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2011年8月 9日 (火)

放射性セシウム汚染牛肉

保健医療経営大学学長

 橋爪 章

2011 年 8 月 9 日 放射性セシウム汚染牛肉

福島原発事故で飛散した放射性物質に汚染された稲わらを食べていた牛には放射性物質が蓄積しています。

そのため、食肉には1年間摂取を続けたとしても被曝線量が5ミリシーベルトを超えることがないような基準値が設けられ、基準値を超える食肉が流通しないような監視が行われています。

放射性物質による被曝は少なければ少ないほどいいので、基準値の設定根拠を5ミリシーベルトといわず限りなくゼロに近くすべきとの意見もありますが、基準値を厳しくすればするほど出荷制限を余儀なくされる農家が増えることになります。

もとよりすべての生物は放射性カリウムなどの放射性物質を体内に含有していますので、すべての牛肉からは何らかの放射性物質が検出されます。

年間5ミリシーベルトというのは許容できるレベルで、国際的に甘い基準であるということはありません。

チェルノブィリ事故の際、ヨーロッパの広範囲にわたり食肉汚染が問題となりましたが、基準値を超える食肉の流通を阻止することで人々の食の安全を確保することができています。

今回、日本政府が行っている対策も、基準値の設定に多少の違いがあるにせよ、基本的にはチェルノブィリ事故の際と同じです。

問題となっている放射性セシウムは半減期が30年です。

放射性セシウムが1kgあたり500ベクレルを超える牛肉は、人々の口に入る前に処分しなければなりません。

基準値を超える牛肉を保存食に加工して長期間置いたところで、放射性物質の量はさほど減ることはありません。

煮ても焼いても放射性物質の量は変わりません。

処分するしかないのですが、処分しても灰の処理の問題が残ります。

ところで、牛肉は処分されるとして、放射性セシウムで汚染された稲わらを食べていた牛については、国によって扱いが違うようです。

汚染牛を殺処分して農家へ補償を行う国がある一方、汚染されていない飼料を続けて食べさせた上、出荷を許可した国もあります。

放射性セシウムの半減期は30年とはいえ、生物の体内ではセシウムは1~2か月で半分が排出されて置き換わるので、数か月出荷を遅らせるだけで、その食肉は基準値を上回ることはありません。

この考え方であれば家畜を大量に殺処分せずに済みます。

私たちも、原発事故の直後の規制が徹底していなかった当時、知らないうちに放射性物質を体内に取り込んでしまっている可能性がありますが、数か月で多くは排出されていますので、何十年間も体内被曝に怯え続けることは杞憂です。

(保健医療経営大学学長ブログ転載)

▼コメントまとめ

コメント

「預託農家」への支払いが滞っているようです。
数百頭を預かっている農家もあります。
農家には所有権がありませんので勝手に処分できません。
牛は生きているので、支払いがなくても餌代が嵩みます。
投機者の損害ばかりがクローズアップされていますが、こちらも大問題です。

契約者(オーナー)の意思で解約できる期間を与えた上で解約をさせない、というのが会社の戦略です。倒産後には解約手続きができませんので、契約者に残された時間は、もう明日と明後日くらいしかありません。
契約書に、契約者への元本保証は書いてありません。巧妙です。
ところが、解約のくだりに会社の脇の甘さがあり、解約した途端、4か月後に元本の9割を返済するということが明記されています。解約すると1割損するよ、という心理的圧力を狙ったのでしょうが、これが、逆に元本保証の権利を契約者(解約者)に与えることになっています。
解約すれば、元本の9割の権利が解約者に生まれますので、倒産しても、元社長や役員相手に「金返せ!」と訴え続けることができます。金が返ってくるかどうかは別問題ですが。

広島で首相は脱原発に言及しました。大方の予想とおりです。
昨年の夏も、首相は、今後の政策に関わる重要な発言をしています。
非核三原則の法制化について「検討した中で判断したい」と。
ところが、いつまでたっても「判断」の気配はなく、この一年、検討された気配もありません。言いっぱなし発言だったようです。
発言が羽毛よりも軽いと言われる所以です。

その商法がすれすれであるということは、おーなーのひとたちも始めからごぞんじでしょう。だから少しも同情はわきませんが、委託農家のかたがたはとってもお気の毒ですね。

かんさんの脱原発、どこまで本気?と見出しにもかかれてありましたね。その場をしのぐためであるような印象があります。

これがこの世の運のはこびのふかしぎさ、かんさんが生き残る唯一の手が、脱原発。へたすりゃかんさんはえーゆー。

投稿: かささぎ | 2011年8月 7日 (日) 22時35分 

国内のすべての牛は『個体識別番号』で管理されているので、放射性セシウムで汚染された稲わらが与えられた可能性のある牛の移動先はすべて追跡できます。
この追跡情報と、牛肉を検査して基準超えの放射性セシウムが検出された牛の情報とを照合すると一致しますので、わが国の牛の流通管理システムが健全に動いていることを確認することができます。
ところが、5日、栃木県那須町の「ある」繁殖農家から出荷された肉用牛から、国の基準の4倍を超える放射性セシウムが検出されました。汚染地の稲わらルートから追跡できた牛ではありません。
農家が保管していた稲わらからも放射性セシウムは検出されませんでした。
真夏のミステリーです。
口蹄疫の時にも不自然な牛の移動が噂されましたが、すべての牛は『個体識別番号』で管理されているということから、噂は噂止まりでした。
    ↓

