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2011年8月 8日 (月)

平成24年診療報酬・介護報酬改定(38)     精神科病棟も個室化へ

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

2011 年 8 月 8 日 平成24年診療報酬・介護報酬改定(38)

生活療養を主体とする施設では個室化の流れが加速しています。
医療施設では精神科病棟が生活療養施設の性格を有しています。
精神科病棟では医療従事者による一瞥観察がしやすい多床室が主体です。
精神科病棟で「個室」といえば、他患へ迷惑行為を及ぼす患者が一時的に保護される隔離室のイメージがあります。
隔離室は狭く、格子窓から監視され、自由に出入りすることができない外鍵が掛けられています。
近年、個室環境の治療的意義がクローズアップされるとともに患者のプライバシーが配慮されるようになり、精神科病室の個室化傾向が強まってきています。
新しく整備される精神科病棟では、全室個室化が各地で見られるようになってきました。
これらの個室の居室空間は明るく広く、プライバシーを守る配慮もなされています。
精神科病室の個室化に弾みをつけたのは、心神喪失者等医療観察法(「心神喪失者の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」)に基づく指定入院医療機関の整備でした。
心身喪失状態で殺人などの重大な他害行為を行った精神科疾患患者の治療施設ですが、社会復帰のための効果的な精神科治療を行う最適の医療環境として採用された整備方針が、病棟の全室個室化でした。
医療観察法病棟における治療成績が蓄積されるにつれ、個室環境の治療上の優位性が明らかとなりつつあります。
わが国で最初に医療観察法病棟を設置運営した(独)国立精神・神経医療研究センターでは、昨年竣工した新病院のすべての精神科病室を個室にしています。
わが国の精神科病床の総数はきわめて多いので個室化の普及には年月を要しますが、つい数年前までは特養の個室化がこれほど加速するとは誰も予測できなかったことを思えば、意外に早く精神科の個室化が進展するかもしれません。

 (学長ブログ転載)

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コメント

>わが国で最初に医療観察法病棟を設置運営した(独)国立精神・神経医療研究センターでは、昨年竣工した新病院のすべての精神科病室を個室にしています。

学長の最後のポストがこの病院の病院長でした。
精神科病院の全室個室化の基本設計は、学長の官僚人生の最後の大仕事でした。

そうでしたか。精神病棟の個室化。
ところで、アル中の治療のために精神科病棟に入院していたことがあります。わたしではありませんが。ああいう依存症疾患は個室より互いに監視できる相部屋のほうがむいているのではありませんか。

学長ブログの以前の回に、敷地面積と病床となにがどのくらいというガタイのことまで書かれたのがありますが、アクセス解析で、そういう専門性の高い記事もよまれているんで、はっとします。

アルコール依存症の人も、誰だって、真剣に自分の病気と闘っているときは、自分だけのプライベート空間が必要だと思います。全室個室でも、部屋から一歩外へ出たら他人と触れ合う空間があり、ふたつの空間を行きつ戻りつできることが精神疾患の治療環境として意味があると思います。

そういわれると、たしかにそうですね。

仕事場でもほっとしたいときはトイレにいきます。

精神科 個室に隔離室

6位

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