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2012年3月27日 (火)

保健統計より  保健師数の実情

保健医療経営大学学長

 橋爪章

2012 年 3 月 27 日 保健師数の実情

妊婦健診やがん検診の受診率は、行政の働きかけがなければ低迷します。

財政力のある自治体は多額の広報費を支出して受診を呼びかけますが、受診を躊躇っている人は広報で呼びかけられたくらいで受診しようとは思いません。

受診率の向上は、個人への具体的な働きかけの積み重ねが肝腎です。

結核患者に管理検診をきちんと受診させて日本の結核を激減させたのは、保健師による結核患者ひとりひとりへの働きかけの積み重ねの成果です。

保健師の活動に替えて「結核患者は管理検診を受診しましょう」という広報を数百万回流したとしても、結核をこれほど激減させることはできなかったことでしょう。

保健師などの公衆衛生人材の活躍如何で、妊婦健診やがん検診の受診率は上下します。

広報費の多寡よりも公衆衛生人材の多寡で、受診率の向上への行政の取り組み姿勢を窺うことができます。

平成22年度「地域保健・健康増進事業報告」によると、人口あたり保健師数には大きな都道府県差があります。

人口10万対保健師数の全国平均は19.0人ですが、最も多い島根県(36.9人)と最も少ない神奈川県(11.2人)の間に3倍以上の開きがあります。

全国平均より少ない都府県は次の通りです

広  島 18.6

茨  城 17.9

千  葉 15.7

福  岡 15.3

兵  庫 15.2

愛  知 14.6

大  阪 13.7

埼  玉 13.2

東  京 12.4

神 奈 川 11.2

保健師数が少ない都府県は、政令市・特別区など人口密度が高い大都市を抱えたところが多いようです。

人口10万対保健師数は政令市・特別区では全国平均11.5人で、それ以外では全国平均24.3人です。

人口密度が高いところは活動効率がいいので人口あたり保健師数が少なくなっているのかもしれません。

政令市・特別区を除いた統計で、人口10万対保健師数が最も多いのは高知県で49.1人、最も少ないのは埼玉県で13.6人です。

やはり3倍以上の開きがあります。

九州各県(政令市以外)の統計は次の通りで、福岡県は全国平均を下回っています。

大  分 35.3

長  崎 35.0

鹿 児 島 33.7

熊  本 33.3

宮  崎 31.9

佐  賀 26.9

福  岡 20.9

保健医療経営大学学長ブログ転載

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