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2012年3月22日 (木)

保健統計から がん検診の実情(胃がん検診受診率の推移ー地域差と年度差)

保健医療経営大学学長

橋爪章

2012 年 3 月 22 日 がん検診の実情(2:胃がん検診)

平成22年度の胃がん検診の受診率は9.6%ですが、都道府県による違いは顕著です。

最も高い山形県は27.8%であるのに対し、最も低い滋賀県は4.6%で、6倍もの開きがあります。

九州7県の間でも、大きな開きがあります。

 鹿児島  15.4%

 佐賀  12.5%

 熊本  10.8%

 大分  10.5%

 長崎  9.6%

 宮崎  7.4%

 福岡  7.0%

鹿児島県と宮崎県、佐賀県と福岡県とは、それぞれ隣接県であるのにかかわらず2倍近い開きです。

がん検診の実施主体は市町村ですが、都道府県下のがん検診の推進は都道府県地域保健医療計画に謳われています。

都道府県の差が大きいのは、都道府県のがん検診への取り組み姿勢の差だともいえるでしょう。

指定都市間でも、最も高い仙台市では20.3%ですが、最も低い北九州市では2.1%で、10倍の開きがあります。

九州内の指定都市・中核市・政令市の間でも大きな開きがあります。

 佐世保市 15.3 

 福岡市  9.9

 宮崎市  8.7

 鹿児島市 8.5

 熊本市  6.1

 長崎市  6.0

 久留米市 3.9

 大分市  3.2

 北九州市 2.1

 大牟田市 1.1

これらの市は、市民の健康を守る行政権限が県から委譲され、独自に市立の保健所を設置しています。

市による差は、各市の取り組み姿勢の差が反映しています。

2012 年 3 月 21 日 がん検診の実情(1)

平成22年度「地域保健・健康増進事業報告」によると近年のがん検診の受診率(%)の推移は次の通りです。

 2006 2007 2008 2009 2010

胃 が ん 12.1 11.8 10.2 10.1 9.6

大腸がん 22.4 21.6 17.8 17.9 17.2

肺 が ん 18.6 18.8 16.1 16.5 16.8

乳 が ん 18.6 18.8 19.4 21.0 23.9

子宮がん 12.9 14.2 14.7  16.3 19.0

 

乳がん検診、子宮がん検診の受診率は向上してきていますが、胃がん検診、大腸がん検診、肺がん検診は5年前の水準を下回っています。

日本では、年に約35万人ががんで亡くなり、死因の第一位です。

胃がん、大腸がんは早期発見によって死を免れることが期待できるがんですが、受診率の低下傾向が止まりません。

早期発見の機会が減りつつあるということになります。

政府が6月までの閣議決定を目指す次期がん対策推進基本計画(平成24~28年度)では、がん検診の受診率について、対象を40~69歳(子宮がんは20~69歳)に絞った上で「5年以内に50%を達成する」との数値目標を盛り込んでいます。

受診率が向上しつつある検診であれば目標達成に期待が持てますが、低下傾向にあるものについては、どうやって50%を達成しようというのでしょうか。

保健医療経営大学学長ブログ転載

▽かささぎのひとりごと

右横に、実際の死亡率までつけてくれたらよかった。
推理小説の落ちが読める感じになるから。

だってさ。

検診したって、死ぬときゃ死ぬよね。
検診率が低いほど癌になる人も少なかったりして。

あたかも、健康に無頓着な人ほど長生きするんと一緒で。
いやこればっかりは蓋をあけてみないとわかんないって。

(ガルル、いつも学長ブログとはりあいたいかささぎである。

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コメント

仙台市 がん検診

という検索用語で、こちらへおみえです。
ありがとうございます。

検索サイト Yahoo  検索ワード 胃がん検診 受診率低下 理由
でお見えです
北海道からありがとうございます!

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