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2011年11月29日 (火)

ササラ電車、五句目で月をのせました。

雪撥ねてササラ電車が街をゆく   杉浦兼坊

 降り積むものを擁(かいいだ)く冬  姫野恭子

卓上に葉書いちまい置かれゐて  山下整子

 セルロイド製筆箱の蓋       中山宙虫

サワと鳴る草木のなか月匂ふ    八山呆夢

ぼんさんの月の案。間髪をいれず、速攻でつけてくれたのですね。
いい味だなあ。ほれぼれしますね。
さりげないあじわいのなかに、光りがあるとおもう。
すごくうまい。

サワと鳴る草木のなか月の影
月残る方に向かって深々と

残月(有明)か、深い草むらの中の月影か。
前句との絡みで選びます。

最初は、残月の句がいいかな。と思いました。

その理由は、前時代の遺物みたいなセルロイドの蓋にそこはかとない賛辞を贈っているようなかんじがしたから。

しかし、脇句に、かいいだくという臭いことばがあるんだよなあ。
深々とお辞儀をする・・・頭を垂れる、、、、掻き抱く、、、くどい。
そこへいくと、さわとなる、そうもくのなか。月の影。
月の影が射している叢がありますよ。というだけのこの一句、確かな存在感があります。

ただ、月の影(月の光げ、でもいっしょ)だけど、名詞どめでここをとめると、なにか、ぶつんぶつんと切れて、俳句みたいな感じになります。それを避けるため、嗅覚をだして、月は香りに変えてしまった。月光だけの草むらにあるのは、月の匂いだけ。まるで、鉄のようなにおいの月が尖った影をやさしくおとしている。匂いを入れたのは、打越の葉書の句が、人情句に近くはあっても場の句でしたので、発句、第三と場をとってしまったという引け目が、ここは是非とも人間の感覚を出さねばと思わせたからです。ってのは、へりくつかな。なんとなく、そうしたかった、野生をにじませたかった。まるで月の光が虫や小動物みたいに草むらの影という陰に息をひそめているかんじ、これで出ませんか?

では、次の駅。
六句目、秋です。秋の季語を一つ入れて77、お願いいたします。

        

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コメント

おお!
匂ふ>>いいです。表だから影はまずかったと思っていたところ。
たった3文字なのに、世界が全然違ってくる。ありがとう。

六句目
薩摩切子に古酒あふれさせ
鱗粉散らせ秋の蝶舞う

よさこいソーラン秋蝶と舞ふ

えめさん、付、ありがとうございました。
おちついてきましたか。

あらゆる場面で、なき人のかげにであうことでしょう。
さて、おんざろっく形式での決まりの中に、必ず、酒をよむ、というのがありましたね。その意味で、古酒の句をいただきたいと思ったのですが、薩摩切子は夏の季語であったとおもうんです。切子が季語。
えっとおもうでしょうが、きまりはきまり。
焼酎が夏の季語であるのとどこか似ている、この世界。また、梅干しがそうであるのと。
いつだってあるじゃないか、とおもうのですけどねえ。旬感の思想なんでありましょうね。

秋の蝶の句もはかなくていいのですが、わたしが出すに困って脇で冬というそのものずばりの季語をだしたので、おなじ面で秋という季語をつかいたくありません。ですから、ちいさないきものを出す場合、秋の、とせずにそのものをだしてくださったほうがいいように思います。前の句が草だから、出しやすいです。出す場合、発句によりそう脇みたいでもいいかもしれない。つきすぎでも。

もう一度再考してみてくださいませんか。おねがいいたします。

ではいってきます。
いそがしくなります。人が二人もやめるので、。
どうなるんだろう。わたしもやめますなんてぜったいいえなくなった。それがにんじょう。


時間ないけど、確認してみた。切子。
初秋に分類してるのと夏とふたつありますねえ。
健吉のでは夏ではなかったかとおもうけど。

とりあえず、この頁をごらんくだされ。↓

ご指摘ありがとうございます。
季語、もっと勉強しなくちゃです☆
また考えます^^

備前の杯に古酒あふれさせ
明日要らぬと蛇穴に入り
木通絡まる村の石橋

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