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2013年4月24日 (水)

社会保障制度改革国民会議の議論   赤字を埋めるには。

保健医療経営大学学長

橋爪章
2013 年 4 月 24 日 社会保障制度改革国民会議の議論
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一昨日夜、次のニュースが流れました。

「健保組合、2年で積立金枯渇の恐れ 組合の8割赤字」(日経新聞)

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGC2202Q_S3A420C1PP8000/

“健康保険組合連合会(健保連)は22日、大企業の会社員が加入する健康保険組合の 2013年度予算をまとめた。

全1420の健保組合の8割強が赤字で、経常赤字の額は4573億円。“

“赤字の健保組合は積立金を取り崩し、給付にあてる。

それでも賄えない組合は保険料を引き上げている。”

“取り崩す積立金がなければ、保険料を一段と引き上げるしかない。

赤字を出さずに収支を均衡させる実質保険料率は9.6%だ。”

厳しい財政は高齢者医療の支援が理由だ。

13年度、保険料収入に占める支援金の割合は46.2%と過去最高になった。

大企業の健保組合が崖っぷちにある、という記事です。

同日は社会保障制度改革国民会議が開催されていますので、国民会議での議論もニュースで流れました。

「高齢者医療、「総報酬割」全面導入で一致 社会保障国民会議」(産経新聞)

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130422/plc13042221250012-n1.htm

“政府の社会保障制度改革国民会議は22日、医療・介護分野に関する論点整理の議論に入り、75歳以上が加入する後期高齢者医療制度への現役世代の拠出金について、大企業の健康保険組合ほど負担が増える「総報酬割」を全面導入する方向でまとまった。”

ふたつのニュースを並べると、国民会議は大企業の健保組合を崖っぷちから突き落とそうとしているようです。

国民会議での議論として、次のニュースも流れました。

「国保の運営、都道府県に移管へ 市町村格差を改善」(朝日新聞)

“消費増税に伴う社会保障の改革を話し合う政府の社会保障国民会議は22日、国民健康保険(国保)の運営を市町村から都道府県に移すことで大筋で一致した。

高齢化による財政悪化や地域格差の広がりを改善するねらい。

移管の環境を整えるため国が国保に財政支援する案が有力。

8月の報告書に盛り込む見通しだ。“

“財政が苦しい市町村で保険料は高くなりがちで、国保間の格差は最大で4倍を超える。”

後期高齢者医療制度の創設は、高齢化による財政悪化から国保を守る目的もありました。

平成20年度以降、国保には75歳以上の加入者はいません。

高齢化が口実とされていますが、地域格差が生じる原因のひとつには、各市町村独自に、一般財源から国保特別会計へ財政補填して保険料の上昇を抑えている実態があります。

補填財源の市民税は国保非加入者も納めていますので、国保非加入者は保険料を二重取りされていることになります。

国保の運営が都道府県へ移管されて市町村による財政補填がなくなれば二重取りの問題は解消されますが、都道府県内で均一化されるであろう保険料は、財政が苦しくて補填ができなかった市町村の水準にまで高くなります。

その保険料の上昇を抑えるために都道府県税から財政補填せざるを得ない事態となれば、国保非加入者からの二重取りの問題は残ることになります。

このような課題が解消できないため、過去半世紀以上にわたって国保の一元化案は唱えられては立ち消えとなる愚を繰り返しています。

国民会議では「国が国保に財政支援する案が有力」とされていますが、現時点においても国保への財政支援額は相当に大きく、国家レベルでの二重取りを強化しようとする案です。

健保組合員にとっては、後期高齢者医療へ拠出するための保険料負担と国保へ拠出するための税負担とがダブルで強化されようとしています。

国保の抱える課題は「一元化」で解決できるようなものではありません。

たとえばドイツの医療保険制度では、「一元化」ではなくて「多元化」によって保険者間に競争が生まれ、保険者は効率的な財政運営をせざるを得ない仕組みとなっています。

ドイツ国民は、いくつかの保険者の中から、保険料が安くて医療サービスが充実している保険者を選択して加入することができます。

各地域ごとに複数の健康保険の運営機関を設けてお互いに加入者獲得競争をさせる案など、国家百年の計を論ずべき国民会議には、ダイナミックな議論を展開していただきたかったところです。

(保健医療経営大学学長ブログ転載)

▼かささぎの一人ごと

取り崩す資金があと二年で枯渇って、まだ二年も持つの!!
かささぎ、そっちのほうが驚きだ。
石油や石炭などの化石燃料があと五十年ほどで枯渇するっていうのとおなじくらい。

さいきん生ログでばったり出合った、ある町医者の方の声。
いまの医療には二つの流れがある。
一つはお金に糸目をつけず、どこまでも治癒に向かって突き進むやり方、もう一つは、人のからだの自然な衰えである老いを受け入れて、過度の医療はしないやり方。
その方は、生きのいい先生でした。
本も書かれているそうで、とても売れているとのこと。
それだけ賛同者がいるということなんでしょう。
また、今の医療がそれだけ反自然な方向を向いているということでもある。
その理由は、いまの保険制度とはある意味商売でもあるからなんだよね。

父の記憶が蘇ります。
胃がんになったとき、手術で取り除いてもらいました。
が、最終的には、あたまに転移しました。
その都度、お医者さまからていねいな説明をうけ、私たち家族は諦めることなく除去手術をしてもらうことを選んだ。
もし、自分が、まるきり他人で、人ごととして父の病態を見ているのであれば、高齢なんだからと、手術はしない方を選択すべきと思ったろう。
ところが、じっさいは、そんな風には思わなかった。
できることなら、なんでもやってください。
助かるならなんでもやってください。
と思った。

http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-15.html

今朝、こんなサイトに出会いました。
同感です。
(この質問者は、結局どうなさっただろう。)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1283214377

▼金爆おまけ

昨夜、母と二人で「鴨、京都へ行く」を見る。
とても面白かった。松下奈緒さん、素敵ですね。
お医師を呼びにいくのに、人力車でというのが笑わせた。
さいごのほうで、ゴールデンボンバーの元気体操が出ます。
白塗り研二っちが前面に出てた。

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コメント

経管栄養でたったひとりだけ話せる人がいた話↓

オルフェさんの元気が出るブログ↓

オルフェの日記との出会いは、かささぎが病院の厨房で調理員として働いていたときです。経管栄養の食品の数々を調べていたときでした。

オルフェさんが足で操作するマウス↓

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