無料ブログはココログ

« 連休終わったアクセス解析。 | トップページ | »

2013年5月 7日 (火)

生活保護の実際

保健医療経営大学学長

橋爪章

2013 年 5 月 7 日 生活保護の実際

Share on Facebook


本年1月の生活保護の被保護世帯数は157万2966世帯、被保護実人員は215万3642人でした。
全人口の2%近くになっています。
扶助の種類別には次の通りです。
生活扶助 195万6702人
住宅扶助 183万1778人
医療扶助 173万1474人
介護扶助  27万6876人
教育扶助  16万 834人

その他(出産扶助、生業扶助、葬祭扶助) 6万2513人
国民皆保険といいながら生活保護は保険とは別立てで医療扶助が行われていますので、実態は国民98%保険です。
被保護世帯は、類型別には次の通りです。(括弧内は昨年1月)
高齢者世帯  68万2428世帯(64万1680世帯)
傷病者世帯  29万7342世帯(32万1789世帯)
障害者世帯  18万 669世帯(17万2845世帯)
母子世帯   11万5793世帯(11万6108世帯)
その他の世帯 28万9978世帯(25万8482世帯)

生活保護世帯数の増加の主因は高齢者世帯の増加であることがわかります。
しかし、5年前の平成19年度の月平均被保護世帯数は、高齢者世帯49万7665世帯、障害者世帯・傷病者世帯40万1088世帯、母子世帯9万2910世帯、その他の世帯11万1282世帯でしたので、増加率としては「その他の世帯」が極めて大きいようです。
生活保護については偽装離婚などによる「不正受給」、あるいは意図的に勤労しない不適切受給が問題とされていますが、それらの事例の多くは「その他の世帯」に計上されていると思われます。
生活保護157万世帯の少なくとも5分の4は、高齢、傷病、障害等の必然的な理由が背景にあります。
しかし一部の不心得者のために、世論は、生活保護制度全般の抑制に傾いています。

(保健医療経営大学学長ブログ転載)

▼かささぎの連句的。

有明海のムツゴロウを調べていて、ついつかまってぜーんぶ読むはめになった、人間の方のムツゴロウの話。http://japan.digitaldj-network.com/archives/51663787.html

そういえば、同級生の井上くん、くまもとくんは、元気だろうか。
彼らは福岡の都市部で福祉方面のお役人さんをしているのです。
この生活保護制度担当の実際の苦労話を聞いてみたいものです。
丸山消挙。このひょうひょうとした人も元気だろうか。
長崎長崎原爆忌俳句大会応募用紙が先日届いたので、そう、思った。

IMGP4645 

  地平線まで麦青し鵲(かち)飛べり   下村非文 

写真は保健医療経営大学オフィシャルブログ引用。撮影:白木秀典先生。

▼生ログ解析こぼれ話

幻の命。
一週間のアクセスでも、全体のアクセス数の三割をこれが占める。
なぜまた。きっと月詞(つくし)の命日のせい。
生ログに、検索ワード、「幻の命 小説」で見えてるのがありました。
かささぎの旗10番目、思考の部屋の幻の命五位。
小説1番目にあったものを引いておきます。
かささぎ小説のカテゴリーにリンクさせておきたいから。

それでは、「幻の命 小説」の一位。

『幻の命』

作者takuto
理想と現実は違う

それを強く思ったのは、この瞬間が初めてだったのを今でも良く覚えている。
医師臨床研修制度で、僕は必修科目でもある産婦人科へと行く事が決まった時
僕は医者として、人間としての現実を目の当たりにした。

研修先の病院へと配属されて数週間後
僕は異常なまでの忙しさに体中が悲鳴を上げていた。
産婦人科の人員不足……
ニュースでは何度も叫ばれていた話題ではあったが、実際にこの身で体験して
その辛さ、困難さを理解する。研修医である僕でさえ、まるで奴隷のように働かされる環境。
ここで働く人間に昼も夜も無かった。
そういえば、たまたま仲良くなった産婦人科医の村井先生は
自虐染みた笑みを浮かべながら、俺に向けてこんな愚痴をこぼしていたことを不意に思い出す。

「医者一人あたりの医療訴訟が、一番多い診療科ってどこだか知ってるか?
何を隠そうこの産婦人科だよ」

口にはしなかったものの、その言葉の本質には

これだけ俺達は頑張ってるのに……

そんな心の奥底からの叫びが聞こえた気がした。
深夜の呼び出しが多い過酷な労働環境、低い対価、医療訴訟の多さ。
これが産婦人科の現状だった。

「やっぱ産科はないよな~。目指すんなら外科でしょ、外科」

僕の身の回りの同期研修医からそんな声が聞こえてくる。
これだけの悪条件をまざまざと見せ付けられたのだ。
その反応は当然と言えば、当然なことだった。
でも僕は皆と違い、意外にも産婦人科の興味は尽きてはいなかった。
元々産婦人科医になりたくて、という思いは別段持ち合わせていなかったし
何か特別な理由がある訳でもなかった。
ただ、初めてこの病院を訪れた日、その時に見た赤ちゃんを抱えた親子の姿が妙に眩しく見えて
その光景が脳裏に焼きついて離れないのが、理由と言えば理由なのかもしれない。

