無料ブログはココログ

« 咲き残る乙女椿 | トップページ | 国民会議の論点(医療法) »

2013年5月 1日 (水)

国民会議の論点(診療報酬改定への布石)~伏線をピックアップせよ

保健医療経営大学学長

橋爪章

2013 年 5 月 1 日 国民会議の論点(診療報酬改定への布石)

Share on Facebook


先週開催された社会保障制度改革国民会議では医療・介護分野に関する論点の整理が行われていますが、ここで論点として抽出されていることには来春の次期診療報酬改定の伏線が仕組まれていると考えることができます。
100項目近い論点の中から診療報酬に関係することをピックアップしてみます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○ 「いつでも、好きなところで、お金の心配をせずに、求める医療を受けることができる」医療から、「必要なときに適切な医療を適切な場所で最小の費用で受ける」医療に転換すべき。その際、適切な医療の提供とは、疾病や障害に合った適切な場で医療を提供することを基本に考えるべき。
○ 医療法による機能分化と診療報酬による機能分化のそれぞれの特性を生かしながら、これまで以上に相互補完的に連携して医療提供体制の改革を進めるべき。現状は診療報酬による機能区分のウェイトが大きいように思われるが、地域偏在の是正の視点から医療計画を含めた医療法による機能分化の重要性を見直すべきではないか。
○ 医療法改正による地域医療計画の見直しには相応の時間を要することから、改革速度を速める意味で、まずは次期診療報酬改定において、診療報酬の特性を活かした、機能分化のための取組を実施し、しかる後に地域医療計画と連動させるべき。
○ フリーアクセスを守るためにも初診時一定病床数(例:200床)以上の一般病床での紹介のない外来受診について、初診時特定療養費に代えて、一定額(例:1万円)の定額自己負担を導入するべき。同様の仕組みを再診時にも検討。この場合、救急車の適正利用についても別途検討する必要。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
これらの論点は、「機能分化」の推進に関することです。
次期医療法改正で病院病床の機能分化が盛り込まれる予定ですが、上記論点では次期診療報酬改定で先取りすべきとしています。
「疾病や障害に合った適切な場で医療を提供することを基本に」ということですので、入院基本料と入院患者の病態とのミスマッチの解消が強力に推し進められることでしょう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○ 「病院で治す」医療から超高齢社会に合った「地域全体で、治し・支える医療」へ転換することが必要である。
○ 「キュア」から「ケア」重視の生活支援と看取りの体制を確保するため、医療と介護が一体化した地域包括ケア体制を構築するべき。原則、すべての診療所を在宅療養支援診療所とすること等を検討すべき。また、地域包括ケアへの参画を条件に、こうした診療所や、これを利用する患者への優遇策を検討するべき。
○ 死生観・価値観の多様化が進む中、医療保険・介護保険で全てに対応するのは財政的に限界であることを踏まえ、抑制する範囲を皆で決める必要がある。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
これらの論点は、「在宅療養」の推進に関することです。
自由民主党の政権公約に「保険給付の対象となる療養の範囲の適正化」が謳われていましたが、「適正化」は霞が関文学用例では「抑制」の同義語です。
診療報酬の「抑制する範囲」が決められます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○ 診療報酬や医療計画など、全国一律の規制等をどこまで緩和するか、地域ごとの医療政策の柔軟性を検討する必要がある。
○ 地域の実情を踏まえた診療報酬の決定ができる仕組みを積極的に活用すべき。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
これらの論点は、「都道府県を切り分けた診療報酬の設定(高齢者医療確保法第14条第1項)」の伏線です。
詳しくは、このブログの過去記事「医療費適正化のゴールデンボンバー」をお読みください。
http://www.healthcare-m.ac.jp/app/gm/archives/7109

(保健医療経営大学学長ブログ転載)

