ、「後発医薬品に対する患者の理解」、「後発医薬品の価格のバラツキや品目数の整理統合」、「厚生労働省による、医師や薬剤師に対する後発医薬品の品質保証が十分であることの周知徹底」、「後発医薬品メーカー・卸における在庫の確保」、「後発医薬品に関する説明の手間や後発医薬品の調剤による薬剤料の減などを考慮した調剤報酬上の一層の評価」等であった。
・後発医薬品の品目数が多過ぎること、一般名処方が普及しないこと、後発医薬品を銘柄指定した上で「後発医薬品への変更不可」欄に署名した処方せんが見受けられることなどといった問題点もあげられていた。

(保健医療経営大学学長ブログ転載)

▼資料(ウィキ、後発医薬品からの引用)

同じ成分の先発医薬品と後発医薬品で効能・効果(適応症)が異なることがある。これは先発医薬品が有する用途特許が残っており、それが原因で同じ成分の後発医薬品がその効能・効果を謳えないことに起因する。実際に使用した患者や医師からは、効果に違いがあるとの意見があり、学会でも先発品の13%しか体内で吸収されないものや、逆に140%も血中濃度が上がってしまうものもある、といった報告があるという[要出典]。また、薬の添加物や剤形が変わることによって、例えば薬の溶け出す速度が変化したり、有効成分が分解されやすくなったりする可能性があり、内服薬の飲み易さ、外用剤の剥がれ易さなどにも違いが生じる場合がある。特に小児科においては、小児用内服薬の矯味(味付け)が薬により異なるため、薬を変更すると患児の嗜好によっては服用させること自体が困難になることがあり、切り替えには慎重を要する。なお、同一成分ながら患者の疾病に対する効能・効果を有していない後発品を処方または調剤した場合、不適切な薬剤を投与したとして、医療機関の報酬点数が減点される場合があり、これを回避するため、後発品の使用や変更を敬遠する医師も存在する。

オレンジブックとは後発医薬品の使用促進のため米国で発刊されているもので、 FDAが先発医薬品と後発医薬品の生物学的同等性の判定を行い(生物学的同等性試験)、 その治療上の同等性についての評価を掲載したものである。

日本版オレンジブックとは「医療用医薬品品質情報集」のことで、上記の品質再評価の経過や結果を掲載したものである。

日本版オレンジブックは通知のごとに発行されるため一覧性が無く、通知に含まれない重要な品質再評価情報が掲載されないことがある為、日本ジェネリック製薬協会がこれらを補い更に広範囲の情報を掲載したものを「オレンジブック総合版」としてネット上で公開している[

後発医薬品の普及率は、アメリカ、イギリス、ドイツなどの国では数量ベースで5割近くを占めるのに対し、日本では1割程度に留まっていた。これはブランド嗜好が強い国民性やパターナリズム(家父長主義)が浸透していた医療の現場において医師が、情報提供が少なく信頼性に不安を感じる後発医薬品よりも、長年の育薬に基づく豊富な情報が提供され、後発品に比べて薬効・供給量の安定している先発医薬品を処方した為と考えられる[11][12]

医療費に占める薬剤費比率は、上昇傾向の欧米諸国に対し、日本は薬価差(=保険請求価格-購入価格)削減により低下傾向を示し、既にフランスイタリアより低率となった。しかし依然、高めな理由は投薬の種類・量が多い為ではなく、先発医薬品の薬価が高すぎる為であり、[要出典]財政制度等審議会 財政構造改革部会資料によれば、後発医薬品に変えることで1兆3千億円程度削減できるとの試算がある。

近年、急に後発医薬品が注目されるようになったのは、バブル崩壊後の長引く不況の中で健康保険財政の破綻に直面し、政府が少子高齢化を迎えての医療費削減を唱え、その一環として薬価の低い後発医薬品に着目した為である。

しかしながら、低価格な錠剤では先発医薬品との価格差が顕著に表れない例もある。

2008年に行われた小規模な調査(医師600人、薬剤師400人)では、半数の医師が「後発品への変更不可」とした事があると答えた[14]。医師が「変更不可」とした薬剤で最も多かったのは抗癌剤、次いで降圧薬、一方、薬剤師が「変更可」でも先発品を選ぶ薬剤で最も多かったのは、抗精神病薬向精神薬抗うつ薬、次いで抗癌剤となった。その一方で、「後発医薬品への変更不可」の指示はオーダリングシステムによって誘導されているとの指摘もあり[15]、日本ジェネリック医薬品学会ではこれを是正するための仕様書を公表した[16]

2008年に厚生労働省生活保護世帯に後発医薬品を事実上強制する通知を自治体に出した(生活保護世帯は医療費を自己負担せずに公費負担となっているため)。従わなければ生活費の支給を停止するというもので、後に撤回することとなった[17]

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コメント

検索サイト Yahoo  検索ワード 診療報酬改定 平成26年度 後発医薬品

4位
沢井薬品が3位

検索サイト Yahoo  検索ワード 生活保護 後発 26年

9位

8位の早川幸子の観察、分析は面白い。
生保の後発使用率がそうじゃない人のそれよりも一パーセント近く低いのは何故か、

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