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2012年3月31日 (土)

医師数の実情(1)~(3)

保健医療経営大学学長

 橋爪章

2012 年 3 月 28 日 医師数の実情(1)

先日、2年おきに調査される医師・歯科医師・薬剤師調査(平成22年12月31日現在)の結果が公表されました。

それによると、全国の届出「医師数」は295,049人で、「男」239,152人(81%)、「女」55,897人(19%)でした。

平成20年の前回調査結果より8,350人(2.9%)増加しています。

人口10万対医師数は230.4人で、前回より5.9人の増加です。

病院に従事している医師は180,966人(61%)で3.8%の増、診療所の従事医師は99,465人(34%)で1.9%の増、介護老人保健施設の従事医師は3,117人(1%)で0.7%の増です。

臨床に従事していない大学院や教育機関・研究機関の医師は5,265人(2%)で0.8%の増です。

私はこのうちの1人です。

行政機関の従事医師は1,669人(0.6%)です。

私の前職(厚生労働省医系技官)はここにあたりますが、4.2%の減少です。

医師には白衣を着て患者と接しているイメージがありますが、働いている医師の40人に1人は白衣で患者に接しているわけではありません。

産業医や保健衛生業務の従事医師(血液センター、生命保険会社嘱託医など)は1,856人(0.6%)です。

医師の160人に1人は、白衣を着ていても、患者ではなく主として健康な人に接することを仕事にしている医師だということになります。

医師には作家や映画監督などを本業としている人もいます。

保健医療以外の業務に従事している医師は621人(0.2%)です。

現役引退等で無職の医師は2,086人(0.7%)です。

2012 年 3 月 30 日 医師数の実情(2)

医師数の年齢階級別構成割合は次の通りです。

    病院  診療所

29歳以下  14%   0.2 %

30~39歳 32%   6%

40~49歳 26%  22%

50~59歳 17%  32%

60~69歳  7%  20%

70歳以上   4%  20%

計     100% 100%

病院では30台が多く、診療所では50台が多いようです。

病院医師の平均年齢は43歳、診療所医師の平均年齢は58歳です。

若い間は病院に勤務し、50台前後に診療所を開業するという医師のライフスタイルが覗えます。

診療所医師の平均所得を病院勤務医師の平均所得や他業種の平均所得と単純比較して診療所医師の報酬が高いと論じる文章に出会うことがよくありますが、診療所医師の統計は平均年齢58歳の高学歴集団の統計であるということを念頭に置く必要があります。

性別には、どの年齢階級においても男性医師のほうが多いのですが、男性医師の増加率が2%(対前回調査)であるのに対し、女性医師の増加率は8%です。

女性医師割合は69歳以下では年齢階級が低くなるほど高く、29歳以下では36%、3人に1人以上が女性医師です。

2012 年 3 月 31 日 医師数の実情(3)

同じ「医師」であっても診療科によって大きな違いがあります。

多いほうから10の診療科の割合は次の通りです。

世間では少ないと言われている小児科や産婦人科の医師もトップ10にはいっています。

医師の10人に1人は小児科医か産婦人科医です。

(従事する主たる診療科)(%)

1 内科   22.1

2 整形外科  7.1

3 外科   6.0

4 小児科  5.7

5 臨床研修医  5.2

6 精神科  5.1

7 眼科   4.6

8 消化器内科(胃腸内科) 4.3

9 循環器内科  3.9

10産婦人科  3.6

診療科の割合は年齢によって異なります。

診療所従事が多い50歳台医師の診療科トップ10は次の通りです。

(従事する主たる診療科)(%)

1 内科   28.6

2 整形外科  7.6

3 小児科  6.2

4 外科   6.0

5 精神科  5.3

6 眼科   4.8

7 消化器内科(胃腸内科) 3.8

8 耳鼻いんこう科 3.5

9 産婦人科  3.4

10循環器内科  3.2

29歳以下の医師の診療科トップ10は次の通りです。

医師国家試験合格後数年は1位の「臨床研修医」で診療科は定まっていません。

2位以下は研修終了後の進路の分布となります。

(従事する主たる診療科)(%)

1 臨床研修医  48.1

2 内科   5.9

3 小児科  3.9

4 外科   3.8

5 麻酔科  3.4

6 整形外科  3.1

7 消化器内科(胃腸内科) 3.1

8 循環器内科  3.1

9 産婦人科  2.5

10精神科  1.9

若い医師では外科医や整形外科医よりも小児科医のほうが多くなっています。

また、麻酔科医の割合が多くなっています。

精神科医と眼科医(1.7%で12位)は産婦人科医より少なくなっています。

保健医療経営大学学長ブログ転載

▽かささぎコメント

橋爪さん。さんづけで失礼します、同級生だから。
学長を卒業されたら、開業されますか。
精神科やってくださいませんか。
なぜか、かささぎの旗へ精神科受診者多し。
(あんたがいちばんへん。って言われそうです。ははは)

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