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2011年10月23日 (日)

平成24年診療報酬・介護報酬改定(78)           中医協と介護給付費分科会

保健医療経営大学学長

 

 橋爪 章

2011 年 10 月 23 日 平成24年診療報酬・介護報酬改定(78)

19日に続き21日も中医協総会が開催(議題:災害医療)されましたが、この日、中医協と社会保障審議会介護給付費分科会の合同会合も開かれました。
医療と介護の連携に関するそれぞれの会からの主な意見が資料(以下に抜粋)として提出されています。

~~~~~~~~~~~~~
<中央社会保険医療協議会>
【総論】
・ 地域包括ケアシステムについては、地域に応じてその在り方を考えるべき。
・ 医療と介護のサービスのシームレスな連携について議論するとともに、両方の保険のお互いの役割と、うまく整合性をとることが必要。
・ 介護施設や在宅医療をめぐる環境も含め各地域の特性を踏まえた柔軟な医療提供体制の整備が必要。
・ 日本では、ケア付き高齢者住宅等の整備も欧米諸国と比較して不十分である。病床数の議論には、長期療養施設、ケア付き住宅の整備状況を踏まえた慎重な議論が必要。
・ 介護保険と医療保険の二本立てになっているものについて、内容の再検討が必要ではないか。
・ 医療・介護の連携ということで、医科・歯科の連携などいろいろな形でチーム医療の観点から議論を進めて頂きたい。
【在宅医療・訪問看護】
・ これから亡くなる方が増え、その方々をどこで看取るかを考える上で、病院と在宅の両方の選択肢で考えないといけない。
・ 高齢者介護には都市型と地方型があり、都市型は在宅中心でやりやすいが、過疎地では、病院が広範な地域に点在しており、施設や病院等を活用した在宅医療が必要である。
・ 在宅の推進のために訪問医療・訪問看護の充実が必要。しかし、訪問看護を希望する看護師が極めて少ない。教育の段階で、訪問看護や在宅医療を重視する教育になっていない。在宅医療を最初から経験し、必要に応じて急性期医療も経験できるようなキャリアシステムを構築していくべき。
・ 在宅療養支援病院が在宅療養支援診療所を支援することについても検討すべき。
・ 訪問看護については、介護保険と医療保険にまたがっていることで非常にやりづらい。
【歯科診療】
・ 高齢者に対する口腔ケアは大変効果があるので進めていくべき。ケアプランの中に的確に位置付けられるべき。
・ 地域包括ケアシステム実現について、要介護者にとって食することに対する支援は非常に重要。介護保険分野においても歯科との連携、地域全体の連携を十分考えるべき。
【薬剤管理】
・ 在宅における残薬の問題は重要。
・ 訪問薬剤管理に係る介護保険及び医療保険による給付について、薬局は介護保険適用者であるのか否かの情報が確実に得られず、誤請求等の原因になっている。
・ 入院から在宅へのスムーズな移行のためにも、早い段階から薬剤師が関われる仕組みづくりも考える必要があるのではないか。
・ 施設に入居している方についても、薬剤師による服薬管理が必要ではないか。
<介護給付費分科会>
【総論】
・医療と介護の連携は、重要なテーマ。介護側からみた連携のあり方は何なのか議論するべき。
・医療と介護の連携を促進させるため、診療報酬との整合性に留意するべき。
・要介護者の生活を支える医療サービスを重点的に議論するべき。
・地域によって事情は異なるため、具体的な医療・介護の提供体制は地域の自主的な判断によって構築できるようにするべき。
・利用者の居場所によって受けられる医療が異なっている仕組みを改善するべき。
・個別の施設ですべてを内付けにするとか、あるいは勝手に外部サービスを利用ということではなく、地域包括ケアシステムとして日常生活圏域単位で医療・介護提供体制を構築していくこと、連携・協働に基づいて圏域での包括的なあり方を示すことを目標とすべき。
【医療・介護施設の機能分化の推進及び地域における連携体制の構築】
・退院時に医療保険から介護保険へ、いかに円滑に移行させていくことを検討するべき。
・訪問看護による退院支援、在宅復帰支援、看取りの対応を評価するべき。
・退院直後は状態が不安定であるため、訪問看護が入りやすいようにするべき。
・退院直後は、医療保険の訪問看護については、回数制限を廃止すること、また、介護保険の訪問看護については、区分支給限度基準額の枠外とすることを検討するべき。
・期間や対象者を検討した上で、退院直後には医療保険の訪問看護が回数制限なく入れるようにすべき。
・退院時には看護師同士の連携だけでなく、多職種連携が大切。
・特養入所者の重度化が進んでいるので、特養の入所者も、在宅療養支援診療所や訪問看護からの医療サービスを利用できるようにすべき。
・現在の特養の医療提供体制は日常の健康管理のために設計されたものであり、特養において、緊急対応や看取りが安全にできるような医療提供体制について検討していく必要がある。
・重篤度合いや緊急度合いに関わらず、高齢者の体調の変化のたびに特養施設から救急車で救急医療機関へ搬送されているという状況があり、介護と医療の連携が弱いのではないか。
・介護施設に重装備の医療設備を設置するということではなくて、地域における既存の医療提供体制とうまく意思疎通を図ることで利用者にとって望ましいサービスを提供できるようにすべき。
・老健から急性期の病院への救急搬送も多いが、老健において対応できるようにするべき。
・老健施設の医療提供の仕組みを見直すべき。
・介護保険施設における薬剤管理については、薬剤師が関われる仕組みにするべき。
・(特養の薬剤管理に薬剤師が参入してくることについては、)限られた財源の中で、現在、特養で必要とされている課題を解決するための優先順位を考えると、まずは看護体制の充実や医師との緊密な連携への対応を優先させるべき。
・高齢者の長期的入院の解消のためには、介護施設や在宅での医療サービスの提供を強化していくことを通じて、地域で安心して高齢者が生活できるよう基盤整備していくべきではないか。
・退院直後で状態が不安定な方が、円滑に在宅サービスを受けられるように提供体制を見直すべき。
【在宅医療・介護の充実】
・退院後の高齢者の行き場がないのが問題。地域で安心して生活できるように、地域の医療サービスと介護サービスが連携して在宅生活を支援することにより、退院を促すよう見直すべき。
・現在、訪問看護で対応するべきところを、病院への通院や搬送で対応している現状であるが、訪問看護の充実により代替した場合のコストの比較をするべき。
【ターミナルケア】
・ターミナルケアに重点を置いて検討するべき。
・在宅での看取りのための提供体制のあり方を検討するべき。
・グループホームにおける看取りと老健における看取りの評価は同等であるべき。
・「特養で最期を迎えたい」という入所者・家族の希望に応えられるよう、特養において、在宅療養支援診療所や訪問看護によって、きちんと看取りが行えるようにすべき。
【その他】
・認知症への対応について、ケアのあり方を検証した上で、医療保険で対応するか介護保険で対応するか整理するべき。
・要介護者の口腔ケアを進める観点からも、医療と介護の連携のあり方について検討するべき。
・認知症への対応を強化する視点で、医療と介護の連携について検討するべき。
・介護職員がたん吸引や経管栄養などの医療行為を行う事業所に対する報酬上の評価のあり方について検討するべき。
~~~~~~~~~~~~~
「医療」は介護保険制度創設の前に介護を部分的にカバーしていた歴史がありますが、「介護」による医療のカバーには限界があります。
それが、それぞれの会からの意見の差を生んでいるようです。