▼鵲のひとりごと

きのうのアクセスを休みにのぞくたび、びっくりこいて、夜残業して帰って疲れて、分析してたけど、いつの間にか寝てしまいました。ごめんなさい。

幻の命の命日だったからでした。

これ、きのうの。はりつけます。

途中できれたりしてみにくいのですが、申し訳ない。

いかんともしがない。

累計アクセス数: 11896591日当たりの平均: 442.58

解析対象期間: 2013年4月30日(火)

ページ別アクセス数

アクセス数: 1,298
訪問者数: 1,061
解析ページ 訪問者 アクセス
1 かささぎの旗: 世界の終わりの歌う『幻の命』談義(精神科医とその患者かささぎ) 351414 33.1% 31.9%
2 かささぎの旗: トップページ 2972 2.7% 5.5%
3 かささぎの旗: 組織としてのゴールデンボンバー(3)  喜矢武豊という天才的プロデューサー 3951 3.7% 3.9%
4 かささぎの旗: 平成24年診療報酬・介護報酬改定(169)            介護保険での看取り介護加算 3038 2.8% 2.9%
5 かささぎの旗: 診療報酬のおおもとにある人員配置基準数を求める数式 2225 2.1% 1.9%
6 かささぎの旗: 人口動態の動向(6) 乳児死亡率の低さナンバーワンをスウェーデンに奪われた理由 2424 2.3% 1.8%
7 かささぎの旗: 病気がウツルというときの漢字は? 1221 1.1% 1.6%
8 かささぎの旗: MARS(診療報酬請求債権)~米国の医療制度と日本との違いがあぶり出される事例 1820 1.7% 1.5%
9 かささぎの旗: 組織としてのゴールデンボンバー(2) 鬼龍院氏の経歴に学ぶ 713 0.7% 1.0%
9 かささぎの旗: 組織としてのゴールデンボンバー(最終稿)  樽美酒研二氏のエンターテイメント性 1113 1.0% 1.0%
11 かささぎの旗: 病床の機能分化について ~  第6次医療法改正 812 0.8% 0.9%
12 かささぎの旗: 組織としてのゴールデンボンバー(4)  歌広場淳氏の振り付け 710 0.7% 0.8%
12 かささぎの旗: ここら辺の田舎の人(樽美酒研二さん)が、時代の最先端をいく不思議さよ。談義。 910 0.8% 0.8%
12 かささぎの旗: 後期高齢者医療事業状況(6)歯科医療費、福島最高、大分最低。 710 0.7% 0.8%
15 かささぎの旗: 調一族の血 ー しらべさんからの手紙1 39 0.3% 0.7%
15 かささぎの旗: 正岡子規と律 69 0.6% 0.7%
15 かささぎの旗: 平成24年診療報酬・介護報酬改定(160)        7対1 入院基本料の算定要件 89 0.8% 0.7%
18 かささぎの旗: 国民健康保険の財源(5) 前期高齢者交付金と退職者医療制度の順次廃止 58 0.5% 0.6%
18 かささぎの旗: 医薬品・医療機器の輸出入(1)  TPP交渉に向けて 78 0.7% 0.6%
20 かささぎの旗: 黒木氏文書にみる小侍従のこと  『筑後将士軍談』からの引用 2 47 0.4% 0.5%
20 かささぎの旗: ムカデと青虫 57 0.5% 0.5%
20 かささぎの旗: 俳句誌『日矢』より 67 0.6% 0.5%
20 かささぎの旗: おおつごもりの特別編~組織としてのゴールデンボンバー    37 0.3% 0.5%

アクセス推移

アクセス数: 1,298 (前日値:1,009)
訪問者数: 814 (前日値:587) 前日のグラフを表示
90
76


50
40


23
13


24
12


9
8


6
4


27
9


47
25


49
33


43
33


65
49


50
42


88
36


52
37


49
35


60
29


55
41


61
25


74
33


65
43


45
32


99
60


100
47


67
52


0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22

23

« 咲き残る乙女椿 | トップページ | 国民会議の論点(医療法) »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 咲き残る乙女椿 | トップページ | 国民会議の論点(医療法) »

最近のトラックバック

2020年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31