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2013年5月13日 (月)

一般病棟の入院基本料(特別入院基本料)について

保健医療経営大学学長

橋爪章

2013 年 5 月 12 日 一般病棟の入院基本料(特別入院基本料)について

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一般病棟入院基本料にはそれぞれ施設基準がありますが、どの施設基準も満たせない一般病棟については、当分の間、特別入院基本料として575点(5750円)が算定できます。
7対1入院基本料や10対1入院基本料を届け出ていた病棟については、施設基準の一部(厚生労働大臣が定めるもの)に適合しなくなった場合、基準に適合しなくなった後の直近3か月に限り、7対1特別入院基本料あるいは10対1特別入院基本料として、それぞれ1244点(1万2440円)あるいは1040点(1万400円)が算定できます。
入院患者の入院期間に応じた加算も低く、14日以内は300点(3000円)、15日以上30日以内は155点(1550円)です。
7対1特別入院基本料は10対1入院基本料より低く、10対1特別入院基本料は13対1入院基本料より低いので、早期に下位の入院基本料の施設基準を満たすように努力しなければなりません。
15対1入院基本料と特別入院基本料との差は370点(3700円)もありますので、どの施設基準にも適合せず15対1入院基本料の施設基準も満たせない、あるいは医療法標準数すら守れないような一般病棟は、早期に療養病棟へと転換したほうがよいということになります。
ただし、看護師が確保できないことだけが施設基準適合のネックとなっている病棟については、今後の看護師養成数の増加と、7対1入院基本料病床半減の政策誘導による囲い込み看護師の解放に期待することができます。
限られた数の看護師資源の配分としては、7対1入院基本料の病棟の維持よりも、医療法標準数すら守れていない病棟に配分したほうが適正です。

(保健医療経営大学学長ブログ転載)

▼かささぎメモ

病院はなぜ看護配置基準7:1こだわるの?-看護師のつぶやき35

「つまり、こういった収益面の事情から、7:1に看護配置基準を上げようとする動きが多くなっている。ここで、現在問題になりつつあるのが、病院の規模に係わらず7:1を認めていることである。

例えば、地域密着型の検査入院が多い小規模の病院でも上記の内容に該当すれば7:1を取得できるのである。現に40床くらいの個人の病院で7:1を取得している病院は結構な数がある。このこと自体が問題ではないが、これは看護協会や国の目指すところとは違うのではないだろうか。

看護協会や国は大学病院や市民病院から民間の200床クラスまでの急性期病院での取得をイメージしていたと思う。こういった病院では、急患も多く看護師さんをより多く配置して患者さんへの対応をしていく必要があると誰しも認めるところである。現在は、大学病院や市民病院ではほとんどが7:1を取得できているが、実は一番取得に苦労しているのが200床付近の民間の急性期病院である。」

2日本の病院の看護配置はこれでいいのか

聖路加看護大学学長 井部俊子

http://www.iryoseido.com/kouenkai/033.html

「地域的にみると、東京・大阪の都市部は看護師の離職率が高く、地方の秋田、山形は低い。経営母体別に見て離職率が高いのは、学校法人14.7%、個人・医療法人14.2%、次が済生会で14.0%だった。平均在院日数の短い病院では離職率が高い。新卒者の離職率は9.3%で前の調査では8.8%だった。
  別な指標で“存続率”を見る場合もあり、これはサバイバルレイトといっている。2004年看護師全体の存続率は86.2%で、2002年の84.1%よりは上昇している。新卒者では90.7%だった。」

「入院患者へのケアの提供は“病院”ではなく“病棟”が単位である。このことが重要であることは後述する。規則では1病棟“60床以内”と定められているが、私は60床は多すぎで25床くらいが適当と思っている。病棟の大きさにこだわる理由は管理できる情報量に限度があるからで、患者、家族、医師の特性などすべてに精通することが出来るのはせいぜい25~30床であると思っている。30以上になると先が見えなくなるというよりは全体がわからなくなるからである。」(夜間の病棟運営について)