(保健医療経営大学学長ブログ転載)

▽かささぎの独り言

なんだかすごくこんどの改定には、力が入っているんだな。というのがわかります。
保健医療経営大学でも一丸となって、無知蒙昧なワレラ市井のものたちへの教化をはかっていく啓蒙作戦に出た印象です。

ではありますが、うわああああ。。。。
なんだなんだ、この大量の箇条書き。
なになにすべき、どうすべき。
ははあそうでありましょうねえ。。。。
見直すべきなら見直して下せえ。
検討すべきなら検討して下せえ。
整理すべきなら整理して下せえ。
というふうに、あまりのわかりにくさに読むのが苦痛になり、あなた任せになりがちです。
それでも世の中は動いてくれるからありがたいのですが、でも、いま現在の問題点はどういうところにあって、それをどう改善していったらよりよくなるのか、というのは、かささぎたちのように、親を看取る立場の世代が、いかにじぶんの問題として捉えることができるかどうかにかかっていると言っていいと思います。

かささぎの旗はあまり熱心な生徒ではありませんが、それでも、なんとかここまでついてこれました。もうすこしがんばろうとおもいます。

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コメント

中医協 診療報酬改定 24年

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お疲れさまでございます、中医協の皆々様。
おかげさまでございます。

平成24年度診療報酬改定 中医協 在宅
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