http://www.asahi.com/national/update/0807/TKY201108070292.html

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コメント

報道(↓)によると、予定(?)が一日前倒しとなり、9日に東京地裁に民事再生法の適用を申請し、財産保全命令を受けたのだそうです。
はい、これまで。
記事には、契約していたオーナーは約7万1千人とあります。
オーナーからの繁殖雌牛の買い戻し費用を含めると4千億円以上の大赤字。
民事再生法の適用なので「再建」が前提です。
再建計画案は、
・オーナーからの買い戻し額は元本の1割程度
・全国に40カ所ある直営牧場を10カ所程度に集約
・333カ所の委託牧場を縮小か廃止
・飼育規模を現状の約15万頭から数万頭に減らす
・700人近い従業員を整理する
だそうです。

東京地裁による財産の保全命令が出されるまでの間にこの会社がやったこと(ネット情報)。
少なくとも3名の役員が退任。保全命令前なので退任役員による財産持ち逃げの余地あり。
畜産部と食品部は別会社として切り離し。

やっぱり書いてくれる人がいました。
    ↓

>なにしろ10シーベルトを超える放射線が検出された場所の近くで、鉛などの防護服や遮蔽壁などを使わず、彼らは普通に作業してきたのだ。

 しかも、3桁の作業員の行方がわからないという。いったい政府はその責任をどう取るつもりなのか。また、メディアはなぜ、この人類史上、類を見ない大ニュースを大きく扱わないのか。

 なでしこも世界一ならば、10シーベルト超の検出も世界一である。せめて同程度に報じて、国民に知らせるべきではないか。政府のスピンに甘んじて乗って、自らの仕事をサボっている場合じゃないのである。


三ケタの作業員の行方がわからない。
・・・これはどういうことですか。

以前にも、二人の作業員が行方不明になっていた事件がありました。そのときは、なくなっていた。

債権者説明会
○ 西日本会場(「グリーンアリーナ神戸」)
8 月17 日(水)
【1 回目】午前10 時~午後0 時 関西近辺以外の債権者(5,000 席)
【2 回目】午後2 時~午後4 時 関西近辺の債権者(5,000 席)
○ 東日本会場(「両国国技館」)
8 月19 日(金)
【1 回目】午後1 時~3 時 関東近辺以外の債権者(10,000 席)
【2 回目】午後6 時~8 時 関東近辺の債権者(10,000 席)
満席につき立ち席(立ち見)になる場合、あるいは満杯につきご入場をお断りする場合もありますので、予めあしからずご承知ください。

・・・だそうです。
計3万人に対し、あなたたちの4000億円は返せません、という説明会。

>三ケタの作業員の行方がわからない。

作業した人の名簿管理ができてないということでしょう。
何種類もの偽名を使って何回も日当を手にした過剰被曝作業員がいるかもしれません。

この件、学長の明日のブログネタみたいです。

再生エネルギー特別措置法案が26日に成立見込み。
これでやっと退陣・・・でしょうか?
6月2日時点の前首相との確認文書での「条件」は、
(1)復興基本法の成立
(2)第2次補正予算編成のメド
でした。
これが6月9日には
(1) ガレキ処理にメド
(2) 原発の収束にメド
と変わり、
6月27日には
(1) 第2次補正予算の成立
(2) 特例公債法の成立
(3) 再生エネルギー特別措置法の成立
と変わっています。
また変わるかも。
(1) 民主党代表の決定(難航します)
(2) 各省庁の概算要求(例年の8月末締め切りが延期されます)
(3) 郵政改革法の成立(国民新党との約束が果たせていません)
(4) 公務員制度改革法の成立(6月に閣議決定までして宙ぶらりん)
(5) 第3次補正予算編成のメド
と、ネタには事欠きませんが。

菅居直人首相の資金管理団体「草志会」が在日外国人から104万円の献金を受け、その「草志会」が別団体に巨額献金をしていた問題。
草志会の政治資金収支報告書の収支を日付順に整理すると、民主党本部から草志会への入金日付より前の日付で草志会から別団体へ献金がなされており、残高マイナスの時に存在しないはずの大金が動いていることが昨日の参議院予算委員会で明らかになりました。政治資金収支報告書には借入金の記載はなく、虚偽記載が決定的です。
これでアウト。悪質な政治資金規正法違反。
赤字の中、無理に無理を重ねて大金を流さなければならなかった、この団体と首相との関係は何なのでしょう。
それにしても報道が小さい。

さっそくyoutubeで流れています。
    ↓

茹で日本さん。
今日のニュースで、福島のこどもたちの甲状腺からセシウム検出とありました。数値は高くないそうですが。
逃れられない核の時代の降物、の記事が毎日読まれています。過去、昭和三十年代、私たちがこどもだったころ、米ソ冷戦時代には核実験が地上でばんばん行われており、そのころの降下量は半端じゃなかった、でも、その数値の何倍かがごく短期間で東京にも降り注いだ、という記事を発見。ここ。↓

放射能セシウム 処分される乳牛の条件
検索40万3千件中3位

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