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2011年9月 4日 (日)

合宿での歌仙の発句になるかもしれない句の選考もかねた句会のための課題句の兼題(なが)

ながきよのとおのねふりのみなめさめなみのりふねのおとのよきかな

永き世の遠の眠りのみな目覚め波乗り舟の音の佳きかな

回文の和歌です。山田みづえ著『花すごろく』で知りました。
これを書いて元旦の夜まくらのしたにしいて見る初夢はめでたいのだそうです。

さて、句会の兼題。
兼題とは兼日題の略で、句会や歌会当日より以前にあらかじめ準備しておくもの、とあります。

1 新涼

涼しは夏の季語、だが初涼とか新涼、涼あらたは、初秋です。
しんりょうと口にしただけでも、すずしいです。

2 花圃(かほ)・花畑・花畠・花野

花は春の季語、だが花野や花畠だと三秋の季語になるのはどういうわけだ。怒。

石田波郷の句をよむまで、花圃が秋の季語とは思えなかった。
花舗(はなやの意味のかほ)となんとなく同一視してた。
この季語入りの発句ではじめると、花の座がややこしいよね。

花圃に水汲める見てをり手術前  石田波郷

3 青北風(あをぎた)

初秋から中秋にかけて、晴天の日、涼気を追って来る北よりの風の名。
これが吹くと急に夏が逝って、海も空も青む。(健吉) 雁渡しともいう。

4 不知火(しらぬひ)

これです。みたいが、みたことはない。
有明海の、八代海の、不知火海の、北端の鏡海で、広大な干潟に接する。旧暦八月一日前後の午前二時、三時に現れ、あかるい火が明滅してゆらめき、あるいは離合し、たちまち二、三キロにわたって一直線上に数知れず現れる。光の異常屈折現象である。(健吉)。

しらぬひの、は和歌で筑紫にかかる枕詞です。
字をみれば、たしかに知らぬ火、だけど、なぜかかささぎの中では、白日別しらひわけ、と重なるんだよなあ。杉山のおんじいにもっと詳しく書いてほしいところだわ。青木繁のよんだ世界。なにしろアレキサンダー帝に通じる回路があるんだもの。歴山帝。http://www.k3.dion.ne.jp/~kodaira/sono402.htm

有明海は日本一潮位の干満差の大きな海。

ふだんあまり用いない季語から四つ拾ってみました。

このうちのどれを使ってもいいです、自選三句を二十日ころまでにかささぎにお寄せください。この頁をごらんくださったかたで、初心のかたも初めての方も初手の人も、575でとにかくなんでちゃよかですけん、1~4までの季語のどれかを入れて、ことばの世界を構築してください。ああもちろん、うんと年季の入った方も中くらいの方もハイジンの方もハイジン以外の方も、どなたでもお気軽に、どうぞどうぞ。
コメント欄に残してくだされば、候補作に入れさせてもらいます。

新涼の花圃に青北風不知火や

おぼえやすく四つの季語を俳句したてにした。むちゃくちゃですが。
じっさいに知っているものを詠むのが常識なんですが、不知火はしりません。
だけど、なんとなくこの列に加えたかった。なんでかなあ。


三番目までで、四番目はことばだけの世界になるだろう。

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コメント

了解。
1~4までのうち、どれかを一つ選んで3句ですね。

ぱっと頭に浮かんだのは2の景色です。たくさんでるといいね。

花野の句が発句になったものは記憶では見たことがありません。連句人は花を除外したがるのね。
そうそう、花野自体はさほど珍しい季語ではないんです。ただ、花圃というのが珍しい。めったに使わない。
圃ということば、囲いをした畠のことだそうです。圃場とは水田用語でよく日常的に使いますが。

▽花圃を使った句の例

花圃に来て日々喫みすてる茛かな 中村草田男
それとここに引用している石田波郷の句のみ。
覚えておくと便利な季語ではあります。わずか二音で秋の花が咲き群れる畠を表現できるから。

兼題句。

花圃のあり種をこぼしつひかりつつ

不知火の筑後平野と新駅舎

青北風に背なを押されて夏果てぬ(季語重なり。推敲しなおします)

しらぬひ、句にしてくれたんだね。
どんな句なら不自然じゃないだろ。
と興味があってさ。
不知火の筑後平野と新駅舎。どういう意味。
不知火の。で切れるのかな。それとも筑後平野にかかってくるの。わからん。というのも、不知火という現象をみたことがないからで。みたこと、ありますか?