この時は産婦人科医になるのも一つの道

そんな考えすら芽生えていたかもしれなかった。
一人の、ある女性と出会うまでは……
その彼女との出会いは、何の前触れも無く訪れたのだった。


それは顔馴染みにもなった村井先生の診察室に、連絡を伝えに向かった時のこと

「どうもありがとうございました」

目の前で診察室の扉が開き、一人の女性の姿が視界に入り込んできた。
少し身長は小さめで、髪が茶髪な今風の女の子といった風貌。
何よりも彼女の服装である制服姿の格好に、僕の視線は集中していた。
僕の横を通り過ぎるその表情は、あまりにも自然体で普段通りのような振る舞い。
携帯を取り出し、ここが病院である事を忘れているような笑い声を浮かべながら
彼女はこの病院を後にしていく……
その姿が妙に印象的な光景として、僕の中に映った。

「おい研修医。さっきの女の子、何で俺の所に来たのか分かるか?」

いつの間にか僕の後ろに、村井先生の姿があった。
村井先生はこうやって突拍子も無く、僕に質問をすることは多々あった。
でも何故か今日の質問は、普段とは違う重みのある質問に感じられた。

「あの、えっと……」
「何だ? 歯切れが悪いな、いつもなら俺にズバズバと言ってくるくせに」

右手に持った缶コーヒーに視線を向けながら、先生が小さく笑みを浮かべる。
数秒間の沈黙……その後、先生はゆっくりと言葉を再び紡ぎ始めた。

「中絶したいんですけど……そう、さっきの女の子に言われたよ」
「……えっ?」
「調べたら、彼女は妊娠七週間だった。中絶を希望するなら本人と配偶者、保護者の同意が
必要だって説明してやったよ。そしたら彼女、迷うことなくこう言った。はい、分かりましたってね」

淡々と先生はその時の様子を説明していく。
僕は一言も口を挟むことなく、ただ聞こえてくる言葉を受け止める事しか出来なかった。

「どうした研修医、ショックだったか? でも分かっていたはずだろう。お前だって知っていること
年間の人口中絶数は約24万人。こんなことは日常茶飯事なんだ」

そうだ、分かっていたはずなんだ。
大学で嫌という程教えられた、年間出生数約110万人の実に4分の1に当たる数が
人口中絶数として存在している。
この現場にいる限りは、この場面に立ち会うことは避けられない事実。
頭の中では、始めから分かっていたはずなのに……
割り切れない僕が、納得できない僕がそこにいた。

「先生、先生はさっきみたいな女の子を見て……何も思わないんですか?」

僕の口から不意に、抑えきれない感情が溢れ出して来る。
己の拳を握り締めて、様々な感情に揺れ動かされて出てきたその言葉。
その質問に対し、先生は当然とばかりに

「何も思わないなんてあるものか、慣れる訳ないんだ。俺は産婦人科医になってから十数年……
ずっと耐え続けているんだよ、今にも爆発しそうな己の感情とな」

そう僕に向けて、言い放ったのだった。
先生が放ったその言葉は、僕の胸に嫌という程突き刺さって離れる事はなかった。


その日、僕は夢を見ていた。
生まれた子供を、愛しげに見つめる彼女の姿
横には初めて自分が父親になった事に、妙な恥ずかしさを感じている父親の姿
僕はそれを笑顔で眺めていた。
この三人には輝かしい未来があって、この生まれた子供には無限の可能性を秘めている。
そんな幸せに満ち溢れた光景、ありえたはずの瞬間。

これは幻、幻の命……

僕はその日がやって来るまで、そんな幻で作られた幸せな夢を見続けたのであった。


中絶手術そのものは、たったの十数分程度のものである。
その日に帰ることの出来る手術なため、彼女は数時間の間病院の治療受けて
この場を後にしていく。
帰り際、彼女の姿を確認できた。
その姿はやはり、初めて会った時と変わらない自然体であり
何事も無かったような表情を浮かべているように、僕は見えた。

「よぉ、研修医。コーヒー飲むか?」

先程まで、彼女の手術を担当していた村井先生が僕に缶コーヒーを投げ渡す。
二人で快晴の大空を眺めながら、ポツリと僕は先生に向けてこう言った。

「初めて先生に会ったとき、先生は僕のことを医者に向いてないって言いましたよね」
「あぁ、そうだな」
「何でなんですか?」

耳元にまだ幻の、命の声が聞こえる。
先生は一口、コーヒーを口に含みながら

「お前は優しすぎるからだ」

そうはっきりと僕に向けて、先生は言った。

引用元:http://ncode.syosetu.com/n2044l/

« 連休終わったアクセス解析。 | トップページ | »

コメント

今月号のニュースにもいい事がたくさん書かれていました。どれもこれも読んで欲しい。

命の教育は言葉ではなく、実際に赤ちゃんを抱かせたり、一緒に遊ぶだけでも効果があるようです。5年生ごろ精子と卵子の話を学校で教えてあるらしいのですが、命の重さを考える授業には繋がっていないのでしょうか?

最近、純潔教育って大切なことだったなあと思うようになる。子宮はお宮なんだものね。
たくさんの人が幻の命に来てくださるのは、つらいですよ。無言の訴えみたいで。
昔は非行少女のレッテルだったのが、普通にあるのかと思うと、、、あるいは普通にわがむすこたちが人さまの娘さんをそうするかもしれない、と思うと、、、。

なんとかしなくちやいかんのではなかろうか。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 生活保護の実際:

« 連休終わったアクセス解析。 | トップページ | »

最近のトラックバック

2020年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31