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2013年4月13日 (土)

歌仙 『鶏日の妻』

ハナミズキ

             ikebana:seisui eme  (hanamizuki,  siran)

   

歌仙『鶏日の妻』

時:平成25年4月13日(土曜)

所:広川町古墳資料館二階会議室

捌・姫野恭子

オモテ

春惜しむ青黄赤白黒(しょうおうしゃくびゃくこく)のいろ 姫野恭子
  土手のカタクリひとつだけ咲く              八山呆夢
腕白な子を負ひ仔馬駆け出して            青翠エメ
   げんこつ大の丸いおにぎり            東妙寺らん
軒深き厨(くりや)の窓に月くだる            山下整子
   里山近く法師蝉鳴く                  らん

ウラ

振り出しに戻らないかと野分だつ          整子
   雲ひとすぢに織りあげし指           沢 都
スコッチを少しだけ注(つ)ぐ夕闇          らん
   はつものだった はつ恋だった         恭子
ひとしきり泣いてしまへばそれで済む        整子
   アベノミクスの株価マジック           らん
密やかに半島照らす夏の月             えめ
   自転車屋の角曲がるががんぼ         都
ふかく息吸ったあとには吐きなさい          整子
   刹那刹那と声のする方              都
花咲いて散って優しさ垂れ流し           研修医太郎
   疲弊してゆく胡葱(あさつき)の株       せいこ

名残表 

この道でいいのか浅蜊砂をはく       呆夢
   コルト通りでズックがゆるむ       都
マグダラのマリア一夜にして孕み      セイコ
   逆巻く龍が映る姿見           らん
鶏日の妻となる日の襷掛け         都
   十日戎(えびす)でかき寄せる福  えめ
極冬の雪の大路のラーメン店        恭子
    鋼(はがね)のドアは固く鎖(と)ざされ  せいこ
上枝(ほつえ)より刻(とき)降る石の柩にて      都
    あくび一つで殺す噺家    らん
艫綱(ともづな)の結び目ごとに望の月   都
   荒磯(ありそ)の上を荒鷹は舞ふ    恭子

名残裏 

行く秋の風の涯(はたて)の二王座坂    都 
  強運の人幸運ならず          竹橋乙四郎
そのままで洗はずにある桶のもの     整子
  ”スターダスト”を口笛で吹き       えめ
花吹雪君は静かに徽章置く         らん
   翼かへして雲雀来る頃        呆夢         

用語

①青黄赤白黒(しょうおうしゃくびゃくこく)のいろ

親鸞の歎異抄のなかのことば。解説;http://www.plinst.jp/musouan/koramu71.html

カタクリの花

カタクリの花。白いカタクリの花

写真引用はhttp://w01.tp1.jp/~a061485169/katakuri.html

ありがとうございます。

かたかごの花ともいいますね。大伴家持の歌に、

「もののふの 八十乙女らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花」(万葉集・巻18)

②法師蝉
つくつくぼうし。晩夏から初秋の蝉。
これを釈教とするかと迷うが、蝉だし、おもても折端だし、可。

例句集をみますと、ほとんどが名残を惜しむような、余情深い句ばかり。
http://www5c.biglobe.ne.jp/~n32e131/aki/housizemi.html


③スコッチ

スコッチ・ウイスキー英語: Scotch whisky)とは、英国スコットランドで製造されるウイスキーのこと。日本では世界5大ウイスキーの1つに数えられる。ウイスキーの製法がスコットランドに伝わった時期は定かでないが、遅くとも12世紀から13世紀にかけてという見解が有力である[18]。製法の要の一つである蒸留技術はアイルランドからキリスト教とともに伝来したとされ[19]パトリキウスによってもたらされたとする言い伝えもある[20]

④はつもの

この日みなで、わらびをはつものとしてたべた。
とうみょうじがいうには、「昔は初物を東をむいて、笑いながら食べる風習があった。」
これは、かささぎが以前こよみを調べていた頃、たくさん読んだ吉野裕子の陰陽五行の本にも民俗学とのからみで出ていました。笑うと咲くが同じでした。方位の東は時に移し替えると春です。そのことからも、さきほどの発句の色の名前は親鸞のなかでは、森羅万象を指していたことがわかる。

⑤アベノミクス

安倍とエコノミックスを合わせた造語[3][4]。呼称は中川秀直がつけた[5]。ドイツ語、英語、フランス語では Abenomics[6][7][8][9]と表記される。結果、いまのところは株価があがるなどいい方へ振れている。しかし、あとはどうなときゃあなろたい。(おてもやんの歌詞)