せいちゃん、早々とさんきゅー。
花圃のあり種をこぼしつ光りつつ
もう一歩、かな。
花圃のあり。
この部分、ほかになにかないか。
○○のあり、だと、どうでもいいような印象をうけます。もっと主体をクローズアップするよな切迫した表現がいい。

花圃にあり種をこぼしつ光りつつ

ね。これですと、主体はわれ、ですよ。
たねをまいて光っているのは、「わたし自身」です。
私はこっちのほうがずうっといいとおもう。
わずか一文字のことなのに。

>花圃にあり種をこぼしつ光りつつ

ほんとだ、すっげ。主体はわれ。
たった一文字かわっただけなのに。
おもしろいよねえ。

1  強風に右往左往の花圃の鉢

2  残されて花圃の覆いのけだるさよ

3  新涼のクリーニング屋忙しかり

4  早々とうなじに受ける雁渡し

青北風>>今朝? めっちゃ涼しくて(寒くて)目が覚めました。 そして今、澄んだすばらしい青空です!

兼題句、修正分。

1、人に武器、花野に風、空にドア

2、混濁の海に立つべし不知火(しらずのひ)

3、ポケットに新涼の咳仕舞ひけり

青北風が使いたくてしかたがない。
それと新駅舎も。
んがっ、できん。

4、青北風の行き着くところ新駅舎

せいちゃん、いそがんちゃよかよ。

人に武器、花野には風、空にドア。
これ、いい句ですね。

しらずのひ、なんて、かってにいいかたかえてはいかんち。
あおぎた、もうあと3歩くらいだ。
すかっと切れのある句ができそう。

ところで、けさ短歌の伊藤一彦選と寺田京子選と二箇所でともさんの歌発見。せいこもだしてたの。
もういちどよもうとおもったけど、どこかへいってる。いいうただった。

おはようございます。
不知火>>一度は見てみたいものですね☆
読み方、<しらぬひび>はOKですか? ダメ?

四音はつくりにくいのですね。
その上、それをよくしらない。
でも歳時記にはある。

魚津の蜃気楼みたいなものの、夜版かなあ。

調べようとしても、ネットにあがらない。
不知火は地名みたいな使い方しかされていません。歴史的なものだろうに、それ、わからない。

地元熊本の俳人や有明地方の俳人なら、ご存知でしょうか。聞いてみようかな。動画ぐれあったっちゃよかろ?そんなめずらしか現象なら。ちおもうとたい、かささぎは。でも、さがしても、なかったと。

しらぬひび、って、しらぬひ、の火をだんご状に追加したもの?それはたとえば、送り火ひとおなじってことだから、へんじゃないっすか。字足らずでも、四音でとめたほうがましかも。上においたり中においたり家具を動かすように動かして調子をととのえても、どうにもならないときって、ありますよねえ。そういうときは、縁がなかったとおもって、あきらめるしかない。かささぎの予想では、だれも成功しないような気がする、不知火。

>>了解しました。・・

こんにちは。
しかし久しぶりだと、何処にコメントしてよいものやら悩みますね。これが合宿の宿題ですか。う~ん。俳句や連句からまったく遠ざかっていたのでできるかな?。きっと前田先生に怒られますね。。

不知火は季語なんですね。
言われてみると、うろ覚えですが昔は盆(旧盆)の時期に月の出ない真っ暗な夜に限って遠くの海にこれが出るので、漁師の人達は亡くなった人達の魂が黄泉の国から戻ってくる恐怖と畏敬の象徴として決して漁にはでなかっと記憶しています。
存在としてはセントエレモの火に近いのでしょうか。


今、ぱっと句が思いつきませんので。思いついたらまた投稿します。

新涼の腹の音響く待ち遠し

う~ん。。

>存在としてはセントエレモの火に近いのでしょうか

ちょっと、ちょっと、ここにいい題材が転がってるじゃん。
使わないの?うたまるさん。
貰っちゃうよ、わたし。爆
パクっちゃうから。

 新しき駅舎稲田と不知火と

 不知火のセントエレモの火にも似て
(ほ~~ら、パクっちゃったわよ、しっかり)

