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2012年2月10日 (金)

平成24年診療報酬・介護報酬改定(156)              医療団体からのパブリックコメント分析

保健医療経営大学学長

  橋爪 章

2012 年 2 月 10 日 平成24年診療報酬・介護報酬改定(156)

パブリックコメントの中には、既得権の維持や利益誘導を意図したものも混在しています。

そのような意見ばかりであればパブリックコメントに政策が左右されるのは危険ですが、当事者の立場からの傾聴すべき意見も多く、パブリックコメントを募集することの意義は大きいと思われます。

数多い意見の中、次のような意見が埋もれていました。

いずれも、今回の改定方針に対する真摯なコメントです。

・救急医療機関に緊急入院した後、状態の落ち着いた患者について早期の転院支援を一層強化するため、諸々の評価を行うとされているが、転院調整(在宅への退院も含む)には相応の時間と労力を要する。加算等の評価を行うにあたり、ソーシャルワークを生業とする社会福祉士を救急医療の現場に配置することによるインセンティブの導入が必要であると考える。

・急性期病棟における退院調整と慢性期病棟における退院調整とは、内容が異なる。急性期病棟加療後早期に在宅復帰できる患者はADL良好の場合が多い。これに対し、慢性期病棟において在宅復帰を目指す場合は、ADL低下のためなんらかの介護保険サービスを利用しながらの在宅生活になる場合が多い。従って、後者のほうが多職種協働の労力を必要とするので、高く評価すべき。

・紹介・逆紹介のさらなる評価などで外来医療における病院と診療所の機能分化を進めるべき。大病院に紹介状を持たず受診する患者について、療養の給付の範囲を縮小し保険外併用療養費の活用を促すのは、医療に所得の多寡という観点を持ち込むことであり反対。プライマリケアの担い手は地域医療を支える診療所であるべきということについて、患者に周知していく取組自体は否定するものではないが、それは診療報酬の改定により行われるべきものではない。

・状態改善や在宅復帰率等を算定要件とすることに反対。適切な医療を行ったら必ず結果が伴うというものではない。状態改善等の評価を診療報酬の算定要件とすると入院患者の選別などを招きかねないし、人員配置への評価を柱にした診療報酬体系にすべき。

・慢性期の患者で、特に医療依存度が高いわけではないが、数回の吸引や胃瘻からの経管栄養が必要なために介護施設に入所できず、しかし、医療区分に該当しないため、療養病棟にも入院できないという方の居場所がなくなっている。地域連携に入ってくる相談でもそういったケースの方が多いので、療養病棟入院対象の見直し、若しくは在宅・介護施設の受け入れ態勢の見直しが必要。

・透析患者を受け入れることができる医療療養病床は非常に少なく、受け皿の整備が不十分な状態で、透析患者の特定除外が廃止された場合、長期入院中の多くの透析患者は行き場を失う。特定除外制度問題の本質は、理由の不明な特定除外患者が多数を占めていることにあるため、特定除外を厳格に運用すれば十分である。

2012 年 2 月 9 日 平成24年診療報酬・介護報酬改定(155)

パブリックコメントを募集すると、同旨・類似意見が集中することがあります。

医療関係団体による組織的な意見提出の場合に起こりがちな現象ですが、各団体にとっては切実な問題なのでしょう。

同旨・類似の意見が多く重なったものは次の通りです。

(再診料)

・再診料を診療所、病院ともに74点にすべき(同旨・類似236件)

・再診料については、前回、診療所が2点引き下げられ、診療所・病院の再診料が統一されたが、診療所、中小病院の外来機能が病院勤務医の負担軽減に貢献していることを踏まえ、再診料は71点に戻すべき(同旨・類似30件)

(歯科)

・歯科基本診療料は全ての診療行為の基礎となるものであり、医療の安全確保や質の向上のためにも初・再診料を大幅に引き上げるべき(同旨・類似61件)

・医療技術の最も基本となる、初・再診料について、歯科・医科の格差のさらなる是正をすべき。そのために歯科基本診療料を引上げるべき(同旨・類似33件)

(栄養)

・栄養管理実施加算については、入院基本料に包括されることにより形骸化されるおそれがある。栄養管理計画書は入院患者の病態や栄養状態の把握には欠かせないものと思われる。適正な栄養管理計画を実施するために、管理栄養士の病棟での適正配置を望む(同旨・類似意見54件)

・栄養サポートチーム加算については、一般病棟や療養病棟だけでなく、障害者施設を含むその他の入院料算定の場合でも算定を認めるべきである(同旨・類似16件)

・実質的に栄養サポートチーム加算に相当する指導管理を実施しているものの、専従要件があるため、人件費との兼ね合いから届出ができない。「専従」ではなく「専任」とする要件緩和が必要(同旨・類似10件)

(明細書)

