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2012年12月 7日 (金)

平成23年医療施設調査・病院報告(12) 患者数から標準医師数を割り出して見えるもの

保健医療経営大学学長

橋爪 章

2012 年 12 月 7 日 平成23年医療施設調査・病院報告(12)

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病院報告により、人口10万対1日平均患者数がわかります。
医療法により入院患者48人あたり1人の医師を配置しなければならない病床(療養病床、精神病床)の人口10万対1日平均患者数は477人(標準医師数9.9人)、入院患者16人あたり1人の医師を配置しなければならない病床(一般病床、感染症病床、結核病床)の人口10万対1日平均患者数は540人(標準医師数33.7人)、患者40人あたり1人の医師を配置しなければならない外来の人口10万対1日平均患者数は1097人(標準医師数27.4人)なので、人口10万人あたり計71人の医師が必要ということになります。
(※厳密には、内科、外科、産婦人科、眼科および耳鼻咽喉科を有する100床以上の病院と大学附属病院の精神病床では入院患者16人あたり1人の医師配置が必要で、また、耳鼻咽喉科と眼科の外来では患者80人あたり1人の医師配置でよいのですが、ここでは厳密な計算はしていません。)
実際の病院従事医師数は人口10万人あたり156人ですので、標準医師数の倍以上の医師が病院で働いていることになります。
医師不足が叫ばれていますが、全国的には医療法による標準医師数が満たせないほど不足しているというわけではありません。
なお、病院の全国平均が標準医師数を満たしているとはいっても、病院ごとにはばらつきがありますので、地域平均値と標準医師数との差が小さい地域では、医師数が標準医師数に達していない病院もあり得ます。

都道府県別に、人口あたり医師数と標準医師数との比が大きい順に並べると、次の通りです。

3.1 東京
2.6 神奈川
2.5 栃木
2.4 京都、滋賀、大阪
2.3 愛知、
沖縄、福岡、奈良
2.2 兵庫、岡山、静岡、千葉、宮城、鳥取
2.1 島根、埼玉、山梨、石川、徳島
2.0 長野、群馬、福井、岐阜、
佐賀、和歌山、三重、岩手、茨城、長崎
1.9 山形、富山、広島、香川、
大分、熊本
1.8
 宮崎、愛媛、福島、鹿児島、高知、山口、秋田
1.7 青森、北海道、新潟

比が小さい地域では医師の絶対数が不足気味である可能性がありますが、比が大きい地域における「医師不足」は、絶対数の不足ではなく医師配置の偏在によるものでしょう。

(保健医療経営大学学長ブログ転載)

▽鵲の一人ごと

あの記事が常にヒットしている理由が知りたかった。
「診療報酬のおおもとにある人員配置基準数を求める数式」
これから、患者数がわかれば、標準医師数も求めることができますね。

▽参照:

標準医師数の求め方、数式:
http://tokowotome.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-ef0b.html

常勤と非常勤医師のカウントの仕方:http://www.pref.ehime.jp/tou25101/shikokuhoken/iryoukanshi/hp/03hpbesshisankou.pdf#search='%E6%A8%99%E6%BA%96%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E6%95%B0'

年度平均数か、直近一年か(←これ、同じことを聞いているんじゃないみたいですね。)http://mediwel.livedoor.biz/archives/1208253.html

▽かささぎ小説

23歳という年齢は未婚女性にとって微妙な年齢である。
ここを過ぎると、姥桜になりかねないと少しあせる。
かおりは自分ではまったく気づいていないが、それがあったのかもしれぬ。
職場への不満がさほどあるわけでもないのに、ふとその職員募集の求人広告に心が動いた。
徳峰会病院が職員を募集していた。このごろのしてきた新しい病院で、院長の徳嶺はまったく新しい経営理念で病院経営に意欲を燃やす人として、注目されていた。聞くところによれば、徳嶺は徳の島出身だという話であった。
とにかく面接試験に行ってみよう。
かおりは何かわからないものに背中を押されるようにして、建ったばかりの病院に出かけた。
受験者はたくさんいた。徳嶺自身も来院していて、自身で質問を受けたり、浴びせたりしていた。
かおりは、あまりものごとを深くは考えないタイプである。
第六感ばかりで生きてきた。そのかおりには、実際に会ってみた徳嶺の印象は、なにか、暑苦しいような、ひたひたと押し迫るような、そんな雰囲気を身にまとった人に見えた。とたんに、この集団面接会の席上を飛び交う会話も耳に入らなくなる。
もうここへは来ないだろう。とかおりは思う。

