無料ブログはココログ

« 久々の厚生科学審議会 ~ 二年ぶりとは。 | トップページ | »

2013年2月 9日 (土)

検討課題山積の医療部会 ~ 病棟ごとにお上に報告する医療機能

保健医療経営大学学長

橋爪章

2013 年 2 月 9 日 検討課題山積の医療部会

Share on Facebook


長らく停滞していた政策課題の審議が、厚生科学審議会(2月5日開催。2年ぶり)、社会保障審議会(1月31日開催。9か月ぶり)、同医療保険部会(1月9日開催)、同介護保険部会(1月21日開催。1年2か月ぶり)と続々と再始動していますが、社会保障審議会医療部会は昨年の6月以降休眠状態のままです。

医療部会は第6次医療法改正に向け、病床の機能分化等の重要課題を審議する場です。

医療部会における、昨年6月時点での一般病床の機能分化の推進についての整理では、基本的な考え方として、次のようにまとめられています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

○ 今後の本格的な少子高齢社会を見据え、医療資源を効果的かつ効率的に活用し、急性期から亜急性期、回復期、療養、在宅に至るまでの流れを構築するため、一般病床について機能分化を進めていくことが必要である。

○ 地域において、それぞれの医療機関の一般病床が担っている医療機能(急性期、亜急性期、回復期など)の情報を把握し、分析する。その情報をもとに、地域全体として、必要な医療機能がバランスよく提供される体制を構築していく仕組みを医療法令上の制度として設ける。この仕組みを通じて、それぞれの医療機関は、他の医療機関と必要な連携をしつつ自ら担う機能や今後の方向性を自主的に選択することにより、地域のニーズに応じた効果的な医療提供に努める。

○ これにより、急性期医療から亜急性期、回復期等の医療について、それぞれのニーズに見合った病床が明らかとなり、その医療の機能に見合った医療資源の効果的かつ効率的な配置が促される。その結果、急性期から亜急性期、回復期等まで、患者が状態に見合った病床でその状態にふさわしいより良質な医療サービスを受けることができることにつながる。将来に向けて、急性期医療から亜急性期、回復期等の医療について、それぞれの機能に応じた資源投入により体制を強化し、入院医療全体について機能強化を図る。

○ こうした仕組みを通じて、それぞれの医療機関が担っている機能が住民・患者の視点に立ってわかりやすく示されることにより、住民や患者が医療機関の機能を適切に理解しつつ利用していくことにつながる。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

これらの機能分化を推進する手段として、医療機関が担っている医療機能を自主的に選択し、報告する仕組みが次のように提案されています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

○ 各医療機関(診療所を含む。)が、その有する病床において担っている医療機能を自主的に選択し、その医療機能について、都道府県に報告する仕組みを設ける。その際、医療機能情報提供制度を活用することを検討する。

※ 報告は、病棟単位を基本とする。

(報告すべき内容)

○ 各医療機関は、急性期、亜急性期、回復期その他主として担っている医療機能の内容を報告する。

○ 報告する医療機能毎に、提供している医療の機能や特性、人的な体制、構造設備などの病床機能についても併せて報告する。報告を求める各医療機能の考え方や具体的な内容については、医療提供者や利用者の意見も踏まえながら、医療部会の下に設ける検討の場において、別途検討を進める。

(報告とその内容の閲覧、都道府県による公表について)

○ 各医療機関は、定期的に、都道府県に報告するとともに、報告した事項について、当該医療機関において閲覧に供するなど患者や住民にわかりやすく提供する。

○ 都道府県は、各医療機関からの報告の内容について、患者、住民にわかりやすい形で公表する。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

地域において均衡のとれた機能分化と連携を推進していくための方策としては、次のようにまとめられています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

○ 地域において急性期、亜急性期、回復期等の医療を提供する病床などが、地域の医療ニーズに対応してバランスよく配置されることにより、地域全体として適切な機能分化と連携を推進し、地域医療の充実を図る。

○ 具体的には、都道府県は報告の仕組みを通じて地域の各医療機関が担っている医療機能の現状を把握する。こうした現状や高齢化の進展を含む地域の将来的な医療ニーズの見通しを踏まえながら、医療提供者等の主体的な関与の下で、新たに医療計画において、今後のその地域にふさわしいバランスのとれた医療機能の分化と連携を適切に推進するための地域医療のビジョンを地域ごとに策定する。

※ 国において、予め、都道府県に報告された医療機能に係る情報を分析し、地域において均衡のとれた医療機能を適切に推進するための地域医療のビジョンに関するガイドラインの作成等を医療提供者や利用者の意見も踏まえ、検討。その際、医療資源の限られた地域等について、地域の実情に応じた配慮も併せて検討。

※ 上記のビジョンの策定については、医療機関からの情報を踏まえ行うものであることや都道府県の準備期間を考慮し、次々回の医療計画の策定の中で検討。

○ 国は、各地域の病床機能の現状を把握、分析し、地域の実態も踏まえ、医療法における医療機能の登録制など位置づけのあり方や病床区分の見直しについて今後検討を行う。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

これらの、機能分化を推進するに当たっての基本的考え方や、国や都道府県、医療機関、患者・住民等の役割について、第6次医療法改正に盛り込まれることとなりますが、上述のように「検討」すべき事項がまだまだたくさんあります。

(保健医療経営大学学長ブログ転載)

▼かささぎの一人ごと

~部会ときくと、苺部会を思い出す。
かつていちご生産者だったころの。

コメント

会議ほど面白くないものはないですよね。
会議名が難しくて素人の私にはよくわかりません☆

http://musicwatching.com/

同感です。
宣伝用のコメントでもうれしいです。
これまで、ローンのCMしかつかなかった。
投稿: かさ。 | 2013年2月 9日 (土) 11時27分

« 久々の厚生科学審議会 ~ 二年ぶりとは。 | トップページ | »

コメント

上のコメ、我ながら笑える。
検索サイト Google  検索ワード 病棟 機能 情報提供

7位でした。
どれもコチコチの記事ばかりです
もちろん学長ブログもそうなのですが、どこかに風穴をあけたいといつも狙っています
難しいですねえ

検索サイト Yahoo  検索ワード 病棟ごとの医療機能の名称と内容

4位

上がってきましたね

この問題、本質はなんなんだろ。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 久々の厚生科学審議会 ~ 二年ぶりとは。 | トップページ | »

最近のトラックバック

2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31