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2012年7月14日 (土)

源心『たまご石』(現代仮名)と16日のこと

源心  『たまご石』

   時・平成15年4月11日

   於・広川町民センター(八女郡広川町)

けものみち抜けて来たるやコムラサキ   姫野恭子
  探し当てたる岩の滴り           前田圭衛子
へんぽんと大漁旗は飜めいて        山本伽具耶
 村は総出の催合(もやい)なるらん    三宅繁代


地誌まなぶ少年の頬月さやか       仲  武彦
  露蹴りて発つしんがりの鳥       沢   都
相聞の盆のままごと始めましょ       山下整子
  君在りし日の椅子まだあたたかき   伽具耶
そのかみの純情詩集遠くなり        武彦
  像曳かれゆくフィルドス広場       整子
大北風(おおきた)の鍋の底には砂がある   都
  貧乏ゆすり気がつけば又         恭子
花の日は母に似しこと嬉しけれ       都
  彩とりどりに揚がる風船      繁代


名残表

春雨に薄くけぶりて苗木市    繁代
  理想に燃えよ現実を見よ    整子
手を洗い仏を洗い嬰(やや)洗う  伽具耶
  三万年のたまご石積む    恭子
蕭条と麗谷(うつくしだに)のほととぎす  繁代
  ドリームキャッチャー何を忘れし  伽具耶
秘め事のはずが噂になる不思議  武彦
  月青くして雪女佇つ     都
松過ぎの振袖しまう桐の箱   整子
  酒は憂いの玉箒かも   武彦



名残裏   

ふるさとへ貨物列車は折り返し   都
 歌声はずむ遠足の子等      伽具耶
現し世を愛でて大樹の花盛り    繁代
 陽炎ゆれるかたりべの島     整子

(脇句のみ、前田師よりいただく。ナオ8よりは文音)

客人:仲 武彦
    三宅繁代

連衆:沢 都
    山本伽具耶
    山下整子

捌・姫野恭子

今朝いちばん、前田先生から電話。
「雨、大丈夫ですか?」

連句にお誘いした耶馬渓の三宅繁代さんは家が浸水、連句どころではないと電話がありました。
八女はいまのところ、まだなんとか。
矢部川流域に避難勧告はでていますが。
ずうっと雨が降り続いています。
だけど、だいじょうぶでしょう。

それより。
先生、たいへんなことになりました。
谷口慎也先生が昨日とつぜん入院されたよし、奥様からお電話がございました。
同居の母上様92歳が11日になくなられ、それからのかれこれで体調を崩された模様。

わたしはがっかりしました。
楽しみにしていたのです。

んが、命あってのものだね。
どうぞご養生なさってください。
谷口慎也先生、おいくつなのでしょう。
浅井慎平さんとおない年ではないのかな。


前田先生、一瞬ののち、こうおっしゃった。

「今は新幹線運転を見合わせているけど、あしたは回復するでしょ。谷口さんは残念だけど、このつぎ谷口慎也さんと巻く日のためにあの発句はとっておきましょう。いい発句でしたからね。
では、こうします。こないだ亡くなられた眞鍋呉夫先生の追悼歌仙を巻きます。わたしが発句、先生の句集から探してきます。どうかそのおつもりで。眞鍋先生はそちらと同郷で福岡、わたしは最後の文士として先生をとても尊敬してました。」

がっかりしていた私は、これを聞いて急に元気になる。

大牟田のたにぐち慎也先生、からだがもとにもどったら、どうぞおいでください。

耶馬渓のみやけさん、しばらく復旧には時間がかかりましょうが、どうか頑張ってくださいね。そして、また八女においでください。
って、今日もまた降っていますが、、、かみなりまじりの激しい雨。こわい。

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コメント

慎也先生、お母様を抱えていらしたのですね。親をみとるというのは、たいへんなしごとですものね。なにも知らずに、すみませんでした。
おくやみももうしあげないままであります。

じつはこの9年まえの源心歌仙のとめがきは山下せいこが書いていて、夫の祖母92歳がなくなったことについて、書いている、優れた文章だったので、とろうとしたのです、しかしこのところタイピングの調子が非常にまずくて、一文節うつにもとても時間がかかる、打ってから文字が浮き出るまで間がすごくあく。あまりにもまどろっこしくてできませんでした。ざんねんだ。

相聞の盆のままごと始めましょ       山下整子
  君在りし日の椅子まだあたたかき   伽具耶

これ。かぐやさんの字余りすぎとおもうでしょ。でもね、ゆびおってみると、二音があまっているだけ。まだをとるかどうするか。つけた、もたもたとして、それがその場のみんなのきもちだった。
貞永まことをおもっていた。大分からの客人をむかえて、その椅子はまことさんが座る椅子だったのに。という思いがみんなにあったのよね。まことさんの追悼、まいとし、こころのおくでやっている。

山下整子、いつも牽引役をりっぱに果たしている。
この歌仙、時事句のこれ。
フセインの像が引き倒されたんだね。まだ記事も残っている。連句は時代の記録としても、個人のおもいの記録としても、貴重なものがある。

手を洗い仏を洗い嬰(やや)洗う  伽具耶
  三万年のたまご石積む    恭子
蕭条と麗谷(うつくしだに)のほととぎす  繁代

かぐやさんのこの無常句。
せいこの理想にもえよ、現実をみよ。からこれです。おんなはいつだって、あらってばかり。
そうやってじぶんもまたあらわれて、三万年のあいだにまるいまるいたまご石になってゆく。
耶馬溪にうつくしだに、という谷あり、麗谷とかく。しげよさんにおしえてもらいました。しげよさん、毎年国民文化祭に行かれ、そこで前田先生とあわれるそうです。それで、先生が三宅さんにも案内を出しておいてね、とおっしゃいまして、おさそいしたわけです。

町民研修センターで巻いたというこの一巻。
まったく覚えていない。
お会いしたはずの仲氏が記憶にない。でも、しげよさんのこの一句は記憶に残ってるのね。
>蕭条と麗谷(うつくしだに)のほととぎす  繁代
うつくしだに
これをつかって一首詠みたいと思ったことも。

>手を洗い仏を洗い嬰(やや)洗う  伽具耶
この一句を前田先生がたいそうお褒めになったことも記憶にある。

像曳かれゆくフィルドス広場 
この一句がたしかにわたしの句だということも、記憶してるのに、この場が思い出せない。しげよさんが見た目普通のおばちゃんだったのに、いい付句をつぎつぎと出され、舌を巻いたことも思い出した。
なのに、町民研修センターで巻いたことが思い出せんのよ。いよいよ惚けたか?わたし。

        

ふふふ。それよりさ。もう一回、みえているのよ。
覚えていませんか。三宅さんともう一人の女性と二人組みで。
せいこさんのいう普通のおばちゃんだったって人は、もう一人の方、お名前を忘却してしまったけれども、そっちの方ではないかしらと思って。
仲さんは、せいこさんは参加しなかったけど、やまぐに町ではじめて国民文化祭の連句大会があったとき、行政側のお世話係りさんだった方だろうと思います。このお方から山国町史を送っていただいた、そのなかには連句大会の記事もありました。いまはもう、やっておられないそうです。

しげよさんはね、ふしぎなんだよ。私はその後、二回ほどたちきの瀧先生のところに用があって車を運転して行った、そのとき、ぐうぜん道ですれ違っている。あれ?いまのしげよさんだ!と、びっくりした。縁がある人とはそんなかんじです。また、おあいしたいです。いまは炊き出しなどでたいへんいそがしそうですが、。

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