⑥半島

ふつう、半島といえば、朝鮮半島を指す。(らしい。)

⑦ががんぼ

蚊のでかいやつ。
弱い。刺さない。のろい。
岐阜大学のガガンボ図鑑:
http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/html/kyo/seibutsu/doubutsu/07hae/gaganbo/

この問答ががっちゃ面白い。http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1428901694

⑧刹那

せつないの語源。仏教用語。一瞬。

先日の乙四郎先生コメント

ゴールデンボンバーの新譜がリリースされました。

「切ないほど」

⑨胡葱(あさつき)
浅葱とも書く。わけぎとは異なる。
わけぎとは、種はワケギで、ネギとタマネギとの雑種でネギの一変種です。ネギと違い球根があります。
あさつきとは、種はアサツキで、エゾネギの一変種です。ネギと違い球根があります。
http://homepage3.nifty.com/sizenrankato/minpou/minpou2010/minpou2010.02.21/newpage6.html
なぜ胡にネギと書くのか。中国に原産地でもあるのかな。
⑩コルト通り
フランスの通り、ユトリロの絵によく描かれた。
http://plaza.rakuten.co.jp/stephanie2/diary/201208270000/
⑪ズック
固くて分厚く丈夫な木綿や麻のかばんやくつ。
オランダ語、でしたっけ。
⑫マグダラのマリア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%83%80%E3%83%A9%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%A2
⑬鶏日

読み方:ケイジツ(keijitsu)

元旦異称

【正月一日は鶏の日、二日は狗の日、三日は羊の日、四日は猪の日、五日は牛の日、六日は馬の日、七日は人の日】

⑭十日戎(えびす)

1月10日および、その前後の9日、11日におこなわれる戎社の祭礼。俗称は、「えべっさん」。1月10日前後に商売繁盛の神として親しまれる、戎(恵比寿)神(「えびす様」)を奉り、参詣者が商売繁盛を願う。西日本では一般的。

⑮極冬

かささぎはこの「きょくとう」という言葉を初めて知り、初めてここで使った。
出典はなんと石川啄木。えめさんが持参していた詩集からの言葉。
意味としては、玄冬、冬のきわまりという意味ではないかと思う。

人生における季節となまえ:http://www.geocities.jp/hpsjh326/h25seisyun.html

⑯荒鷹

捕らえたばかりの野生の鷹のこと。訓練を施して狩猟用として飼
いならすが、山野で育った鷹の気性は荒々しい。

ところで、佐賀に鷹匠となった女子高生がいる。
その女性は田んぼで鷹を訓練していました。
立派な鷹匠になってください。とてもかっこいいです。
需要がどういうところであるのかが今ひとつ不明ながら。

⑰二王座坂 

臼杵の観光地。
この句、座五にどこを置くか、しばらくかかった。
大分の地名にしようとしたが、臼杵では二語足りない。
宇佐の町ではなにかピンとこない。
都さんの口から、におざざか。という言葉が出たとき、
おお、あれか。とすぐわかりました。
中津の横山康夫先生から頂いた絵葉書が二王座坂のでした。
知らなかったのでどこなのか調べたら、臼杵ではないですか。
ハッとしました。
みやこさんの故郷は臼杵です。

写真を探してきました。ここ。

一時、あの春日局が住んでいたのだそうです。

引用出典:http://washimo-web.jp/Trip/Nioza/nioza.htm

⑱スターダスト

スターダスト  ナッ金コールの歌

⑲徽章

職業、身分、所属団体などを表す、胸や帽子につけるしるし。バッジ。

⑳強運の人幸運ならず          竹橋乙四郎

この句がふと浮かんだ。以前なにかの文音中に捨てた句。
たしかに言えている、真理だと思って、また取り出した。

格言みたいにここに投げ入れてみました。
竹橋乙四郎は留守で不参加でしたが、一句。
ナウ二句めのこの位置。
中山宙虫がおっぱしのそらんなら。

最初の座でも、強烈でしたね。
ここ、鬼の本籍地です。

http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_4b72.html

みやこさんは、もちのつきを一句だけ出してくれてましたね。
ときこというのがみやこさんの本名、都紀子、(そういや、つきことも読めるね。)