・「明細書の無料発行について更なる促進を図る」とされているが、必要としない患者が非常に多く、医療機関によっては8割以上の患者が「不要」と回答している。無用の印刷物を渡すことは、地球環境悪化をも助長するものであり、明細書は希望する患者に渡すことに変更すべきである(同旨・類似39件)

・前回改定時に原則義務化された明細書の無料発行について、さらなる促進策を講じないこと。明細書は患者の求めがあった場合にのみ発行すればよい(同旨・類似14件)

(その他)

・ 患者に対する相談支援体制の充実を図るため、医療相談員を配置している。しかし、業務内容が多く、相談内容も多種多様化していることから、より専門的知識を有する職員を育成するため、医療メディエーション養成研修を開催し院内トラブルに対応できる体制の強化を図っている。その取組が診療報酬で評価されることは、病院としての取組意識も高まり、体制も強化されることとなり、患者の不安解消となるだけでなく、医療者の負担軽減につながるものと思慮される(同旨・類似35件)

・在宅医療の促進を掲げ、かつ、がん医療の推進を掲げているが、がん患者は終末期前に、リンパ浮腫で難儀している。リンパ浮腫発症・改善・予防のため、リンパドレナージ療法を保険適用すべき。(同旨・類似22件)

(保健医療経営大学学長ブログ転載)

∇かささぎの独り言

勤務先からたくさん医療費を支払った人は申し出てください、というお達しが出ていた。きっと申し出れば、返還がうけられるのだろうか。わが家は次男がかなり医療費を支払っている。けれども、その申し出るためのレシート類の管理ができていません。その都度領収書はいただきますし、とっておこうとは一応しますが、やがて紛失の憂き目に遭います。わが母は家計簿と日記をきちんとつけていますが、かささぎどんは見たくもないってかんじで、何もやっておりませぬ。だから、もったいないことに返還は受けられないのです。

いそがしいとこころがほろぶってほんとうですね。
でも、ま、いいや。
息ができる。あしたも生きていかれるもの。

(『タイトロープの女』の中の主人公のセリフ)

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コメント

膝の手術をした年。
キッチリ領収証を管理していたと思うけど、やっぱり全部は揃っていませんでした。
それでも10万以上は支払っていたので、税務署へ出向き、申請しました。扶養に入っているので、7000円ほど還付がありました。
今時の7000円は大きい。

そうですね。ぼんちゃん、えらい!

かささぎも昔はきちんと医療費控除を受けていました。領収書をきっちりはりつけてね。最高二万一寸帰って来たこともありました。ところが、いまはそれをする余裕がありませぬ。事務的なことっていうのは時間がかかるんだね。しらなかったよ。おもってもみなかった。
わたしが、なぜ人はいきてるんだろう。ときくと、母が、そげなこつはひまじんが考えるこったい。あんたはほんにひまでよかのう。って、よく言ってたけどさ。それとすこし似ている気がせんでもない。。。。

わたしさ。お宅のおかあちゃん大好きよ。
一度会ってみたいと思う。
おもしろいおかあちゃんやわ~。
大物の気配あり。さすがひめを産み育てた母上。

「人はなぜ生きるのか」ってあんた、哲学に目覚めた高校生じゃあるまいに。哲学って暇人の考えることたい。とわたしもそう思うもん。笑

そ。わたしの高校生のころの話だよ、これはね。

ヒミズ、みたかったなあ。
博多tジョイで上映中。
でも夜間上映じゃあね。
久留米にきてたとき、夜でも一人でもみにいきゃよかったなあ。根性がなくなったな。

私を含め哲学を真剣に勉強している人達をバカにするような書き込みは止めて下さい。

自分たちのものさしだけが絶対だと思わないでほしいものです。

雨学生さん。ごめんなさい。
本当ですね、申し訳ありません。
わたしの失言でした。
こころから陳謝します。

あら。
ここはそんな場面なの?
せいこさんが詫びをいれるのはへんですよ。
だって、ここにはまったくそんないいがかりは似つかわしくありません。
どうやらよみちがえていらっしゃるようです。
私たちは、けっして哲学をする人たちを馬鹿にしたりはしておりません。
ただただ、馬車馬みたいに働いている人たちの寸分の余裕のない心情を「意気に感じている」だけのことです。
どうぞそこのところをお察しください。

よみちがえはそちらでしょう。

私は時たま閲覧するこのブログで、自分が真剣に学んでいるものが「暇人の考えることたい…笑」と表現されていることに異議を申しただけですよ。それに対し、seikoさんは誠実に謝意を示してくださいました。話はそれで終わっています。

それなのになぜこれ以上、話を蒸し返し、人を煽るようなことを書き込まれるのか理解に苦しみます。ここは自分が主宰するブログだ、嫌なら二度と見るなということでしょうか、ならばそういたしましょう。どうもお邪魔しました。

雨学生さん
重ね重ね 失礼いたしました

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たしか9位でした

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