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2013年10月13日 (日)

「天地明察」

誕生日、仕事帰りに八女のTSUTAYAでTポイントカードをつくり、DVDを借りた。
日本初の貞享暦をつくった天文学者の渋川春海こと安井算哲の話で、見たいと思っていたが、上映は日に一回きりで見られなかった。
二時間をこえる長い映画だが、最後まで一つのゆるみもない映画だった。
えんという妻(宮崎あおい)と算哲は同じ年の同じ日に死んだ、というテロップが流れるラストまで、まったく気がぬけない。

「わたしより先にしなないでくれ。」
「わたしより先に死なないでください。」

互いにそういいあっていた夫婦。
エンドロール。
長い映画がおわり、ぼんやりしている頭に縦に流れていく文字と景物。
これがまた美しかった。
日めくり暦の一枚が出てくる、その日付は十月二日。
よりによってその日である必然があるだろうか。

神道の供え物が、あんなにも美しかったとは。
ことにまっしろの紙垂(しで)のかたち。

生石山の大草原保存会、という文字が目をよぎる。
生石山?どこだ・・と気になり調べるといくしやまでなく、おいしやま、和歌山。
・・ここで撮影があったんだそう。

登場人物が様々に出てき、それぞれ面白かった。
ことに、襲撃された算哲を守るため、火矢に背中を二箇所射抜かれて死ぬ神道家。
役者さんはだれだったか。あの長時間推理ドラマによく出る、おくさんがお掃除上手な人によく似ていたけど、ちょっと違うような。で、調べる。白井晃、というはじめて知る役者さんだったよ。

山崎闇斎。
山崎 闇斎(やまざき あんさい、元和4年12月9日1619年1月24日) - 天和2年9月16日1682年10月16日))は、江戸時代前期の儒学者・朱子学者・神道家思想家敬義、通称は嘉右衛門。闇斎は。「嘉」の字を二文字「垂」と「加」に分解し「垂加霊社(すいか・しでます)」という霊社号を生前に定めた。
この人が、算哲が海の際で天文観測をしている横で、なにかえ~い、え~いとやっている。
あの場面は妙に印象に残ったなあ。

かささぎの旗姫野は九州俳句誌に十二回にわたって書かせてもらった「暦論」という随想の中で、貞享暦についても書いていたが、もともとは芭蕉の歌仙のなかの三句のわたりについて考えていたからであった。
芭蕉も算哲と同じ時代を生きた人だったんだ、と思いつつ見た。

えんと算哲が地球儀を手作りする場面。
地球が地球という風に丸いものだとわかったのは、マゼランの大航海時代と思っていた。
西洋人に地球儀をもらった織田信長だけが知っていたらしいが、まだ算哲の時代でも一般的ではなかったらしい。(だから、地球という言葉をはじめて作ったのは渋川春海だと出てくる。)

知と周知。

ずれがある。だから面白い。
過ちがある。だから面白い。

岡田准一、図書館戦争で小柄な人だと初めて知ったが、ガッツのあるすごい役者だ。
また、引越しのサカイで有名になった徳井優(名前、初めて知る)、この人も北極出地隊員の端っこにいたが、いい顔になった。背は低いが、そういうことはぜんぜん関係ないんだね。

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コメント

天地明察

ヤフー検索65位

すごいな
はるばる読みに来て下さるとは
かたじけのうごじゃります

ここ、よまれていました。

くれにやふおくで、
時と暦 青木信仰 東京大学出版会 UP選書 1982年 
を落札しました。
が、しはらいかたがよくわからず、まだうろうろしているじょうたいで、入手できていません。
あまぞん書店でかうときは、じぶんでごちゃごちゃしなくても、すみやかにひきおちてくれますが。
どうもこういうてつづきが、とてもにがてです。
ずっととりおきしてくださっているもちぬしに、ほんとうにもうしわけないことです。

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