お疲れ様でした。みなさま、ありがとうございました。

いい句がたくさん出ました。
このつぎは全員揃いますように。

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コメント

歌仙「鶏日の妻」、満尾、おめでとうございます。

都さんが来て下さって、締まりましたね。次にはご一緒できたらと思います。

連句はやはり、座のもつ力が大きいですね。連衆の力でしょうか。
次回は日時を調整して、1日じっくり取り組みたいと思います。

ぼん。
忙しい朝の出勤前に来てくれて、ありがとう。
挙句の雲雀なんだけども。
ひたすら雲を織り上げた指というイメージの強い句がウラ2にあり、雲の字を消してひばりまたはヒバリとしたい。その前に尋ねたい。
ひばりは渡り鳥なの?
どうも私の観察ではずっといるよな気がしてね。
見張ってないからわからないけど。うちの裏は麦畑なのでね。
あの囀りだけは三月、へたすれば二月末ころから耳にしている、普通に、ああ揚雲雀があがっているなと思うのは、かなりあったかくなって、四月が多いですけどね。
春の鳥だと思うけれど、冬にもいたように思う。
それ以外の季節はどうかわからない。
調べると、わかるようでよくわからないのです。
留鳥と書かれていたり、渡り鳥とあったり。
せからしいことに美空ひばりの渡り鳥だよってのまで出てくるけんね。

ぼんが出して行ってくれた句を残してる挙句、
つばさかえして、という表現は、つばさをひるがえすというよなニュアンス、つばさをきりかえすのはどっちかというと、つばめなんだよね。ひばりはホバリングをするから、あまりそんなイメージはありません。で、どうしたらいいかと朝からどうしよどうしよ。どうしよ?

鶏日の妻、ありがとうございます。
ぼんさんに会えず残念でありました。
次回にはぜひ!ご一緒したいと願っております。
えめさん、整子さん、らんさん、恭子さん、ありがとうございました。

恭子さん、よければ鶏日の句は、このままにしてください。  「日」がうるさい気もしますが、「妻となる日」を残したいです。

せいちゃんも同意見でした
かえたら意味ははっきりするけど、なんか大事なものが消えてしまいます
不思議なものですね

この恋句は、みやこさんの総てだと思った。

みやこさん、ありがとうございます。
予定があったんでしょう?すみませんでした。

「日」が並んでますね。いけませんね。
挙句の雲雀も一考の余地ありですね。
う~ん。

ヒバリは渡り鳥だと言う返事が返って来ました
工場の年上の人に聞いてみた

「鶯と並んで、日本人に最も親しまれる代表的な春の鳥といえよう。」(新日本大歳時記より 講談社)

「北海道などを除くと、雲雀は一年中同じ所にいる留鳥。地味な模様と色で気がつかれにくく、鳴き声も秋や冬には、ピュルピュルと鳴く。」
          (日本の四季 朝日新聞社より) 

以上であります。   
つばさをひるがえす・・ 確かにツバメのイメージですが、空高く遊ぶ様子の「舞雲雀」ってのもあるし、
急降下するときは、羽ばたいていないので、この句で差しさわりない気がします。

みやこさん、調べてくれて産休。うお、久々に産休とったな。
やはり、ちゃんと調べて観察してる人たちがいるんだね、安心しました。
ずっと畑のなかにいるような気がしてた。
水田になったら、草むらに移動してね。
雀によく似てますね
10日エビスですが、ほかに言い方ないかいな
おえべっさん、では季語たりえぬか。

みなさんおつかれ様でした。
十日戎→戎祭 でいいですか?

えめさん、ありがとうございます。
「妻となる日の」「妻となるなり」
どちらにするか・・最終的には、捌きにお任せいたします。

俳句ならば、鶏日や・・なんですが。
よろしく !!

みやこさん、妻となる日のがいいよ。いじるまいよ。

「おえべっさん」ってのは、若松の春四月と冬十二月の祭りでした。だから違いますね。
博多にも十日戎あった記憶がありますし、久留米の日吉神社も十日戎ありました。
さて、十日戎の別名。
初戎、初恵比寿。宵戎。戎祭。戎笹。福笹。残り福。。。。。こんなにどっさりあります。
戎笹にてかき寄せる福
初戎にてかき寄せる福
(ささのほうがいいかも)

はい^^宜しくお願いします。

はつだと、はつものやはつこいがあるけんですたい。
こういう、れんくにおける、しょ調整、これぞ様式がおのずと要求するものでありまするね。

みやこさんがいることのなみだがでるほどのありがたさ。
からだはしんでも、こころは死なない。
いまもいます。

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