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2011年10月21日 (金)

小野小町はボブが似合った  東妙寺らんの恋句

こないだの連句興行、山下整子も中山宙虫も不在のなか、恋句はどうなるだろうと心配されたのですが、一人東妙寺らんが出色の恋句を出してくれ、なんとかなりました。

その一つ、

 小野小町はボブが似合った   らん

男性陣いわく、「ボブってなに?」

ボブカット、おかっぱ髪のことよ。

コピペしてみましたが、以前亀井文夫のでも転載できなかったように、

×がでるでしょうね。石橋秀野のモガ時代のこの髪型。杉山のおんじいブログから転載したいのですが。すこしパーマが残っていますが、ボブです。

ところで、調うたまるさん、名残の表の恋の座で、「わずかに見たる恋」の句をだそうとしてくださったのですが、これが今ひとつでした。

夏の恋。季語、肌脱ぎ。

 肌脱ぎの女ひそかに見てしまふ   うたまる

色っぽい句でした。たまたま見てしまったというニュアンスなんだそうです。
肌脱ぎというのは、夏に暑くて薄着、下着になっている姿を指すようです。
前田先生なら、うまく処理なさった句だったと思うけど、かささぎ、なぜか、肌脱ぎという季語からは、

いつも二階に肌ぬぎの祖母ゐるからは   晴子

という、さっぱり色気のない、生活臭しか感じない句しか連想できず、見送ってしまいました。

ごめん、うたまるさん。かささぎの貧困なあたまんなか。運がわるかったとうらんでくだせえ。

夜話 388 俳人 石橋秀野と卯の花

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コメント

この晴子は、飯島晴子です。

らんちゃんの恋句、斬新ですね。
ボブスタイルが似合うらんちゃんらしい一句。

ところで、うたまるさんの肌脱ぎの句。
オンナを違うものに変えることで、また違った恋句になったと思いますが、この季語の説明では、わたしも、夏の盛りにシミーズ姿でうろうろしていたしうとめの姿と重なって、色気を感じることができんわー。
本来なら、いろっぽい季語であるはずなのに。かなし。
 

肌脱という季語で、九州俳句やたちきや、その他かささぎの知っている範囲の俳句誌、連句誌で恋句やってるのを、みたことがない。恋句だけでなく、使われなくなった部類の季語ですよね。
男で言うならすててこ腹巻姿のおんな版。どこにも女限定の季語とはでていないけどね。

本来なら色気のある季語、なんだろうかね~?
白地とか羅(うすもの)とか裸は使われるから、やはりかささぎが思ってることと同様の理由かもしれませんね。季語自体言い過ぎてるというか、身も蓋もないというか。笑。
今でこそ夏はクーラーがあってしのげますが、昔から夏はしぬほど暑かったし、ふつうに肌脱ぎしてたんだろう。どんな年齢層も。
ほか、ハダヌギという語からイメージするのは、博徒の江波杏子サンが片肌だしてさいころふってる図。

こどもならこういいそう。

ぬぐのは服、肌はぬがない。

(やっぱりとればよかった。こんだけの話題がでてくるしね。きもの文化のうえに成り立っていた季語ですね。

冬場、血圧を測るときに厚手の服の上からマンシェットを巻いて測定しようとすると、怪訝な顔をされます。
厚手の服を捲り上げると、捲り上げた服が腕を締め付けて、かえって正確に測定できません。
衣服を脱いでいただくのが最も良いのですが、多少の厚さの服の上からでもさほど大きな誤差は出ません。服を捲り上げて測定するよりは正確です。
血圧は、腕の深部に走っている動脈にかかる圧力とマンシェットの空気圧とのバランスの具合を測定するものですが、動脈とマンシェットの間には、既に皮下脂肪だの皮膚だのの障害物が存在しています。これに服の厚みが加わっても誤差範囲です。
「服は脱がなくてもいいのですか?」との疑問には「天然の皮ジャンも脱がなくていいくらいですから」と答えています。

肌は脱がない。

連句的。ですね。
そういう理屈はしりませんし、きいてもよくわかりません。
血圧、自動で測る機械が病院に設置されていますが、あれに腕をぎゅうっと締め付けられていくとき、無性に恐ろしい。こいつ、ちゃんと加減わかっているのか?と疑う。一度、ちぎれそうになるくらいにぎゅうううっとしぼられて、以後、きょうふを感じます。

らんさんの小野小町句につけた句は、かささぎの

初恋はどんな恋なのにいにい蝉

というかまとと風のかむろの句でした。
どんな美女にも少女のころがあった。
で、にいにい蝉っていう季語を始めて使ったのですが、そういえば、最近にいにいゼミってあんまりみかけませんよね。減っているそうなのです。いったいなぜでありましょね。昔はたくさんいました。

大正か昭和初期。

白い帽子をかぶった学生が普段、いつも道ですれに違い会釈をしてくれる小さい子連れの女性に、密かに憧れを抱いていた。ある暑い夏の日、ふと道端でその女性の自宅と思われる横を通り過ぎた時、つい垣根の隙間からその自宅を覗いてしまった。
家の縁側には誰も居なかったが、少し物音がしたのでそちらに目を向けると、その女性が肌脱ぎで洗濯物を干していた。ドキドキしながら何秒かその様子を見ていたが、ふと我に返り立ち去った。。
夏の淡い思い出。


どうも恋句は苦手。。。

戦国百首和歌の、わずかに見たる恋と前書きのある歌。
七十一  纔見恋 *  宗房

ほの見てし人に想ひをかけ初て
打いでぬ間の身をいかにせん

* 纔見恋・・わずかに見たる恋

うたまるさんの歌の意味はよくわかりました。
ものがたり風ですね。垣間見の恋は、風情があります。べつのことばでいえば、のぞきなんだけど。

短い言葉での表現は奥深いですね。
ありがとうございます。

山本健吉の『季寄せ』

▽肌脱
夏、肌脱となってくつろぐこと。
片肌脱・諸肌脱。


肌脱や萎み給へる母の乳  枯山楼
  老婆(人情・他の句)
夏痩の貧しき肌をぬぎにけり  草城
  男(人情・自の句)
肌脱の女ひそかに見てしまふ  うたまる
  女(人情・自他半)

並べてみると、うたまる句、負けていません。
堂々とした恋句ではありませんか。
かささぎが取り損ねてしまった名句です。  
ついでに、人情句の分類をやってみました。
連句を始めて三年くらいのとき、いちいちこれは何の句かというのを分類しながら意識してやっていました。人情自の句の打越には、おなじ人情の句は出さない。というようにして。

日本の美人は 小野小町で 小野小町にゃアナがない
イギリスやアメリカは知らないけれど フランスの美人にゃ ボーボワール(ボボはある) ははノンキだね

>携帯という穴倉みたいに閉じられたサイトからわがよかごつ覗き見して
という一行と、それから弁当のシナノスィートの形状(名づけて、蝉カット。ちょい色っぽい)と秀野さんのおちょぼ口が残像としてあるところへの、連句的コメント(みたいにおもえる)。
はい、わかりましたよ。江戸の破礼句おじいさん。またお酒ですか。しようがないですねえ。

りんごの飾り切りの「小箱」、ほんとはこれ↓を作りたかったのですが、一度もやったことがなく、うさぎりんごのやり方でやったら、せみになりました。

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