「看護師のマンパワー不足が理解されないのはエビデンスがないためといわれる。文献的に見ると人員配置と医療の成果に関する研究は、欧米では盛んであるが日本の論文は少ない。アメリカの例では看護師の人数が減ると安全や満足度の指標が減少することを多くの文献が示している。
  カリフォルニア州はこれらのエビデンスをもとに、米国で始めて看護師の病棟配置基準を法制化し、2004年から義務化がされた。基準は“常時入院者6に対して看護師1人”であり、それ以上は違法になる、休憩時間もかならず誰かがいることが必要になる。4:1にするという議論もあったがシュワルツネッカー知事が4:1案の署名を先送りしたと報じられている。病院管理者の反対が強かったために消極的になったといわれている。
  日本の病院の入院ケアのマンパワーは少ない。関連するほかの職種は夜間いないことが多い。特定機能病院でも臨床工学士が夜間いないところがある。その他緊急の物品供給がうまく行かないこともあり、看護師がほかの職種の任務も担う、ただでさえ少ない配置に加えてほかの職種の役割も加わり、日本の病棟における夜間の看護業務は、安全確保の面で問題があるということを強調する結果になっている。」

3 漂流生活的看護記録http://eboli.exblog.jp/5066426

7:1そして4%

「実は常勤の看護師が今月ひとりクビになる。この仕事で、この看護師払底の時代にクビにされるなんざそうそうあることではないのだが、まあそれはそれなりの理由あってのことで。それはさておき、その看護師払底の原因となったのが2006年度診療報酬改定で設けられた「7対1入院基本料」という区分で、うちの病院もその「7対1看護配置基準」を取得した。しかし彼女がいなくなると日勤帯での患者7人に対し看護職員1の看護配置の維持がたちまち難しくなる。

そして今日総師長が病棟に超ニッコニコの笑顔で上がってきたと思ったらわたしを呼び止め「日勤の時給上げる、6%上げるから」といういきなりのオファーーーー!につい後ずさりしてしまった。

から?からの次は何?ヒャダ!アタシにもっと(日勤で)働けってこと?(あまりの恐怖感にオキャマモード)

なぜここまで7対1にこだわるのか、従来の10対1に比べると入院患者一人当たりの点数が一日286点(2860円、念のため言うと患者の実質負担額は858円)違う。そして病床数は内科のみで40床、一日11万4400円の売り上げの差が出る。要はその差額を稼ぐため必要な頭数なのである。そして患者から見ればわたしが常勤か非常勤かなんて関係ない、正看か准看かも関係ない、いや別に資格のない看護助手だったっていいのだ。必要なのはナースコールを押したらすぐ飛んでくる白衣を着た看護する機械。そう思えて仕方がない出来事が最近多くてね。扱いは機械なのに待遇は心をこめろとか、一体どうすりゃいいんだか。」

「4%は看護師総数に対する男性(いわゆる看護士)の比率。この業界ほとんど女性の寡占市場である。名称変更に際して男女共同参画社会が云々というもっともらしい言葉が添えられていたが、変更から5年経ってもこの有様である。」

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コメント

一般病棟特別入院基本料

5位

1位の教えてGoogle、回答が優れている。

特別入院基本料とは

でみえていました

滞在時間 4分48秒 閲覧ページ数 2ページ 参照元 療養病棟と一般病棟との売上

久々に読んだら面白い。

それで思い出したのが、次男の幼稚園からの友人。
偉大なる医師の祖父、父を持ち、しかしながら彼自身は確か早々に医師を断念し、看護師への道を選んだ。

それでつい、考えてしまったことがある。
群馬医大での同じ医師の手術ミス、あれは医師がたったひとりで犯したものではなかろう。医師にはプロフェッショナルフリーダムなんていう王権みたいなもんが預けられていたとしても、一人じゃ手術はできないはずだし、看護師や麻酔医やらが常にそばにいたはずだ。
異常な問題があれば、世間が騒ぐ前に、かれらがおかしいと声をあげたろう。
それをせず、何度も何度も同じ結果にしてしまったのは、なぜか。
マスコミの上っ面にぶくぶく浮かぶ情報の、目に留まるものだけを読んだだけでも、チラッとそんな疑問が過るのに。
あの問題を実際に見てきた看護師さんの、こころの声を聞いてみたいが、なぜかこんな時代でも、それはできないようで、私は2ちゃんねるでも拾えなかった。

組織の問題なのは間違いない。
そしてそれには、お上が点数で釣ったり、莫大な補助金を取り下げるなどのお仕置きは、逆効果にしかならないのではなかろうか。

それぞれの医療職人がそれぞれのプライドを賭けるべきだ。

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