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2012年4月24日 (火)

連句興行歌仙 『緑雨』

たましひをぬらして浄し緑雨かな    沢 都
  八十八夜の唄が聞こえる       竹橋乙四郎
渡り漁夫はやる心に枷をして     八山呆夢
  網のほつれを括る麻糸        青翠えめ
月光に番の鵲(かち)は眠りをり       姫野恭子
  色なき風の客間吹きぬく       東妙寺らん

稔り田を眺める父の皺深し       らん
  鬢付け油と研いだカミソリ     呆夢
切れてから始まるものがあるはずと  乙四郎
  わだかまりさへ融ける土曜日    都
寝たきりの人に添ひたる抱き枕    呆夢
  雪待月を窓越しに見る       乙四郎
常緑の強さきはだつ寒椿        整子
  裸の王様ロケット飛ばす       乙四郎
先生が追ひかけてゐる猫の影     中山宙虫
  明け方音をたてし水滴        都
花三分地下鉄折れに折れてゆく    宙虫
  嵯峨念仏に笛が加はる        都

名残表

幼な子は足を急がせ春の泥     らん
  大きくせむと指を拡げる      乙四郎
光らないガラスの玉の縁(ふち)かざり  整子
  秘事めいて結ぶ組紐       みやこ
艶やかな夜は情夫の息を聞く    

  上書保存で過ちを消す       乙四郎
開拓の村が行き着く滝しぶき     宙虫
  尖閣諸島に蚊柱の立つ      えめ
激辛のバーガーひとつくださいな   整子
  初音ミクから届く案内         整子
満月に魅入られしまま露天風呂    呆夢
  昇開橋をきちきち渡る       虫


名残裏

温め酒葉脈のやうに沁みゆきて   らん
  小学五年のあをぞら文集     恭子
あの頃のこの国燃えたオリンピック  乙四郎
  洗ひ桶には今日の食材      都
さくらさくら朽ちて淀みぬ路地の溝   呆夢
  花びらのゆめ花布にふる       執筆

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