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2013年4月13日 (土)

舟を編む  映画封切りの日に

保健医療経営大学学長

橋爪章

2013 年 4 月 13 日 舟を編む

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2013年本屋大賞が次のように発表されました。
1位『海賊とよばれた男』百田尚樹/講談社
2位『64(ロクヨン)』横山秀夫/文藝春秋
3位『楽園のカンヴァス』原田マハ/新潮社
4位『きみはいい子』中脇初枝/ポプラ社
5位『ふくわらい』西加奈子/朝日新聞出版
6位『晴天の迷いクジラ』窪美澄/新潮社
7位『ソロモンの偽証』宮部みゆき/新潮社
8位『世界から猫が消えたなら』川村元気/マガジンハウス
9位『百年法』山田宗樹/角川書店
10位『屍者の帝国』伊藤計劃,円城塔/河出書房新社
11位『光圀伝』冲方丁/角川書店
翻訳小説大賞『タイガーズ・ワイフ』テア・オブレヒト作/藤井光訳/新潮社
本屋大賞の受賞作はしばしば映画化されています。
昨年の大賞『舟を編む』(三浦しをん)は、本日封切です。

『舟を編む』については、「医療経営士」情報誌の2012年5月号に書評を書きましたので転載(読みやすいよう、改行体裁は変更)します。
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≪花布(はなぎれ)≫
本書は2012年本屋大賞に輝きました。
本屋大賞のキャッチコピーは「全国書店員が選んだ、いちばん売りたい本」です。
書店員こそが著者側(商品)と読者側(顧客)の双方を最もよく知る立場にあると位置づけたところがミソで、書店員が一次投票で選出された上位10作品をすべて読んだうえで推薦理由を記載して二次投票を行い、大賞を選出します。
病院の事務部職員こそが医師側と患者側の双方を最もよく知る立場にあると位置づけて、「全国病院事務部職員が選んだ、いちばんの患者サービスマネジメント」を選ぶ「病院経営大賞」があってもいいかなと思います。
投票する事務部職員はノミネートされた患者サービスマネジメント事例をすべて勉強しなければなりませんが……。
<花布(はなぎれ)のある本>
良い病院であるか否かを見分けることは困難です。
受診してみなければわかりません。
同様に、良書であるか否かを見分けることも困難です。
読んでみなければわかりません。
しかし、著者や編集者の思いが詰まっている図書であれば丁寧な装丁が施されています。
著名出版社の創業者ができ上がったばかりの本を床に叩きつけて仕上がりを試したと言う逸話もあるくらい、本作りに情熱を傾けている人は装丁を重視しています。
装丁用語には本の各部位を示す、天、地、前小口、のど、花布、扉、チリ、背、平などがあります。
花布というのは本体と背表紙との隙間にわずかに覗く装飾布で、本来は補強を目的としていました。
現在では省略されることが多い部分ですが、花布は細部まで丁寧に作られていることの証です。
本書には鼠色の花布があります。
良い病院の見分け方についても、手懸りがまったくないわけではありません。
健全に発展している病院は事務部門がしっかりしており、事務部門がしっかりしているか否かは窓口職員の接遇で窺い知ることができます。
<特殊な職場における生きがいの追求>
本書の舞台は出版社の辞書編集部です。
医療に関する話題はほとんどありません。
しかし、重要性の割には華のない特殊な部署であるという点は、病院事務部との共通点を感じないでもありません。
「言葉は時代によって変わる。辞書編集は机に向かうだけの仕事に見えるけれど、実は常に社会や人間と接している“開いた仕事”なんですよね」(三浦しをん、受賞コメント)
物語では、他の部署では業務に適応できなかった主人公が、異動した辞書編集部において新しい辞書を編む中でその能力を発揮します。
逆に、辞書編集部に適応できなかった同僚が他部署に異動し、他部署から辞書編集部を支えます。
著者は職業小説の名手であり、本書では適材適所の人事配置がいかに彼らに生きがいを与えるかが存分に表現されています。
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(保健医療経営大学学長ブログ転載)

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コメント

さきほど、映画を観終えました。
クレジットロールで、三省堂が全面協力していることがわかりました。
とすれば、モデルは「大辞林」か「新明解国語辞典」の編集部。

ぎょ。
あなたさまは、そがーんいそがしかとに、よう封切り映画やら見らるるですね。裏山水。。。

「新明解国語辞典」~辞書にある人格

へのアクセスが折々にあります。
乙四郎先生に、書いてくださってありがとう。
ひらけば、何かみえるかな。
3位の三省堂のなにかある↓

舟を編む  映画封切り

105万件中3位
てのは、すごいね。
早い、素早い、ゆで太郎のそばなみのすばやさだった。

予告動画を見た。マツダ龍平がとても自然にはまっているよにみえます。

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