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2012年6月19日 (火)

たくさんの中からただ一句を治定する

たんぼの代掻きがおわり、雨水がたまっている。
わが家の苗代だった一角のナス畑が整然と畝をなして黒い。
毎日おじさんが手入れにみえている。

梅雨本番。
一度は必ず大水を出す。
こころはいつしか豪雨を待ち構える。

今朝の朝刊、地域各地の短歌、俳句が採られている。

なかでこの一首、

初もののゑんどうご飯炊きあげてまづは仏に緑を供ふ   中島せつ子

緑をそなふ、という緑が効いている。エンドウご飯そのものみたいに。

あと、おなじ欄で前月よんだもので、わすれがたい一句。

 ヒマラヤの段々畑風光る  詠み人知らず

記憶です。記憶ですが、鮮やかな刻印。
見事だ。風薫るではなく風光るである必然。

あのう。関係ないんですが、毎日曜大河ドラマみてるんだけど、あの大好きな役者さんが演じる西行がかわいそうだわ。要所要所ででてくるようにはなっているが、通りすがりの坊さん。歌を吟じて去る。その歌がやたら長い。長ーくのばすので、カッコ悪い。歌会はじめじゃないんだからさ。もっとカッコよく演じさせてやってよ。かわいそうだよ。イメージがたがたじゃん。どっちもよ、西行にしろ藤木くんにしろ。。。。ととと。こんなテレビにむかって文句いうばあさんが増えてんだろうな。ごめんね。そのままでいいよ。がまんするから。最後まで出してね。

ということで。長々と前振り、すません。

さあ、いくぜ。らんちゃん、風邪の熱がひいたら出してね。
寝ときよ。たまにはいいよ。見舞いにもいけずごめんね。
じぶんがひもじいときだけ、昼飯食わせろ。と行くのにね。

1「打電かな」歌仙  起首:平成24年晩春

花の句を案ずる如き打電かな   かささぎ  春
  卒業証書授与式を賀す       整子   春
できたてのシャボンの虹の蛇行して  乙四郎  春
  縦長になり進む自転車       呆夢   雑
先頭の子の目の先は月ばかり    兼坊    秋
   カカシのほほに紅(べに)は広がる ぼん  秋

青きシダ敷かれて美(は)しき(たけ)の籠  せいこ  秋
  懸賞金で追はれたる人            そらん  雑

一言)
街を追われる、を少し変えたのは打越をにらみつつ。
ぼんの句が広がる、という留め方でしたので、おなじ用言ドメは避けた。
そらんのこの付け、どこにつけたか微妙。
きのこを盛ってるかごには、よく下に緑のシダがしかれていますね。
そこからこの逃亡者の句がころがり出る妙。
そこへいくと、ぼんの一閑張りのうるしはかごそのものにつけた句、
えめさんの句は、その人につけたような一句。
えめさんの句ですが、

はいでら、とは読まないのではなかろうか。
はいじ、としか。いい付け句なんですけど。

この廃を使ったことばに、「廃市」があります。
北原白秋のきらきらとしたきれいな文章の中に、出てくる。
柳川は・・・廃市である・・・

「私の鄕里柳河は水鄕である。さうして靜かな廢市の一つである。自然の風物は如何にも南國的

であるが、既に柳河の街に貫通する数知れぬ溝渠(ほりわり)のにほひには日に日に廃れてゆく旧

い封建時代の白壁が今なほ懐かしい影を映す。」

保健医療経営大学の松永先生がこれを引用されていたので、ご紹介。http://www.healthcare-m.ac.jp/app/mb/

さきごろ亡くなった眞鍋呉夫の檀一雄の評伝にも、おなじところの引用があります。
眞鍋呉夫先生、いつか追悼文を書きたい。

すみません、寄り道ばかりで。

2「磐井ロード」歌仙  起首平成24年初夏

ひた走る磐井ロードや卯月の野   かささぎ   夏 
   蛍の輝跡ゆふ暮の空         乙四郎 夏  
改装の高層マンション売られゐて    整子   雑
   管理事務所はスタッフ募集    えめ    雑

有明の上澄み乱す鴉たち       宙虫    秋
   耳朶より覚めるそぞろ寒き日    都    秋

その先は入山禁止末枯(うらが)るる  せいこ  秋
  木簡の墨ロマン広げて        ぼん   雑

これは時事ですね。でも普遍的な時事句だとおもう。
前句とのつき方がいいなあ。ぼん、うまいね。
自然だね。

ではお次をよろしくお願いします。
函館の杉作先生にもおねがいしまひょな。
乙四郎先生はどうしていらっしゃるかな。
いそがしいときなのかな。大学は。

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コメント

おはようございます。
廃寺>>はいじ ですね。 
仏教用語なんですね。 読み方、はいでらと思ってました。  ありがとうございます☆

>初もののゑんどうご飯炊きあげてまづは仏に緑を供ふ   中島せつ子

母の作品をとりあげていただきありがとうございます。
このようななんのてらいも変哲も無い歌を「ただごとうた」と呼びます。
連句でいうところの「やり句」みたいなものでしょうか。
母の歌はおもに労働を題材にしたものが多いのですが、現役百姓ではなくなったせいか、最近はみのまわりの小さなできごとを詠むことがおおくなりました。
ただごとうたは、簡単そうで作ってみるとじつはむつかしいことに最近気づきました。
まだまだ母の背中ばかり見なくてはならない。
いつになったら、追い抜けるのだろうと思う娘です。

昨日前田師から版したが届いてた。
古墳資料館で巻いたのは、間に合わなかった。
留書。
大学での緑雨はよく巻けてますと褒めて下さった。
二箇所手を入れてあります。
緑雨の発句なのに、裏で緑濃き葉の椿だしてた
きづかなかつたよね

えめさん
わたしは海市と言う季語をかいいちとよんでいたです

打電
   頂きものの干物が二枚
   山間の風鳥と分け合い

打電かな」の歌仙ですが、前句に目が出ていて、次にほほではつきすぎじゃないでしょうか。変えましょう。↑のらんちゃんの句、山間の句ではどうでしょうか。風と虹がさわるかな?

おおオーおおおお(ターザン風おたけび)。
ぼんちゃんありがとう。助け舟。
らんちゃん出してくれたんだね。
ほうっていてごめん。
なにしろきのうは三時間も残業。
それでも終わらない。
けれども、いつもなら締まらないネジを締めれたし、シールもきちんと貼れた。
重たい荷物をラクラク運ぶジャッキの使い方も慣れてきたし、荷造り紐もバッチリ、焼き取りも上手になりました。何の話かわからないだろうが、つまりどんな流れ作業現場でも人の手にかかっているんだということがよくわかります。
かささぎは、もうあとがない位置にいるから。ここでしくじったらいかんのです。緊張しますそのわりにのんびらあっとしとるけどさ。けけけ。

いただきものの干物が二枚

これもいい句だから、覚えていたらどこかで出番があるかもしれないね。
ぼんの案、いただきます。そっちのほうがすっといく。ありがとう。つぎは函館いってくるね。ひとりでさびしそうだから。

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