帰路、病院を出て、バス停まで歩きかけたとき、あっと思った。
小さなワゴン車の窓をあけて、声をかけてきた男。
車には医薬品卸の会社名がある。
「どうして?」
「そっちこそ」
まあ、のれよ。と男はいった、駅まで送るからと。
学生時代に知り合い、就職して疎遠になった南であった。
南は仕事でここを回っているといった。
きけば、かおりの勤めている医院にも南の会社は取引があった。
高宮駅につくまでには、南はすっかりかおりの心をとらえてしまった。

それからしばらくして、かおりは仕事をやめ、南と結婚した。
あの徳の島出身の徳嶺がいなければ、南との再会はなかったのだ、とかおりは思う。
えにしの糸の摩訶不思議さ。
南は、徳嶺以上に暑苦しい熱血漢であったことを付け加える。



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コメント

学長ブログの端っこに極小短編小説を書かせてもらっています。斧田千晴(のちの山内令南)がひとりでこつこつとそれをたくさん書いてはおくってくれてたっけ。
この短さだと、あっという間にでき、見直す間もないので即興性がある。ということは無意識が入り込んでる部分が多い。
こんなところに書かなくても。と非難されそう。すみません。なんとなく書きたくなりました。まあ、色気がありませんからなあ、このブログ最大の欠点は。バランスをとりたくなるんですね。

>23歳という年齢は未婚女性にとって微妙な年齢である。
ここを過ぎると、姥桜になりかねないと少しあせる。

この出だしに異議あり。
あなたは○○歳を過ぎれば姥桜とあせりますか?
わたしの娘は30歳に近づいたとき、そう感じたようです。
世代が違うと、そういうことへの感受性も変わっていきます。昭和一桁世代と私たちと、その子世代では、どんどん遅くなっていて、三歳ずつくらい伸びている(注・我が家比)。
からだの本来もっている適齢期は不変だろうから、むすめは出産を急がないといけないだろう。なのに、仕事の関係でまだ子をもてないといってます。

かささぎは、このところ話題にあがった、徳の島から思いだしたこと、それも自分の人生で結婚をきめる出会いに徳の島が遠く響いていたことにハッと気づき(そこだけ事実)、連句的えにしとでもいいましょうか、歌仙の流れにも似て、どこかで人の世の人事と自然界の営みを全て統べる神様が、にやにやしながら、一人空の上で下界をみながら歌仙をまいておられる様子を想像してしまいました。

<日本の医療と世界との比較>
社会保険旬報の8月号にあった濃沼論文の一部を紹介する。医療パフォーマンスシステム達成度で日本は一番であるが、1位から3位までの差は2ポイントしかない。10カ国先頭集団の中でこの差は意味がないという。自己評価ではアメリカは1位、日本は17位、病床数では日本は欧米の2~3倍、職員数1/2~1/3、在院日数は3~5倍、外来の患者数は2~3倍、診療時間は1/2~1/3である。CTやMRIの台数では日本はどこの国よりも突出している。日本人はサービスではなく検査で補っている。一般企業の意識はポスト産業資本主義時代に入っているといい従業員を重視している。日本の医療は器械に頼りすぎる傾向にある。」

これ。
診療報酬のおおもとにある・・・記事についたコメントから拾ってきました。

検索サイト Yahoo  検索ワード 医者の数対患者

6位

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