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2012年8月15日 (水)

玉藻社 星野椿先生の大虚子の句についてのお便り

私信を断りもなく公表することはいけないことだ。
しかし、思いついた時にやっておかなければ、永久にその機会を逸してしまう。

藪秀野の文化学院卒業アルバム「こくりこ」に高浜虚子が寄せていた一句があまりに見事な草書体で読めず、あちこちに写真を送っては何と読むのか調べていたのですが、あるとき、ふっと読み解いた人がいて、その人は遠方の一度もお会いしたこともない先生でした。どんな縁かも忘れかけました。巡り巡った縁、ふしぎな縁。その人は、句集の中に発見したといわれた。
そういうふしぎな縁のことや、句のもつ不可解さについて、虚子ゆかりの俳人に当の問題句について尋ねる手紙を書いた、それへの返信です。年度ははっきり覚えていませんが、日付は4月26日と書かれています。

今日読み返してみまして、資料としての価値があると感じ、一人で死蔵すべきではないと思いました。
星野椿先生、いつも西日本新聞の俳壇選評、拝見しております。
どうかまるごとの引用転載をお許しください。

以下、

玉椿吹矢当りて日数哉     虚子

についての星野椿先生の返信です。

始めまして

 お手紙頂戴しました
多分この句は
玉椿に吹矢が当ってその傷口から
だんだんいたんできて落ちる迄の
日数を詠んでいるものと思はれます
真っ白な玉椿の哀れさが
出ているのではないでせうか

 とても原文は読み難く私も文化学院
からコピーを頂いた時には分かりませんでし
たが、 誰かが解読いたしました

 本当に人騒がせな虚子の句でございました

 

 当時の文化学院の生徒さんは
二、三の方が 高濱先生から俳句を
習ったわよと今九十近くお元気で
私共の結社にも投句していらっしゃいます

 文化学院は今でも若者の憧れとかで
私の知人の孫も近々入学するとの事で
ございます

西村伊作さんの一生をテレビを通して
見ました
娘様達は皆外国暮しの様ですが
今以て文化学院は健在です

(私へのあいさつ文、略)
お送りいただいたれぎおん拝見して感動いたしました

くれぐれもお大切に 益々のご活躍を期待いたします

   星野 椿

私は虚子の次女
星野立子の長女で
ございます
昭和五年生れです

※昭和五年生まれ。わたしの母と同い年です。
ね?この年代、新旧入り混じった仮名遣いに特徴がございますよね。
それが自然なのだと思います。


ちなみに、先生の便箋には、

 年惜しむ共に旅せし日を刻み    椿

と末尾に肉筆の一句が刷り込まれてました。

(はい、かささぎは普通にミーハーで、天下の大虚子の血をまっすぐ引かれるお方に、緊張いたしました。この手紙も家宝にしなきゃと思っていますが、がさつなかささぎのこととて、そういうのがとっても苦手、つとに危ぶまれ、いまのうちにネット上に保存しておきます。これなら、決してなくならないし、共有財産になるから。)

あっ。そうだ。いま思い出した。
ある日のアクセスで、日展最年少のキーワードで河童の石井竜也監督の記事にどなたかがお見えだった。おかげで、石井監督も文化学院出身だということを知りました。

 

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コメント

玉椿吹矢当りて日数哉     虚子

この、中七が読めなかったのです。
草書をよむときは、たぶんこうだろうとあたりをつけてしかよまないものですが、まさか、吹矢とはお釈迦様でも想像しなかっただろうとおもう。それぐらい意外だった。
椿先生の読みがただしいものなのですが、しかし、虚子が卒業アルバムにこれ一句を寄せたきもちを考えると、連句的です。
大震災の翌春という時代におくる励まし、巣立つ少女たちにおくるエール。まるで今に通じます。

「星野椿」

検索でこちらへおいでです。
わりと、アクセスがあります。

検索サイト Yahoo  検索ワード 星野 椿

2位

たまに開かれ、読まれております。

株価大暴落。
メリーきたがわさん、スマップ問題で浮上。
その余波でここをひさびさにひらく。
↓メモに残す。

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