セントエレモが正しいみたいでした。
訂正を。よしなに。

セントエルモが正しいみたいでした。
訂正を。よしなに。

セントエルモの火の名は、船乗りの守護聖人である聖エルモに由来する。(イタリアのセントエルモ教会(Cathedral of Assunta e Sant'Erasmo)でよく見られたためにこの名がついたというのは俗説である。)

セントエルモの火は、カエサルの『アフリカ戦記』(De Bello Africo)、大プリニウスの『博物誌』(Naturalis Historia)、メルヴィルの『白鯨』、ダーウィンがヘンズローに送ったビーグル号での経験を書いた書簡[1]、コールリッジの『老水夫行』(The Rime of the Ancient Mariner)、マゼランの世界周航に随行したピガフェッタの航海記、カモエンスの叙事詩『ルシアダス』などにおいて言及されている。

大プリニウスによれば、古典期のギリシアでは、発光が一つの場合「ヘレナ」、二つの場合「カストルとポルックス」と呼んだ。アルゴー船の神話によると、同船に乗り組んでいたカストルとポルックスの頭上に光が灯ったところ嵐が静まったので、この双子は航海の守護神とあがめられ、船乗りの間ではセントエルモの火が二つ出現すると嵐が収まると信じられたという。(うぃきぺでぃあ)

きもい。こんなところでヘレナにつながっている。

うたまるさん。
さすがですね。
せいこさん、さすがどす。

パレットに新涼の色二つ出し
耕運機新涼従へ勇みゆく
青北風に5㎝高いハイヒール

エメさん句。
>耕運機新涼従へ勇みゆく

風景が見える句。
いいなあ、これ。

絵目さん、ありがとうございました。


しらぬひ。
音彦さんにいい句がでた。
そうだった、彼は文化委員さんでしたね、職業が。
昨日の朝、らんさんが届けてくれた句稿。
音彦さんの句、御紹介します。

不知火を通り過ぎ行く舟一つ
青の頃不知火だけが燃えていた
不知火にヤマトタケルかつまこがれ

ね。すごかろ?
あたしゃ、なんかさ、ふるえがきそうよ。
青の頃、この句のすごさ、わかるかな。
アオはあの何度か書いたアオです。
そうか、あれも季語だったか。
おなじころなんですね。知らなかった。

海の水が川を遡上してくるとき、もんのすごくきれいな真水がある、それをアオと呼び、昔からそのアオを汲んでは特別な神聖なものとして使った。

あたしは、季節が過ぎてしまったのに、こんな季語を出してダサかったかなあと悔いていたんだけど、こういう句がでてくれると、ああ、やはりよかったんだとうれしいです。

音彦さんというひとは
おもてとうら ひょうめんと水底とが
青が遡上してくる筑後川みたいに分離してるね
だれだっちゃそうばってん。

アオという現象は、有明海でだけおこるのかな?

九州俳句所属俳人の書かれたアオ↓

鬼火と戦争の話と不知火と

こんにちは。

1.新涼に遠く目を伏す風の波
2.雲高く通り過ぎゆく花圃の華
3.青北風に思いをはせる薪と里
4.不知火に浮き立つ波も泡と消ゆ

こんなもので、よろしくお願いします。
ちょっと出張が割り込む可能性が。。。

3.青北風に思いをはせる薪と里

3.青北風に思いをはせる薪と郷

うたまるさん
出張が割り込む?

出張が割り込んでくる青北風や

前田師は季題をもっと難しいものにしたいそうで、数日うちに考えます、とのことです。

(こちとら気をつけの姿勢でまちます。)

いただいたお句、どれも遠いところから俯瞰したような印象をうけます。
季題が遠かったのかもしれませんね。すみません。
前田先生出題の季語は待つとして、いただいてしまった句たちは、ちゃんと整理してアップいたしますので。
らんちゃん、音彦さん、たくさん作ってくれてさんきゅう。雨、はやくいかねば。

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